オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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役者、衣装、セット、どれをとっても豪華 ストーリーはわかっているけ...
役者、衣装、セット、どれをとっても豪華
ストーリーはわかっているけれど、映像で、どのように表現されるのか、公開が楽しみだった
ジョニーデップ、金欠で、ヒール役になってしまった…悲しい
中途半端で退屈かつ平凡な作品
舞台俳優としての活動を重視している監督への期待感からみにいった。
旧作のスター揃い踏みの超豪華キャスティングがもたらすワクワク感ではなく、もっと演劇的構成、たとえばクリスティの『ねずみとり』のようにシンプルな心理劇的手法による重層的な演出、群像劇に近いのなら『ドッグヴィル』のような斬新な切り口などを期待していた。
誰が作るにしろ演じるにしろ、旧作のゴージャス感を超えることは無理だと思っていたからだ。
が、この映画は旧作の再現リメイクに徹したようだ。
CGを使って走るオリエント急行を俯瞰で映したり、車外空間をリアルにみせたり、客車の調度などに贅を凝らしたり、脱線車輌の復旧作業をリアルに挿入したり、肉付けした場面はある。
では、それで作品がよくなったか?と問われれば、旧作がなければ、としか答えられない。
かつて映画が銀幕と呼ばれ、セレブの住処ではなく異世界別世界だった時代にまさしくその時代のそれも全世界のスターだった人の放つオーラと、ハリウッドショービジネス業界セレブとして仕事をこなしている現代の映画俳優が醸し出せる存在感とはまったく違っていて当然だからこそ、スターの競演作品だった旧作と今作とではそのアプローチを変えなければならないはずだったのだが、なぜか、旧作再現リメイク映画だったという不思議。
演出の差が腕の見せどころだったはずが、再現して何をしたかったのだろう?
さっぱりわからない。
という訳でこの映画は残念ながら、実に凡庸で退屈だが大層お金はかけましたな、バブリーかつ安易なものとなり、特殊メイクとCGもここまでリアルになってますな営業カタログみたいな仕上がりになった。
旧作が傑作である以上、リメイクするのは挑戦だし、どう挑戦したかが最も重要だと思うが、再現リメイクするなら一言。
もっともっと天文学的に金をかけて、このキャスティングはマジありえない!ってくらいの配役にしなさい。
以上。
1974年作品を好きな人は見ない方がいい
旧作とは雲泥の差。本作に必須のミステリアス、ゴージャス感が乏しい。ジョニデは変人役は得意だが、悪人役は出来ないのが良くわかった。ラチェットは冷血な極悪人なのにどうも弱腰に見える。あんまり退屈で最後まで見れなかった。
古き良き日の・・
オリエント急行の内装が豪華で見ているだけで楽しめます。
汽車内という狭い空間ながら、カメラワークが上手くて飽きません。
ジョニーディップは私生活ではいろいろあるものの、存在感や目力があって俳優としては何でもこなせる稀有な人ですね。
原作のあるストーリーなので目新しさを求めるのは酷なのはわかっていますが、水戸黄門のようにストーリーが予想できてしまう分、退屈でした。
原作の繊細さが台無しに
原作は対話を通じて容疑者たちの心理を読み取り、過去を暴き、真実を明らかにしていく至って地味な作品ですが、今回ケネスプラナーによって劇的にアレンジされています。
が、、そもそもポアロはあんなにかっこよくもスマートでもないし、あんな機敏に動くこともできないし、映画映えのする派手なシーンはありません。
原作と全くの別物として見るにはストーリーが分かりづらく、「スタイリッシュにリメイク」といっても原作ファンも全く原作を知らない人にも微妙だったのではないでしょうか。
俳優陣は圧巻の演技でしたが、演出がいまいち。74年版のほうがよっぽど良かったです。
偉大なる探偵の敗北
『オリエント急行殺人事件』1974年版は、子供の頃に何度かTVで見ている筈なのですが…
シーンごとの記憶は確かにあるものの、結局誰が犯人なのかよく覚えていないことが判明σ^_^;
今回改めて鑑賞する運びとなりました。
鑑賞してみて、子供の頃の私に“犯人”の記憶がない事に納得。ww
原作はミステリ小説の古典で、もはや教科書のような位置付けなので、推理に関してはネタバレも何も無いような気もしますが…
謎解きの面白さはもちろん、天才探偵ポアロが自身の信じる絶対的な正義に敗北する物語でもあるところに、多くの人が時代を超えて惹きつけられるのだと感じました。
そして今回の映画化は、特にそこの苦悩に焦点を当てて描かれたように思います。
しかも、監督が役者さん作品の御多分に漏れず
シンプルに役者さんの魅力が全開!
役者アップ+長ゼリフ のシーンには、役者への絶大なる信頼を感じます。
名優達を従えて、ケネス・ブラナーも、よっぽど気持ち良かっただろうな。
(ジュディ・デンチのファンなので、個人的にはもっと彼女の見せ場が欲しかった^ ^)
そして、オリエント急行と言えば、豪華な列車の旅も魅力の一つ。
前作よりも格段にスケールアップした列車の旅と自然の迫力も堪能できました。
しかし、2017年はマイケル・グリーンの年でしたね。
いや、脚本家のほうの。ww
リドリー・スコットの陰にグリーンあり。
来年も楽しみです。
映像は豪華だが、ミステリーとしては中途半端か
原作小説も読んでいるし、1974年のシドニー・ルメット監督&ポワロ=アルバート・フィニー版も観てるし、テレビシリーズのデヴィッド・スーシェ版も観ています。
なので、犯人も当然知ってるし・・・
というか、この映画を観に来る観客の大半は、犯人は知っていると思うのですが。
なので、再映画化はかなり難しい。
1974年のシドニー・ルメット監督版では、概ね原作に忠実に作られていた。
というのも、原作もいまほど有名ではなく(といってもかなり有名)、さらに初めての映画化だったので、豪華なキャストによる原作どおりの「謎解きミステリー」としての愉しみを味わってもらおうという趣向でした。
2010年に作られたデヴィッド・スーシェ(=ポワロ)のテレビシリーズの一篇『オリエント急行の殺人』では、事件の真相を知ったポワロが正義を貫くかどうかと苦悩する側面に焦点が当てられていました。
という後の今回、うーむ、どうも中途半端な印象は免れない。
ケネス・ブラナー演じるポワロは、これまでのポワロ像(ピーター・ユスティノフも含めて)と大きく異なり、スタイリッシュという雰囲気。
つまり、名探偵というよりも「大人のヒーロー」を目指した感が強い。
なので、停車しているとはいえ列車の屋根に登ったり、高架橋の橋桁での追いかけっこをやったりと、これまで以上にアクティブ。
こういうポワロがみたかった・・・という想いは全然ない。
また、ミステリー的にみると、事件が前後に張られた伏線・ミスリードがあっさりと判明して、肩透かし気味。
ミステリー要素も食い足りない。
ま、どうも映画の狙いはそこいらあたりにはなかったよう。
見どころのひとつは、65ミリフィルムで撮影されたという映像(エンドクレジットでみる限り、撮影後、編集前にデジタルスキャンされたもよう)。
雪深い風景での深みのある映像には満足。
もうひとつは、過去に起こった事件の被害者たちと遺された者たちの深い悲しみに焦点を当てること。
最後の晩餐のように長いテーブルの向こう側に並んで座った容疑者たちを前にしての謎解きシーンでの、殊更までにセンチメンタルな音楽がその証左。
こういう演出は、感情に流されるばかりで、個人的には好みではありません。
スーシェ版では、ここシーンでは、ポワロが手にしている十字架を効果的に用いて、正義を通すかどうかの苦悩、そして、そもそも正義とは何かを苦悩するポワロが描かれていましたので。
さらに付け加えるならば、豪華な俳優陣、上手く活かされていたかしらん。
というか、豪華さからいうと、やはり1974年版の方が上のような・・・
対比で味わうとおいしい2017年版
ミステリは苦手ですが、クリスティは若い頃少々たしなみまして、割と好きです。
が、ミスマープルをメインに愛読し、ポワロは古いドラマなどでしか知りません。
2015年正月の三谷版オリエント急行を見ているので、オリエント急行殺人事件のあらすじは知っている状態で見ました。1974年版は見てません。
豪華俳優、きらびやかで荘厳な美術・背景と見所満載ではあります。
が、ラチェットがカセッティであることの発覚がすげーぼんやり&駆け足でわかりにくい、とか、
ラチェットの部屋に残ったこげたメモをもう一度焼いて書かれた文字を読み取るときの、
浮き上がった文字がよく見えず、それでアームストロング家の不幸とカセッティが初見の人には読み取れねえよとか
思いました。
あと、3号室は2等車で、とか、誰がどこの部屋にいてとかっていう相関も、この映画だけでは読み取れないわーと思いました。
三谷版は2夜4-5時間位の尺だったので、その辺の書き込みがしっかりあって、よく分かったものです。
とはいえ楽しめました。
久しぶりにミシェルファイファーの活躍を拝めたし歌も歌ってくれたし、ジュディディンチの新作は本当にありがたいと思うし、
殆ど喋らないけど佇まいの美しいセルゲイポルーニンも見られたし。
あとは、人種ネタが色々入っていて興味深かったです。
アメリカへの複雑なイギリス人の劣等感・優越感。ドイツ・イタリア・スペイン・フランス等の隣人感情の微妙なところ、
後は黒人差別ね。多分1920年代当たりの話なんだと思うので、その時代で黒人で医師って言うのは、そら色々あったよねとか、想像できて面白かったです。
あとユダヤ文化ね。これは知ってないとちょっと面白みが減るかなっておもいました。
謎解き場面でハバード婦人が、いきなり金髪の鬘を外したでしょう。あれは、ユダヤ人の既婚女性は地毛を人に見せないという文化の表れなんですよ。
今ではそうしている人は珍しいのかもしれませんが、この頃はきっと多かったんでしょうね。なので、地毛を見せた=ユダヤ人であることを認めたという事でもあります。ヨーロッパからアメリカにたくさん移住した経緯とかも頭にあるとより面白いかと思います。
一番、やっぱ引っかかるのはケネスブラナーがポワロなんだけどポワロに見えないって所です。
私のイメージはデイビット・スーシェさんなんですよ。
黒髪、丸顔、黒いマスタッシュに、こゆーい二重まぶた。黒白のコントラストが効いた濃ゆさ。あれが足りんのですわケネスのポワロには。
せめてマスタッシュの形をもっと細くてしゅっとしたのに寄せてくれたら・・・いやいやみなまで言うまいという感じです。
あと、どっかにはポワロの人間的成長を見せたと書かれていたけれども、
善人と悪人しかこの世にはいないと言っていたポワロが13名の容疑者と接して善悪の二元論を曲げた描写ね。
50代くらいとして書かれているポワロが、その年齢までそんな単純で愚かな二元論を掲げていてよく名探偵になれたねと私はあきれますね。
なので、ポワロはあんまりいいと思いませんでした。
見てよかったし、続編があればきっと見ますけども。ナイルに死すは読むか見るかしておかないとついていけないでしょうね。
自分メモとして、三谷版との差異を少々。
笹野高志演じる医師がケネス版映画にはおらず、変わりに沢村一樹演じる元軍人の役が、ケネス版では元軍人の黒人医師になったということです。
また、三谷版ではかわいいかわいい池松壮亮が演じた自殺したメイドの恋人が、ウィレムデフォー演じたレイシストの教授、です。
ブークが三谷版での高橋克実です。
迫力が全然違いますが、八木亜希子とペネロペクルスが同じ人を演じたのです。あらおもしろい。
そういう見方があってる映画な気がします。
三谷的定番名優舞台劇~いかにも「三谷幸喜」が好きそうな推理群集劇~
「オリエント急行殺人事件」49点。
「犯人がわかっていて、ストーリーがわかっていて、
名優たちがそれぞれの個性的な役柄をいかに演じるか」
という定番(ワンパターン)の、
探偵推理的(不条理劇風な)「舞台」にピッタリな
「群集劇(「三谷」に見られるようにまとまりに欠ける作品が多いですが)」です。
絵に描いたような「古典的名作」ですか?
細かい部分はアレンジ次第にして、
各キャラクターのエピソードを追加して、上映されるんですね。
スタイリッシュでクールな「ポアロ」です。元気過ぎませんか。
昔見た「ポアロ」は肥満体のおじいちゃんでしたが。列車の屋根まで駆けるとは。
でも、定番の「密室劇」ではありません。
列車外のシーンがやたら多いです。
それも許されるのか。
思わず「唸る」ようなシーンがありません。
勿論、感動もしません。
もったいなくありませんか。
まあいっか。
日本では、「八つ墓村」?「犬神家の一族」?
いやいや「古畑任三郎」ですか🍀
スタイリッシュな演出に魅せられます。
原作は推理小説の金字塔。
アガサクリスティ原作の名作中の名作。
2年前に、正月過ぎあたりに
三谷幸喜脚本で確か2夜連続みたいな感じで放送された記憶があったので・・
前の映画の内容は忘れてたけど。。
途中のシーンで「はっ!!」と思い出した印象的なシーンが出てきて一気に記憶が蘇り。。
そこからの犯人捜しの演出の絶妙さに感心しきり。
ケネスブラナー監督なので、最初から期待してました!
「マイティソー」「シンデレラ」と近作もヒット連発なので、安心感はあったのですけど、はたしてこの密室推理劇をどう魅せてくれるのかわくわくしてました。
推理劇って、下手すると退屈してしまいそうな部分も多くなりがちなのですが・・
全体的なカメラワークといい、まるで舞台を見てるような演出はさすが!ケネスブラナーといったところ
凄惨な殺人事件の話なのに、どこかスタイリッシュで美しい
豪華絢爛なイベント映画といった感じでした。
まぁ、出てる俳優さんたちも、そうそうたる顔ぶれですからね
まさに、それぞれの演技合戦!!
みなさん、刺さる演技で観客を最後まで魅了してくれます。
でも、それだけじゃなくて
オリエント急行の列車が非常に美しい
それを囲む、どの景色も素晴らしくて、冒頭から~最後まで
まるで、一緒に旅行をしてきた気になるほどにどのシーンの景色も綺麗。
正月映画にふさわしい1本でした。
今年は豊作ですね!!
予想外!
に退屈な映画…個人的には終始睡魔との戦いでした。出だしの推理は良かったが…
一応豪華共演?(ミシェルファイファー年取ったなぁ)だし、未見だけど名作のリメイクなのでだいぶ期待値が高かったかな。緊迫した状況もなく、推理もたんたんと行うし正直最初のほうでオチは想像ついた。
とりあえずナイルに死すはみないかなぁ
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