劇場公開日 2018年4月14日 PROMOTION

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女は二度決断する : 特集

2018年4月9日更新

彼女の二度の決断を見逃すな──衝撃的結末に誰もが心を揺さぶられる!
“ドイツ警察の戦後最大の失態”と言われる連続殺人事件──
実話から生まれた緊張感極まる超良質サスペンス

カンヌ国際映画祭主演女優賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞に輝いた衝撃のドラマ
カンヌ国際映画祭主演女優賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞に輝いた衝撃のドラマ

「ドイツ警察の戦後最大の失態」と言われるネオナチによる連続テロを題材に、突然の不幸に見舞われたひとりの女性の壮絶な「決断」を描くサスペンス「女は二度決断する」が、4月14日より全国公開。カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭で高く評価される名匠ファティ・アキン(「ソウル・キッチン」「50年後のボクたちは」)が、「イングロリアス・バスターズ」のダイアン・クルーガーを主演に起用して突きつける衝撃作が、見る者の魂を揺さぶる!


【独警察の“戦後最大の失態”を暴く《実話力》】カンヌほか各映画賞が絶賛
予測・先読みは不可能──ハードボイルドな女が下す決断が心を揺さぶる

ネオナチのテロによって、愛する夫と息子を失ったひとりの女性が下す「決断」とは?
ネオナチのテロによって、愛する夫と息子を失ったひとりの女性が下す「決断」とは?

その衝撃的な結末に、カンヌ国際映画祭(主演女優賞受賞)、ゴールデングローブ賞(外国語映画賞)、アカデミー賞(外国語映画賞ドイツ代表)は息を飲んだ。ドイツ、ハンブルクを舞台に、トルコ移民の男性と結婚し一男をもうけた女性・カティヤ(ダイアン・クルーガー)が、幸せの絶頂からいきなり絶望の底に落とされる。白昼起こった爆発事件に巻き込まれ、夫と息子を失ってしまうのだ。物語は、憎しみと絶望を抱えるカティヤが下す「決断」に迫っていく……。圧倒的なリアリティとあふれかえる緊張感に包まれ、「この先どうなるのか?」が読めない、“超良質”なサスペンスの誕生だ。

実際にドイツで起こったテロ事件を基に、「もし愛する者を失ったら?」を突きつける
実際にドイツで起こったテロ事件を基に、「もし愛する者を失ったら?」を突きつける

本作が基にしたのは、2000年から7年間の間にドイツの8都市で極右グループNSU(国家社会主義地下組織)、いわゆるネオナチが行った連続テロ事件。当初トルコ人同士の抗争を疑い、11年間もネオナチを捜査対象としなかったドイツ警察の対応は「戦後最大の失態」とまで言われたが、その様子は劇中でも描かれている。また、ネオナチの冷酷さがありのままに暴かれる裁判シーンにも注目。恐るべきテロの実態が、いま明らかになる。

絶望のどん底で彼女が決意したこととは? 表情から並々ならぬ覚悟が読み取れる
絶望のどん底で彼女が決意したこととは? 表情から並々ならぬ覚悟が読み取れる

緊迫感に満ちたサスペンスを描き、「もし自分だったら……」と自問せざるを得ない本作の登場に、カンヌ国際映画祭、ゴールデングローブ賞ほか各映画賞で大きな議論が巻き起こった。主人公の「決断」、それも「二度目の決断」の是非は見た人によって大きく分かれるが、この結末だからこそ、人々の心に残り続けるのは確か。「決断」が何なのかは、ぜひ劇場で鑑賞し、自分なりの判断を下してみてほしい。

世界にはびこる排外主義、差別感情は、ドイツだけの問題ではない
世界にはびこる排外主義、差別感情は、ドイツだけの問題ではない

17年の米トランプ政権の発足を筆頭に、EUからのイギリス脱退、フランス大統領選の争点が移民・難民問題だったことなど、世界では「自国の利益優先主義」が台頭し、欧州各国で右派政党が躍進する状況となっている。外国人や他民族に対する排外意識が広がりを見せるなか、私たちはどう振る舞うべきなのか。日本ですらテロがいつ起こってもおかしくない、という問題も本作は強く訴えてくる。


【全身全霊&渾身の《女優力》】クルーガーの魂の演技!
「エル」「女神の見えざる手」の“次なる女性の戦い”は孤高の心理戦

ヒットアクションからシリアスドラマまで、幅広い活躍を続けるクルーガーが熱演!
ヒットアクションからシリアスドラマまで、幅広い活躍を続けるクルーガーが熱演!

主人公カティヤを演じたのは、ハリウッド、ヨーロッパと幅広く活躍する実力派ダイアン・クルーガー(「ナショナル・トレジャー」シリーズ、「イングロリアス・バスターズ」)。自身初となる母国語・ドイツ語での演技に挑戦し、見事第70回カンヌ国際映画祭主演女優賞を獲得した。「サスペンス映画の女性主人公」と聞くと、アクション・ヒロインを連想しがちだが、近年はジェシカ・チャステインイザベル・ユペールなどが、高い知力と強い心を持つ女性を演じる佳作が続いている。孤独を抱えながらも思いを貫く本作のヒロイン=信念のクルーガーを、映画ファンなら見過ごすことはできない。

肉体ではなく、知性と頭脳で戦う新たなヒロイン像を示した代表作
肉体ではなく、知性と頭脳で戦う新たなヒロイン像を示した代表作

女神の見えざる手」で政治を影で動かすロビイストを演じたジェシカ・チャステイン、「エル ELLE」で酸いも甘いもかみ分けてきたゲーム会社CEOを演じたイザベル・ユペール。近年台頭する「心理戦を見せつけるヒロイン」像に、クルーガー扮する本作の主人公も当てはまる。絶望と悲しみに包まれながらも、憎しみの心は決して絶やさない。毅然とした態度で裁判、そして大きな「決断」へと臨むのだ。

弁護士に支えられながら、ネオナチたちの冷酷な実態に向かい合う裁判シーンにも注目
弁護士に支えられながら、ネオナチたちの冷酷な実態に向かい合う裁判シーンにも注目

クルーガーが体現した悲しみと怒りを世界の映画賞が共有し、大きな賛辞が送られた。ゴールデングローブ賞では外国語映画賞を受賞し、アキン監督に「彼女なしにこの賞はなかった」と言わしめた。撮影に入る前、テロや殺人事件の多くの犠牲者と対話し、役作りしたという彼女。「とてつもない苦しみや悲しみや重みを引き受けなければならない」と挑んだ本作は、「とても大切な映画になった」という。

セリフ自体は少ないながらも、そのたたずまいや表情によって深い悲しみと怒りを表現
セリフ自体は少ないながらも、そのたたずまいや表情によって深い悲しみと怒りを表現

テロ事件を扱った作品ではあるが、本作は、大きな謎を解明するわけでも、なぜテロを止めることはできないのかという、大きな社会的テーマに迫っていくわけでもない。家族を失ったひとりの女性に寄り添い、彼女が感じる痛みとその果てに行き着く「決断」を見せる作品だ。しかし観客は最後まで目を離せず、グッと心を引き込まれる。それはクルーガー渾身の演技のたまもの。まさに圧巻=必見だ。



【見る者を物語の深みに引き込む《監督力》】なぜ名匠は超良作を生むのか
ゲームクリエイター小島秀夫&評論家・森直人が述べる、アキン監督の手腕

(左から)デニス・モシットー、ファティ・アキン監督、ダイアン・クルーガー、小島秀夫氏
(左から)デニス・モシットー、ファティ・アキン監督、ダイアン・クルーガー、小島秀夫氏

衝撃的な作品を手掛けた名匠ファティ・アキン監督は、なぜこれほど世界的評価を受けるのか。目の肥えた映画ファンを引きつけてきたアキン監督の作風・手腕=監督力と本作の注目すべき点を、ゲームクリエイターの小島秀夫氏のコメント、そして映画評論家の森直人氏のレビューから読み解く。緊張感極まる超良質サスペンスが描き出すものとは……。

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