空飛ぶタイヤのレビュー・感想・評価
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ドキュメンタリーになってしまう、、
老獪VS愚直。みんなそれぞれの持ち場でそれぞれのやり方で戦っている。
キャスティングの勝利。
TVドラマと違って、濃い顔の面子の配役が映画を感じさせる。
長瀬智也が、社長業がまだ板に付いていない未熟さの残る二代目社長の役柄にぴったり。ディーンフジオカは一流大学出身のエリートサラリーマンにまたぴったり。
ムロツヨシのようなやついるいる。普段は陽気な彼が、リコール隠しのデータを発見して「マジかよ」と素に戻る瞬間がいい。
今時の新入社員中村蒼。いるよ、こう言う奴。でも彼も実は熱い心を持っていた。
2時間の映画の枠に納めるために、一目見ただけでそのキャラの人生や哲学が判るようなキャスティングが脇役ほど気を配られて配置されている。
だからこそ、わずかな台詞でその人の生き様と背景が浮かび上がる。
「この書類には私の魂がつまっとるのです」
無念さとプライドの詰まったこの佐々木蔵之介の台詞は名台詞。
技術者であれば、この台詞に泣かない人はいないだろう。
神奈川県警寺脇康文「ご迷惑をおかけえしねえようになあ」という二回出てくるこの台詞。一回目は本当に嫌に聞こえるのだが、二回目に聞いたときはこの上も無く頼もしい。
これこそ映画のマジック。
やっぱり池井戸潤
レビューで、尺が映画だと足りないとか、確かになあと思ったけど、高評価の人のレビューの内容の方が、まともな感じだったので、観てみたくなりました。
最近は、レビューの文章のまともさで、見定めてますね。このサイトは重要。SNSで誰でもコメントできる時代になって、昔のように映画好きだけが書き込む時代じゃなくなってきた。星だけではあてにならないし、賞もなんか偏ってたり大人の事情絡んでそうだし。
とにかくこの映画は良かったです。
まあ、映画だから特にというとこはないんだけど、内容はやっぱり池井戸潤で、尺はないなりにまとまってて、いつもの現代の大岡越前でスッキリしました。ラストがそうなるから安心する。現実はこうはなかなかいかないんだけど、大きい敵と戦う正義の味方、これってほんと日本人の心って感じ。ウルトラマンも、仮面ライダーも、アンパンマンも。こういう筋が通ってるかにこだわる精神は植えつけられてるし、私利私欲の塊の奴らに正義の味方が最後に勝つのは、お天道様が味方してくれるから。
天道精神というやつですかねえ。
でも実際清く正しく美しく生きるってやっぱりお金じゃなくて、喜び、幸せを感じる道だと思いますね。仲間と、家族と、通じる同士信じ合うこともね。奥さんはいつも、欲のない人で応援してくれるのも王道だね。ほっとする家庭。何気に大事な気がする。
これからも池井戸ワールド見続けます!
全体的にぬるい感じ
男たちの戦い
リコール隠しの実際あった話をベースに
したドラマだそうですが
こんなことが あったなんて あまりにも残酷です
これはおかしいと 運送会社の長瀬演じる社長が
真相究明に乗り出します
そしてリコール隠しをしているのではないかと
ホープ会社社内の仲間と真相を秘密裏に
調べるディーンフジオカ
ホープ社は怪しいから融資は先送りすると言う
高橋一生
この3人がホープ社に戦いを挑む
しかし ディーンフジオカかっこいい!!
あのような人が会社にいたらまずいでしょ!!
女子なんて仕事になりません(笑)
人が行うことなので いけないことなのですが
ミスが出てしむことがあります
それを しっかり受け止めていかなければ
悲劇は繰り返します
私が1番印象に残ったのは
話とはあまり関係ないのですが
トラックを運転していた当事者が
家に引きこもり 運転手は嫌だと言うシーン
社長演じる長瀬が「彼に就職を探してやってくれ」と
社員に頼む姿がとても心に刺さりました
自分が悪くなくても 運転していたトラックが
人を殺してしまった事実は消えません
物作りをする者は 安全そして人の幸せを考えるということを
忘れないで欲しいと思い観てました
楽しめました
長瀬とディーンフジオカが敵から戦友に
戦う男たちの姿が清々しい。「半沢直樹」以来おなじみのパターンだが今回はスケールが大きく、話も複雑に重層的になっている。大企業の不正に対して一中小企業の社長だけではとても力が及ばないところを、当の大企業の社員や取引銀行の社員が同じ目的の為に力を尽くしてくれたことで解決に向かう。外部から週刊誌記者の手助けもあった。面白いのは立場も動機も異なる者たちが、自分のことしか考えないようでいて結果的に力を合わせて巨悪を倒したことである。
運送会社の赤松社長、自動車会社の沢田、銀行の井崎、この3人のタイプの違う中心人物が何の為に戦ったのか分かれば、この作品も理解できたことになろう。熱血な赤松はもちろん魅力的だが、組織の人間として苦悩する沢田や、仕事に強いポリシーを持つクールな井崎も魅力的である。
波乱に富んだ展開をよく簡潔にまとめているし、ラストシーンも爽快に完結している。多くの人に見てほしい1本だ。
原作が池井戸潤さんで、しかも、キャストが豪華すぎた。好きな役者さん...
普通に面白い映画でした
細かい点ですが
最後があっさり
型どおりのファンタジー
池井戸ファンタジー全開。
とにかく主人公をこれでもかこれでもかと痛めつけ、追い込み、もうダメってなった瞬間に大逆転!
この『半沢直樹』同様な快感原則のカーブを、本作でも見事に作っていた。
ただ、「やり過ぎ感」が強く。
某財閥系ふそう社のリコール隠し事件がモデルだが、岸部一徳の演じる悪役が「ここまで酷くはないだろう」ってくらい強調してて、カリカルチュアがキツイ。
正義側も、長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生と濃く、また脇も名優ぞろいなのだが、やたら演技が臭い演出がされていた。
映画という時間制約によって、尺が短いせいだろうか?
説得力のあるシーンより、感情的な共感を呼ぶシーンをセレクトしたため、話の展開にも無理があるように感じてしまう。
おかげで、観た直後は高揚感を覚えるものの、ちょっと時間が過ぎて冷静になったら、「ファンタジー色が強い!」「ありえねぇ!」という印象が増してくる。
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