累 かさねのレビュー・感想・評価
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横山裕のキャスティングとかどうなのかなあ。 このコミックの映画化は少し無理があったような気がする。
動画配信で映画「累 かさね」を見た。
2018年製作/112分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2018年9月7日
土屋太鳳
芳根京子
横山裕
筒井真理子
生田智子
村井國夫
檀れい
浅野忠信
松浦だるまの同名コミックを、土屋太鳳と芳根京子のダブル主演で実写映画化した。
伝説の女優、淵透世(檀れい)を母に持つ
累(芳根京子)は顔に大きな傷があり
コンプレックスを持っていた。
彼女に母が遺した一本の口紅。
その口紅はキスした相手の顔を奪い取ることができる不思議な力がある。
一方、美人だが花開かずにいる舞台女優・丹沢ニナ(土屋太鳳)。
彼女たちはお互いの利害のために
口紅の力を借りてそれぞれの目的を叶えようとする。
見た人の満足度が比較的高い作品なのだが、
見ていてちょっと辛い時間帯はあった。
横山裕のキャスティングとかどうなのかなあ。
このコミックの映画化は少し無理があったような気がする。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
土屋太鳳と芳根京子の二人で一人感
想像していたよりもかなり面白い作品だったね。
土屋太鳳と芳根京子の演技合戦が一番の見所ってことになるかな。二人とも抜群に上手かったとは言わないけれど、こういうのはバランスが大事なんだ。どちらかだけすごく演技が上手いと浮いてしまってダメになるんだよね。そういう意味でも二人のバランスは絶妙で、相乗効果ですごく上手く演じているように思えるんだ。
終盤の屋上でのやり取りはなかなか見応えもあったし、特に注目もしていなかった女優二人だけど、ちょっと気にかけようかなというくらいには頑張っていて良かったね。
物語の方は、かなり面白い作りになっていて、作品全体のクオリティは高くなかったけど、最後まで釘付けだったな。
まず、累がこれから進んでいく未来と舞台の演目の内容がリンクしているのが良いよね。
最初の演目は「かもめ」で、これは芸術を志す若者たちの青春群像劇で、女優を目指しているキャラクターも登場する。
「かもめ」のキャラクターが成長していくように、累も消極的で卑屈な性格から女優として成功する事を積極的に目指すようになる。あと恋愛も。
この時は、ニナは嫌な女で累のことを応援する気持ちだったはずだ。
ニナの病気がどんなものかわかったあと、後半の演目である「サロメ」が始まる。こちらは内容がすごく重要なので作品内で演目内容を教えてくれたのは親切だったね。
「サロメ」もまた累の未来とリンクする。気が付けば、あれだけ応援していたはずの累は、狂気の人物に変わり、嫌な女だったはずのニナに肩入れしていくことになる。
このように、顔だけでなく二つの舞台とリンクした立場入れ替わりの物語で、上手いストーリーだったと思う。
なんとなくナタリー・ポートマンの「ブラックスワン」が頭をよぎる、どことなく似た感じの作品だったけれど、二人の人間が一人の人物を形成するという、不思議アイテムの口紅を使ったファンタジックな逆転状態が斬新で良かったし、やっぱり最初に書いたように、土屋太鳳と芳根京子の演技の熱さのバランスが絶妙で、一人の人間が分裂して二人になったような、二人で一人感は最高だったよね。
なかなかエゲツなく人生をえぐる物語
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顔に大きな切り傷を持ち、劣等感でコミュ障な女の子・累。
性格も演技能力も最低だが、ルックスだけ最高の女優の卵・ニナ。
ニナには持病があり、女優業をしばらく休むことにした。
累は死んだ母(大女優)から譲り受けた口紅を持ってた。
それをつけてキスすると、相手と12時間だけ顔が入れ替わる。
ということで累がニナの顔になって舞台のオーディションを受ける。
自分以外の何物かになりたい衝動の強い累は憑依型の演技力で合格。
やがて演出家と恋に落ちるが、ニナもその人が好きだった・・・。
ニナは性格が最悪で、累にニナとして稽古等全部やらせ、
演出家とのデートは見破って、自分が代わりに行ったりする。
そんな折にニナは持病の発作で5か月間意識を失った。
その間も累がシモの世話までしてニナを丁寧に扱ってた。
そして毎日顔を奪い、大女優への道を邁進してた。
やがて累とニナは、累の母親も他人の顔を奪ってたことを知る。
被害者を長年監禁し、毎日その顔を奪い続けてたのだった。
それを知ったニナは怖くなり、累と関わるのをやめて追い出す。
しかし累はこの頃には闇落ちしてた。
ニナに薬を盛り、また長期間意識不明の状態にしたのだった。
そしてついに大舞台に立つこととなる。
しかしニナは実は目覚めてた。でも意識のないフリを続けた。
そして口紅を密かにすり替えたり復讐を試みるが、
そこは累が先読みしてさらにすり替えたりでセーフ。
そんなこんなで累は大舞台を演じ切る。
ニナは死にたがるが、累はニナを生かさず殺さず、
一生毎日顔を奪い続けて生きていく決意を固めるのだった。
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気になってたけど都合が合わず、劇場で見られなかった作品。
設定は非現実的だが、人の心の機微は現実にありそうな話。
累もニナもかなり利己的だが、おれは累の方が好きやな。
抑圧され続けた衝動がそういう行動を引き起こすのだろう。
一方、ニナのは完全に性格が悪くて上から目線なだけやもんな。
そんなニナが累に、お前みたく心は腐ってないとか言い放つ。
「お前が言うなよ」ってツッコむ所なんよね?あそこは。
あとオチは必ず累の本当の顔が世間にバレて終わると思ってた。
でもそのまま終わるとは。まあこういうのもアリかな。
しかしこういう人格入れ替わりの映画ってややこしいよね。
どっちがどっちか分からんくなる。演じてる人も混乱せんの?
そのへんは2人とも、よく演じ分けられてたと思う。
演技は圧巻。原作とは別物としてみる。
サロメのダンスをネットで見て、待っていられず公開直後に見に行った。
正直前半の土屋太鳳はいまいち。演技が下手と言われるニナの時と、中身が入れ替わってかさねになってる時のニナの演技が一緒。どちらも棒読み。
ところが後半、かさねの性格が悪くなってきたときの太鳳の迫力はなかなか。 追い詰められてるニナ本人の時も緊迫感がある。ダンスシーンはもちろん圧巻で、もっと見たかった。 この人悪役やらせた方がいいんじゃないか。
芳根は上手いだろうなとは思ってたけれど、やはり素地がいいというか。今回はやさぐれ感が結構だせる。
あとは檀れいがすごい。 ぬっと出てくるだけなのに、圧倒的な存在感。この人がでることで、作品に重みが増す。 主役二人だけだったらここまで不気味さを出せる作品にはならなかっただろう。
見応えあります!
土屋太鳳✕芳根京子W主演。
二人のキスシーンが話題になってましたが、いや、そこじゃないのよ。持って行き方が安易すぎるのよ!と言いたくなるくらい、予告だけみて期待値を低くした私をおったまびっくり!良い意味で裏切ってくれました。
主演の二人は色んな作品で拝見してきましたが、純情、屈託のない無垢で清純みたいなイメージでしたが(いや、そんな大人の女性いてへんとは思うけどな) 本作での怪演に度肝ぬかれます。
二人が入れ替わりながら演じるシーンは、今どちらがどちら?とこんがらがっちゃうくらい二人で一役を演じきる。
大きな舞台作品をギュギュ〜って一塊にして見せられたようなそんな気分になりました。
お話の始まりから中盤までは、まぁ、まぁ、ありそうやな。くらいのノリでしたが、ラストシーンへ向けての加速と、女優たちの演技力が高まって、観ているこちらも思わず前のめりになるような、ものすごいパワーでした。
こんな演技が二人ともできる、素晴らしい女優さんであることが分かっただけでも、今後の二人の出演作が楽しみになりました。
物語のはじめと終わりでは、二人ともにもともと持っていた野心や欲望とは違う何かに取り憑かれていたように思う。舞台という場所に住むモンスターが、役者という、別の誰かになれる生業を選ぶ人間を狂わせているようなそんな感じ。
ストーリーも面白いし、キャストも最高!
あっという間に2時間見入ってしまった。
ここからは勝手な私の好き嫌いの話。
土屋太鳳ちゃんの演技力も、ダンス力も、容姿もいいんですが、、、声だけが。声が苦手でね。。。どうしてもぶりっ子ちゃん声がなのが☆5つに届かない理由です。
作品としては本当に面白くて、久々に見応えのある映画に出会えたなと思いました。
普通に見れるが・・・
原作があるんで、その流れに従っているんでしょう。
普通に見れる。
ただ、ラストに捻りが無く、その点は拍子抜け。
でも、この終わり方でも悪くはない気もするけど、何か物足りないんだよねぇ···
何だろう?
フジテレビか。(爆)
後半の加速度ハンパない!
土屋太鳳の演技が光る凄みある愛憎劇
面白いという表現では物足りない。久々に凄いという表現がピッタリの邦画だった。画面に吸い込まれてしまった。典型的な入れ替わり劇だと予想して鑑賞したが、予想を軽々と超えた作品だった。
本作の主人公は2人。抜群の美貌を持っているが売れない舞台女優・丹沢ニナ(土屋太鳳)と、演技力は抜群だが顔に傷がある淵累(芳根京子)。あるきっかけで彼女達は出会い、不思議な口紅の力で顔を入れ替えることによって、累は互いの強みを併せ持つ舞台女優となり、成功の階段を駆け上がろうとするが・・・。
顔を入れ替えるという設定なので、土屋太鳳も芳根京子もニナと累の二役を演じている。土屋太鳳は、今まで明るく健康的な役どころが多かったが、本作では一変して人間の業を背負った役に挑んでいる。自らの美貌に自信を持ち優越感に浸る鼻持ちならないニナと、傷のある顔に劣等感を持ちながらも自分を変えたいと熱望する累という全く性格の異なる二人の女性を鬼気迫る渾身の演技で見事に演じ切っている。特に、ラストの演技は出色で、狂気を感じる鳥肌が立つ程の迫力に圧倒される。本作は、間違いなく彼女の代表作になるだろう。
芳根京子も、静かな佇まいで、劣等感を背負う累の鬱屈した雰囲気と、そこから這い上がろうとする強い想いを好演している。浅野忠信も一筋縄ではいかない強かなマネージャー役を味のある佇まいで巧演している。
本作は、累が舞台女優として演じる作品が、彼女の想いと重なっているので、舞台シーンは彼女の独白のようであり凄味がある。また、極力サイドストーリは省き、メインストーリー展開に徹しているので、作品全体に切れ味があり、全編を通して、真と偽、優越感と劣等感というテーマは揺るぎなく、ラストまで緊迫感が途絶えることはない。
本作は、土屋太鳳を頂点にした、芳根京子、浅野忠信、3人の演者の演技力が際立つ作品であり、3人の創り出す壮絶な愛憎劇に心揺さぶられる作品である。
二人とも可愛いが、魔道具ものとしては物足りない!!
土屋太鳳と芳根京子の両方が好きな場合は天国の様な映画を期待してしまいますが、そこまで面白いという訳ではなかったです。奇しくも、一生続きそうな現在のマスク強制社会では、口元の傷は何の支障もありません。相変わらず浅野忠信の発声が汚いのも不快でした。二人の駆け引きと舞台上の土屋太鳳のパフォーマンスがまあまあ見所でしたが、起承転結は無く概念を伝えるだけに留まっていてスッキリしませんでした。キスすると顔が入れ替わる口紅ですが、デスノートのような心理戦は終盤に若干ありますが、演出家とセックスした時にキスしてしまう、誤って浅野とキスしてしまう等の面白女子要素(というか魔道具の禁忌の様なもの)は、まあ当然ながら無いので、そこも練り込み不足に感じました。栄光と共に、道具に振り回される事は決して幸せではな事も示すと、物語に深みが増すと思います。
監督の欲が方向性を間違えさせた
かさねってよむんですね
マンガが原作らしい
一人二役だから、役者は挑戦しがいがあるでしょうね
その上、舞台の演技もあるから、やりたい女優は沢山いるはずです
美人とブサイクが入れ替わる話ですが、いくらおおきな傷があるとはいえ、2人とも美人だからなぁ
観てる方は違和感ありありでした
まあ、ブサイクを出すより美人が2人の方が客は入るだろうけど、話としてはちゃんとブサイクを出すべきでしょうね
役者の世界では演技は上手いけど、容姿はもう一つの役者なんて五万といるだろうに
この世界の美人女優は超絶美形だかね
生半可な美人は埋もれてしまうから
けっこういい素材がいると思う
舞台の演技は土屋太鳳の方が一日の長がある
ダンスも上手い
だから役柄では正解なんですが、たまに普通の時でも舞台の大袈裟な演技だったのが微笑ましかったけど、芳根京子は損な役回りでしたね
役者にとってやりがいのある作品だし、二人の熱演も良かったけれど
観客にはそれほど入ってこなかった
その他大勢には非日常すぎるんだろう
つまり、こういう話はトコトンホラーにしてしまった方がいい
なまじ、役者の演技力を引き出そうとするもくろみが邪魔になるけれど、2人の有望な女優を前にして監督も欲が出たのかもしれません
主演2人の演技合戦が見事、プロットのペース配分も上手い
アマプラで駆け込み鑑賞。女優ファンの方が絶賛する本作だが、主演2人の開演は見事で作品の魅力そのもの。醜態と憎悪が煮込まれたダークファンタジー。
スランプに陥った女優と、顔に傷を負った2世女優。口紅で交わりながら、互いの感情が交錯していく。次第に見えてくる想いと過去の衝撃。良くある「女vs女」の構図だったら満足しないのだが、その中に滲む感情がむき出しになるからこそ、その奥行きが見えてくる。同時に累の過去が見えることで、思わぬ所へ連れて行かれる。ホラーであり、人間の醜態であり、そのシーソーゲームはハラハラ。
その緊張感を生むのは、何と言っても土屋太鳳さんと芳根京子さん。この2人に尽きる。序盤はどちらがどっちになっているのか分からないか不安だったが、これまた見事。色の出し方、感情の想起がまるで違うので、割とハッキリしている。土屋太鳳さんの表現力、芳根京子さんの喜怒哀楽の強さ、それぞれが無くてはなし得ないものだったと思う。ちなみに、最近の邦画シーンを騒がす伊東蒼さんも出演。さすがの演技力。
プロットのペース配分が上手かったこともあり、後半は特に見物。終わる前に観れて良かった。
芳根京子が累?
50点
映画評価:50点
原作を読んでません。
それでも感じます。
このストーリーはドラマ向きだと。
2時間の尺で世界観を伝えるには
若干無理が生じている気がしますし、
ニナが寝ているのを良いことに、
累が成長していく過程を全てぶっ飛ばし、
完成形だけを魅せていく。
これでは、
このストーリーは活かせきれていない。
代わりに主役2人の演技力は抜群で
撮影大変だったろうな~と心配してしまい、
逆に集中できないくらいには
入れ替わり、差し替わりが凄かったです。
太鳳ちゃんの踊りも見事で、
ストーリーなんかより、
そっちがメインで良いと思います。
良さそうな作品だっただけに
今度はドラマ版とかを期待したいです。
ps.横山裕の棒読みは辛かった。
【2022.1.29観賞】
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