エルミタージュ美術館　美を守る宮殿

いくつか観た美術館のドキュメンタリーの中で、一番面白かったです。 ロシアの歴史とともに、美術館の歴史を辿ります。 革命、戦争、冷戦そして資本主義などなど、めまぐるしく変わる中、美術品の価値や意味も変化していきます。 そして変わらない価値というものも感じさせます。 こういった大きなスケールの中での美術を捉えることができ、その中心にエルミタージュ美術館があるんだということを実感できる内容でした。 スケールが大きい分、それぞれのエピソードは短めで、もっと掘り下げてほしい、もっと知りたいという気持ちになります。 いつか実際に訪れることができたらいいな、と思いました。 また、美術品そのものの話は少なめなので、美術作品を観たい方は不満を感じるかもしれません。

ロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館の歴史と所蔵品を紹介している。 ロシア皇帝の宮殿だったため、その大きさには驚く。 女帝エカテリーナから革命、戦争という歴史で生き残ったのはすごい。 ヨーロッパの美術品には歴史という重しが付いている。

歴史ある美術館の貴重な映像。それだけでも価値がある。但し、映画としてはもう少しストーリー性があっても良いのではないかと思う。同じような映像が多く、中盤以降は退屈となり、見終わって少々だるくなった。貴重なだけに残念。それにしても、当時のロシアの莫大な富と、それを使うことが出来た王の権力に改めて驚き!

世界の美術館めぐりをしたい私にはとっても便利なドキュメンタリーという手段。 ヨーロッパは美術館そのものにも歴史があって、そして展示されているものも凄い。まずは保存できているという凄さ、そして、芸術が身近であるという凄さ。 やっぱり見たら行って見て、その空気を味わいたくなる❗ 素晴らしい映像でした。 さて、オープニングとエンディングに流れた仕掛け人形、生で見てみたーい！