孤狼の血のレビュー・感想・評価
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ザ・東映 仁義なき戦いをオマージュした作品 女性の原作とは思えない...
ザ・東映 仁義なき戦いをオマージュした作品 女性の原作とは思えないハードボイルド 役所広司と松坂桃李のバディ やはり、続編が決定 他の役者陣も超豪華 小道具の凝り具合も素晴らしい 残念だったのは、松坂桃李のスーツとワイシャツ、なぜそのだけ昔のものでなかったのか
落とし前のつけ方。
昭和63年が舞台。 昭和の町並みが、暴対法が確立していない極悪非道な映像を引き立てていた。 騙したり騙されたり。 アウトレイジも好きですが、こちらは人間味がある。 愛もあれば、優しさも、悲しみも、憎しみも。 映画自体は暴力的だが、人の感情が全てに滲み出てます。 行方不明から水死体のシーンまでは、ハラハラドキドキ! あの強面で負けなさそうなキャラが無残な姿となり涙腺緩みっぱなし! 出だしから激しい描写で、ラストまで本当に目が離せません。ある意味疲れる。笑 綱渡りをしたら後にも引けない。ラスト30分は松坂桃李の落とし前のつけ方をまじまじと見せつけられました。豹変していく演技も見もの。 孤狼の生き様、かっこよかったです。 脚本は美しい女性でこれまたビックリ。 続編も決定したようで、いまから楽しみです。
継承される血の物語
えげつない昭和の物語。懐かしさと共にそんなものを体感しようと観に行きました。が、良い意味で裏切られた!これは善悪を談じる物語ではなく、信念と悔恨の物語。図らずも号泣してしまいました。まだ闇に畏怖と憧憬が入り交じっていた時代。当時高校生で、そんなことを感じていたから、より入ってしまった結果かもしれませんが。 何かが揺らいだ時に繰り返し視たくなるかもしれない出会いでした。
孤狼の血
ヤクザ映画を一度も見たことが有りませんが江口洋介さん竹ノ内豊さんがヤクザに!!興味が沸き映画館へ足を運びました。
冒頭豚小屋のシ-ンは怖く、気持ちが悪く目を塞ぎました。
自余自余に画面に吸い込まれ、ヤクザと闘う警察の過酷さを役所広司さんが見事に演じてました
江口さんは渋く格好いい、怖い、天空の蜂の江口さん人生の約束の竹ノ内さんお二人の変身お見事です。
随所に笑いも織り交ぜ、警察もヤクザには容易に手を出せないもどかしさも伝わり....、情に涙しました。-05は私には少しえぐすぎたです
白石監督にはもっとがんばってほしい…
「日本で一番悪い奴ら」と似てるようで対照的な作品。白石監督には東映ヤクザ映画という枠を超えて、ズシリと重みのある作品をもっと撮ってほしい。しかし松坂桃李はパディントン〜娼年まで攻めてるね〜
ブタ ブタ 子ブタ
新年号を迎えるにあたり昭和の手触りを再現。懐かしくもあり寂しくもあり。(陛下のカットが2つもあります) オーソドックスなバディムービー且つオールスターキャスト。それぞれ見せ場があり楽しい。 エゲツないシーンが多いが、ドラマを盛り上げる効果にあまり寄与してない様に感じた。綺麗に収まり上手だが、揺さぶられる事はない。
よくもわるくも安定の邦画
2時間以上の映画でしたが最後までダレずに鑑賞できたのでまー楽しめました。しかし内容は中盤まで観れば先が分かってしまうよくあるお話。主人公の刑事の心情、信念、人柄なんかは、映画の中の演出やら俳優さんの演技やらで魅せて欲しい所。それが無くて、クラブのママやら、右翼の大将なんかにアイツは実はこんな人物なんだ!なんて説明させるなんて、悪い言い方すると少年漫画だなーなんて思ってしまいました。ここで感動してね!ここでグッと来るよ!みたいに説明過多な煽りかたもマイナスだと思いました。
画面に収まるミニマルなヤクザ映画
原作は「仁義なき戦い」に触発されたとのことだが、内容は深作欣二監督の「県警対組織暴力」のリメイクであり、オマージュ作品である。 往年の東映実録シリーズよろしくオーバーアクションで怒鳴ればヤクザの演技といったステレオタイプから脱け出すことが出来ていないのは返す返すも残念だ。多くの鑑賞者が未だにそんな程度の演技と演出を求めているのかもしれないが… それでも松坂桃李と滝藤賢一の演技は中々白眉である。 主役の役所広司の演技にはもう一つ何かが足りないもどかしさが残る。 映像も安定して見やすいが、やはり何かが足りていない。 白石和彌という監督は上手いけど、それ以上のものがない印象である。それでも「アウトレイジ」よりは遥かにましな出来映えである。監督のセンスも含めて…
原作実写化としては少し物足りない
原作を何度も読み返すほど好きなので、待ちに待った映画化ですが 原作の実写化としてみたら???が多い印象でした ・日岡“秀一”の大切さ →映画ではスルーされてますが、とても大事なワードです ・ガミさんという人物 →原作では悪態つきながらも筋がちゃんと通っている昔ながらの 不器用な人なのに、映画ではただ破天荒な人となってしまっている 最後に少しだけその部分に触れていますがそれまでは救いない扱い ・小料理や 志乃と喫茶店コスモス →え?なんで無かった事になってるの? ・昌子 →映画では里佳子が代役ですが 昌子の優しくも切ないキャラじゃないとダメですよ ・尾谷組との関係 →特に守孝との関係が納得いかない でも現在の映画では原作のような関係をそのままは難しいのかな とわかっているけど、やっぱり納得いかない ・上早稲順子 →原作ではダメな兄貴思いの良い妹なのに、ただのケバい人と なってしまったのは悲しい 等、もう7割ぐらいは原作と違うので、小説を映画化として観るなら 星一つぐらい でもオリジナルの映画としてみれば、最高に面白い 役者陣の迫力は言わずもがなで、全体的に感じる熱さ、暑さ 最近の映画にはない、攻めて攻めて攻めまくる内容で 非常に楽しめました ラストはオリジナルなのですが、原作の終わり方が何かが残る 終わり方なので、片つけてくれて良かったです 原作ファンにはオススメしません 原作未読の人は是非見てほしい そんな作品でした
暴力と矜持と正義をガチンコでぶつけます
昭和のヤクザって確かに明らかに違ったなぁ。。と思いました。 外国のマフィアや犯罪組織と違う閉ざされた世界でのドラマ、男臭くて泥臭くて汚くて暴力的で、狭い世界だからこそ巻き起こる人間模様が、愚かしいけれどこかいとおしい。 目を覆いたくなるようなシーンもありましたが、暴力と矜持と正義とをガチンコでぶつけてくる作品は久しぶりで、とても興味深かったです。
東映ヤクザ映画降臨
キターーー!!って感じです。 往年のヤクザ映画を彷彿させるような(往年のヤクザ映画よく知らないけど) 北野武監督のアウトレイジも好きですが、それとは全く違うヤクザ映画。 また観たいし仁義なき戦いも観てみたくなった。暑苦しい熱気と臭ってくるような描写。 血が騒ぐような痺れる作品。
白石版「県警対組織暴力」
荒々しく乾いたタッチは、深作欣二監督の往年の傑作「県警対組織暴力」を思い出しました。原作も面白いけど、映画はさらにうまく脚色して、非情さ、時代色、ローカル色たっぷりの仕上がりでした。グロ風味が強いのは監督の好みかな。
人間はなあ、一回こっきりしか生きられんのよぉ
危なっかしい網の上をひとりで歩き続ける、役所演じる大上。腐れ切ってる、と嫌悪する松坂演じる日岡だった。綱から落ちる片方はヤクザ側で、もう片方はそこだったか。 しかしまあ、ラスト30分くらいの疾走感といったらたまらない。落とされ、ひっくり返され、騙される。ヒリヒリしっぱなしで最後にギュッと抱きしめられた気分だ。これで涙が流れてこないわけがない。 熟成された昭和感もよかった。たばこの自販機とか。大上の家の隣りの福留ハムの看板とか。そうそう、大上の自宅がありきたりの市民の家としか見えないところの芸の細かさ。こんな普通の家に住んでる刑事なんだもの、ね。おそらく大上も14年以上も前は礼儀正しい警官だったのだろうな。なにかが原因で「虎狼」となった。そしてその血はしっかりと受け継がれる。シリーズ化、希望。
老舗の貫禄
今のところ今年のベスト1 キタノ某作品に比べて さすがといった感じで 冒頭のナレーションが流れただけで感じるものがありました もともとキタノ某作品が東映ヤクザ映画へのオマージュだと思っていたので キタノ某も祝福.脱帽してるのではないかな 役所広司も本来なら原田芳雄の役をかなりうまく演じていてよい もともとうまい役者なんでしょう 原田芳雄の色気まで求めるのは 真面目な役者には無理な相談 ラスト 単なる人情劇になりそうで嫌な気がしだけど 切り返してくれてよかった 松阪某も後半 力一杯だったけど嫌みじゃなかった 原作読んでないけど 脚本含めてしっかりしているじゃなかろうか
血が足りないよ!!!
この程度で満足する人達って、ホントに昔のヤクザ映画を観てきたの?! 血が足りない!狂気が足りない‼ ギラギラした暑い夏の下、男達が命を懸けて暴れ回る熱量が、、足りなさ過ぎる!役所さんも『シャブ極道』の頃みたいな狂った眼をしてないし、ヤクザの幹部連中も冷静過ぎる!ピエール瀧さんに右翼役は無理だし。端役のヤクザ役の若者だけが生き生きしてただけ。 原作は、松坂桃李君演じる新人刑事から見た、ひと夏の狂気の世界のはず。信じられる者は殆ど居ない中で、ジリジリした熱気を孕み狂った火傷しそうな世界で、松坂君が役所さんに必死に食らい付いていくだけの温度が、全然足りませんでした。 もし東映さんが『今の時代に、昔のような無茶苦茶な映画はもう作れない』と言うなら、北野武にしか、もう描ける人は居ないんですね…。寂しいなぁ。
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