友罪のレビュー・感想・評価
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黒歴史
この映画は各々が抱える過去の黒歴史の苦悩を描いた作品です。
予告編を見ているので最初はタクシー運転手の息子が少年Aだとずっと思っていたら途中でそうではないことに気づいて「あれっ?」って感じでした。
そういう意味では登場人物の相関関係がちょっと分かりにくかったです。
町工場側のストーリーとタクシー運転手側のストーリーは基本的に独立しており、唯一繋がっているのはタクシー運転手が益田純一(生田斗真)を病院に運ぶシーンのみとなっており、登場人物はたくさんいるんだけど全体の相関関係が薄くて内容に厚みがあまり感じられませんでした。
カメラワークも一部ブレが激しいところがあり、ちょっとイマイチかなと感じるところがありました。
この映画は1人で見るほうがいいかな。少なくともカップルで観るのはあまりお勧めしません。
あと、主演の生田斗真が若い頃の板尾創路に見えて仕方がありませんでした。
逃げたくなる
俳優さん達の演技に圧倒されました。
背負っている罪、その罪との付き合い方が皆違って面白く、自分と一番近い考え方、生き方のキャラクターを探して観るとまた面白いと思いました。
内容はつらいです。家でDVDで観ていたらギブアップしていたかも。
そういう意味では映画館で観ることをおすすめします。
最後のシーンの瑛太、演技すごかった。。
内容は3.5 瑛太の演技に+0.5 抑圧的
とにかく重いと思ったら、
見れば見る程、あれ?どっかで見たことのある話になっちゃう。
最後見終わったら
普通・・・
内容的には三つの部分に分けられる。
最初の1/3
なんの話か分からない
三つの線があるのもしらず、ただ苦しむ登場人物たちを傍観者目線で見る
最も楽しめない部分
2/3
面白くなってる!
関係性は複雑そうで、映画の可能性を感じる。
期待を抱いていく
傑作になるかも?
3/3
つまり・・・
こんなに重いのに、言ってることは「犯罪者の生き方」かー
みんな自分のストーリーの中で「犯人役」を
罪意識、苦しんでることから互いのことを感じあって理解しあっている二人。「友」。
ハッピーエンディング???
平凡な結末、大したことを言ってない
三つのストーリーを並行させるってのはよくあるパターンだが、カメラワークの処理が妥当じゃないと雑乱って感じがする。
『怒り』を想起させてくれた。あの映画はかなり良くできてるけど。
この映画だとアクセントはちゃんと掴めるが、鑑賞体験としてはあんまり良くなかった。カットが多く、特に前半、何の予備知識もない場合、何のシーンなのか、いろんな登場人物の出るシーンの連続性が見れないところもあっちこっちあった。
クライマックスに入る前もはや耐えられなかったってところもある。
特に
自殺した、虐められた男の子
生きたがっている殺人犯・少年A
何のことでしょう、
皮肉的。
罪償いっていうテーマの解決は見る人によって違うかもしれないが、「自分のしたことを一生忘れないこと」だと結婚した男の殺人犯、ラストシーンの主人公から個人的には解釈できそうと思う。
見たら重い話より瑛太の演技の凄さの方が随分印象深かった、
世界観などと関わると思うが、始終苦しむ様子のする益田より、半分「喪失感」半分「無言」の鈴木への感情移入ができていた。
「心」が何年前も崩壊した「人間」だと、
感じる。
最初に(自分が)「暗いじゃないよ」みたいなセリフが鈴木にあったが、
さりげなくそう言った鈴木にとって、
もう怒りも、恐れも、何の感情も出さない、
心の死んだ、
でもゾンビみたいに立って生きていきたい
人間。
うーーん・・・
〜心を許した友は、あの少年Aだった〜
とても難しく重い題材
主要キャストみんなが心に闇を抱えている。そうしたことによって様々な感情が分散してぼやけてしまった感じ。
私はこの作品に何を求めていたんだろうと、ふと考えた。答えはないのに
観賞後の率直な感想は気に入らないの一言。キャストは申し分ないくらい良かったと思う。いくつか心に響く台詞もあった。
でも、うーーん… 消化時間が必要なのかもしれない
罰
17年前に連続殺人事件を犯した男とその過去に気付いた元雑誌記者の同僚の話と、無免許運転で3人の死亡を起こした息子を持つ父親の話。
殺人、事故、自殺と様々な形で死と関わった人達がどう生きているかというストーリーで重さと哀しさをひしひしと感じる。
加害者は幸せになってはいけないのか?そうは思わないけれど、息子は向き合っている様子がみられなかったからね…。
明確な締めがあるラストではないけれど、それがまたこの題材らしくも感じた。
更生の道、及び犯罪加害者の在り方
一度罪を犯せば、二度と表舞台に出るな、はたまた罪の重さを問わず死刑にしろ、という声が渦巻く一発レッドカードの世の中に問いかける重いテーマの映画。
犯罪加害者、交通事故の加害者家族、集団いじめ自殺に加担した罪悪感、そして今まさにタイムリーなAV出演強要問題…。それぞれが心の闇を払拭しようと前向きに生きようとするのですが、展開が早すぎて、かつテーマが多すぎて各々の登場人物に感情移入出来ませんでした。原作を読んでいたら違った感想になっていたのでしょうが。
心に闇を抱えた人物を演じるのは簡単ではないと思います。特に、神戸児童殺傷事件の犯人をモデルにしたと思われる鈴木の役に関しては、誰も成否を問えないでしょう。
人の気持ちを理解する、相手の立場になって考える、一生をかけても辿り着けないこの二つの課題を改めて考えました。
更生の道は長く険しく、加害者及び加害者家族の在り方、生き方に正解はありません。
だけれども、誰もが幸せになって欲しい、やり直しの出来る世の中であって欲しい、そう願わずにはいられません。
すみません
難しい感情表現が要求されるであろう今作、役者さん達の演技が凄かったと思います。
また、色んな物を抱えた登場人物を、交差させながら進んで行く見せ方も良かったと思います。
なので、良い映画だと思います。
しかし、良い映画のはずなんですが、何故か心に響きませんでした。
まず今作、難しいテーマで考えさせられる映画です。
ですが、“当事者になってみないとわからない”っていう考えが、真っ先に浮かんでしまって・・・。
感情をコントロールする事が出来ないだろうな、と思ってしまうと、この映画に対する思考が停止してしまいました。
結果、考えさせられる映画なのに、何も考えられないで観ていました。
また、役者さん達の演技が良過ぎたのか、どの登場人物にも感情移入できませんでした。
結局、感じる事も考える事も出来ず。
スクリーンから置いてきぼりを食らったまま、映画が終わってしまった感じです。
多分、映画の鑑賞スキルが高い人が観たら、良い映画と感じると思います。
過去最高の映画
公開初日に観てきました。
とにかくすごい映画でした。
129分間、笑顔になるシーンは1秒もなく
重く息苦しい。
その息苦しさがすごい好きです。
友達になった人が殺人を過去に犯していたら?
この題材で息苦しくならないわけはないし、実際に自分の友達がそうかもしれない。
この友罪ですごくいいのは、少年Aの気持ちが出てこないので「本当に更生しているのか?」がわからない。
瑛太さんの演じる鈴木は泣いているようにみえるし、笑ってるようにみえるし
本当にわからない。
観る人によって感じ方が違うと思う。
殴られながら声出して笑ってるのが
不気味でした。
生田斗真さん演じる益田も「罪」を抱えて生きていて見ていて辛かった。
最後の叫ぶシーンは息苦しくて…。 鈴木を好きになる夏帆さん演じる藤沢も
辛かった…。男に
アダルトビデオに出演させられた過去をバラされて追い込まれて病んでしまう…。 贖罪とはなにか。
更生とはなにか。
どうしたら救われる?
観て精神的にダメージを負いますが
こんなにすごくて
こんなに辛くて
こんな好きな作品はほかにないです。
映画館で観なきゃ後悔します。
あなたは友の罪を知ったらどうしますか?
現実でも起こりうる事件
原作を読んでから試写会で見ました。
鈴木と益田は反対かな?キャストミスだろうと思っていましたが、なんとか持ちこたえていました。
ただ、鈴木の描写がちょっと雑。障がい者っぽく演じているところが理解できなかったし、思い描いていた鈴木とかけ離れていました。
佐藤浩市さんの役はこの映画のオリジナルキャラですが、正直こっちをメインにするか、佐藤浩市さんのストーリーをすべてなくしてもっと鈴木と益田の話を掘り下げてほしかったなあと。鈴木と益田の話の展開が早すぎて、これ原作読んでいない方はついていけるのか?と思いました。
あとラストシーン、二人が向かい合っているかのような演出で、「あ、酷いわ笑」と思いました。あんなやすっちい演出はしないでほしかったし、鈴木は消えたんだから最後に出さなくていいでしょ。
最後の最後でとても残念な気持ちになりました。試写会でよかった。
原作は原作、映画は映画、にできる方にはオススメです。
少年Aと言えば酒鬼薔薇事件を思い浮かべますが
犯罪を犯してしまった子供とその家族、周りの人々の犯罪後「罪と罰」物語。
酒鬼薔薇事件が題材なのか?と(出所後の少年Aの行動含め)期待すると損します。
前半メインキャスト陣の絡みがわざとらしく、箱庭的感覚だったので少し残念であったが、徐々に慣れて後半は各自のストーリーだと言う事が分かり楽しめた。
「少年犯罪、交通犯罪を起こせば今後の環境はこうなるんだよ」と教育にもなり得る作品だと思う。
ストーリー的に佐藤浩市が一番可哀想かな。
富田靖子演じる役柄はあまり観た事が無く新鮮だった。
瑛太の演技は別作品「光」よりかは劣るが頑張ってはいた。ラストの泣きたくても泣けず敢えて微笑む表情が印象的であった。
残念だったのはブレブレ過ぎる撮影。
アップをどれもブレブレにしなくてもいい。
それと記者役の山本美月と上司の小舘は演技下手過ぎます。
私としては作品として「もっと後半弾けてもいいんじゃないかな?」と期待してたんですが、、、う〜ん最後まで弾けず。
そこそこは楽しめました。
瑛太さんに主演男優賞を
俳優たちの戦い、表現者としての意地、役者としての才能を問われる場、引退覚悟で挑んだ撮影現場、そんな事を観客たちが感じ取った映画です。特に少年Aを演じた瑛太さんは初っ端からしていつもとは様子が違う事に気がつく。難しい心理描写をどう表現すれば少年Aに近づくことが出来るのか?頭では理解できても表情や動作はこれでいいのか?誰がOKを出すんだ?OKの基準は何なんだ?犯罪を犯した者の苦悩、反対に受けた被害者家族の苦悩、背負った罪の大きさに押し潰され彷徨う魂の欠片を演じる難しさ、いっそ死んだ方が楽になる。この映画にはそんな地獄のような毎日から逃れることが出来ずに己に課した十字架を背負った主人公たちの生き様が描かれている。正解はなく、答えもない。しかし人と人とのつながりだけが希望であり光になる。この映画のレビューを書くことは簡単ではなく本当に難しく、これが精一杯です。ただ、凄ぇ~映画です。
とても難しい質問をされた作品。
試写会に行ってきました。
予告編を観て想像していた内容と全然違っていた。苦しくなるくらい悲しい映画だった。
人の命を奪った者は幸せになってはいけないのか…
家族を持ってはいけないのか…
生き続けてはいけないのか…
映画の中ではひとつの答えが出ていたが、とても難しい質問をされた作品でした。
誰しもそれぞれの罪を抱えてそれでも生きている
原作を読んだことはないが、それぞれに重い軽いはあれど罪を抱えて生きている人たちの人生がいくつも絡み合ってくる展開にどんどん引き込まれていった。皆後ろめたさを感じつつも、周りの人と繋がり合いたいと願いながら、それでも必死に生きていく。
長く生きてくるとよく分かるが、「人生」とはそういうものである。
心を閉ざし自分の気持ちをうまく表現できない登場人物たちが、友人や恋人、家族との関わり合いのなかで生きる意味を探していく旅を通して、命の尊さや繋がりの大切さをジリジリと痛感させられた。
バイオレンスシーンも多く全体暗い雰囲気のなかで、微かな希望の光が見え隠れする重厚な作品に仕上がっている。
振り幅のある役を演じ分ける瑛太の好演もみどころ。
犯罪者の闇。重く暗い作品
人を殺した過去を持つ鈴木(青柳)と
親友を見捨てた過去を持つ益田。
二人を中心にした物語。
他、殺人を犯した息子を持つ父親役に佐藤浩市。益田の元彼女で事件を追う記者役の山本美月。
話が繋がるまで、
最初は長く意味がわからず間延びする印象。だけど、繋がってからはあっという間の時間でした。
犯した罪を消すことも、
逃げることもできず
誰かに話して楽になりたい事も
許されない。
結婚することは許されないのか
幸せになることは許されないのか
これは、非常に難しい問題だと思う。
犯した罪は消えないし、
一生償うべきものだと考える。
でも、生きる権利もある。
その狭間の葛藤に苦悩する登場人物たち。
サスペンス的なスリリングな話かと思って観たら、本当に深く暗い気持ちになる映画でした。
でも、見応えはあります。
デートに選ぶ映画じゃない。(笑)
許すことの難しさ
緊迫感のある展開と主人公たちの精神世界が興味深くて、グイグイ引き込まれながら観た
しかし、徹底的に暗い
面白いけど、暗い
そんな映画だった
ここで描かれるのは、未成年の頃に犯罪を犯した者たちが、大人になってから味わう苦悩
先日、新潟で起きた痛ましい事件と被るところが多々あって、とてもタイムリーな作品だった
悲しい事件が起きた時、当事者ではない人間にとっては、数年経つと「過去の出来事」になってしまうけど
当事者にとっては、「一生背負っていくべきもの」である
ではその場合、どこまでが「当事者」なのか
事件を起こした本人、その友人、そして家族
それぞれが、それぞれの十字架を背負って、常に後ろ髪を引かれながら生き続けることになる
何もそんなに思い詰めなくても…
と思うところもあるけれど、
いつまでも自分を許せない彼らの気持ちも理解できる
彼らが犯してしまった罪は、決して許されるものではないけれど
法的な償いを済ませた後は、彼らも普通の人として、生きていく権利がある
かといって、目の前にいる人が、「○○事件の犯人」だと分かってしまった時に、その人を平常心で受け入れることができるだろうか
私は、この映画を観ながらその答えを探し続けていた
その犯罪者たちに対する社会的制裁と、それでも生きていかなければならない犯罪者たちの心境をとても丁寧に描写した作品だった。
もう十分償ってるし、更生してるし、社会的制裁も受けたのは、分かってる
それでも受け入れられないんだという一般人の気持ちも見事に代弁している
新潟の事件があまりにリアルにリンクしてしまうように
この映画には、今の日本の闇があると思った
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