おじいちゃん、死んじゃったって。

劇場公開日:

おじいちゃん、死んじゃったって。

解説

祖父の葬儀をきっかけにそれぞれの事情を抱えた家族たちが久しぶりに顔を揃え、本当の家族として未来へと踏み出していく、岸井ゆきの映画初主演作。ある日、祖父の死を報せる電話を取った吉子。葬儀のため祖父の3人の子が久々に集まるが、吉子の父である清二をはじめ、清二の兄や妹、そしてその家族たちは祖父の死を悲しむ余裕もなく、葬儀の準備に追われる。そんな中、親族たちそれぞれが抱えるやっかいな事情が明らかとなり、ひょんなことからそれぞれが本音をさらけだす。吉子は親族たちのやりとりにあきれ返りながら、その流れに身を任せていたが……。岸井が吉子役を演じるほか、父の清二役を光石研、親類たちを岩松了、水野美紀、美保純、岡山天音が演じる。監督はソフトバンクなどのCM演出を手がけ、本作が長編デビュー作となる森ガキ侑大。

2017年製作/104分/PG12/日本
配給:マグネタイズ、松竹メディア事業部

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(C)2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会

映画レビュー

3.5冠婚葬祭の時って、なんだか人の本音が透けて見えるよなあ……

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、試写会

長編デビュー作となる森ガキ侑大監督が、脚本家・山崎佐保子とのタッグで紡いだ、ハートウォーミングなファミリーコメディ。今やオファーの絶えない岸井ゆきのの映画初主演作でもある。

祖父の葬儀に集まった家族が、その死を悲しむ余裕もないままに、葬儀の準備に追われるのだが、親族それぞれが抱える厄介な事情が明るみとなり、ひょんなことからそれぞれが本音を曝け出す。その描写が実に自然で、作り込まれていないところが尚良い。
葬儀だけでなく、時に結婚式など、親族が集う冠婚葬祭の場では、往々にしてそれぞれが抱える事情が透けて見えてしまう局面って多く見受けられる。極端な言い方をすれば、誰しもが何かしら経験しているのではないだろうか。
今作では岸井の周囲を光石研、岩松了、水野美紀、美保純ら経験豊富な面々ががっちりと固めることで、リアリティを感じさせないリアリティを体現しているところも一興である。

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大塚史貴

4.5おじいちゃんが死んじゃってから、

2022年10月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

楽しい

おじいちゃんが死んじゃってからの家族親族、葬儀から納骨の数日をかなり現実的に描いた映画ですが、不謹慎ながら楽しく鑑賞しました。
仲悪いし、問題も色々と抱えてるんだけど、なんだかんだいっても家族は家族。
喪主経験したことがありますが、悲しいんだけど考えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことがたくさんあって大変だったのを思い出しました。そのお陰で悲しみも紛れて良かったのかな。
最後のインドを旅する岸井ゆきのさんの映像とても良かったです。

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共感した! 2件)
光陽

3.5【”死と生と性”葬式とは故人の家族の人生、人間関係の縮図が垣間見える場であり、今作は祖父の死を経験した女性が、新たな人生の一歩を踏み出す、滑稽だからこそ愛しい家族の姿を描いた物語なのである。】

2022年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 森ガキ侑大の長編映画初監督作であり、現代邦画を牽引する女優、岸井ゆきのさん初主演作である。-

■彼氏とのセックスの最中に祖父の訃報の電話を受けた春野吉子(岸井ゆきの)。そのことにぼんやりとした罪悪感を抱きながらも葬儀の準備は進んでいく。
 久しぶりに集まった家族たちも何だか悲しそうではなく、葬儀が進むにつれ、それぞれのやっかいな事情が表面化していく。

◆感想

 ・葬儀とは、久しく会っていない親戚と会う場である。最初はお互いにぎこちないし、”あれ、誰だっけ・・”とかどこの誰は出世したとか、一流大学に入ったとか、噂話がひそひそと飛び交う場でもある。

 ・けれども、今作でも描かれているように、短い時間だが昔話に花が咲き、いつの間にか安らげる場になっていたりする。

 ・今作では、家族だからこそ離れられないもどかしさと、ぶつかってもつながっていられる安心を見る者に実に上手く見せている。

 ・頭髪の薄さを気にする長兄を演じた岩松了と早期退社した次兄を演じた光石研が、やたらと言い合い、喧嘩をしても酒を呑んだら、コロッと寝てしまい、翌日“昨日は済まなかった・・”と謝ったり、
長兄と別れた妻(美保純)が、私は”葬儀には関係ない”と言っていた事に対し、父に反発していた娘が”お母さん、関係なくなはいよ”ときっぱり言い切ったり。

 ・次兄がボケてしまったお婆さんを施設に入れる話をしている時に、次兄の嫁が”お義母さんは、貴方たちバカ息子を立派に育てたんじゃない!”と啖呵を切るシーンなど、佳きシーンが多数ある。

 ・お金持ちだが、独身の叔母(水野美紀)が、吉子の懸ける言葉も良い。

<ラスト、旅行業者に勤める吉子がインドのガンジス川のバラナシを訪れ、”何だ、死体ゴロゴロしてないじゃない・・”と言うシーンも良い。インドのバラナシでは人々が毎朝沐浴する横で、死者が川に流されるのである。
 ”死と生”は隣り合ったモノであり、今作は祖父の死を経験した女性が、新たな人生の一歩を踏み出す物語であり、滑稽だからこそ、愛しい家族の姿を描いた物語なのである。>

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NOBU

3.5なるほど… 集合写真ね

2022年4月3日
スマートフォンから投稿

笑える

幸せ

笑える映画だった
実際にあり得る? みたいな感じのつくりで
主人公の吉子の目線から
…どうして
の問いに答えを見つけていく
周りの状況と(おじいちゃんの葬式)
今、心に思っている気持ちをストレートに
描いていておもしろかった

おばあちゃんがおじいちゃんの葬式と
認識しているかどうかわからない状況で
おじいちゃん!
と 叫ぶシーンが印象的でした
愛している人 愛していた人がいる幸せを感じた

 おばあちゃんが鳴らしていた鈴は
 おじいちゃんが…
 ちゃんと意味があった

 皆で撮る集合写真っていいね♡

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しろくろぱんだ
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