オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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ブラナーらしい空間演出と名探偵の内面描写に酔いしれる
英国を代表するミステリー文学の映画化となれば、多少なりとも垣根が高いように思えてならないが、しかしそこにケネス・ブラナーとジュディ・デンチという英国の伝統の継承者たちが顔を揃えているとなると、これは一見に価するものと身を乗り出さずにいられない。シドニー・ルメット版を紐解くと、まず冒頭にドンと、過去の事件の顛末が新聞記事で綴られていく。なるほど、これは後の謎解き部分が何の脈絡もなく突如浮上したように見えないための配慮といえよう。一方、ブラナー版は冒頭をポワロの人間性のイントロダクションに充てる。そのため、観る人によっては後半の謎解きが突拍子なく思えることもあるだろうが、筆者はむしろこちらの方にポワロの内面や卓越した推理力の源を感じ取ることができて親近感が湧いた。また、舞台人ブラナーらしく、食堂の縦並びからトンネル内の横並びへの空間移動や、急行への乗車、下車時の長回し撮影も見応えが感じられた。
ケネス・ブラナー、一時の迷走から見事カムバック
アメコミヒーローものの「マイティ・ソー」や、アクションスリラーの「エージェント:ライアン」を監督していた頃は、ブラナーの持ち味が出せていない、作品の選択を誤っているのではないかと感じたものだ。そこへ来て今回の「オリエント急行殺人事件」。英国を代表するミステリ作家アガサ・クリスティの代表作であり、シェイクスピア劇の舞台でも評価の高い名優ブラナーにとって、これほどやりがいのある題材もそうはなかっただろう。
果たして、ブラナーが名探偵ポアロを演じ監督も兼ねる企画に、ベテランから若手までスターがずらりと顔をそろえ、見事に再現された豪華な寝台列車内を舞台にアンサンブル演技を展開。格調高い映像に、意外なポアロのアクション場面で新味を出しつつ、これぞ王道の娯楽推理劇という逸品に仕上げた。ブラナー自身も含め、シニアな俳優たちは顔の皺まで味わい深く、こんな風に年を取りたいものだと思う。
豪華キャスト!
スカパーで見かけて鑑賞。
名作なのに未読だったのでポアロは知ってるけど全くストーリー知らず。
セットや衣装が素敵〜!
キャストも豪華!
ジョニー・デップは悪そうな役似合うよねー。
途中少しアクションっぽくて、ポアロってこんな感じ?!と驚き。
尋問や解決シーンの熱く喋るポアロ素敵でした。
ナイルも観たくなった!
極悪人を成敗してくれてスカっとする
原作未読、アガサの映画は初めて鑑賞。極悪人を成敗してくれてスカっとした。
アームストロング一家の事件が胸糞かつラチェットが極悪人だったので、全員にめった刺しにされるシーンはスカっとした。たった1つの事件で何人もの人生が狂うとなると胸が痛む。全員が共犯者になって復讐せんとする気持ち分かる。ラチェット役のジョニー・デップがハマり役だったなぁ。男前なのに悪人臭ぷんぷんするんだもの。ポワロに「顔が気に入らない」と言われたのは笑った。
ラストのポワロの決断は予想できなかった。この手の探偵ものだと誰かしらが罪を受けます的な展開が多いからね。極悪人とはいえ、殺人を犯して誰もおとがめなしのパターンは新鮮だったし、個人的にはスッキリして好きな終わり方。
たまたま続編の『ナイル殺人事件』が上映してると知ったので、この勢いで早速観に行ってくる!
謎解きはなるほどね、という感じでしたが、映像が何よりも素敵。トルコ...
謎解きはなるほどね、という感じでしたが、映像が何よりも素敵。トルコの風景も好きだし、列車の中の豪華さと外の雪景色が見事でした。それだけでも充分ワクワクする
豪華キャスト
1974年のシドニー・ルメット監督版も豪華キャストのオンパレードだったが、このリメイクもそれに劣らず豪華だ。ただ、個人的にはシドニー・ルメット版の方が当時熱心なファンだったジャクリーン・ビセットと、往年のスターのイングリッド・バーグマンが出ていることで気に入っている。
作品の出来としては優劣付けがたく、どちらも面白い。
犯人全員に多かれ少なかれ感情移入してしまったので、ジョニー・デップは殺されてもしかなないと思わせてしまう演出はなかなかよかったと思う。つまり、出来栄えとしてはこちらのリメイク版の方が良かったかも。
アガサ・クリスティの作品は少し古い時代の感じでガサガサした画作りが...
アガサ・クリスティの作品は少し古い時代の感じでガサガサした画作りが似合うと思うんだよね。CGとか入ってるから画面の質感がやけにクリアでその時代に引き込まれるという感じがなくて自分から入ろうと頑張ったり。
ポアロがオリエント急行に乗るまでの説明がちょっと長かったかな。
初めてポアロを見る人向けのポアロの人となりを描いたシーンか。
ポアロってデビット・スーシェがあまりにハマりすぎていて他の人が演るにはハードルが高すぎるんだなぁと改めて感じた。
神経質具合とかそれがコミカルで嫌味にならない感じとか。
今回は知的すぎる。おもしろみが半減。
アームストロングの回想シーンにもっと厚みを持たせても良かったんじゃないかと。そのほうがもっと犯人たちの憎悪が浮き彫りになって共感を呼んだんじゃないかな。
誰が誰のことなの?
あくまで私だけなんだろうけど!
恥ずかしながらカタカナ登場人物が多い上に、事件の元となる事件まで存在し、頭が混乱してました。
そんな状態だったせいか、元の事件と今の事件の結び付きをポアロが気づいた理由がわからずでした。
途中でポアロは行き詰まっていたよね。そこから何起因で全員が関係者だという結論に達するんだ?全くわからん。
面白く見ることは出来たが、あまり印象が残らないのは何故だろう?
英国ケネス・ブラナー 製作・監督・主演の2017年製作(114分/G)のアメリカ映画
原題:Murder on the Orient Express、配給:20世紀フォックス映画、劇場公開日:2017年12月8日
原作は未読。ただ、アガサ・クリスティ作の一つの殺人事件の基本骨格は、何故か知っていて、これだっけ?と思いながら見ていた。
欧州貴族文化の象徴的イメージのオリエント急行、そしてその出発駅でアジアとの融合都市としてのイスタンブールには憧れる気持ちがあり、視聴理由の一つでもあった。
ベースに原作の意外性や面白さがあり、かなり引きつけられて見ることが出来た。脚本が米国マイケル・グリーン(ブレードランナー 2049の共同脚本家)なのは意外に感じたが、製作者の1人が、ブレードランナー 2049の制作総指揮者英国リドリー・スコットであった。
ケネス・ブラナー演ずるエルキュール・ポアロが、沈着冷静な日本の探偵ものと異なり、意外にアクティブで気持ちが熱いなあと、ある種の感慨を覚えた。
有名俳優だらけのことだが、個人的にはジョニー・デップ、ジュディ・デンチ(007映画のM)、ウィレム・デフォー(プラトーン、スパイダーマン、ゴッホ映画)しか知らなかったのは少し残念。
それなりに面白く観れたのだが、鑑賞後は何か物足りなさも感じてしまった。自分は無意識に、主人公のカリスマ性、或いは深いドラマ性を求めていたからだろうか?
監督ケネス・ブラナー、製作リドリー・スコット、 マーク・ゴードン、 サイモン・キンバーグ、 ケネス・ブラナー 、ジュディ・ホフランド、 マイケル・シェイファー、製作総指揮
アディッティア・スード、 マシュー・ジェンキンス 、ジェームズ・プリチャード、 ヒラリー・ストロング、原作アガサ・クリスティ、脚本マイケル・グリーン、撮影ハリス・ザンバーラウコス、美術ジム・クレイ、衣装アレクサンドラ・バーン、編集ミック・オーズリー、
音楽パトリック・ドイル、視覚効果監修ジョージ・マーフィ。
エルキュール・ポアロケネス・ブラナー、エドワード・ラチェットジョニー・デップ、
キャロライン・ハバードミシェル・ファイファー、ドラゴミロフ公爵夫人ジュディ・デンチ
ピラール・エストラバドスペネロペ・クルス、メアリ・デブナムデイジー・リドリー、
ゲアハルト・ハードマンウィレム・デフォー、ヘクター・マックィーンジョシュ・ギャッド、エドワード・マスターマンデレク・ジャコビ、ドクター・アーバスノットレスリー・オドム・Jr.、ピエール・ミシェルマーワン・ケンザリ、ヒルデガルデ・シュミットオリビア・コールマン、エレナ・アンドレニ伯爵夫人ルーシー・ボーイントン、マルケスマヌエル・ガルシア=ルルフォ、ルドルフ・アンドレニ伯爵セルゲイ・ポルーニン、ブークトム・ベイトマン。
なんでそこまで推理できるの?!って映画でしたが、面白かった。約2時...
なんでそこまで推理できるの?!って映画でしたが、面白かった。約2時間でスッキリ感を得れるサスペンス映画もまた色々観たいなと思う作品でした。サスペンスでオススメの少しニッチな作品があればぜひ教えてください✨
豪華、豪華
豪華なオリエント急行、
美しい映像に、
主役級ばかりの豪華なキャスト。
と、とにかく大きなスクリーンに映えそうな作品。
ミステリー、謎解きとしては
まあ、ちょっとずるいなとは思うけど
謎解きを楽しむというよりは
人間模様を堪能する感じかな。
ポアロがこんなに感情的なのは
なんか新鮮に感じられた。
話としては綺麗にまとまっていて
安心して楽しめる。
豪華面々
容疑者全員犯人というオチはなんとなく聞いたことがあったが未読の作品
俳優陣が豪華すぎる
あとは普通
殺人を最終的に見逃すポアロもまあそういうオチでもいいけどもって感じ
謎のアクションシーンが途中あったが原作にもあるのだろうか
RDJ版のシャーロックみたいな瞬間だった
もし映画の見せ場目的のオリジナル展開なら不要な気がする
原作はかなり昔に読んだが、結末だけははっきり覚えてたから、どう描写...
原作はかなり昔に読んだが、結末だけははっきり覚えてたから、どう描写してるか楽しみにして観れた。
錚々たる俳優たちですごく引きずり込まれたけど、やっぱりこの話で2時間は短すぎるような。
もっとポアロ以外の登場人物の細やかな表情や目配せなどのやりとりも見せて欲しかったな。
『善と悪とは』という問いが好き
字幕で観ました。最初の方はなんとか喰らいついてましたが、途中から状況整理や推理においつけずウワァッ!頭がぱんぱん!って感じでした。逆に言えばテンポが早くて観やすいかも。
全員が復讐の相手に、ナイフに感情をのせてブッ刺していくシーンが心に来ました。人を殺めることは一生心に残るのではないか?こうして自身の心を削ってまで、コイツを殺す価値はあったのか、と思ってしまう。でも肉親がそういう目にあったら、誰でもそうなってしまうのかな……。
見どころは豪華俳優陣?
オリエント急行殺人事件、タイトルだけは昔から知っていたものの、そういえばどんな話か知らなかったな〜と思い鑑賞。
事件が起き、推理して、解決する。本当にそれだけの話。中盤ちょっと退屈。
毒にも薬にもならない感じの映画。
映画じゃ難しいな
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言わずと知れたアガサの名作。乗客全員が犯人。
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犯人は分かってたけど、改めて見てみようと思って見た。
でもこういう登場人物が多く、人間関係が複雑に絡み合ってる設定は、
映画で見てもごちゃごちゃしてややこしいだけやなって思ったわ。
やっぱりこういうのは小説で読むものやってのが感想。
ブラナーの気概が感じられました
公開当時のレビューが無かった事もあり、改めて鑑賞しました。
季節的にもぴったりでしたしね。
監督・主演にケネスブラナー。制作にはリドリースコットにマークゴードン、そしてここにもケネスブラナーが名を連ねるなど並々ならぬ意気込みが伺えます。
キャストもデンチ、デレクジャコビ、ウィレムデフォー、ジョニーデップペネロペクルス、ミシェルファイファーと、すごくゴージャス。
そしてブラナーのポアロはやはり面白い。
クラシックなストーリーに、彼なりのダイナミックなアレンジが心地良いんですよね
その事件の真相の衝撃とその幕引き、やはりすごいの一言です。
1974年版に正面から挑んだ本作、随所にケネスブラナーの気概が感じられました。
ケネスブラナーとポアロのイメージ
鑑賞したのはずいぶん前になるので、朧げな記憶を辿ってのレビューになりますが、たまたま続編の2作品を鑑賞したので、折角ならと本作のレビューもしておく事にしました。
当時、ポアロのイメージはアルバートフィニーのイメージが定着していて、ケネスブラナーも太るなりして登場するのかなと思いきや、精悍で髪の毛もフサフサのままだったので、違和感があったのを覚えています。
また、旧作はオリエントもナイルもテーマ曲が今でも頭に浮かんできますが、ブラナー版はあまり音楽的な印象がありません。
作品としては良かったという記憶ですが、膝を打つ様な爽快感は無かった記憶です。
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