孤狼の血のレビュー・感想・評価
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昭和と共に終わるヤクザの時代
面白かったなぁ
私的には、世間知らずの少年が上司とヤクザにもまれて成長していく話だった
昭和の最後の夏。
広島で対立する2組のヤクザを監視していた所轄のマル暴に入ってきた新人刑事 日岡。
彼は マル暴でもきっての腕利き刑事 大上の監視役となるが。
この大上は、ワイロ、暴行、なんでもありの刑事で…。
我が家の周りにも組関係の人たちが住んでいて、それなりに新聞ネタになるような抗争があったけど
「カタギの人には迷惑をかけない」
という暗黙の了解のもと、何の問題もなく共存していた。
そんな掟が守られていたのも、裏で大上のような人が均衡を保っていたからで
それも、昭和までの話だったんだなぁと
この映画を観ながら思った。
古き良き昭和のヤクザの時代を終えると
「アウトレイジ」のようなインターナショナルの時代がやってきて
警察も、より高いレベルの賢さが求められていく。
その昭和から平成への切り替わりの混乱期に登場するのが、広大出身の新人 日岡で、
彼は大上の遺伝子を受け継ぎつつ
様々な経験をしていきながら
彼なりの狡猾さを身につけていく。
はじめこそはキレイゴトばかりで、
トンチンカンなことばかり言っていた日岡も
その「勘違い加減」を大上から思い知らされていく。
その日岡が成長していくくだりの後半は尻上がりに面白かった
それにしても、広島はケンカがよく似合う。
どこかから、吉川晃司がフラッと登場するんじゃないかと思いながら観てた
そして、白石和彌監督のスピードの速さに驚かされる作品でもあった
感動作
昭和色の強い刑事とヤクザもので、組の派閥とか構成が難しいのかと思ってたら、案外すんなりと内容も入ってくるし、途中ナレーションのお陰で更に流れが掴みやすかったです。客層は年齢の高い人が多かった印象です。しかし自分自身、年齢は若めなのですが全体的に若い人にも観やすい作品なのではないかなと思いました。
暴力描写の激しい単なる血みどろ映画ではなくて、人間同士の駆け引きであったり、また人情色が目立った映画でした。最後、叩き上げ刑事役の役所広司さんが、後輩刑事に残す言葉に泣きそうになりました。
人の心の変遷、松坂桃李、
ミイラ取りがミイラになる、なるほど、諺は、「言葉の師匠」勝ち組、負け組、昭和より、より鮮明に、なっている、いや、なって行くと言う方がいいのか⁈
ヤクザ的には、しのぎの削り合い、弱肉強食、格差拡大、人の心は、制御出来ないのである、役所は、見抜いてる、松坂を、送られてきた理由を、だから、松坂の、心理を上手く利用して、「ミイラに変えたのかも、知れない、」自分の命を懸けて、後釜にするため⁈
まぁ、色々な見方が、あるが、人生色々❣️
先ずは、その人の心理を上手く利用して、その人が、乗れる仕組みを作らなければならない、その点において、役所の方が、滝藤よりも、上手だったのだと、感じる!
ヤクザ映画として観なければ酷評はないかも
広島を舞台に、ヤクザ同士の抗争に立ち向かう刑事たちを描いた警察映画。
時代の再現力や役所広司の演技はよかった。原作が素晴らしいので、脚本のベースはいい。映画ならでは脚色も寛大に受け入れるつもり。でも、展開に違和感が残った。省略したエピソードがキャラの行動の必然性を薄めてしまったのかも。それでもノートのシーンは原作になかったところだがとてもよかった。
最大のマイナス点はヤクザの迫力不足。凄惨なシーンはがんばっていたと思うが、ミスキャストを補うには至らなかった。
松坂桃李がよかった
往年の東映実録路線とはまたちょっと違って
群像劇というよりは、
役所広司カッコいいだろ映画なのか、と
そういう気分でぼんやり観ていたら、
松坂桃李が転機になるシーン以降カッコよく
終盤はかなり燃えた。松坂桃李が好きになった。
竹野内豊も、往年の千葉ちゃんライクな雰囲気を出さんと努めてたし、江口洋介もなかなかハマっていた
(名前がモリタカは軽い嫌がらせなのか)。
石橋蓮司と瀧は
どこにいても石橋蓮司と瀧だなあ。
とまあ、役者を観るのが非常に楽しい映画だった。
クラシックラガームービー
苦味たっぷりキレッキレの爽快さで、
まるでビールのような映画。
豚のクソから始まる容赦ない描きこみと、
警察モノと任侠モノの良いとこ取りな展開、
出演者がみんなおいしいキャラクター造形。
近年は、見たこともない映像、予想を裏切る展開がもてはやされているが、
フレッシュなだけが映画の面白みではないことを、改めて感じさせてくれる。
「このような作品が、一大ロードショー公開できる環境になった日本映画界は、未来が明るいかもな」
と感じながら、苦いビールを流し込む。
コワモテ映画好きになってきた(*´艸`)
先日、韓国映画『犯罪都市』でヤクザもの映画の観賞デビューしたら思いの外面白かったため、こちらも劇場鑑賞してみることに♬
30〜40年前のマル暴対策刑事の相手と渡り歩くための傍若無人さが(実際は知らないけど)とてもリアルに描かれていて楽しめた。舞台が広島・呉っていうのもまたいい。広島好きにはたまらない(´∀`艸)♡♡
正義のためのチカラとただの暴力の違いが途中からとっても明確。警察と暴力団はもちろんのこと、暴力団の中でもカラーは違う。そしてなによりも歯痒いのは「正義が勝つ」は毎度の方程式ではないということ。本当に面白かったなー (๑>◡<๑)
役所広司、松坂桃李、江口洋介、竹野内豊とフレッシュから燻し銀なイケメソが大集結✩⃛✩⃛✩⃛こーゆー映画は女性の1人鑑賞には向かないかな?と思ったけどオラオラ系男子が好きな女子たちにとって
目の保養としては良き作品なのかも(*´艸`)
一緒に観た子いわく北野作品へのオマージュ的な部分があるとか。白石監督は北野監督をリスペクトしてるのかしら??『アウトレイジ』未観賞だから今度挑戦してみよ✩⃛✩⃛✩⃛
見たばっかりなのに続編が楽しみ❗
綱渡りの綱に乗ったら、もう前に進むしかない❗
ヤクザ同士の抗争がこれ以上悪化しないように、警察の権力を最大限に利用して、丸くおさめようとする役所演じるヤサグレ刑事の考え方に共感してしまった❗
というか、生き様に惚れたな😆✋
綱から落ちれば死が待っていると分かっていても敢えて綱に乗り続ける❗
それを分からず、表面だけを見て憤る若手刑事が松坂桃李😆✋
その生き様が分かったときには、時すでに遅し😢
それでも、大学を出たエリート刑事の松坂もだんだん目覚めて逞しくなっていく課程を上手く演じている❗
目付きが変わり、真の正義に目覚めていくのはとても痛快で面白かった😆✋
えげつない場面もあるが、ヒューマンドラマとしては最高じゃないか❗
続編もあるとの事なので、是非見たいと思うよ⤴️⤴️
東映ヤクザ映画では無い
映画が始まった時は、おやっ!仁義なき戦い?と感じたが、本当最初だけ。警察側目線の、サスペンスフルな意外としっかりとした作品だった。
今や定番と言える、役所広司のヤサグレドヤ感がやはり光る。松坂桃李はまんまの役柄。江口洋介は少しミスキャストに感じた。
グロシーンも多少あるが、笑いと紙一重。
昔観て、その展開が衝撃的だった『L.A.大捜査線/狼たちの街』に近いものを感じた。
名作である事は変わりない。
ザ・東映 仁義なき戦いをオマージュした作品 女性の原作とは思えない...
ザ・東映
仁義なき戦いをオマージュした作品
女性の原作とは思えないハードボイルド
役所広司と松坂桃李のバディ
やはり、続編が決定
他の役者陣も超豪華
小道具の凝り具合も素晴らしい
残念だったのは、松坂桃李のスーツとワイシャツ、なぜそのだけ昔のものでなかったのか
落とし前のつけ方。
昭和63年が舞台。
昭和の町並みが、暴対法が確立していない極悪非道な映像を引き立てていた。
騙したり騙されたり。
アウトレイジも好きですが、こちらは人間味がある。
愛もあれば、優しさも、悲しみも、憎しみも。
映画自体は暴力的だが、人の感情が全てに滲み出てます。
行方不明から水死体のシーンまでは、ハラハラドキドキ!
あの強面で負けなさそうなキャラが無残な姿となり涙腺緩みっぱなし!
出だしから激しい描写で、ラストまで本当に目が離せません。ある意味疲れる。笑
綱渡りをしたら後にも引けない。ラスト30分は松坂桃李の落とし前のつけ方をまじまじと見せつけられました。豹変していく演技も見もの。
孤狼の生き様、かっこよかったです。
脚本は美しい女性でこれまたビックリ。
続編も決定したようで、いまから楽しみです。
継承される血の物語
えげつない昭和の物語。懐かしさと共にそんなものを体感しようと観に行きました。が、良い意味で裏切られた!これは善悪を談じる物語ではなく、信念と悔恨の物語。図らずも号泣してしまいました。まだ闇に畏怖と憧憬が入り交じっていた時代。当時高校生で、そんなことを感じていたから、より入ってしまった結果かもしれませんが。
何かが揺らいだ時に繰り返し視たくなるかもしれない出会いでした。
白石監督にはもっとがんばってほしい…
「日本で一番悪い奴ら」と似てるようで対照的な作品。白石監督には東映ヤクザ映画という枠を超えて、ズシリと重みのある作品をもっと撮ってほしい。しかし松坂桃李はパディントン〜娼年まで攻めてるね〜
ブタ ブタ 子ブタ
新年号を迎えるにあたり昭和の手触りを再現。懐かしくもあり寂しくもあり。(陛下のカットが2つもあります)
オーソドックスなバディムービー且つオールスターキャスト。それぞれ見せ場があり楽しい。
エゲツないシーンが多いが、ドラマを盛り上げる効果にあまり寄与してない様に感じた。綺麗に収まり上手だが、揺さぶられる事はない。
よくもわるくも安定の邦画
2時間以上の映画でしたが最後までダレずに鑑賞できたのでまー楽しめました。しかし内容は中盤まで観れば先が分かってしまうよくあるお話。主人公の刑事の心情、信念、人柄なんかは、映画の中の演出やら俳優さんの演技やらで魅せて欲しい所。それが無くて、クラブのママやら、右翼の大将なんかにアイツは実はこんな人物なんだ!なんて説明させるなんて、悪い言い方すると少年漫画だなーなんて思ってしまいました。ここで感動してね!ここでグッと来るよ!みたいに説明過多な煽りかたもマイナスだと思いました。
画面に収まるミニマルなヤクザ映画
原作は「仁義なき戦い」に触発されたとのことだが、内容は深作欣二監督の「県警対組織暴力」のリメイクであり、オマージュ作品である。
往年の東映実録シリーズよろしくオーバーアクションで怒鳴ればヤクザの演技といったステレオタイプから脱け出すことが出来ていないのは返す返すも残念だ。多くの鑑賞者が未だにそんな程度の演技と演出を求めているのかもしれないが…
それでも松坂桃李と滝藤賢一の演技は中々白眉である。
主役の役所広司の演技にはもう一つ何かが足りないもどかしさが残る。
映像も安定して見やすいが、やはり何かが足りていない。
白石和彌という監督は上手いけど、それ以上のものがない印象である。それでも「アウトレイジ」よりは遥かにましな出来映えである。監督のセンスも含めて…
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