オレの獲物はビンラディン

劇場公開日:

オレの獲物はビンラディン

解説

ニコラス・ケイジが「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」のラリー・チャールズ監督とタッグを組み、2010年にビンラディン誘拐を企てた容疑でパキスタン当局に拘束されたアメリカ人の実話を映画化。コロラド州の田舎町で暮らす愛国主義の中年男ゲイリーは、同時多発テロの首謀者とされるオサマ・ビンラディンの居場所を政府がいまだに見つけられないことに怒りを募らせていた。そんなある日、彼は日課の人工透析中に神からの啓示を受け、自らの手でビンラディンを捕まえることを決意。パキスタンへの入国手段となるヨットを探し出して武器の日本刀を調達し、様々な波乱を乗り越えてついにパキスタンにたどり着くが……。共演に「ロック・オブ・エイジズ」のラッセル・ブランド、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」のウェンディ・マクレンドン=コービ、「スーパー!」のレイン・ウィルソン。

2016年製作/92分/PG12/アメリカ
原題または英題:Army of One
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2017年12月16日

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映画レビュー

3.5ウソとかホントとかホントとかウソとか

2017年12月31日
PCから投稿

笑える

知的

『ボラット』のラリー・チャールズ監督だけに、どこまで攻めた社会派コメディになるのかと思っていたら、社会派の要素は確かにあるのだが、ニコラス・ケイジの役者力がテーマすらも凌駕してしまった感がある。

善良とはいえば善良だけれど、他人にとっては迷惑な変わり者で、自分を狂気の淵に追い込む主人公をここまで愛嬌たっぷりに演じられるのはニコケイを置いて他になし。ビンラディンを捕獲しようとパキスタンに乗り込んだ無名のアメリカ人が日本刀を持った状態で逮捕されたというウソみたいなホントの事件がもとになっているが、もうホントでもウソでも構わないという気になってくる。

その上で受け止めたいのが、この変わり者が確かに世界に一石を投じたこと。世界中が混迷している中で、この男は確かに小さな風穴を開けた。まったく賛成も共感もできないけれど、例えバカげていて愚かであっても、自分を信じて世界に斬り込んだこの主人公はやはりカッコいいのである。

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村山章

4.0変人オーラと哀愁漂わすニコケイ、意外にいい!

2017年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

アクション系を中心にドラマからコメディまで幅広い作品に出演してきたニコラス・ケイジ。しかし意外に実録物へのキャスティングは少ない。顔が特徴的で、どんな役を演じてもニコラス・ケイジにしか見えないからだろうか? とにかく、そんな彼が珍しく実在の人物ゲイリーに扮するのだが、これがまた過去に演じてきた数々の突飛なキャラクターもかすむほどの超変人。さすがは広大な自由の国アメリカ、まだまだ破格のイカレた人間が実在しているのだなと感心する。

近年のケイジのB級アクションはどれも似た感じであまり印象に残らなかったが、今作では熱演が活きている。敬虔な信者か精神障害者か、そのあたりを映画はあえてあいまいに描いており、彼の心の内側を想像することを促す。社会から脱落した中年が、愛する国の役に立ちたい思いで“神から与えられたミッション”に邁進する姿に、「寂しいのはお前だけじゃない」と声をかけたくなった。

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高森 郁哉

1.5ニコラス・ケイジ的魅力と酷さ

2023年12月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ニコラス・ケイジはある時を境に、良い映画や面白い映画に出演しなくなった。彼のプライベートの問題で出演作を選んでいる余裕がないのか、作品選びの目が壊滅的なのか、信条なのかはわからないけど、とにかく、面白くない、またはつまらなそうな映画にしか出なくなった。
それでも、酷い作品選びが功を奏してニッチで尖った面白そうなものに当たるときがある。
それが本作「オレの獲物はビンラディン」だ。
しかし結果は、まあ散々で、安定のニコラス・ケイジ的酷さだったといえる。

ニコラス・ケイジの演技力に疑問は感じないけれど、もしかしたら彼の出演作品がことごとく酷いのは彼のせいなのではないかと少し考えてしまうね。本作も、ジェフ・ブリッジスとかホアキン・フェニックスとか、ウディ・ハレルソンだったらもう少し面白く観られたかもしれない。
しかしその場合だとそもそも観なかった可能性もあって、ニコラス・ケイジ的不思議な魅力で観てしまったのだろうなと思うと苦笑いだよね。

だけど、この映画が決定的に笑えないのはニコラス・ケイジのせいではなくて、フィクションではなく実話を元にしたストーリーだということにある。
もちろん映画は誇張されているのだろうが、本当にゲイリーは存在する。
愛国心と神の名のもとにビンラディンを探す男は、愛国心と神の名のもとにテロリストになる人間と何が違うのだろうか?。とても笑える、笑っていい作品などではなかった。

とりあえず一言評として、イカレた男が見る神はやっぱりイカレていた。まともな人間が見る神がまともである保証はないけど、そう願うしかないなと思った。
そもそも神を見るなよっていうツッコミはなしだからね。

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つとみ

3.0【この作品が実話ベースである事に驚いた作品。離婚に次ぐ離婚で大借金を抱えていたニコラス・ケイジが”神”の”啓示”を受けて出演した作品でもある。】

2023年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

幸せ

ー ビンラディンを捕まえようと、単独パキスタンに乗り込んだアメリカ人の実話を映画化ー

■コロラド州の片田舎。愛国心あふれる中年男のゲイリー・フォークナー(ニコラス・ケイジ)は、米同時多発テロの首謀者、オサマ・ビンラディンがいつまでも捕まらずいら立っていた。
 ある日、ゲイリーは日課となっている人工透析を受けている最中、神(ラッセル・ブランド)の啓示を受ける。

◆感想

・作品自体は未鑑賞であるが、ニコラス・ケイジが又、おバカ映画に出演したと聞いた際にこの作品を知った。

・作品の内容は、奇想天外な米国人ゲイリー・フォークナーが神の啓示により、単身オサマ・ビンラディンを捕らえに行くというぶっ飛んだないようだが、この髭面のおじさんは異常に行動力があり、粘り強く、ハイテンションであり、何よりも実話である事に驚く。

<ニコラス・ケイジ低迷期の一作であるが、観賞するとナカナカに面白い。
 それにしても、オサマ・ビンラディンが捕まり、処刑されても”奴は生きている”と言っているゲイリー・フォークナーだが、映画化によりお金を稼ぎ、チャッカリ人工透析器を購入している所などは、確信犯じゃないのかな・・。>

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NOBU

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