オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
全424件中、181~200件目を表示
ヘラクレス・ポアロとかカッコいい。
私にとってのアガサクリスティは、ミステリーばっかり書いているおばさん、程度の認識でした。彼女の作品も、昔『そして誰もいなくなった』を読んだ程度なので、もちろん本作「オリエント急行殺人事件」の原作も未読のまま鑑賞しました。
壮大な背景CGや豪華な列車セット、そして贅沢な俳優陣。これらだけでも観る価値はあるのではないでしょうか。
個人的には、列車の発車に合わせてイスタンブール?の街並みを見せきったCGがとても気持ちよかったです。
また、オープニングでのちにオリエント急行で共になるであろう乗客の紹介シークエンスも、流れるようでいて、それぞれに個性を感じさせる、きっちりした表現だと感じます。
原作未読での鑑賞だったため、とにかくストーリー自体も誰が犯人なのか分からず、楽しめました。これだけセットが豪華だと自分自身も、乗客の一人になったように感じられ、最後のオチに至るまで楽しめました。
事件発覚パートから、一人一人の証言パート、そして解決と流れはミステリーにおいて普通のように思いますが、映画的表現も多数あり、人物の顔がアップで写ることが多々あり、その表情の変化一つ一つを見ても「あっ、今動揺した」と読み取れるのも楽しいです。それを可能にしている役者陣はすごい!
そして、内装の細かい部分を見ているだけで飽きません。そもそも、物語はともかく、「寝台列車に乗って国境を渡り遠くまで冒険に行く」という非日常な設定だけで、ワクワクしてしまいます。
ただし、個人的にはポアロの決めた犯人を見逃すか見逃さないかの決断には納得がいきませんでした。確かに冒頭からバランスだの、善と悪だのと言ってはいましたが、そこでその決断は違う気がしてしまいました。
映画鑑賞後、ハヤカワからでている、『オリエント急行の殺人』も気になり、読みましたが、原作でもそう言った決断なのね、とポアロ自体のキャラクターに少しガッカリしました。
原作と比較して観ると、細かい点で変更があります。
本作の12人を「最後の晩餐」のシーンのように撮影するのは映画的に綺麗でしたが、原作の陪審員の数と合わせるための必要性にも納得しました。
また、ポアロというキャラクター像が原作よりもさらに強く浮き出ているように感じました。ヘラクレス・ポアロとあだ名がつくぐらいの髭といい…。
それらを踏まえても、やはりケネスブラナーのポアロというキャラクター、そしてあの時代の豪華な寝台列車にウットリする作品だったと思います。
新年一発目から幸先の良い作品を鑑賞することができました。
良くも悪くもケネス・ブラナー
新たな解釈や切り口、迫力あるCGや派手なアクションなど、意欲作であることは間違いない。しかし、ケネス・ブラナーその人自身がシェイクスピア作品をライフワークにしてきたため、セリフがとにかく長く、非常に理屈っぽい。良くも悪くもケネス・ブラナーであり、良くも悪くもシェイクスピアである点が、この作品の評価が分かれる点ではないだろうか。
ジュディ・デンチやデレク・ジャコビなど名優が脇を固め、作品としての重厚感はある。新たなアプローチを取り入れ、手に汗握る見どころを随所に盛り込むあたりは、ケネス・ブラナーの力量によるものだと思う。ただ、デビッド・スーシェにより確立された、完成されたポワロ像に馴染んだ観客が、イケメンで派手な格闘もこなす「Hero風ポワロ像」を果たして違和感なく受け入れられるかどうか。高身長・スタイリッシュであまりにかっこ良すぎるあまり、ちょっと白けてしまった。次回作の存在も仄めかされているが、新たなポワロ像の進化に期待したい。
アガサ・クリスティはあまり気に入らなかったらしいが、コミカルなアルバート・フィニー版もなかなかに上質なミステリーに仕上がっており、面白い。イングリッド・バーグマン、ショーン・コネリー、ジョン・ギールグッドなどの名優の演技が見どころ。ケネス・ブラナー版に満足できなかった諸氏はこちらも是非ご覧頂きたい。
初作観ずに本編観賞したら感動しました(⌒‐⌒)♪
初作観ずに本編観賞したら泣きました(T^T)~豪華な俳優に時代背景が素敵でまた観たいと思いました★最後にナイル川殺人事件に触れていてそれも初作品あるらしいですね♪ぜひ観たいと思いました★
265-57
言葉遣いとか佇まいとか小道具からくる雰囲気が良かった。世の中には善か悪かしかないのでしょうかねぇ。そんな訳でもないでしょう。って映画。今度のポアロは二段構えのヒゲが素敵です。
(映像3 脚本4 演出3 音楽3 配役4)×4=68
落語的な楽しみ方
これだけの古典になると、衝撃の結末!な感じでは無いじゃないですか。
誰もが知っている話を面白おかしく聞かす。
必要なのは落語的な話術なんです。
そういう意味では正月に観る映画として華やかだったし、寝台列車の旅がしたくなりましたよ。
あ、もちろん殺人事件は起こらない列車でね。
映像美の限界
オリエント急行は色々見てストーリーは知ってましたし、ポワロも好きで色々見ました。
オリエント急行はコレを含めると3回目の映像作品鑑賞。
監督兼主演のケネス・ブラナーさんはさすが全話読んだというだけの事はある完璧なポワロ像だったと思います。
65ミリフィルムで撮ったという映像美はたしかに圧巻でした。
だいたい凄い役者ばっかりだし、正月映画として完璧。
でもなんだろう、このモヤモヤは。
と思ったときにこの映画に欠けていて74年版にはあったものは、夢を見ているようなあの感覚です。
それを補うように作られた映像的演出は様々にありましたし、そのどれも素晴らしいとは思いましたが、映画的じゃないんです。
なんか、この映像この前テレビで見たよ。
そんな感じ。
もちろん、それが細部までこだわり作られた映像という事もわかってますけど、これはオリエント急行そのものであってオリエント急行の映画じゃないよなというのが映像としての印象。
作り込み過ぎているというかリアル過ぎる。
だからリアルにはできない部分との整合性が取れなくなってる気がします。
まあほかにも細かい事を言えば、冒頭にポワロが普通の人じゃない事を示すあるギャグ的シーンがありますが、あれ必要?
そこからだいたい10分くらいの映像って必要?
この映画はコメディ的要素がありますよ、ポワロはちょっと変人ですよ。
ポワロは世界的な探偵ですよ。
この3つしか説明してない。
原作にあったとしても不要じゃないかなぁと思っちゃうんですよね。
この映画の肝って、多数決で決まる正義ってそれでいいのか?って事でしょ?
客観的に感じる正義と多数決の「セカイ」の中の正義と違うって事でポワロは悩む。
でも悩んでる姿は見たくないんですよ。
世界一の探偵だと言い張るセンセならば、余計に。
あれ?もしかして悩んでる?
くらいの感じがちょうどいい。
あれって説明過多じゃないかなとも思ってしまいました。
まあ、現代にこのテーマをもってきたのはとてもよかったです。
これってトランプ以降のアメリカの表現ですよね?
でも結論は?
みんなで考えて!
まあ、この事を最大限に評価していいと思います。
だから、惜しい。
悪い映画じゃないだけに惜しいと思いました。
犯人が意外過ぎた。
世界の名作を楽しむことができてよかったです。
犯人が意外過ぎます。
世代を、そして世界を超えて評価を受けるのも納得です。
難しいことを考えることなく、エンターテイメントととして、充分楽しめる作品だと思いました。
そういう犯人だったのか!
有名な話だと思うのですが、私は全く結末の知らない状態で鑑賞してきました。なるほどー、そういう犯人になるのかーと素直に驚きました。おもしろかったです。スターウォーズのお嬢さん(デイジー・リドリー)はオリ急でも美人でした。街から電車が発車するシーンは絵がキレイです。
世の中には二種類の人間しかいない!!
走行中の列車内での推理劇のワクワク感は異常ですが、本作はずっと停車しているのでそこまでテンションが上がりませんでした。大勢のキャラクターの個性が分かるのは謎解きの時なので限られた時間では無理があったのかも知れませんが、雰囲気も抜群で無駄なシーンが無いのは凄いと思います。出だしの靴のシーンやパン屋での飄々としたポアロのキャラが好きですが、推理そのものよりも世の中には二種類の人間しかいないという信念を最後も貫くブレない姿勢が素敵でした。デイジー・リドリーはSWと全然違う印象で驚きました。
オリエント急行殺人事件
今年の映画納めとして行ってきました。
予備知識なしでいきました。
普通に楽しめたけど理解力ない私には難しかった。
2、3回見るといいかも。または、原作読んでからだと楽しめるかもしれないです。
映像がすごい綺麗でした。
ジョニーデップ目当てで行くひとはちょっと物足りないかも。
映画の感想には個人差があるのでこんな意見もあるんだなーって思いながら見てくれたらうれしいです。
思いのほか面白い
なんか聞こえてくる評判がいまひとつだったけど、観たらなかなかの良作だった。
もちろん前のオリエンタル急行も観ているし、なんか三谷幸喜が作ったどうでもいいオリエント急行殺人事件も観ているので、犯人も分かっているし、どうかなぁ、って思っていたけど、充分に楽しめました。
アメリカでもコケたみたいですが、やはりナイル殺人事件のリメイクまで持っていってほしい。
映像もカメラワークもとても良かった。
ケネス・ブラナーの前に出過ぎ感がマイナス。
全424件中、181~200件目を表示