劇場公開日 2018年7月27日

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ウインド・リバーのレビュー・感想・評価

全279件中、221~240件目を表示

4.5とても面白かった

2018年8月7日
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鑑賞方法:映画館

あまりに殺伐とした話で、見た直後は心にかなりのダメージを受ける。
銃による暴力描写において、射程距離の遠近による威力の差がとても面白く描かれていた。ライフルって凄い。
話が進むに連れて、個人の力では太刀打ちできないアメリカ社会のどす黒い部分が現れてくる。目を背けず見続けるには、主人公の無敵感すら漂う圧倒的な職業能力に身を委ねるしかない、という感じ。また、被害者の父親とのシーンを始め、対話を通じて心を通わせようとする場面も強い印象を残した。

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どんぐり

4.5猛暑の夏に心が凍るピッタリな作品!

2018年8月6日
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泣ける

怖い

興奮

実話ベースと言う事ですが、構成的にエンターテイメント性もあり、『羊達の沈黙』とまでは言わないがかなり良く練られていて、久々に骨太の観がいのある作品に出会えました。

ワイオミング州、ネイディブアメリカンのミステリアスな雰囲気を残すウィンド・リバーで、心を閉ざし社会に背を向けて生きる主人公、そのパートナーのFBI捜査官を亡き娘にダブらすあたりの細かい演出が本当に見事。
近年、複雑な社会の歪みから、法では裁けず割り切れない傾向の作品が多い中。
ワイオミングと言う人間が生きて行く上でギリギリの過酷な地だからこそ成立する、見事なクライムサスペンスに心が凍り着きました。

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HIROKICHI

3.5ピューマの親子

2018年8月6日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

クソ暑いこの季節に映画館は涼めるが本作を大画面で観ると涼しさが増しキンキンな気分に!?

常に緊張感が張り詰めて不穏な音楽に終始ドキドキで先が読めない展開に渋味のある主人公とW・デフォーの「ハンター」をチョット思い出したり!?

J・レナーは渋くて格好良かったがT・ハーディが適役だったと勝手に思ったり犯人がピューマに食われる最後を勝手に想像してみたり。

嫌ぁなレイプシーンがリアルで犯人に対して観ている側も腹が立ち憎しみの感情が生まれ間髪入れず怒涛の銃撃シーンが圧巻で盾になるような身を守る物が無い怖さが伝わる。

不穏な雰囲気の音楽にピリピリと張り詰められた緊迫感に渋い男同士の葛藤など脚本家として本作の監督デビュー作と一貫して手腕を発揮するT・シェリダンには今後も期待するベシ!!

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万年 東一

2.0

2018年8月6日
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ワイオミング州を表すモチーフを絶景に弾ませ、派手な音響演出と絡ませる。

初監督作品とは思えない程、脚本以外の部分も良く出来ているが、この問題は日本には馴染まない。
次作に期待する。

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たろっぺ

3.5復讐劇なの?

2018年8月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

ある少女の遺体が雪山の中発見された、殺された親の復讐かと思いました。
 違った、アメリカが抱える問題が全面に出された作品?!
 異種な人類が多く生活しているアメリカならではの映画だと思いました。
 主人公の役者の悲哀が満ちた良い作品、極寒のロケ地壮大な雪山
景色といっては申し訳ないが良かったです。

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なおりん

4.0痛みと向き合う事で一緒にいられるのだ

2018年8月5日
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殺人事件を追う女性FBI 捜査官と捜査を手伝う男の話。
被害者の死因は、極寒の中をさ迷った事で肺から出血し窒息した、との検死結果。だけど現場は人里から10Km の距離で裸足。
羊たちの沈黙のようなサスペンス風味の冒頭からアメリカの社会問題提起があり、最後は西部劇のような結末。

幸運な者が生き残るんじゃない、強い者が生き残れるんだ。

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DKawa

4.0またお前か。ジョン・バーンサル!

2018年8月5日
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「ボーダーライン」の脚本家の監督作ということで、期待大でしたがヨカッタです。
とにかく、アメリカは広くて深いということを再認識しました。
こういった作品が、単館系でしか観られないことも悲しい。

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矢吹 貴

4.0米国闇部を白い雪原で描いたクライム佳作

2018年8月4日
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りゃんひさ

4.0社会問題を投げかける硬派なサスペンス

2018年8月4日
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悲しい

知的

極寒の地で死体となって発見された少女を殺した犯人を追う地元のハンターとFBI捜査官。
とにかく寒そう!雪国での殺人事件を描いたサスペンスはこれまでもあったが、この映画は空気が重い。アクションや銃撃や犯人探しには重点がおかれていないのもその理由かも。
白人とネイティブアメリカン、都市と辺境、性犯罪の加害者(男性)と被害者(女性)、そして子どもを殺されたことのある親とそうでない親。さまざな対比が描かれている。しかも事実に基づいて作られたというからさらに重く感じる。
単純に面白いとは言えないが、とても心に残る映画だ。

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kenshuchu

3.5鑑賞1回目

2018年8月4日
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micky

4.0零下20℃の最高のハードボイルド

2018年8月4日
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「娘を失う」というひどい経験をした男たちによる諦念と決意の物語。舞台であるワイオミング州ウインドリバー保留地という場所は、先住民であるネイティブアメリカンが元々住んでいた場所を追われ、与えられた場所。そこは荒野にして極寒の場所。冬は零下20℃に至る。映画は、その舞台と同じ冷たさの中で、最初から最後まで続く。
そこにあるのは「ここで生きていく」という強い決意のみ。よいわるいではなく、自分に与えられた環境をあるがままに受け入れ、それに屈しないで生きていくというただ強い意思だ。
もちろん、その決意がない者たちも多く暮らしていて、そういうやつらが引き起こした事件を、主人公が追う。
最高のハードボイルドを観た。氷のように、いや氷以上に冷たい環境の中で、炎のように燃えさかる静かな決意。
主人公の言う「強い者だけが生き残る」という言葉における「強い者」とは、決して「力が強い、体格がよい」ではなく、心。生きる意思があるかないかという大小を言っている。だからこそ、冒頭で遺体で発見される主人公の友人の娘について、主人公は繰り返し「強い娘(こ)だ」とつぶやく。
全編通して、真のハードボイルドを伝えるメッセージだけが、語られ続ける。
主人公は、動的に強く戦って生き、友人は、静かに心の中で戦って自らの葛藤に勝つ。この対比もさりげなくはさまれたエピソードに見えるが、実は映画の背骨とも言えるのではないだろうか。
この苛酷な環境に押し込められたネイティブアメリカンに目を向けると同時に、贖罪や哀れみに終わらず、そこで生きる強さという人間賛歌にまでつないでいるストーリーは、すごい。
「悲しんで、悲しんで、その上で悲しみに打ち勝て。そうすれば娘の記憶といっしょに生きてゆける。悲しみに打ち勝てなかったら、娘と共に生きることはできなくなってしまうぞ」
なんと達観した強い心なのだろう。

焼肉ドラゴンでも同様のことを感じて書いたが、苛酷な環境に生きる人たちの話を、観ている人が「俺もこういう生き方をしよう」と感じるところまで昇華させられる作家たちを、本当に尊敬します。ありがとう。

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CB

3.5恐ろしい実話

2018年8月4日
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鑑賞方法:映画館

この作品。事実に基づいた映画だったんですね。
恐ろし事件です。
もしFBIに協力するハンターがいなければどうなっていたんだろう?
最後のメッセージ。日本人だけと考えさせられます。
上映後。皆さんの表情は固かったです。
ウインドリバーの素晴らしい風景の元におきた悲しい事件のお話です(´Д` )

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イゲ

4.5全てを奪われ絶望の中で生きるという苦しみ

2018年8月4日
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これは様々な問題提起をする素晴らしい映画だった

アメリカのワイオミング州にあるインディアン居留地 ウインド・リバーでネイティブアメリカンの少女の遺体が発見される

インディアン居留地の捜査権はFBIにあるため、ラスベガスに出張していたFBI捜査官のジェーン(エリザベス・オルセン)は、急遽、ウインド・リバーへと向かう

アメリカの中で、ワイオミング州というは、最も人口の少ない土地のうちの一つだという

なぜなら、切り立った山に囲まれた土地は、石炭が取れるわけでも、石油が取れるわけでもないため、町として発展せず、人が集まらなかったからである

逆に言えば、そこはアメリカの中で最も土地が余っている場所であり、アメリカ政府は、そこへネイティブアメリカンを強制的に住まわせ、インディアン居留地「ウインド・リバー」と命名した

それ以来、ネイティブアメリカンの人々は、絶望しかないその土地で、息をひそめて暮らすことを強いられてきた

この映画では、そのウインド・リバーで起きた殺人事件を描いているのだが
その背景からして、ただのサスペンス映画ではないことがわかる

かつて、アメリカの土地に侵略してきた白人たちは、彼らをその何もない土地に追い込んで住まわせたけれど
もしも、白人たちがその土地に強制的に住まわされることになったら、その白人たちはどうなってしまうのかを描いている

その、とても複雑な歴史を持つ土地を一匹の狼を使って表現しているのが、オープニングである
そこでは、ハンターのジェレミー・レナーが狼を殺すのだ

狼という生き物は、ネイティブアメリカンにとって、とても神聖な生き物なのだが、
かつて、ワイオミング州で暮らす牧場主たちによって「家畜を殺される」という理由で全滅されてしまったという

しかし、近年になってネイティブアメリカンたちのたっての願いで、再び狼たちをワイオミング州に住まわせることになったのだが、未だに、牧場主たちは反対しているのだという
(Wikipedia 調べ)

その中で、ジェレミー・レナーは、狼やプーマが増えすぎて家畜を食い荒らさないように、バランスを取る仕事をしているのだ

ネイティブアメリカンの女性と結婚し、息子はハーフというジェレミー・レナーは、その土地で長く生きていくために、白人たちと、ネイティブアメリカンたちの間に立って、バランスを取る役割をしているのだ

しかし、その土地の複雑さを知らず、仕事のために強制的に連れて来られた白人たちは、その「絶望しかない土地」に馴染めず、フラストレーションが溜まっていき、一触即発の状態にまでなってしまう

インディアン居留地の中で起きた事件は、よそ者のFBIにしか捜査権がなく、
その融通の利かなさが事態をさらに悪化させていく

これは、絶望という土地に強制的に追いやられ、その後、全く見放されてしまったネイティブアメリカンたちを白人の目を通して描かれ、彼らの実情を知るための映画であり
そのガイド役として、MARVELコンビが主役に選ばれたのだろう

多様性が叫ばれる時代の中で、未だに忘れられ、目を背けられている人たちがそこにはいるのだ
エンドロール前に字幕で語られた現実には、とても胸が痛くなった

低予算で製作され、小規模公開されたこの映画は、アメリカで異例のヒットとなり、拡大公開されたという

その事実だけでも、この映画を作った意義があったと思う

元々、アメリカの土地は彼らのものだったはずだ
そのことを、1人でも多くの人が思い出せると良いと思う

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とえ

2.5次々と女性が行方不明?

2018年8月4日
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ストーリーは全くこの問題の解決になっていないし、サスペンスとしても簡単に犯人を見つけてしまうし、監督が表現したい意図は理解できますが、映画としては不完全燃焼でした。

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aki007

3.5分からなくて当たり前

2018年8月3日
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演出は冗長だが、真摯な作りと役者の演技に引き込まれ最後まで見させる強い作品。
この映画の哀しみは日本人には理解はできない。アメリカ人のジェーンですらそれまでは理解できないのだから。ただアメリカにはこの様な逃れられない哀しい地域と人々は確実に存在する事を教えてくれる。
もう少し主人公の事を描いて欲しかったがこれくらいでよかったのかも。

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マクラビン

4.5やるせない怒りや悲しみの風景

2018年8月3日
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悲しい

興奮

知的

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nakadakan

4.0映画的な波がグッとくる

2018年8月3日
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前半退屈だけど土地の持つ闇部をちらつかせて後半一気に波が押し寄せてキレイに流してしまう。残ったのは虚しさと未解決な土地の闇部…
アメリカって野蛮だしどうしようもない問題だらけ何だなあ

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けつお

4.0アメリカの闇を抉った傑作!

2018年8月3日
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鑑賞直後の感想はちょっとスリリングな現代版西部劇を観たな、といった感じだったのですが、作品のポスターの「世の中から忘れ去られたアメリカの闇」なるものが今一つピンと来なかったのが気になって仕方ありませんでした。それで公式HPや色々なレビューを遅まきで拝見したところ、この作品の見え方が私の中ですっかり変わってしまいました。いやはや、ネイティブアメリカン保留地についてこんな根深い問題があったとは... これからご覧になる方は少なくとも予め公式HPに目を通すことをお薦めしたいと思います。絶対作品の理解が深まります。それから伝説のHiropooさんのブログに感謝、目から鱗でした。

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ホワイトベア

5.0観るべき映画

2018年8月2日
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大好きな映画の一つです。

アメリカ・ワイオミング州のネイティブ・アメリカン保留区ウインド・リバーで実際に起きた凄惨な事件を映画化したもの。
なんというか… あまりに悲惨で、酷くて、まだ根深いアメリカの先住民問題と、冬の夜は-30℃という厳寒の雪に閉ざされたその町の閉塞感に息が苦しくなる内容だけど、観てよかったと思う。

主役のジェレミー・レナーの表情がすごくいい。
ハンターとしてとても男らしい姿とストイックで頼もしい存在感を醸し出しつつ、その心にはある深い悲しみを抱えている様がよく伝わって、そして彼はとても心優しい人なのだとわかります。
(そういえば「メッセージ」の彼も名助っ人役でいい味出してた)

犯人たち・・・逮捕じゃなくていい、どうか殺して・・・
誰もがそう思うでしょう。

ここほんとにアメリカだよね?司法はどうなってるの?どうしてこんなにも警察の目も行き届いてないの?FBIも渋々来るような所なの??
繁栄大国アメリカ、その中に現代社会から文字通り置き去りにされている地域に、アメリカの深い闇の1つを見せつけられる。

正義とは?人権とは?

CIA新米エージェント役のエリザベス・オルセンとジェレミーはアベンジャーズでも一緒でしたが、今回はかなりハードでシリアスな内容での共演。彼女も上手かった。
最初は頼りなかったのに、すごい成長ぶりというか、実はとても強い人だった。

ラスト近く。重傷の彼女を見舞った時のジェレミー・レナーのセリフが感慨深い。
「私は運が良かった」という彼女に応えた言葉が忘れられない。ズン!と響いた。

ぜひ、映画の中で聞いてください。

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Mariko

4.5すごかった

2018年8月2日
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悲しい

興奮

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吉泉知彦