孤狼の血のレビュー・感想・評価
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ファンタスティック‼
いまこの時代だからこそ、突き刺さる映画かな…
ほんの前の時代だと、あり得るな話、いやあった話だと思う‼
昔の仁義なきシリーズって、バリバリの時の話でしょ?
1回見てみよと思わせる、なかなかの作品(^-^)v
熱量
バイオレンス満載。
今の時代とは逆行するかのような作風に、本家「三角マーク」の執念すら感じる。
ナレーションといい、ストップモーションといい、あの時代を感じさせる匂いが漂ってたり…広島弁だったり。
「孤狼の血」とはよく言ったものだ…。
東宝が作っても松竹が作っても、こおはならないだろうなんて勝手な妄想が過ぎる。
東映だから、やったんだなあと。
お話しもよく出来てた。
「やくざよりもやくざな刑事」なのだが、絶妙な愛想がある。マニュアルではなく、人が人に対して向ける生っぽさとでも言うのだろうか、情を感じる。
それを内部調査する「インテリで正義感溢れる新人」杓子定規な一般論を刷り込まれた新人刑事。
オーソドックスな2人を軸に話しは進む。
印象的なのは、その泥臭さだ。
洗練されてない感じがたまらなくいい。
その世界に生息する役者陣の熱を否応なく感じる。皆様、好演だった。
と、同時に
「アクの強い俳優」ってのは少なくなってるんだなぁと思ったりもする。
現代社会がそおいう傾向であるのだから仕方がないが、色んな意味で偏差値ってのは上がってるんだなとボンヤリ思う。
ある意味単純でわかりやすかった「必要悪」は現代において、どおいったスタンスで社会に生息してるのだろうか?
両サイドともに逃げ道がない状態が他作品では語られてたりもする。
続編の話しもあるが…この作品の熱量を後継できるのだろうか。
現代社会においては「過去の遺物」である。
本作品に登場するような人物達を排除するような形で現代は進行している。
その登場人物達を模倣など出来る隙間もないほどに窮屈な世の中に何を問いかけるのだろうか…?
ただ1つ思うのは、昔は狭い世界であったからこそ良くも悪くも人間関係の密度が濃かったんだなあと思える。
何じゃこりゃ‼️東映の本気や‼️
安心して楽しめました
面白かった❗️
これは刑事モノです
この時代に観れて良かった
開始早々の拷問、なんとも言えないグロテスク度。
昭和の終わりを舞台にヤクザ同士の抗争と警察の裏事情を絡めていく。
結構分かりやすく観ることが出来ました。
拷問のシーンは毎回グロテスクで夢にでも出てきそうな感じでした。笑
人ってきったねーなとか思いながら、役所広司が1番汚いって思っていたけれど話が進むにつれて役所広司が1番綺麗(?)で頭が良いというか悪知恵がすごいというか・・・・・・
松坂桃李が役所広司の助言付きメモを目にした時、涙が出そうになりエログロ映画で危うく涙を流すところでした。
でも、この映画は色々な感情を持たせてくれる。
個人的には中村倫也が目立っていました、まさにカメレオン俳優。
こんな薄っぺらく、責任の擦り付け合いが毎日報道されるこの時代にこの作品に巡り会えてよかったです。
面白いんだけど…
血沸き肉踊る暴力カタルシス復活の兆し!
"孤狼の血" シリーズ第1作。
通常スクリーンで鑑賞。
原作は既読。
冒頭から熱狂の渦に放り込まれました。「東映マークが昔のヤツだ!」と喜んだのも束の間、陰惨な拷問シーンで幕を開けました。エグさにワクワクしていると、始まったオープニング映像。このスタイルはもろ東映実録路線じゃないかと、炸裂するオマージュに喜ぶと共に本作の本気を感じました。
ガミさんの悪っぷりが強烈に最高。「県警対組織暴力」の菅原文太氏を彷彿とさせてくれました。取調室での過剰な暴力をはじめ、なんでもありの捜査方法は時には常軌を逸していてヒリヒリ・ハラハラ。そのポリシーとは、「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ!」。ガミさんなりの正義であり、大切なものを守るため。ガミさんの己を貫く姿、カッコいい!
その相棒、日岡。ある立場もありガミさんの違法捜査に否定的でしたが、行動を共にする内に考えが変わっていき、ガミさんイズムを継承することになるのでした。孤狼の血を受け継いだ時の顔付きの変化まで表現している松坂桃李の演技が鳥肌もの。上司に反旗を翻し、狡猾にやくざを騙して検挙したりと見事な暴れっぷりを披露するまでになりました。
はじめは水と油なふたりでしたが、次第に確かな信頼と絆が育まれていきました。まるで師弟のような関係性にとても感動しました。まさかヤクザ映画で泣かされるとは(笑)。
他にも江口洋介、竹野内豊、中村倫也など、普段のイメージを覆す異色のキャスティングに惚れ惚れとしました。みんなよく似合っているもんだから余計恐れ入りました。石橋蓮司と御大・伊吹吾郎の貫禄が凄まじかったです。他を寄せつけない迫力があり、ベテランならではの凄みを感じました。
東映実録路線へのリスペクトとオマージュがふんだんに詰め込まれた本作ですが、正直なことを言うと、まだまだ物足りない。あの熱量には到底及ばない部分がありました。広島弁のシェイクスピアと形容されるようなセンスを感じるセリフはありませんでしたし、暴力シーンにしてもやられたヤツはもっとのたうち回って欲しかった。でもなんだかんだ言いながら私のの中の本能の声が聞こえてきました。こう云うのが観たかったんだよって。世間の縛りをぶち壊すような、狂ったパッションを持つ作品を心から欲していました。コンプライアンスや様々な規制がある中、ここまでやってくれたスタッフとキャストの皆様に心からの賛辞を送ります。ありがとうございました。
[以降の鑑賞記録]
2019/02/15:DVD
2021/02/07:DVD
2021/08/20:ABEMA(無料配信)
※リライト(2021/02/08)
※修正(2024/03/16)
4.2
立ち尽くしてしまうほどの正義
昭和63年、広島のある都市を舞台に、ヤクザの抗争と、そこに割って入る狂気じみた警察の姿を描く。湿度と不快指数の高い、酸い臭いが充満する、暑苦しく粘着質な世界で、欲望むき出しの男たちによる面子をかけた戦いが繰り広げられる。
贈収賄や因縁は当たり前、取調室で性欲を満たしたり、嫌疑がかかるホテルに火を放ちボヤ騒ぎを起こしたりと、グレーどころか完全にブラックな方法で闊歩する捜査二課の大上刑事(役所広司)。相棒となったキャリア組の日岡(松坂桃李)は呆れを通り越し、憎悪を覚え、権力を与えられた機関として法に則った捜査をするべきと主張するが、逆に、「じゃあ聞くがのぉ、正義とは何じゃ?」と問われ、立ち尽くす。
平和は大きな暴力の均衡によって維持される。是非はともかく、そのことは歴史が証明している。そしてその均衡が崩れた瞬間、暴力と暴力の攻防に巻き込まれ、大きな被害を受けるのが力のない市井の人々、堅気である。さらに、歴史上、人間の中から暴力が消滅することもまたない。これもその是非はともかく歴史が証明する。
「極道を法律でおさえつけたところでなんも変わりゃせんわい。奴らを生かさず、殺さず、飼い殺しにしとくんが、わしらの仕事じゃろが」と断言する大上の、「堅気の平和」を守ることへの執着は、物語が進むにつれ、徐々に明らかとなる。正義とは何かに答えるのは容易ではないが、平和を維持するための手段、と捉えるなら、大上の正義は、極めて歪だが、ひとつの在り方を示す。
役所広司の趣味の悪い衣装、プルトップのアサヒスーパードライ、スマホなんてどこ吹く風の黒電話、昭和天皇の病状を伝えるブラウン管テレビ、全てが計算され、饐えた臭いを放ちつつ、それほど昔ではないが、ものすごく昔のような、どこか懐かしい昭和へ収斂される。
本作の99%は役所広司で出来ているが、主人公は間違いなく松坂桃李である。実は空手の名手で腕も立つ、地元の名門大学を出て頭脳も切れるキャリアが、借り物でない、自身の正義を獲得していく様は、小気味好く心地良く、同時に痒みに似た、座りの悪さも感じる。地頭が良い分、ある意味で大上より性質が悪い正義が生まれそうな瞬間、バイオレンス映画を見に来たはずの観客は、なぜか人に優しくなれるような空気に包まれ、奇妙な気分で立ち尽くす。
アウトレイジ以来の興奮
中村倫也みたさに行ったら
まんまと引き込まれて、あげく泣いた。もう一度観たいしDVD欲しい。
役所広司の渇きで、怒鳴り声がうるさくて苦手だわ…と観に行くの躊躇ってた自分どあほう。
朝ドラでこないだから中村倫也にハマり出して、あれもこれも中村倫也だったのか!と戦慄し、虎狼の血ではヤクザ役…観たくてたまらなくなって行った。
ヤク打って鉄砲玉かー!かっけー!とぞくぞくしたけど中村倫也の最後がビミョーな感じがした。死なないのかよ。
しょっぱなからグロを期待してたので最高なスタートだった。真木よう子良かったなー。ロングヘアなら尚更良かった。
アウトレイジでも被ってるヤクザがちらほら。またあの俳優いためつけられてる…。江口洋介は違和感。竹野内豊もなんだかなぁ。2人ともかっこいいのにソンな役。
役所広司はすごいなぁ。中島哲也じゃだめだぁ。渇きじゃただ憎たらしくて愛もなかったように感じたので、虎狼の血の役所広司に泣かされた。
刑事が船で捜索に行くシーンも良かった。役所広司が水死体で見つかって泣いてくれる仲間がいて良かった。
ヤクザものはアウトレイジと龍三と7人のヤクザたちしか観てないけど、この映画はとてもとても素晴らしい映画でした。ありがとう。
昭和末期、暴対法が施行される前の広島が舞台で、街並みや小物、暴力や...
昭和末期、暴対法が施行される前の広島が舞台で、街並みや小物、暴力やグロいシーンの見せ方など、良くも悪くも昭和が持っていたエゲツなさが感じられる。
ストップモーションの使い方やナレーション、タイポグラフィなど、往年の実録映画を彷彿とさせる作りは、さすがは『仁義なき戦い』の東映という感じ。
それにしても主演の役所広司さんが素晴らしい。
『日本のいちばん長い日』『関ヶ原』『三度目の殺人』と、最近見た邦画には必ずと言って良いほど役所さんが出演されているが、静かな役も今作のような激しい役も、グイグイと引き込まれてしまう。
バディを組む松坂桃李さんも、石橋蓮司さん江口洋介さん達も、隙のない配役で映画に厚みを加えていた。
昨秋観た『アウトレイジ最終章』が大きく期待外れだったのと比べ、大満足の作品でした。
最初からえぐいけど…感動
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