博士と狂人

劇場公開日:

博士と狂人

解説

初版の発行まで70年を費やし、世界最高峰と称される「オックスフォード英語大辞典」の誕生秘話を、メル・ギブソンとショーン・ペンの初共演で映画化。原作は、全米でベストセラーとなったノンフィクション「博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話」。貧しい家庭に生まれ、学士号を持たない異端の学者マレー。エリートでありながら、精神を病んだアメリカ人の元軍医で殺人犯のマイナー。2人の天才は、辞典作りという壮大なロマンを共有し、固い絆で結ばれていく。しかし、犯罪者が大英帝国の威信をかけた辞典作りに協力していることが明るみとなり、時の内務大臣ウィンストン・チャーチルや王室をも巻き込んだ事態へと発展してしまう。マレー博士役をギブソン、マイナー役をペンがそれぞれ演じるほか、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のナタリー・ドーマー、「おみおくりの作法」のエディ・マーサンらが脇を固める。

2019年製作/124分/G/イギリス・アイルランド・フランス・アイスランド合作
原題または英題:The Professor and the Madman
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2020年10月16日

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映画レビュー

2.5どこかちぐはぐ。 まあ実話だからねえ。

2022年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

なんかスッキリしなかった。
まあ実話は都合よく綺麗に進まないよね。
狂人のあの部分からしばらく早送りした。だからちゃんとは観れていません。
すいません。。

でも多分ちゃんと観ても評価変わらないと思う。。

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momokichi

4.0圧巻のショーン・ペン、贖罪と狂人

2020年10月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 事実は小説より奇なり、そんなありきたりな言葉がこれほどしっくりくる物語はそうない。特異な人物像に説得力を持たせたショーン・ペンの演技に見入ってしまった。
 ベースとなる事実だけでもインパクトがある。オックスフォード英語辞典(OED)の編纂にあたり用例を公募していたこと。貧困で進学出来なかった身からOEDの編集主幹就任にまで至ったマレー博士や、精神病院の中から大量の的確な用例カードを送り続けたマイナーの学究の徒としての執念。彼らをはじめとした関係者の尽力をもってしても立案から完成まで約70年を要したOEDの情報量など。
 そして、辞典編纂の過程と並行して描かれるマイナーの心のドラマはまるで荒海のようだった。南北戦争従軍がきっかけで心を病み、アイルランド人に狙われる妄想から無関係な男性を殺してしまう。入院後のマレー博士との邂逅、未亡人とのやり取りを経ながら、常に狂気と贖罪意識を抱えて揺れ続ける。後半、この二つが重なって強烈に発露し、物語が大きく転回するのだが、マイナーの精神の振れ幅に置いてきぼりを食らわず、心の動きを感じ取りながら観ることが出来た。脚本のよさとショーン・ペンの力量だろう。
 贖罪から解放されることの難しさを考えさせられた。そして「博士」と「狂人」とは?
 辞典編纂への貢献を考えると、マレー博士から見ればマイナーこそ博士の称号を与えたい存在だっただろう。また、狂人という言葉は精神を病んだマイナーだけを指すのか?別の観点で狂人の呼称に値する人間が他にもいたように思えてならない。
 この作品のフライヤーに「博士」と「狂人」を表すアンビグラム(逆さから見ると違う文字に読めるグラフィック)が描かれているのを見て、余計その思いが強くなった。

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ニコ

4.0言葉をもっと大切にしなければ、と諭される思い

2020年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

コンピュータもデータベースもない19世紀、膨大な用例を集めるのは途方もないマンパワーを要する難事業であったことは容易に想像がつく。メル・ギブソンが演じたマレー博士は単に語学の天才だっただけでなく、広くボランティアを募って用例収集に協力してもらうという、IT時代の分散コンピューティングを先取りしたような独創的な発想の持ち主でもあった。

殺人を犯した“狂人”マイナーを演じたショーン・ペンは、前半は演技過剰に感じたが、マイナーに夫を殺されたイライザ(ナタリー・ドーマーが憎しみから愛情へ揺らぐ心情を好演)と関わるあたりから持ち味を活かせた印象。彼女が子供たちをマイナーと面会させた時の、長女が取った行動には胸を締めつけられた。マイナーによる「言葉の翼があれば世界の果てまで行ける」は名言で、言葉の力と可能性を端的に示している。精神病院の警備員に扮するエディ・マーサンも人間味を感じさせる名脇役だった。

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高森 郁哉

2.0辞書作りを意識しすぎてしまいました...

2024年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

辞書作りってどうやって完成するんだろう・・全部の言葉の意味を入れるわけでしょ? 大変な作業なんだろうなぁ。それだけの理由でこの映画を観ることにしましたので何の予備知識もありません。

前半は、囚人ショーン・ペン(狂人)と辞書作りに励むメル・ギブソン(博士)がどう繋がっていくのか気にしてただけで特筆することは無し。。。
 50分前。生活のため止む無くショーン・ペンに会うナタリー・ドーマー。この辺りから何となく繋がっていく流れではあったけど、基本的に博士と狂人を交互に映す演出のため、これはラストになるまで2大スターは会わないのかな、そんなこと考えていた。

会うようになってからは、何やら単語を言い合ってて楽しそう。目標があると苦痛も楽しみに変わる瞬間に見えた。

「A.B」だけで1冊の分厚い辞書の出来上がり!一体「Z」まで進んだら何冊になるんだ!?
(最後の説明部でわかるけど)

何が気に食わんのか「お偉いさん」達の企み、そしてショーン・ペンの苦悩ぶりなど見所はあるんですが、個人的にはどうやって辞書が完成するのかばかりに気にしてしまい、他の話は退屈になってしまいました。

全体的にはヒューマン系の良き話とは思います。

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はむちん2