累 かさねのレビュー・感想・評価
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北島マヤと月影千草
最初は「ガラスの仮面」を思い出しながら見ていたのに、途中から土屋太鳳と芳根京子の演技に引きずり込まれ、こっちが累でこっちがニナと頭の中の整理が大変でした。要は舞台演劇らしい台詞があるのは土屋太鳳で、根暗な発言するのは芳根京子。そういう意味では土屋太鳳の一人舞台、演技力満点です。ただ、顔が変わった後と前を演技するのは二人とも大変だったろうな~と想像できる。
偽物が本物を超える!これが舞台女優としての魅力なんだろうけど、それだけのために役柄を演じきれるんだろうか。「ガラスの仮面」では話が堂々巡りで結末も知りたくなるのですが、考えると、終わりのない人生なんだろうと思ってしまう。映画などのメディアだったら、記録が残るのに・・・。この二人にしても、片方が死ぬまで続く、終わりのない共有人生なんだと思う。
ニナ✖️累じゃないと烏合から舞台に立つことを認めてもらえず、ニナ本...
ニナ✖️累じゃないと烏合から舞台に立つことを認めてもらえず、ニナ本人だけの魅力では女としても愛されない。
「ワタシね。ここにホクロがあるの。」
=猫パンチ
「彼驚きませんでした私が処女だったこと。」
=タイガーアッパーカット
累ちゃんマジ復讐の鬼。
眠りから覚めたばかりなんで薄味にしておきましたとニナを気付かう前フリをしておいての濃厚ビーフシチュー。
いつも敬語だしあくまで裏方に徹する感じ、舞台で演じたい気持ちを2人から利用されてるだけのようにも見える累。5ヶ月の眠りから覚めたニナを抱きしめる場面まで累ちゃんマジ天使とか思ったのに。
前半ムカつくことも多かったのにニナが後半だんだん可愛そうになってくる。
サロメが舞台から消えてる間の2人のバトルは忘れられない。
めちゃめちゃ面白かった。
大満足。
個人的ラストの解釈
土屋太鳳さんの演技、ダンスに魅了され劇場で3回鑑賞しました。
そのあと、劇中劇の『かもめ』と『サロメ』の舞台演劇を実際に鑑賞したり
さらにはオスカー・ワイルドの著書や
聖書のサロメをモティーフに多くの作品を残した
象徴主義の画家、ギュスターヴ・モローの展覧会にも足を運んだりしたのちに
改めて本作『累 かさね』を見直しました。
「最後はスッキリしない」「モヤモヤする」と
おっしゃっている方もいますが、わたしもなにか引っ掛かる。
なにかしら違和感を抱いていましたが
極めて個人的な意見ではありますが
ひとつの解釈に至りましたので、ここで発表させて下さい。
ラストのクライマックス前に、累とニナが揉み合ってビルから落ちて
累はニナと顔を入れ替えて舞台に戻ります。
ニナは重傷を負って血だらけで救急車で搬送されるところまでを
描かれていますが、そこでのニナのセリフ、
「お願い、殺して…」
あのニナが死を願うなんて…
ここがわたしの感じた違和感となり
【口紅】の設定を考え直すきっかけになりました。
〈もし顔を入れ換えている最中に片方が命を失ったら
その時、顔は本来の持ち主に戻るとしたら…〉
これがわたしの想像した新しい設定であり
ニナが最期に仕掛けた企みな訳です。
だとしたら、拍手喝采の観客の前に立っていたのは
はたして“ニナ顔の累”だったのか
はたまた“累本来の顔”だったのか…
そんな、とんでもない含みをはらんだ
最高のラストショットだったのではないのでしょうか?
…というのがわたしの解釈です。
ちなみにわたしはまだ原作を読んでないので
(もちろんいつか読みたい)
本来【口紅】にどんな設定が組み込まれているか知りません。
が、原作ではすでに累本来の顔で演劇をしていると聞いたので
この思考に至りました。
あくまでも個人的見解ですので
もし気を悪くした方がいらっしゃいましたらゴメンなさい…
みんながみんなやばい奴に見えてくる
容姿にコンプレックスをもち、演技が上手な累。
容姿が美しいが、演技が下手なニナ。
顔を入れ替えることができる口紅。口紅の力で2人は顔を入れ替えていった。
そして、有名になっていった。
羽生田の言葉で、累とニナは互いに利用していくようになった。
累は、ニナのすべてを支配しようとしていて、ニナの人生のすべてを乗っ取ていき、演技女優として地位を手に入れたという内容だった。
はじめから、女同士の火花がバリバリでしたね。
ニナは悪い女と思っていましたが、後半になると累がやばい奴だと思ってきました。
累が、はじめおとなしかったので、余計にそのように思ったかもしれないです。
羽生田は、悪いですね。言葉巧みにお互いを利用させ、自分の目的のために、行動していたなんて。
横山くんが、予告では話のキーパーソンになるかと思っていましたが、あんまりでしたね。
別の人でも良かったのでないかと思いました。
舞台で踊るシーンすごかったです。
難しい演技をしている
「キサラギ」の監督の作品ということで、面白そうだなぁと思い借りてみました。
驚いたのが土屋太鳳ちゃんの演技力。最初舞台で演じている場面で、「えっ下手!」と思いきや、それが下手な演技だとは。
演技の上手い累が乗り移った後の表情や演技はそれまでとは全く別物でした。作品の中では顔だけが交換され、中身はそのままでも、当たり前ですが実際には一人二役になります。
とんでもなく難しい演技だと思うし、披露するダンスも相当練習したんだろうなぁ。
主役二人の演技はとても良かったので、横山裕さんの演技がすっごく下手に見えてしまいました。関ジャニの中では好きだけど、もうちょっとレベルアップして欲しかったなぁ。。。
あと、ラストスッキリしない終わり方が個人的に好きではないので少しモヤモヤが残る作品でした。
これは…魅入っちゃう。
女同士のドロドロが大丈夫な方にはぜひ薦めたい。
パッケージが怖かったので借りるのはちょっと躊躇しましたが恐いもの見たさで借りました。
思ったより面白かったです!目が離せなくなる。
次の展開にドキドキします。
今時こんな女いないだろくらい思い切り性格の悪い女、昭和の雰囲気を感じました。(良い意味です)
ドロドロの中に美しい舞台やダンスを織り交ぜて芸術的な仕上がりになっています。
横山裕の存在感…;もう少し延ばしても良かったかな…。
背格好が似た方をキャスティングしなければならないのはわかるが、どちらも美人なので入れ替わったかどうか傷がなかったらわからないなと思う箇所がたくさんあった。思い切り顔が違う人のほうがわかりやすかったかな。
ラスト、美しくまとまってはいるが、すっきりはしない。
キリのいい終わりを期待している人にはお勧めしない。
壮絶で魅惑的な美醜愛憎劇にブラボー!
『少女』『暗黒女子』など若手女優が織り成す愛憎サスペンスは好みのジャンル。
同系統の作品の中でも、本作は最上級と言っても過言ではない。
美醜を巡る2人の少女の欲望、嫉妬、人の業、
『ガラスの仮面』のような白熱の演劇ストーリー、演じる事への凄まじい執着、執念、
キスをする事で顔が入れ替わる不思議な口紅が異色ながら面白味のある設定、ほんのり官能的、
そして、土屋太鳳と芳根京子の清純派のイメージを覆すダークな熱演…。
いずれも見応え充分!
対称的な2人の少女。
累。天才的だった舞台女優の母の血を受け継いだかのように、自身も演技の天才。が、顔に口裂け女のような醜い傷が…。
ニナ。美貌に恵まれた若手舞台女優。が、その美しさに反して女優として花開かず…。
こういうキャラ設定の場合、どちらかが共感出来るキャラで、どちらかが憎々しいライバル的なキャラなのだが、どちらも明暗あり。
一見、累はピュアなヒロインのようでもある。が、自分の醜い顔への劣等感は凄まじい。
ニナは自由奔放な性格だが、傲慢でもある。累を見下すその言動。
2人はある禁断の関係を結ぶ。女優として成功する為、不思議な口紅を塗ったキスで、天才的な演技力を持つ累がニナになる。
累の天才的な演技力とニナの美貌で、“ニナ”は完璧な女優として一躍脚光を浴びるのだが…。
自分の演技力の賜物なのに、いつもスポットライトを浴びるのは“ニナ”。初めて味わう華やかな表舞台、甘い恋などに累は魅了されていく。
醜い累は自分が成功する為だけに利用するただの棄て駒。が、同じ女優としての才能の違い、奪われていく自分と周りの世界に、ニナは激しい憎悪に駆られていく。
奪い、自分のものにしたい。手放したくない。
あんな奴に自分を奪われたくない。
2人の立場にも徐々に変化が。
欲や傲慢さが膨らんでいく累。
圧倒され始めていくニナ。また彼女には、ある難病が。
それをチャンスとし、棄て駒の筈だった累は逆にニナを自分の成功の為に利用する。偽物が本物を超える時が目前に…。
が、ニナも黙ってはいない。難病に屈していると見せ掛けて、所詮偽物は本物になれない復讐のチャンスを…。
2人の終幕は…?
2人の少女の美醜と業の渦巻きは、もはや狂気すら感じるほど壮絶。
それを体現した、2人の女優の熱演には拍手と称賛を贈りたい。
やはり土屋太鳳は、ただ作品に恵まれていなかっただけなのだ。少女漫画の実写化作品でのぶりっ子演技は、本人にとっても不憫であっただろう。
そう思わせるくらい、本作では本来秘めていた実力を惜し気もなく発揮。劇中の舞台でも気迫に満ちた迫真の演技を見せ、得意と言われるダンスは妖艶な美しさも披露。
正直、芳根京子という女優をあまりよく知らなかった。NHKの朝ドラで人気を博したようだが、朝ドラは見ておらず、何出てたっけ?レベル。
が、本作で、グロテスクな傷メイクを施し、ボサボサヘアと暗い目付き、口調、「教えてあげる。劣等感ってやつを」という台詞と共に、印象的に強烈に目と脳裏に芳根京子を焼き付けた。
どちらが旨味のある役柄?…じゃない。どちらも旨味と見せ場がある。
累の複雑な難演、ニナの憎々しいまでの傲慢さ。
一人二役でもあり、二人一役でもある難役。
時々こんがらがったりもしたが、見事巧みに演じ分けた。
本作を二人の代表作と呼ばずして、何を代表作と呼ぶのだろう。
ニナのマネージャー役の浅野忠信も、助演だが主役二人に負けず劣らずのさすがの的確演技。
劇中の舞台劇も二人の心情とリンク。ここら辺、詳しい人はより面白味が増すだろう。
唯一の残念な点は、世界的な若手舞台演出家役に横山裕は完全なるミスキャスト…。
終幕は、女優としては圧巻のフィナーレだが、まだアンコールの余地はある。
是非後一幕、壮絶だが魅惑的な、二人の少女の愛憎劇の幕が上がって欲しい。
全ては演劇「サロメ」の為に
ある口紅にて顔が入れ替わるファンタジーありながら、顔に傷がある外面コンプレックス女性と力量的内面コンプレックスを持つ女性2人の物語。
演劇という世界を舞台に、顔の入れ替わりを上手く利用して行くのかな?と思いきや、前半から飛ばしまくり。
「ネタ的にはどうする気なの?ガス欠早そう。」と不安要素ありでしたが、中盤以降の「サロメ」と言う演劇の為にこのファンタジーがあると分かった瞬間、食い入る様になり、最後まで夢中になっておりました。
主役の女優2人の演技は見事。土屋太鳳が選ばれた理由は後半で大納得です。
ちょっと残念な所はサロメまでの2人の心情。良い子ちゃんなのが、悪い子ちゃんなのか2人共に中途半端に入れ替わる様な内面描写。2時間映画なのでそこまでやらず性格一本道でも良かった気がします。(淵透世:檀れいの秘密が分かるまでは。)
演劇サロメは星5です。
前半の人物設定やサロメまでの安っぽさ(関ジャニ横山くん。すまぬが。)が無ければ傑作になり得た作品。
実に勿体ない!
ストーリーの流れは好きです。
芳根京子ちゃんが秀逸!
や、面白かったです!
芳根京子ちゃん、上手い!
おどおどした感じとか、だんだんものにしていくところとか、今まであまり注目していませんでしたが、地も可愛いし、演技も上手い!
正直、土屋太鳳の演技は似たり寄ったりなイメージなのですが、知名度で言えば土屋太鳳なところを完膚なきまでに勝ってたなと思います。
ジャニーズなのに横山くんの当て馬感半端無かったなー。
さすが横山くん笑
そんなに期待してなかったけど、意外とすごく面白かった!!
顔ぶたないで!女優なんだから!
上映時間の都合で欅坂平手の「響 HIBIKI」とかなり悩んだ挙句こっちを選んだのだが、おそらく大正解だった。
まず特殊な口紅を塗ってキスすると顔が入れ替わる!という荒唐無稽な設定をこうもすんなりと受け入れてしまえる、これぞ映画の醍醐味。
有名女優になりたい女優を演じる女優というのは、澤井信一郎監督の名作「Wの悲劇」の薬師丸ひろ子を想起させるのだが、彼女は役の設定がらダイコン演技でOKであったのに対し、土屋太鳳はガチで「凄い演技」を見せなければならないのだが、それをまあなんとかやり切ったことに拍手!
そして何と言ってもこの映画はライティングの素晴らしさ、舞台袖で出番を待つ数秒間のブルーライトに変わる瞬間に人格が変わって見える。そしてエンドロール前のスタンディングオベーションから暗転して赤いライトに徐々に顔が浮かび上がって来るラストカットの美しさ。映画館の暗闇で見るべき映画。
土屋太鳳の個性が光る作品
想像の遥か上をいきました。
原作未読で、関ジャニの横山くん目当てで見に行きました。
が、しかし。横山くんには申し訳ないですが、その目的は途中で忘れ去り、横山くんはわたしの眼中にないほど物語にのめり込んでました。
もちろん横山くんの独特の存在感、透明感は最高でした。大満足です。
芳根京子さんと土屋太鳳さんのダブル主演ですが、圧倒的に土屋太鳳の存在感がすごかったです。
芳根さんも申し分ない演技力のはずですが、それが霞んでしまうほど土屋太鳳さんが圧倒的実力を120%フル発揮してきてます。
いや、でももしかしたら土屋太鳳の圧倒的な存在感を際立たせるための芳根京子のあの演技なのかも…って思うとそれはそれで鳥肌です。とにかくどちらも素晴らしい演技でした。
物語自体もとてもおもしろかったです。展開もドキドキしましたし、最後までスリリングでスピード感のある展開。原作未読なので、何も違和感もなく見れました。
ただ他の方が言っている、原作にあるさまざまなテーマやメッセージ性はたしかに感じませんでした。
一番好きなシーンは終盤の舞台のシーン。詳しくは書けませんが、あのシーンは是非劇場で見ていただきたい。ダンスもお上手なのは知っていましたが、まさかここまで仕上げてくるとは…土屋太鳳の底知れない才能と努力に震えました。あのシーンのためだけにもう一度劇場で見たいかも…って思うほどすごかったです。
色っぽいし、美しい。でも底知れない力強さとしたたかさ。なんて魅力的なんだろう…と感動してしまいました。
劇場で見れてほんとによかったです。無理してかけこみで見に行って正解でした。
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