孤狼の血のレビュー・感想・評価
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円熟の役所広司と成長著しい松坂桃李
松坂桃李は、二枚目であることに執着せず、役者業に真摯に取り組んでいて、好感をもつ。
この映画は、ヤクザ同士の抗争を背景に、ある特殊な刑事の生きざまを描いたサスペンス活劇である。
「仁義なき戦い」シリーズが引き合いに出されているが、広島ヤクザ抗争が舞台なのであえて模倣した表現はあるものの、全くテーマは異なるので、その辺は要注意。
形式としては、
アウトローなベテラン刑事が真面目な新人刑事の教育係となって捜査を進める、バディ・ムービーだ。
教育係はルール無用の不良刑事のようで実は正義漢だった。
新人は、最初は反発しながらも徐々に先輩の行動の真相を知り、理解者となって成長を遂げる。
と、全くセオリーどおりだ。
ところが、この映画はセオリーを下敷きにしながら、ヒネリを効かせて独自の世界を構築している。
伏線が巧妙で、終盤に縺れた糸を一気に解いていく見事な構成。
登場人物のキャラクターが、それぞれの役者の魅力もあって面白い。
ヤクザ達のキャスティングは意表を突いているが、皆はまって見えるから不思議だ。
見馴れたヤクザは石橋蓮司だけ。
新人刑事松坂桃李は、県警からある使命をもって所轄に送り込まれているのだが、
これが巨悪というほどでもない中途半端な点が物足りない。
だが、これも滝藤賢一のキャスティングが効果をあげている。
最後に松坂が突きつけるしっぺ返しも、県警幹部を脅かすほどの材料なのか?と、疑問ではあった。
レビューの評判と賞レースを見て
レビュー程グロくは感じなかったし、松坂桃李がここ何作かでイメージが変わってきたかな(^ー^)良かった
あの当時はこう言った話はガチであったんだろうなぁと思いながら、広島弁が雄臭くて好きw
面白かった
役所アレルギーの私が、TSUTAYAの策略(新作・準新作5本1000円)に乗せられてつい借りてしまった本作。
役所広司の暑苦しさはいつものことながら、本作に限って言えばこれはこれで良かった。
松坂桃李、最近一皮剥けた感があって注目してる。
中村倫也もこれまたイッちゃってていい。
とりあえず観終わった日の夜は、夢の中でも映画の内容がグルグル廻っててほとんど眠れなかった。
こんな強烈な映画、凶悪以来だなと思ってたら同じ監督だったのね。納得。
役所広司には無理 ミスキャスト
往年の東映ヤクザ映画チックでワクワクなのだが、まあ何と言うか良く出来過ぎている。役所広司はもちろんいい役者なのだがどうしてもメーターを振り切ることができず演出的にも突き抜けられ無い感じがする。面白かったから敢えて残念な部分を言うのだが、深作欣二的な手持ちカメラでの「実録感」を真似るあざとさも見えてしまって・・・。ただ、思っていたより松坂桃李の方が主役で、彼は素晴らしい。
エンタメやくざ映
あくまでもエンタメですからね、この映画は。
キャストも豪華だし。エグさもあまりなく、濡れ場もとくになく、仁義なき戦いと比べちゃ可哀そうだと思います。
役所さんの演技はやっぱり上手いし、桃李くんも良いですね。描写はなんでもエグくする必要はないと思うし、みなまで映さずとも伝えられますし。これくらいで良いと思います。女子にも見やすいです。
真木よう子はちょっと物足りないかな。かと言って誰がいいかもわからない。色気で言えば藤原紀香かなー。
あと、バイプレーヤー枠がどの映画見ても最近メンツ同じですよね。ドラマもだけど。無名の人でもうまい人いっぱいいるんだろうから、もっといろんな人使ってほしーな。
往年の東映っぽさ
“実録もの”全盛期の東映オマージュに思わずニヤリ。
『痛い』演出もあり、役所広司、石橋蓮司、ピエール瀧といったイイ顔のオッサンと、最初は反発しながら、次第に大上の意思を受け継いでいく松坂桃李も良かった。
なんだけど、ちょっと物足りないと思った。
非現実のだからそこできる事。
ヤクザ映画の、新しい1ページ。
これをかっこいいと言っていいのかは、わからないが、惹きつけられたのは、間違いない。
広島在住のものとして、また、広島のイメージが、悪くなるんだろうな。
それくらい見た人には影響があると思う。
まさかの展開!
純情ヤクザ映画。
真木よう子の標準語が気になったけど、もうさ、切ない!
大上の真意と希望あふれる新米の正義感のすれ違い。
それにしても役所さんは、良い人役も悪い人役もできるプレイヤーですなぁ。
すごすぎる!
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