彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・感想・評価

原作を読んでいたので結末は知っていたのですが、特にラスト10分くらいの振り返りのシーンで、陣治の深い愛に触れて涙がこみ上げてきました。

見た目とか、所作とか見ていたら、十和子はなんでこの人と生きていっているんだろう？と正直疑問に思ってしまっていました。そんな自分を恥じました。

いつか生まれ変われるのかな？陣治。 思いっきり幸せになってほしいな。。

とんでもなく自堕落ジコチュウな女には実は秘密があって、それを知っているのは彼女に付き纏うビックマウス肉体労働者。

観終わって、似た様な話（嫌な想い出だけ喪失する）を観たことある気がするが、思い出せません。

その秘密や馴れ初めが後半に明かされるが、前半のテンポより遥かに良く、白昼堂々の凶行とかツッコミ所はあるが引き込まれた。

ラストは、絶対そこでスローになるなと読めるんだけど、という所からの展開が意表突かれて楽しい。

で、鳥問題。
あんなに沢山の鳥じゃなくて、番いの鳥とか写した方が説得力ある様な。

蒼井優と阿部サダヲ。
従来の役柄そのままの、蒼井は薄幸で尻軽、阿部は暑苦しくしつこい役で、とても合っていた。

松坂桃李と竹野内豊も、色男全開の女をモノとしか扱わない下衆野郎で、心地いい憎まれ役だった。

でもそれ以上の物は感じられなかった。

つまらなくはないので観た方が良い。
個人的にはエロいシーンが多いのは、話が進まないのと話の筋を理解するのと別の感覚が鋭くなるので、
出来れば少ない方が良い。

結末というか種明かしとしては、まぁよくありそうなお話だけど、そこに行くまでがなかなか見応えがあった。
セクシャルなシーンはどの役者さんもテレビドラマで見るよりずっとリアルで、こんな役もやるんだってちょっと驚いた。
今まであんまり思ったことなかったけど、蒼井優ちゃんのかわいさが少し分かった気がする。

蒼井優さんの演技がとてもよかったです。気持ち悪い関西弁を使う人がいる中、見事に関西弁を使いこなしてました。
松坂桃李も髪型といい、なかなかなだめっぷりをよく出せてたと思います。
お話の内容があまり好きではなかったですが、それぞれのキャラで感心させられました。

蒼井優さんの演技に脱帽です(ﾟДﾟ)

神戸のロケ地も巡ってきました〜

アカデミー賞の『孤狼の血』、じわじわ人気の深夜ドラマ『フルーツ宅急便』と話題続きで最近勢いのある白石和彌監督。正直これまで観たことがなかったが、ずっと気になっていたこの映画を創った人だったよね。ジャケ惹きとなんとなくの評判でずっと気になっていてやっと鑑賞。
どういう特徴かって具体的に表現できないんだけど、なんかこうグサグサ刺さってくる。蒼井優と阿部サダヲの好演も輪をかけて、分厚い作品になっている。竹野内豊と松坂桃李のダメ男っぷりもいいね。

衝撃の真実とラストには泣かされる。それぞれのいびつな愛のカタチ、そしてすれ違い。真実の愛とは。深く考えさせられる映画。

前半、ワガママ放題な十和子とその十和子にただただ尽くす陣治、2人に不快感すらおぼえましたが、観終わる頃には陣治と十和子のなんとも不器用な愛に切なくなりました。
いやぁ見事なストーリー展開！見事な俳優陣！白石監督、万歳！

ジンジのラストに、見上げた十和子は何を思い生きていくのだろうか。

原作を読んでいたのでストーリーは知っていたけど、それでも十分に楽しめた。映像が綺麗だし演出も、なにより主演2人が異常すぎた。蒼井優の映画は全部見てきたつもりだけれど、花とアリス、百万円とと並ぶ作品だと思う。また、映像の綺麗さや原作を引き立たせる表現といった点では、きみの鳥は…や、寝ても覚めてもと同じ気分を感じられる。

恋愛は他人から見れば、何だこれ…という奇妙で重苦しい事ばかりだと思います。私も昔は陣治みたいだったかも知れませんが、もう遠い昔の事で、今はとにかく自分を大事にしたいと考えるので、あまり共感できませんでした。じわりと来る毒々しさと悲しさばかりですが、好きな人はとことん好きな映画だと思います。

恋人は変人

振り返ると、この作品良すぎた。

蒼井優と阿部サダヲのこんな演技始めて観た
いろんな事が詰まってる映画

温かいし寂しいし
気持ち悪い映画やった
これこそが邦画
人気のタレントや人気の俳優では作れない

人に勧めたいけど観るのはオススメしない
そんな映画

大好き

納得の演技力の高さ。シナリオも良い。良作。

期待して観なかったのがまた良かったのかなー阿部サダヲくんのおかげで程よいシリアス 蒼井優さんのリアリティのある演技が とてもよいですね！少しエロいところがまたいいです

本当に大事な人は身近にいるんだよね。大切にしないとね、いなくなってからでは遅いんだよね。優れた脚本、素敵な演技無しでは感情移入は出来ない。ありがとう、久々いい作品でした。

じわじわとゾクゾクと心に入ってくる作品だった。
みんなそれぞれにクズで、竹野内豊も松坂桃李もさすがの一言。
蒼井優の日本アカデミー賞最優秀主演女優賞も納得。

ウメダFM Be Happy!789が入ってるということはハービス大阪
南海電車
赤い服、赤い下着
三ノ宮警察
死ねばいいのよ、浮気する男なんて
惚れた男は悲しいなぁ
刺す　フルーツナイフ
外でフェラ　どこの川？

大阪市
神戸フィルムオフィス
あべちか
高槻市
近鉄ロケ

名の知らない鳥と化して彼女の元へ帰るのだろう。

主人公（蒼井優）は仕事もせず、貢いでくれる男（阿部サダヲ）のお金で暮らし、クレーマーみたいなことをしていた。
昔の男（竹野内豊）を忘れられないようで、よく似たタイプの男（松坂桃李）に入れあげる。
そして刑事がやってくる。
嫌な奴ばかりでうんざりするが、昔のフランス映画みたいな展開になる。