劇場公開日 2018年4月14日

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女は二度決断するのレビュー・感想・評価

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5.0秀逸な邦題

2018年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ネオナチに家族を殺された白人女性の物語。司法でさばけない変わりに彼女がくだす決断が賛否を呼ぶ作品だろうし、監督もそれを狙っているのだろう。しかし、ただの復讐ものかというとそうではない。

シンプルな復讐劇なら、「二度」の決断は必要ない。推定無罪の原則の限界を感じる主人公がただネオナチを殺せばよかった。反対に葛藤の末、赦す展開だったらどうだろうか。行儀の良い話にはなるだろう。しかし現実は赦しに満ちていない。この映画は、二度の決断があるから非凡なものになった。一度目と二度目の決断の間の「逡巡」には、単純な怒りだけでも、寛容な赦しとも言えない大変に複雑な感情が宿っている。

一度目の決断を翻す瞬間のカットは、脚本段階にはなく、撮影中の偶然を利用したそうだ。その後台詞のない主人公の逡巡が続く。この逡巡の後の二度目の決断は一度目とは変化している。

その変化になにを見るか。新聞記事や論説のように割り切れない感情がこの映画には溢れている。その感情を無視しては、世界の問題の何も解決できないだろう。

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杉本穂高

4.0ドイツの名匠とダイアン・クルーガーが生み出した究極のヒロイン像に圧倒される

2018年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

今やドイツを代表する映画監督にまで昇りつめた存在、ファティ・アキン。トルコ系の彼の作品は、いつも単一の国家や人種にとどまらず、その境界線を果敢に突き崩すパンクな精神を覗かせる。かつてと同様、「愛する者の死」といったテーマに真っ向から挑み、それをこれまでのようなミニマリズムではなく、大きな川の流れのように骨太に描き出したのが本作だ。題材は数十年も前にドイツ国内で多発したという爆破テロ事件。異なるものを暴力的な手段で排斥しようとする風潮は現代世界と似ている。まさかこれほどつながってくるとはアキン監督自身が驚いたのではないか。そこに生まれた残骸と亡骸の間を、涙も枯れたヒロインがいく。彼女には絶望から這い上がり、法廷に挑み、悪を見極め、さらにその先にある決着へと自らを向かわせる孤独な戦いがある。その魂はパンキッシュで、ハードボイルド。この役を逞しく生き抜いたダイアン・クルーガーに心底圧倒された。

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牛津厚信

1.0タイトルなし

ケイさん
2020年10月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ケイ

4.0ハリウッドに対するアンチテーゼ、ですね。

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

人間、たとえ最愛の夫と息子を惨殺されても、アメリカ映画のように簡単には「復讐に燃える」、なんてことはできないものです。

物理的にも、また心理的にも、たった一人だけ、この世に取り残された彼女の心の揺れ動くさまを追体験するのがこの映画の目的だと思いますが、それが狙いなら100%成功していると言えるでしょう。

ストーリーは「あらすじ」に記されている通りです。

もっとも、最後の揺れ動く心の振幅の大きさは、これぞ「生身の人間」と感じるものでした。

そういうわけで、結局のところ、女性の中にある「男性には分からない部分」に関する映画なのかも知れません。
それを追体験できたのは映画の力なのでしょうけどね。

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お水汲み当番

3.5この決断しかなかったのか。

2020年7月13日
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鑑賞方法:VOD

とても面白かった。

獄中結婚から始まり、
数年が経ち子どもを旦那に預け友達とリフレッシュ、
何気ない日常もネオナチによるテロ後に伏線となって
効いて来て、
最初から最後まで目が離せなかった。

前半は家族を亡くした悲しみがこれでもかと言うくらい
見せ、
中盤は裁判もの。どっちに転ぶ分からない展開で
これも面白かった。
後半は二度目の決断になるのだけど、
決断と躊躇の間の主人公も苦しいけどずっと見てられる。

ネオナチで家族を失った女性の所謂鬱映画だけど、
ダイアンクルーガーの演技が素晴らしいので、ただ暗くなるだけじゃなくて、応援する気持ちにもなれる。

しかし、友だちも居て、親身になってくれる弁護士もいて
立ち直れそうな雰囲気もあるけど…のラスト。
これで良かったのかもしれないと思わせるのが
テロの恐ろしいところだと感じました。
テロは何も生まない。

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奥嶋ひろまさ

3.5ドイツの映画、っていう質感

Toshiyaさん
2020年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

あらすじだけで言い表せばシンプルな話になるが、感情の起伏や登場人物の輪郭を描写を丁寧に描写するとこんな作品になるのかと改めて映像の力を思った。
ドイツ映画という偏見からかもしれないけど、全編を通じて質感が無機質な印象。それは良くないということでなくて、この映画の個性として感じられた。

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Toshiya

3.0妙に現実的で悲観的な作品

D.oneさん
2020年5月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

 突然にして夫と息子を失い、さらに不条理な現実が覆い被さる… そんな悲劇に見舞われた一人の女性の行き末を描いた作品です。
 終始寂しげで哀しみなトーンで規律されており、孤独な女性をもの静かに色濃く映し出していました。カティヤの人物像も割とはっきりしていて、自分の感情を貫き通すような強さが印象的でした。でもその気の強さは決して精神的な強さではなく、酷く荒んで傷ついた心をストレートに映し出しています。だからこそ、最終的には苦難を乗り越えて希望を見出していく、などというありがちな展開ではなく、悲観的な結末に行き着いたのだと思えます。私個人としてあまり納得できませんでしたが、これもこれでリアルに深い哀しみを映した物語として味わうことができるのではないでしょうか、、、 邦題にあるように、ラストで二度決断したのも、妙に現実的な描写です。

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D.one

3.5失望の末の復讐劇

2020年5月10日
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鑑賞方法:映画館
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トシくん

2.0まぁ二度決断してたけど、、、、

2020年4月24日
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鑑賞方法:VOD

単純

「女と言う意味じゃねーよな〜これじゃ💦」とツッコミを入れたくなる作品。

トルコ出身の旦那と息子を爆弾テロにて殺された奥さんの話。犯人が見つかり裁判するわ、その後の後半もありはするのだが、期待する割には前半から盛り上がらない。

それは、序盤からテロ爆破現場&瞬間も映像で語らず、「はい!事件終わりました〜‼️」的な低予算的展開だから。
ドイツ映画だって事途中から思い出したわ💦

その後はテンション下がったまま鑑賞。
中盤も「口達者な犯人弁護人が1人いるな」ぐらい。

脚本的に被害者的心理(身体の不調など含めて)など面白味があるものの、低予算が足引っ張っている感あり。

「最後はシュールなコントか?」
最後にお金使ったとしても、あまり私には響かなかった。

響いたのは主人公の演技力だけかな💧

そういやヒュンダイの車久しぶりに観ました。
砂浜近くを走ってたので、意外にも馬力あるんだなと。
(昔のトップギア、韓国車紹介編を観ていた人間にはそう感じます)

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巫女雷男

3.0女は二度決断する。そして私は、

2020年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

自分の家族の命を奪われた!
犯人が憎い!!
でも現代の法治社会では、罪人を裁くのは司法の役目。だからちゃんと法に訴えた。
でもその裁判で犯人が無罪になっちゃった!
さあ、主人公はどんな決断をする???

ざっくりそういう映画。
現実ならツラすぎるけど、映画の話としてはありがちっちゃあ、ありがち。
でもガッツリ見応えある映画になってるのは、主演のダイアン・クルーガーという女優さんが、すっごく深みのある演技をしてるのが良いんだと思います。
ダイアン・クルーガーの演じる「悲しい」が、うるさくなく、汚くなく、高い純度で「悲しい」のです。僕にはそう感じられました。

でも、ダイアン・クルーガーの演技から「怒り」を感じ取る人もいるでしょう。
「怒りの話」として観るか、「悲しみの話」として観るかで、作品の後味もだいぶ人によって違うんでしょうね。

主人公はどんな決断をしたのか?

どんな決断をしても失われた命は元に戻らないので、その決断というのは100%「自分がどう折り合いをつけるか」という問題です。言い方を変えると、「どうしたら自分の気が済むのか」ということですね。

「復讐したって、死んだ夫は帰ってこないんだぞ!」とか、
「天国にいる君の子どもは、復讐なんて望んでいないよ!」とか、
んなこたどーでもいいのです。夫や子どもを失った“私の心は”どうすればいいの?ってことだと思うんです。主語が違う。「べき論」も「正論」も届かない。

この映画は、「主人公はどんな決断をしたのか?」が論点になる映画だと思います。
「ボクは仕方がないと思うなぁ」とか、
「ワタシは共感できないわ」とか、
そういう話ができる映画ですし、そういう話が僕も誰かとしてみたい。
でもたぶん、主語が違う。

主人公は、そういう決断をしたんだな。と、その「悲しい」もしくは「怒り」を思いやることくらいなんだろうなと思いましたね。

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ウシダトモユキ(無人島キネマ)

1.0ある母の復讐劇

odeonzaさん
2020年4月15日
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鑑賞方法:VOD
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odeonza

3.5共感はできない

marさん
2020年4月15日
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鑑賞方法:VOD

まずは主人公の演技力が圧巻。
たぶん初めて見た女優さんだけど、他の出演作もチェックせねば。

物語は3部構成になっていて、その最終章のモチーフが海。
人類が共有する“資源”を象徴するような、ボーダーの曖昧さを象徴するような。

人には勧めないだろうけど、良い映画だった。

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mar

3.5救われない

たけおさん
2020年4月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

二度決断するってそこですか。。。

序盤から事件発生、法廷、その後という3部構成からなります。
テロで子と夫を失った母の気持ちが上手く表現されている映画です。
結末は、やりきれない気分になります。

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たけお

2.0一度目の決断は躊躇い

2020年2月13日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

興奮

例え裁判に勝っていても終身刑ならば納得していたのか、死刑の判決が下ったとしても彼女自身の生きて行く目的や希望は既に無く。

だからこそ、二度目の決断に至ったのでワ!?

裁判のシーンが長く続き理不尽な判決を言い渡される反面、観ている側はそれ程歯痒い気持ちにもなれず、彼女に対して感じる何かも希薄に。

葛藤や困難、苦悩があるのだけれど本作の映画としてはその感情が伝わらず、淡々と都合良く進む物語があるようで、ラストを含めた監督の演出など全体的に雑さを感じる。

ファティ・アキンは「ソウル・キッチン」がイマイチで本作含め個人的にハマれない監督と、今年公開の新作を観るのはやめようと決断した。

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万年 東一

4.5アンホ爆薬!!

2019年11月17日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

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𝔄𝔫𝔤𝔢𝔩𝔬

4.5復讐の天秤に釣り合う対価とは

2019年8月11日
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一度は思い立ったが思い直して、という意味での邦題
国家社会主義地下組織NSU極右のテロ事件が下地らしい
トルコ移民と結婚した一児の母
タトゥー
ドラッグ
決心ついたら止まってた生理が来た
ドイツの裁判
肥料爆弾
ハンブルク
ギリシャ
思いっきり見せられる最後がちょっと
エンディング曲は良かったけど

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消されるのでもう公開しない

3.0生理

Kjさん
2019年7月13日
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Kj

4.0一回目と二回目

2019年5月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

ネオナチによる爆弾テロで夫と息子を失った主人公(ダイアン・クルーガー)、裁判に参加するが狡猾な弁護士により、思うように進まない。
主人公は自ら手を下すことを決意するのだが・・・。
ダイアン・クルーガーの幸せ、悲嘆、絶望、怒り、自己嫌悪などの表情が見事で感情移入してしまう。

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いやよセブン

5.0【謂れのないテロによる深い喪失感から、決然と立ち上がった一人の女性の苛烈な選択に一瞬呆然とし、余韻の切なさに心痛める。】

NOBUさん
2019年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

 原題:Aus dem Nichts  どこからともなく・・ といったところか。

 突然、愛する息子と夫をネオナチの無差別爆破テロで失ったヒロイン、カティアの深い喪失感をダイアン・クルーガーが見事に演じている。

 司法の判決にも納得がいかず、最後に彼女が取った選択を責めることは、誰にも出来ない筈。

 それにしても、あの場面は観ていて辛い。

 ダイアン・クルーガー演じるカティアの幸せな時期の表情と事件後の深い喪失感を漂わせた姿の対比が印象的であり、その演者としての力量には感服。

 狂信的なテロに対する一つの考えを提示した作品であると思う。

 邦題もとても良い。

<2018年5月2日 反権力の気風高い都市のミニシアターで鑑賞>

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NOBU

3.5ラストは賛否分かれると思うけど、自分は復讐するより立ち直ろうとする...

2019年4月29日
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コーヒー
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