孤狼の血のレビュー・感想・評価
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国家権力には勝てないか⁈
しとしとする映画
任侠物に触れて来なかった20代です、母の付き添いで鑑賞しました。
前情報無しで観たので、松阪桃李さんがヤクザの役なのかな?と思っていたら刑事さんだったんですね!
最初から最後まで、ハラハラドキドキというよりはじわじわ、しとしと、したテンポで進んでいきます。血がブシャーってなる場面や、拷問などに耐えられるなら、全国民にこの世界観を一度味わって欲しい…。
シーンごとにナレーションが入るので、任侠物初見の方でもストーリーは追いやすいです。
主演の演技が素晴らしく、役所さんはやはりすごい人だ…と改めて感じさせられました。一癖ふたくせある役者さんを揃えることで、作品の深みが増しています。いつ見ても真木よう子さんは強い女性が似合いますね。
気になるところとすれば、せっかく昭和後期の呉が舞台なのに、呉の街並みが引きでしか出てこなかったところかな。再現するのはかなり難しいと思いますが、スクリーンで観たかったです。
ここ最近松阪さんの活躍がめざましいですね、シンケンジャーの頃から応援しているのでこれからも期待してます!
面白かったけど疲れた。
ファンタスティック‼
熱量
バイオレンス満載。
今の時代とは逆行するかのような作風に、本家「三角マーク」の執念すら感じる。
ナレーションといい、ストップモーションといい、あの時代を感じさせる匂いが漂ってたり…広島弁だったり。
「孤狼の血」とはよく言ったものだ…。
東宝が作っても松竹が作っても、こおはならないだろうなんて勝手な妄想が過ぎる。
東映だから、やったんだなあと。
お話しもよく出来てた。
「やくざよりもやくざな刑事」なのだが、絶妙な愛想がある。マニュアルではなく、人が人に対して向ける生っぽさとでも言うのだろうか、情を感じる。
それを内部調査する「インテリで正義感溢れる新人」杓子定規な一般論を刷り込まれた新人刑事。
オーソドックスな2人を軸に話しは進む。
印象的なのは、その泥臭さだ。
洗練されてない感じがたまらなくいい。
その世界に生息する役者陣の熱を否応なく感じる。皆様、好演だった。
と、同時に
「アクの強い俳優」ってのは少なくなってるんだなぁと思ったりもする。
現代社会がそおいう傾向であるのだから仕方がないが、色んな意味で偏差値ってのは上がってるんだなとボンヤリ思う。
ある意味単純でわかりやすかった「必要悪」は現代において、どおいったスタンスで社会に生息してるのだろうか?
両サイドともに逃げ道がない状態が他作品では語られてたりもする。
続編の話しもあるが…この作品の熱量を後継できるのだろうか。
現代社会においては「過去の遺物」である。
本作品に登場するような人物達を排除するような形で現代は進行している。
その登場人物達を模倣など出来る隙間もないほどに窮屈な世の中に何を問いかけるのだろうか…?
ただ1つ思うのは、昔は狭い世界であったからこそ良くも悪くも人間関係の密度が濃かったんだなあと思える。
何じゃこりゃ‼️東映の本気や‼️
安心して楽しめました
面白かった❗️
これは刑事モノです
この時代に観れて良かった
開始早々の拷問、なんとも言えないグロテスク度。
昭和の終わりを舞台にヤクザ同士の抗争と警察の裏事情を絡めていく。
結構分かりやすく観ることが出来ました。
拷問のシーンは毎回グロテスクで夢にでも出てきそうな感じでした。笑
人ってきったねーなとか思いながら、役所広司が1番汚いって思っていたけれど話が進むにつれて役所広司が1番綺麗(?)で頭が良いというか悪知恵がすごいというか・・・・・・
松坂桃李が役所広司の助言付きメモを目にした時、涙が出そうになりエログロ映画で危うく涙を流すところでした。
でも、この映画は色々な感情を持たせてくれる。
個人的には中村倫也が目立っていました、まさにカメレオン俳優。
こんな薄っぺらく、責任の擦り付け合いが毎日報道されるこの時代にこの作品に巡り会えてよかったです。
面白いんだけど…
血沸き肉踊る暴力カタルシス復活の兆し!
"孤狼の血" シリーズ第1作。
通常スクリーンで鑑賞。
原作は既読。
冒頭から熱狂の渦に放り込まれました。「東映マークが昔のヤツだ!」と喜んだのも束の間、陰惨な拷問シーンで幕を開けました。エグさにワクワクしていると、始まったオープニング映像。このスタイルはもろ東映実録路線じゃないかと、炸裂するオマージュに喜ぶと共に本作の本気を感じました。
ガミさんの悪っぷりが強烈に最高。「県警対組織暴力」の菅原文太氏を彷彿とさせてくれました。取調室での過剰な暴力をはじめ、なんでもありの捜査方法は時には常軌を逸していてヒリヒリ・ハラハラ。そのポリシーとは、「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ!」。ガミさんなりの正義であり、大切なものを守るため。ガミさんの己を貫く姿、カッコいい!
その相棒、日岡。ある立場もありガミさんの違法捜査に否定的でしたが、行動を共にする内に考えが変わっていき、ガミさんイズムを継承することになるのでした。孤狼の血を受け継いだ時の顔付きの変化まで表現している松坂桃李の演技が鳥肌もの。上司に反旗を翻し、狡猾にやくざを騙して検挙したりと見事な暴れっぷりを披露するまでになりました。
はじめは水と油なふたりでしたが、次第に確かな信頼と絆が育まれていきました。まるで師弟のような関係性にとても感動しました。まさかヤクザ映画で泣かされるとは(笑)。
他にも江口洋介、竹野内豊、中村倫也など、普段のイメージを覆す異色のキャスティングに惚れ惚れとしました。みんなよく似合っているもんだから余計恐れ入りました。石橋蓮司と御大・伊吹吾郎の貫禄が凄まじかったです。他を寄せつけない迫力があり、ベテランならではの凄みを感じました。
東映実録路線へのリスペクトとオマージュがふんだんに詰め込まれた本作ですが、正直なことを言うと、まだまだ物足りない。あの熱量には到底及ばない部分がありました。広島弁のシェイクスピアと形容されるようなセンスを感じるセリフはありませんでしたし、暴力シーンにしてもやられたヤツはもっとのたうち回って欲しかった。でもなんだかんだ言いながら私のの中の本能の声が聞こえてきました。こう云うのが観たかったんだよって。世間の縛りをぶち壊すような、狂ったパッションを持つ作品を心から欲していました。コンプライアンスや様々な規制がある中、ここまでやってくれたスタッフとキャストの皆様に心からの賛辞を送ります。ありがとうございました。
[以降の鑑賞記録]
2019/02/15:DVD
2021/02/07:DVD
2021/08/20:ABEMA(無料配信)
※リライト(2021/02/08)
※修正(2024/03/16)
4.2
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