彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・感想・評価
全221件中、61~80件目を表示
阿部サダヲと蒼井優が最高だ
後味悪い小説だけど癖になる沼田まほかる、あまりに好きな作家で作品だから、映画は敬遠してた。でも、見て良かった、二人が最高に適役だったから。ただ、最後、後味悪い感が、これからまとめに入るね~、要約しますからね~になってしまったのが、とってもとっても残念だった。
あと、性描写が邦画はいつも気持ち悪い。この映画も。音とか含めてしつこい。だから、早送り。こちらの想像力に任せて欲しい。観客へのサービスだと思ったら、大きな勘違いだと思う。役者が気の毒。
それぞれがハマり役
蒼井優があまり好きでは無く蒼井優が出てる作品を観るのを避けてきたし何であんなに世間から絶賛されてるのか分からなかったけどこの映画を観て納得しました
演技は勿論、ちょっとした表情、言葉の発し方が凄い....!
めちゃくちゃ十和子役がハマっていました
あまりキレイとは言えない冴えない感じの顔でメンヘラってのがめちゃくちゃリアルでこの役は蒼井優しか出来ないんじゃないかな??
陣治役の阿部サダオも本当に凄い俳優さんだなと再確認
不潔で下品、重くてちょっと闇がある感じがゾワゾワして気味が悪かった...けどこんな人に愛されたら幸せだな
十和子にぞんざいに扱われたり暴言を吐かれたりしても「十和子の為だったら何でも出来る」と嫌にならずにずっと十和子のお世話をしたり隣にいてあげてる姿には何だか虚しくて切なくて悲しかった
でもやっぱり松坂桃李のセックスのシーンは全然色気やエロさを感じない なんでだろう(笑)娼年見た後だったからかただ単に松坂桃李はセックスヘタなのだろうか....
愛という一方通行が守ってきたものとは
生理的に受け付けない男と暮らしながら、過去の男の面影を追い求めては、詐欺まがいのことをして日々の暇をつぶして生きている十和子。
十和子に罵られ、蔑まれ、それでも笑いながら全てを許す陣治。
何年も前に酷い目にあわされた男を、それでも追い求めて、陣治を虐げる十和子に、
そんなに嫌なら同居を解消して別れてしまえばいいのに、と思う。
陣治と十和子の関係は、どこか思春期の娘に対する父親のように見える。
異常なほど、娘のやることなすことに執着する父と、それに反発する娘。
血縁であるからこそ起きているはずのものが、他人どうしの、しかも片方向だけの愛から来ているのは何故なのか。
ラストまでを知って、その片方向だけの愛が、何故そんなにも執着になるのかが理解できた。
ただ、心配で。という言葉の重さにも。
人間は、自分よりも相手を思う愛の方が強く折れない。
それは陣治の愛なのか。
十和子の愛はやはり過去の男にあり、陣治にはないのか。
そうだとしたら悲しすぎるけれど、陣治は十和子に対する見返りは求めていないだろう。
十和子が生きてくれているだけで、すべてを投げ出してもいいと思えるほど、
十和子がそこにいるだけで他はすべて構わないと思えるほどの、気持ちを陣治は自分の中に持っている。
十和子が知らない鳥は、すべて陣治のなかにあり、十和子が知らない間にすべて陣治によって守られている。
それに気づいた時、十和子は何を思い、そしてラストでどういう気持ちになるのか、
多くを語らない、シンプルさがとても潔い。
それが愛と呼べるのかどうか、本当に理解したときにはもう手遅れのことが多い。
それは父と娘の関係に、やっぱり似ていると思った。
気持ち悪い愛
愛する人の幸せを考えるって
共感するキャラクターいない映画
白石和彌監督作って情報のみで鑑賞。
いやぁ~重かった。ヘヴィ。歪んだ愛の形。孤独がもたらすいびつな愛憎。
様々な要素が入り混じって簡単には述べれない感じだ。
蒼井優の女優魂のすごさにクラクラした。それも観客の共感を呼ばない役柄。阿部サダヲの役作りも良いが、やはり蒼井優の覚悟のあり方に旗が上がる。
出てくる人間が総じてクズなのが徹底している(そこは白石監督的)。特に男はヒドイ。イケメンの甘い言葉はろくなものではないという教訓だなうん。
ラストも含めて軽い気持ちでは見ない方がよい作品でしたね。蒼井優ファンも覚悟して見る必要があるでしょう。
派手さがないのに強烈な作品
貴方の為なら何でもするよ
この映画の主人公、陣治扮する阿部サダヲの愛が純愛という人もいるようだけど、全く違うと思う。
この映画に出てくる出演者全てが利己主義。でも、世の中こういう恋愛こそ素晴らしいとされてしまう世の中。どれだけこの世は病んでいるのだろうと思う。
献身的だと言えばそうなのかも知れない。けれど、この映画を観て考えて欲しい。愛は無条件で相手に見返りを求めないという事が絶対。それを基準で考えるならば、これは愛ではない。と強く思っていたよ。
最後の最後で愛を観ることが出来る。
愛って難しいけれど、解りやすくいうと親子が毎日おはよう~おやすみなさいと言って、翌朝を無事に迎えられること。
親子も男女も実は同じ愛だったりする。
それが、大人の自由な男女関係の恋愛ともなると...。
そんな事が沢山描かれていて、とてもおもしろかったし、考えてさせられた。
心はイケメン
守りたい 出会った時から ただそれだけだった
一人の女に異常なほど尽くす男と、それを悪びれず受け入れる女との歪な男女関係を白石監督が絶妙に描く。
蒼井優演じる十和子は働きもせず、無為な生活を送る。彼女に嫌われながらも、薄汚い恰好と所作を隠すことなくストーカーといってもおかしくないほど執着し、尽くす阿部サダヲ演じる陣治。
そして、ある出来事から十和子との関係が出来てしまうある意味、破綻したデパートの時計売り場主任水島を演じる松坂桃李の変貌していく様。
十和子が慕う男、黒崎を竹野内豊がダークに演じる。
徐々に明らかになる十和子と黒崎と陣治の過去の出来事。
人はここまで、無私に人を愛せるのか、ここまでその無私の愛を何の屈託もなく受け入れられるのか。
綺麗ごと一切なしに、人間関係のダークな部分を描き出した作品。
終盤の陣治のある行為とそれを観ている十和子の眼差しが忘れられない。
<2017年10月28日 劇場にて鑑賞>
不器用、、だけど深い愛
個性派俳優
とんでもなく自堕落ジコチュウな女には実は秘密があって、それを知っているのは彼女に付き纏うビックマウス肉体労働者。
観終わって、似た様な話(嫌な想い出だけ喪失する)を観たことある気がするが、思い出せません。
その秘密や馴れ初めが後半に明かされるが、前半のテンポより遥かに良く、白昼堂々の凶行とかツッコミ所はあるが引き込まれた。
ラストは、絶対そこでスローになるなと読めるんだけど、という所からの展開が意表突かれて楽しい。
で、鳥問題。
あんなに沢山の鳥じゃなくて、番いの鳥とか写した方が説得力ある様な。
蒼井優と阿部サダヲ。
従来の役柄そのままの、蒼井は薄幸で尻軽、阿部は暑苦しくしつこい役で、とても合っていた。
松坂桃李と竹野内豊も、色男全開の女をモノとしか扱わない下衆野郎で、心地いい憎まれ役だった。
でもそれ以上の物は感じられなかった。
つまらなくはないので観た方が良い。
個人的にはエロいシーンが多いのは、話が進まないのと話の筋を理解するのと別の感覚が鋭くなるので、
出来れば少ない方が良い。
タイトルなし
蒼井優!
全221件中、61~80件目を表示