オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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推理モノは好きには、シンプルに楽める!
悲しく切ない殺人事件。
列車という、ある意味密室な場所で起こった殺人事件。容疑者は乗客の中にいるのか⁉︎豪華すぎるほどの俳優陣で、だれもが怪しい容疑者に思える。
名探偵ポワロが、一人ひとりから事情聴取を行い、真実を暴いていく。見事な推理だが、推理が一つにつながっていくゾクゾク感が味わえるのは、もしかしたら映像よりも本の方かもしれないね。
13人いる! 兎にも角にも、超豪華俳優陣によるアンサンブルは見ものです。
言わずと知れた名探偵、エルキュール・ポアロの活躍を描いたミステリー映画「エルキュール・ポアロ」シリーズの第1作。
「エルキュール・ポアロ」シリーズは過去に何度も映画化やドラマ化されているが、本作はそのいずれとも繋がりを持たない、新たなシリーズ作品である。
舞台は1934年。中東とヨーロッパをつなぐ豪華寝台列車「オリエント急行」内で発生した殺人事件の謎に、名探偵エルキュール・ポアロが挑む…。
監督/製作、そして主人公エルキュール・ポアロを演じるのは『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(出演)、『シンデレラ』(監督)の、レジェンド監督/脚本家/俳優サー・ケネス・ブラナー。
怪しい美術商、エドワード・ラチェットを演じるのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『チャーリーとチョコレート工場』の、名優ジョニー・デップ。
艶やかな婦人、キャロライン・ハバードを演じるのは『アイ・アム・サム』『ヘアスプレー』の、名優ミシェル・ファイファー。
敬虔な宣教師、ピラール・エストラバドスを演じるのは『セックス・アンド・ザ・シティ2』『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の、オスカー女優ペネロペ・クルス。
家庭教師、メアリ・デブナムを演じるのは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデイジー・リドリー。
人種差別主義的なオーストリア人の教授、ゲアハルト・ハードマンを演じるのは『スパイダーマン』シリーズや『ファインディング・ニモ』シリーズの、レジェンド俳優ウィレム・デフォー。
精神的に不安定な伯爵夫人、エレナ・アンドレニを演じるのは『シング・ストリート 未来へのうた』『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』のルーシー・ボイントン。
横柄な老婦人、ドラゴミロフ公爵夫人を演じるのは『007』シリーズや『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の、レジェンド女優デイム・ジュディ・デンチ,CH DBE FRSA。
製作に名を連ねるのは『エイリアン』シリーズや『オデッセイ』の、巨匠リドリー・スコット。
「灰色の脳細胞」こと、世界一の名探偵エルキュール・ポアロ。
ミステリーの女王、アガサ・クリスティがこのキャラクターを生み出したのは1920年。それから100年以上にも渡り愛され続けている、ミステリー界のヘラクレス。
おそらく、シャーロック・ホームズに次ぐ知名度を持つ名探偵キャラクターでしょう。
なんて言っておきながら、「エルキュール・ポアロ」シリーズを読んだことは一度もありません💦
映像化作品も、デヴィッド・スーシェがポアロを演じたテレビドラマ『名探偵ポワロ』を、なんとな〜く観たことがある程度。
という訳で、「ポアロ」作品を真面目に鑑賞したのは今回が初めてです。
「ポアロ」初鑑賞とはいえ、当然『オリエント急行殺人事件』のオチは知っている。
というか、この映画をわざわざ観ようなんて思う人間が、『オリエント〜』のことを全く知らないなんて事はなかなかに考えづらい。
それもあってか、この映画における謎解き要素はすごーく薄味。
観客に謎を考えさせるような余地はなく、急行列車のようにクライマックスに向かって一息に物語は疾走してゆく。「みんなこの物語知ってるでしょ?いちいち立ち止まらずに、一気に流しま〜す」みたいな感じ。
謎解きの代わりに用意されたのは、超豪華キャストによる演技合戦!
ジョニー・デップ、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、etc。
よくぞこれだけのキャストが揃ったな!と驚かざるを得ない、正にハリウッド・オールスター軍団。
彼らの熱演がこの映画の核であり、作品の面白さそのものであったように思います。
これだけのメンツが揃ったのは、やはりケネス・ブラナーの人徳によるものなのでしょうね。
ケネスも嬉しかったのか、終始楽しそうでホッコリしました(*^^*)
まぁ正直、もう少しミステリー的な面白さをキチンと描いてくれよ、とは思う。
物語の鍵を握る「アームストロング事件」というものが突然出てきて面食らってしまった。もう少し自然な流れで挿入出来んかったんかね?例えば映画の冒頭でこのアームストロング事件を描いてしまうとかさ…。
映画を盛り上げるために描かれたのであろう、中盤のアクションシーンもなんだかなぁ…。
全然必然性を感じなかった。そんなことを描く暇があったらもっと推理描写を丁寧に描いてくれ。
とまぁ、画面のゴージャスさが凄いし、物語の面白さも保証済みな作品のため、かなりの満足感はあるが、これだけの俳優陣を揃えたのだから、もう少し盛り上がりがあっても良かった、というのが率直な感想かな。
ケチもつけたけど、チャーミングな作品である事は間違いない。
ケネス版「ポアロ」、どんどんシリーズ展開していってほしい👍✨
※吹き替え版で鑑賞。ポアロの声優さん、喋り方の感じで「この人本職じゃないな」とは気付いたのですが、まさか草刈正雄さんだったとは!!
芸能人声優って死ぬほど嫌いなんだけど、草刈正雄さんは流石というべきか、やはりお上手👏
ジュディ・デンチの吹き替えを担当していたのは山村紅葉さん。こちらも気づかなかった〜。
山村さんも上手い!まあそれほどセリフは多くないんだけど…。
名作は点数化不可。したがって映像の壮麗さのみの採点。
アガサ・クリスティー作品の中でも上位に位置しており、
話自体は、当然、知っている人が多い中で、よく踏み切ったと思う。
しかも、個人的にポアロ=スーシェ=熊倉一雄世代なので。笑。
なので、一度頭についてしまったものは取れないので、そこは点数化は自分的にはできません。
なので、そこを除外します。※実際に今年、続編来ましたね。(嬉)。
名作を紡ぐ・継承することは大事で、その継承証明は、しっかりされたのではないかと思います。
よくやってくれたと思います。
そんな中でも、映像の壮麗さは、良い、を、飛び越えて、すさまじいまでの領域となっていて、
最後の謎解きシーンのときに全員が一列に並んで映ったシーンは身震いがきました。
展開はもう分かってたのに、何かしらの緊張感がびびび、と、走りました。
結果のみが見えてしまう昨今の時代ですが、この物語に限っては、
是非、まず、物語そのものを知ってほしいと思います。
時代は、紡がれた、と、思います。次の世代へ語り継いでいきましょう!
最後まで楽しめる作品
ナイル殺人事件を見て興味を持ったので鑑賞しましたが、こちらを先に見るべきだと感じました。キャストや話のつながりが若干ではあるのですがあるので、その方がより楽しめた気がします。
今作品は、犯人は1人ないし数名という前提を覆したことから、非常に楽しかったです。
疑わしき複数名の中からより殺意の高い人ではなく、皆でと言う点があまり見た経験が無かったので、新鮮でした。
さらっとしている展開だけど、おもしろく、観れた。 ラストは切ないな...
さらっとしている展開だけど、おもしろく、観れた。
ラストは切ないながらも、余韻が楽しめます。
良い終わり方だったのでは。
そして、映像が綺麗でした。
全員あやしい…
超豪華キャストが集結した、アガサ・クリスティの有名なミステリー小説の映画化作品。
有名な作品なので、ストーリーがよく出来てるのかと期待したけど、途中でなんとなく解ってしまい、ミステリーとしては微妙でした(^_^;)
まぁ、ストーリーはそんなにだったけど、オリエント急行の美しい車内の様子や、美しいロケーション、それに豪華キャストによる競演は見応えありました(^^)b
とりあえず、名探偵ポワロの最後の処置が良いのかどうか、意見が別れそうですな…
古典的ミステリーの名作
アガサ・クリスティー原作、エルキュール・ポアロシリーズの8作目。
原作の邦題は「十二の刺傷」。
今回の劇場版ではケネス・ブラナーが監督兼主演のポアロを熱演。
ジュディ・デンチ、ミシェル・ファイファー、ウィレム・デフォー、ジョニー・デップ等の一流俳優がキャスティングされる中で、スターウォーズ/フォースの覚醒で一躍有名になったデイジー・リドリーもトップ俳優の仲間入りを果たした。
エルキュール・ポアロと言えば、テレビシリーズのデヴィッド・スーシェが有名だが、原作のポアロがベルギー人という設定に対してスーシェ、ブラナー共にイギリス人である。
またブラナーはクリストファー・ノーラン監督最新作の「テネット」においてロシア人を演じている。
監督としてのブラナーは近年マイティソーなどアクションやスーパーヒーロー物も撮っているが、やはり古典的なエレガントさをモチーフとする作風はお得意なんだということが感じ取れる👍
物語はポアロを迎えにきた警官が
「ナイル川で事件です」
と告げた後ポアロが車に乗り込んでラストを迎えるが、そのままポアロシリーズは最新作「ナイル殺人事件」へと続く設定となっている。
演出が素晴らしい
物語のオチを知っているだけに期待しないで見ましたが、演出はいいですね。
特に事件を解いたのちに、止まった時計が動き出すようなオリエント急行の動き出しに始まるエンディングは素晴らしいですね。
1974版観た組にどうみせてくれるか
昔、1974版を観たくちです。監督兼主演のK・ブラナーは、私は”ワルキューレ”しか知りませんし、40年以上経って、どうみせるてくれるかが興味の的です。
オープニングでは、海と乾いた土地のイメージから”あれ?ナイル?”、と思ってしまいますが、監督の遊び心でしょうか、007の冒頭のようでちょっと面白いです。また、列車に乗り込む場面は、カットなしの流れる演出で、映画ならではの魅力をみせてくれます。
次に、すでに犯人が誰かを知っていますので、たくさんの登場人物を演じる俳優陣の魅力がどうかですが、まず、殺され役のJ・デップです。少々オーバー気味の感じがありますが、憎々しい役がはまっています。悪人を演じるのが楽しそうにもみえます。
そして、M・ファイファ―です。”グリース2”で初めてみた新進女優も、渋みがついて、80年代のJ・ローランズのような雰囲気が出ています。ラストの彼女とポワロとの対峙は前作にない緊張感があります。
J・デンチは、さすがMです。貫禄満点でピタリはまっています。
しかしながら、それ以外の俳優では目立った印象がなく、特に、W・デフォーは好きな俳優なのですが、せっかくのアクの強さが活かされていないのが、勿体ないです。
また、全編にわたるCG多用がおとぎ話のような雰囲気を出してしまっていますし、アクションシーンとは言わないまでも、あまりにポワロの身体能力が高い場面や銃を使う場面がこれまでのイメージとかけ離れ、心が引いてしまいます。
このように前作1974版を観た組は、自然と比較してしまい、残念な部分が見えてしまいがちですが、原作を読んでいない方、初めて観る方は、かえって幸運です。クリスティの突飛なスリラーが十分楽しめると思います。
字幕追うの大変
名探偵ポアロがオリエント急行に乗り込んだところ殺人事件が発生、さらに列車も止まり、列車が動くまでにポアロが解決に導く話。
こういう古典ミステリーって、登場人物同士の会話、事件の状況説明、関係者への事情聴取、探偵の謎解き、セリフがめちゃくちゃ多いからちょっとボーっとすると置いてかれるなぁ。でもオリエント急行は結末知ってる人が多いだろうから、ちょっと聞いてなくても別に問題は無いけどちょっと疲れる。ドラマ見てるみたい。
そして、善と悪しかないと思ってるポアロが最後白黒ハッキリつけれないこともあるよねと学ぶ話でもあるけど、それならラチェットのことを少なからず慕っている人もいたのでは?と思った。乗客のためを思って真相を隠したポアロは、ラチェットが完全極悪人(誘拐は完全に許されないのだけど)と決めつけているので、結局善と悪の話になってるじゃんと思った。
少なからずラチェットを慕っていた人もいて、アームストロングのことを嫌な人と思ってた人は絶対どこかにはいただろうし。そこを全く加味してないポアロはまだ発展途上ということなのか、単純にそういう話にしたいだけなのか。
そして乗客全員が殺人犯だというオチ、今見ると、お前もか?お前もなのか!?って笑っちゃう(笑)元警官と濡れ衣着せられたメイド付き合ってた設定とか強引すぎるだろ。
2022年 42本目
ナイルお観る前にこっちを再鑑賞。内容はふつう。劇場で観たときも、サスペンスのスリルやドキドキは一切なく、オールスターキャストだが個人的にはジョニデくらいかなと思ってました。
結末も、結局そうなん?て感じ笑
ただ映像が綺麗なのとカメラワーク(素人だけど)はいいと思いました。
アンバランス
ナイル殺人事件に向けての予習として鑑賞。
重厚感のある難解ミステリーを予想していたが、なんか思ってたのと違った。んー、ミステリーとしてどうなんだ?
雰囲気はいいし、ケネス・ブラナーも素晴らしい。
前半はとても見応えと品があって楽しく、これだったら結構期待できるかもとワクワク。やっぱり紳士な探偵ってカッコイイですな。お髭のケアもバッチリ。
列車なのに豪華なこと!音楽も良くて気分上がるし、スマートでキレのある作風はかなり好み。いいな〜、いいな〜、と思いながら見ていたけども、いざ殺人事件が起こるとテンポがあまりにも早すぎて驚き。
文章量多すぎて付いていくのに必死だし、その割にはこだわりが感じられない脚本。主人公のポアロ以外の乗客にどうも好感を抱けない。もっと回想を入れたら良かったのに、ひたすらに説明で結構退屈。
ラストもえぇ〜...と思っちゃう。
ガッカリな展開で雰囲気だけは相変わらずいいんだけど、ストーリーとしてはかなり肩透かし。そういうのが見たかったんじゃないんだよなぁ。前半がいいだけにちょっとショック。
カメラワークも斬新でよかったし、あと後味はいいんだけどもっと上手くできたんじゃないかなと。
今月1番楽しみな洋画だけど、少し不安。今日、見てきます...。
名探偵
アガサ・クリスティ原作の長編ミステリー
1974年に製作された シドニー・ルメット監督作品が
強く印象に残っていましたが
今回、主演(ポアロ)兼監督をされた
ケネス・ブラナーさんが ステキなポアロを演じてくれます。
新しい名探偵の登場ですね。
雪深い中を走る豪華列車オリエント急行
雪崩が発生し脱線した中
1等車両で殺人事件が起こります。
乗り合わせた乗客の中に
ポアロがいて 謎解き推理する物語。
キャストも豪華で、
特に、ミシェル・ファイファーさんのファンなのですが
その変わらぬ美しさもステキでした。
1974年版で、ローレン・バコールさん演じる
夫人役を熱演されています。
ラチェット役のジョニー・デップさん
眼光鋭く 嫌な感じがいい感じでしたよ。
(´▽`)
ジョニーさん登場すると
条件反射的に スパロウ船長と呼びたくなるのは何故・・
バランスが第一だと考えるポアロ
ラストは、アンバランスもありだと
かっこいいポアロの誕生でした。
車窓の景色も美しく
ラストの光景も綺麗でした。
今月公開予定の
「ナイル殺人事件」も楽しみです。
俳優もすごい
アガサ・クリスティの映画は、最初皆のなりがわかってきて、少し絡みがあって仲良い雰囲気が出てきて、中盤で殺人😱ってのが多いからハラハラする。最初の雰囲気も好き。
今回は、日本物にはないだろうラストでびっくりした。
出てる俳優さんも豪華でした。
映像美が一番気に入った
総合:70点 ( ストーリー:55点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
冒頭のイスラエルからトルコまではかなり軽い演出で始まったので、原版を知っている者としてこの物語で喜劇調の演出なのかと思ってちょっと失望した。しかし後半になるにつれてどんどんと深刻になってきて、内容に沿った雰囲気になっていた。物語はアガサ・クリスティの原作が古いので突っ込みどころは多いのは原版と一緒。
かなり前に観たときの朧げな記憶だが原版と比較して、
・殺人に至る一人一人の過去の理由と背景についてより説明してくれていた。推理劇としては多くの人が結末を知っていて面白みがないのに、この背景の説明によって人々の苦悩がわかり人間劇としての良さが出た。
・映像は当然ながら良くなっていた。特に美術は質感が高い。撮影も調理場から壮大な風景まで場面を美しく映像化しようという感性があった。
・演出は現実的というよりも犯罪推理を少し劇的にしすぎな傾向はある。
今作でも登場人物が多くてわかりづらいが、原版と同様に有名俳優が多数登場するので覚えやすく見分けやすい。ジョニー・デップは過去に大きな役ばかりやってきていたから、今作でも殺されても生前を振り返る場面で度々登場するのかと思いきや、死んでしまうとほぼおとなしい死体なままなので予想が外れた。
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