オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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知っている身としては退屈
映画『オリエント急行殺人事件』を見てきました。無論、原作も読んでいますし、過去の作品を見ていましたが、結局なんとなく見ました。原作と違って、ずいぶんとかっこいいポアロさんでした。ただ、ストーリーを知っているせいもあって、退屈でしたね。やはり、この映画は初めてこの物語に接する人のためのものですね。
ナイル殺人事件に続くおはなしも最後に出てきますが、まさか続編まで作るのかなぁ。
ケネス・ブラナー監督版
昔公開されたシドニールメット顔をよく見ていたために、比較してしまうけれど、今回の方が何か気品や風格が足りない感じがするした。ケネス・ブラナーが演じるエルキュールポアロもそれまでピーターユスティノフが演じていたので明治がちょっとかけ離れているかなと思った。でもまぁ
善と悪について
高級な急行の鉄道の旅の途中で 雪崩れにより 立ち止まり、アンバランスな連中とともに 殺人事件に遭う 休暇中の プロ探検さん。宿泊者の話も なかなか筋が通っていて 探るところが リアル的でした。世の中には 善と悪がある と 初めと終わりに話すところに ネクタイが曲がってるよ と シャレた口調もいいし、中間はないと述べる。全員が殺人事件に捗ることに 裁判に起訴せず、帰還された。鉄道が動き、駅舎に着いたところがよかったです。
ブラナー版 ポアロ
1974年に同作品で映画化され、そこから
実に40年の歳月が経ち再度、映画化。
(74年版ではショーン・コネリー、イングリッド・バーグマンなど名優が出演)
俳優陣も実に豪華で主演と監督を
ケネス・ブラナーが担っている。
世界的探偵 エルキュール・ポアロは
過去ドラマシリーズや74年の映画しかり
数々の役者が演じてるので
ボンドのように各々のイメージがあるでしょう。
ブラナー版ポアロはどうなってる?と
言いたくなる立派な口髭を蓄え
十分すぎる個性を発揮している。
また舞台役者さながらのように、喜怒哀楽の
感情表現が豊か。
『世に善と悪があり、その間はない』と言うように
悪に対して強い嫌悪感を示す。
今作は推理ものなので多くは語れませんが、
罪と言われる行為全てを悪として断罪できるのか?
を強くテーマに感じました。
2時間を切る映画なので、じっくり堪能し鑑賞できました。
74年版の同作を観てるので結末とストーリーは
知ってましたが、初見の人は登場人物や
そのバックボーンなどの理解が追いつかないスピードで
展開されるので、
後半の展開に置いていかれる人も多数いるでしょう。
その辺りの人物像の展開に重点をおけば
より評価は上がったと思います。
とかくブラナー版ポアロは続編へと
向かいそうな締め方。
あのお髭にまた会えるのですね。
☆☆☆ どうやらシドニー・ルメット版『オリエント急行殺人事件』は名...
☆☆☆
どうやらシドニー・ルメット版『オリエント急行殺人事件』は名作として名高いらしい…。
…らしいとは書き込んだが、過去に鑑賞済み。
正直に言って、対して面白くは無かった…と記憶している。
尤も、今見返したならばどう感じるのか?は不明。
元々アガサ・クリスティーの原作モノに、それ程の魅力を個人的には感じない。
どの作品も、アリバイ在りきが先に有る様に思えてしまうのが、どうにもこうにも気になってしまう。
ルメット版に関して言えば。アルバート・フィニーのポアロが、好きでは無かったのも大きかったかも知れない。
とは言えクリスティー原作では、ルネ・クレールの『そして誰もいなくなった』は好きな部類に入るかな?(決して傑作…等とは言わないが)
個人的に、 クリスティー原作の映画化作品で、1番好きな作品として、ガイ・ハミルトン版『地中海殺人事件』を挙げたい。
でもこの『地中海殺人事件』は、皆さんのレビューを読んで貰えば分かる通り。評判はすこぶる悪い(T-T)
何故そんな作品の、一体何が好きかと言うと。作品に漂うのんびりした雰囲気に加えて、ピーター・ユチフノフのポアロにユーモアが多く。とにかく観ていて楽しい。
映画館で観ていると。映像や編集・撮影・照明等、決して1流の作品とは言えないのだが。家庭で繰り返して観ると、つい楽しくて何回も観てしまうのだった。
全編で使用されるコール・ポーターの名曲の数々も、ファンとしては嬉しい限り。
それだけに今回の作品では、列車が疾走し始めた時にコール・ポーターの♫ I Get a Kick Out of You ♫が(記憶が確かならば、コール・ポーターの「エニシング・ゴーズ」が1933年に初演。この話の設定が1934年。この辺りの選曲のセンスの良さには脱帽する)高らかに鳴り響いた瞬間には、此方のテンションも高鳴った。
…だがそれもそこまでだったなあ〜。
まあ当然の様に、内容自体を知った上で観ていたのも有るかも知れないのだけど…。
大体、ケネス・プラナーが監督・主演でポアロを演じたら、ユーモアの有るポアロを求めても無理なのは分かりきった話だったのだろう…と。
どう考えてみても楽しい作品になる要素なんて全く無いよなあ〜(-_-)
終盤、容疑者全員がテーブル上に横並びになり。ポアロが演説をする場面の構図は、最後の晩餐を意識していたんじゃなかろうか?まあ、どうでも良いんだろうけれど。
ところで最後に一言…。
タイ・カッブ …ん?ブって誰だよ!
2017年12月8日 TOHOシネマズ錦糸町/No.4スクリーン
善ではなく、正義と悪。
オリエント急行殺人事件というタイトルや、巨匠アガサ クリスティーの名は聞いたことがあっても、内容を知らないまま鑑賞。
冒頭、つかみの謎解きシーンの後、海を見渡し、大きく開かれた高台に立つポアロの「正義と悪しかなく、中間はない。」という台詞から、最後の閉鎖的な列車での台詞の対比がよかった。
細かいことは分からないが、結局のところ、「その中間」若しくは、正義にも悪にも収まらない「どこか」に立つポアロになってしまった。世界の、人の、物事の、不完全さを良しとしないポアロが、人の不完全性を受け入れてしまった瞬間。
誰でも内容を知っている作品の映画化は、演出がものをいう。列車に乗る過程での高揚感や人物を特徴付けるスピーディな展開、1930年代の街を駆ける列車、大自然の中これでもかと蒸しながら走る列車の美しい画は、大画面で見れてよかった。
単なる推理映画ではなく、宗教性を孕んだ人間が両方持ち得る正義と悪というテーマの映画として見ると、否定し切れない罪に対する不完全な人間の苦悩に共感を得ると思う。
終盤のトンネルに12人並んで座ったシーンで、託した銃に弾を入れてなかったのは、自殺を予期してなのか、自分を撃つ素振りを見せた瞬間、やはり悪と捉えて裁くつもりだったのか、、今まで断定してきた男の葛藤に満ちた手段にしか見えなかった。
いずれにしても、おそらくポアロは、この事件をきっかけに、変容が起き、休む間も無く起きる事件に対して、二度と中間の判断はせず、苦しみの中で世界の悪を露わにし続けていくことだろう。
罪
誰もが犯人を知っているミステリーをどうやって作品にするんだろう。
ところが思いもかけないアイディアで原作にはない新しいテーマを加えることでより高次元な作品にさせました。
その新しいテーマは「人間の罪」です。単に殺人の罪を超えて原罪というもっと大きな罪を扱っています。
オープニングがなぜあの場所なのかが最大のヒントです。
以下、ネタバレなのかもしれない内容。
オープニングでなぜわざわざ嘆きの壁のシーンなのかよくわからなかったけれど、映画のクライマックスで、なるほどそうだったのか!というシーンがあります。
トンネルの入り口に全員を集めるシーン。
あれはいうまでもないけれど、レオナルド・ダビンチの『最後の晩餐』をそっくりそのままです。
なるほどだから12人なのかと。
そしてこのトンネルにおけるキリストの位置にいるのがミシェル・ファイファーで、彼女がカツラを外して髪をとかすとキリストに重なる。
そしてキリストと同じく、皆の罪をひとりで背負うというくだりは聖書の教えそのものです。
名優達のバトルロイヤル
誰もが知ってるミステリーサスペンスを、名だたる俳優達が新たに色付ける。
ポアロ探偵のネットを駆使してるような瞬時の情報収集力からの洞察力と推理が、チョッと出来過ぎ・・・(^◇^;)
色気を消したペネロペクルスも良かったですが、SWでレイを演じて一躍スターの仲間入りのリドリーの眼光に徐々にホースが宿るw
当たり役に飲み込まれない女優さんになって欲しいです。
次は、ナイル!?
続編もありそうですね〜☆4
豪華すぎる役者陣を揃えた理由がわかる
巨匠アガサ・クリスティーの名作#オリエント急行殺人事件。恥ずかしながら人生一度も接したことなかった。でもそれが逆によかったという感想。推理サスペンスものということもあるのでネタバレ回避のためすごく良かった!のみで詳細は避けるが、ラスト30分でここまでのあまりにも豪華すぎる役者陣を揃えた理由がわかる。
推理モノが苦手な私もこれなら楽しめる。
オリエント急行殺人事件、字幕版で見てきました。
推理モノという普段見ることのない苦手なジャンルながら思いの外楽しめました。
まず1930年代の空気感がいいですね。
オリエント急行が発車するまでのワクワク感。
車窓から見える風景や豪勢な料理、さながら自分が旅行に行ったような疑似体験の数々。
そんなレトロながら美しい車内での複雑な人間模様、その閉鎖環境で起こる殺人事件。
掴みは完璧。
中盤にある肝心の推理部分はイマイチ乗れなかったですね。
これは自分の好みもあるんでしょうが、眠くなってしまいました。
会話劇が続くだけに映像が代わり映えしないんですよね、原作が小説なんで仕方ない部分なんですが。
クライマックスでの驚きの展開は非常に良かったです。
こんなストーリーを考えてしまうアガサ・クリスティーはやはり天才なんだなと思わざるを得ません。
原作由来の脚本の出来は80点。
映像作品としての面白さは60点といったところでしょうか?
王道推理モノが好きなら見て間違いないと思います。
殺人事件が生み出す不思議なカタルシス
内容を知っていれば、より深く理解できるだろうし、内容を知らなければ、ラスト10分間で一気に引き込まれていくだろう。
探偵にとっては、正義と悪の観点は最も重要なことだが、世の中には単純に二分できない複雑な要素が絡み合う。この作品は殺人事件を超えた先にある悪とは何かを考えさせる上質な推理映画であろう。
豪華キャストの多数起用により、ギャラが高くつきすぎないか心配になるほどだが、役者が役を演じきることの素晴らしさを改めて感じられる作品である。
映像美と一流の役者によるストーリー展開
最後の最後まで展開が読めず。原作のアガサ・クリスティーの仕掛けに改めて感動。空撮を多用したと思われる雪景色のオリエント・エクスプレスの映像は素晴らしい。CGかもしれませんが。
役者も一癖もある人物をうまく表現しており、知的に緻密な感じを受けた。
鉄板ミステリー
74年版も昔に鑑賞し今回新しくなったオリエント急行がどう作られるのかと楽しみにしていた。
アガサクリスティーの名作で誰もが結末も大筋の流れも知っている上でどう作品として作り上げるのかどういう演出をしているのかと興味深く鑑賞しました。
74年版や原作とは違う鉄道事故を使った演出は見事だと思いました。
しかしラストの解に向けての謎解き要素が薄くどういう行動がなされたかというところが端折られ過ぎていた気がします。
密室での謎解きをもっと見せて欲しかったところです。
中だるみ感もあり残念な作りでした。
その中でケネス・ブレナーのポアロは秀逸でしたね。
あの眼光鋭い表情は素晴らしいです。
それと周りの役者たちの素晴らしさ。
ミッシェル・ファイファーはいくつになっても美しい。
それとジョニー・デップはやっぱりいいですね。
映像がとにかく美しくオーソドックスなストーリーだが派手な演出が多いハリウッド映画の中で新鮮に映りましたね。
内容を全く知らずに鑑賞
有名なミステリーだが、全く内容を知らずに鑑賞。
冒頭で主人公の紹介、列車の乗客の紹介をざっと、カタカナが苦手な自分には人物把握で忙しかったが、役者全員個性的でわかりやすかった。
ストーリー展開もはやいが、だらだらとした作品が嫌いなのでとても良かった。ただ、気を抜いているとおいていかれるスピード。過去の事件の説明はやすぎる。プラスに考えると、そのおかげで、自分の頭の中で推理する時間はなく、終始ワクワクして観られた。途中にはいる景色もとても美しかった。
そして謎解き、、、大作ミステリーをこの映画で初めて知れて良かったなと思った。原作もよんでみたい。
アガサクリスティー作品が読みたくなる
ミステリーの名作の映像化。
昔きちんと読んだのですが、話の流れをすっかりと忘れていて、最後までワクワクしながら見れました。
原作の作品の大ファンの方からすると、「描写が雑」だと感じるんだろうなという場面もいくつかありましたが、内容をあんまり覚えてなかったので、楽しめました。
原作未読の方の方がストーリーに入りやすく、楽しめるのではないかなと思いました。
ミステリアスな雰囲気
原作を読まず、犯人も知らずにに鑑賞。
ラチェットが殺害されたシーンで、犯人が分かってしまった。登場人物が多く、掘り下げも少なかったのが原因かもしれない。逆に、ポアロの人物柄はよく描写されていて、どのような人物なのかがしっかりと理解できる。
オリエント急行の景色はどこも最高だった。また、車内の明るいけれど少し暗い、ミステリアスな雰囲気も良かった。
有名なアガサ・クリスティの名作を鑑賞できたので満足。ぜひ、他の作品も観てみたい。
全435件中、361~380件目を表示