アダムズ・アップル

劇場公開日:2025年11月14日

解説・あらすじ

「しあわせな孤独」「真夜中のゆりかご」の脚本家アナス・トーマス・イェンセンが監督・脚本を手がけ、「偽りなき者」のマッツ・ミケルセンが出演したヒューマンドラマ。旧約聖書の「ヨブ記」とアダムのリンゴの寓話をモチーフに、草原の教会で繰り広げられる奇妙な人間模様をブラックユーモアたっぷりに描く。

仮釈放されたスキンヘッドの男アダムが、更生施設を兼ねた田舎の教会へ送り込まれる。ネオナチ思想に染まっている彼は、指導役の聖職者イバンから目標を問われ「庭のリンゴを収穫してアップルケーキを作る」と適当な返事をする。この教会に集まる人々はどこか変で、聖職者のイバンでさえ過酷な現実から逃避し、神を妄信することで自分を守ろうとしていた。イバンの自己欺瞞を執拗に暴こうとするアダムだったが、そんな彼に奇怪な災いが次々と降りかかる。

「未来を生きる君たちへ」のウルリッヒ・トムセンがアダム、ミケルセンがイバンを演じる。

2005年製作/94分/PG12/デンマーク・ドイツ合作
原題または英題:Adam's Apples
配給:シンカ
劇場公開日:2025年11月14日

その他の公開日:2019年10月19日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)2005 M&M Adams Apples ApS.

映画レビュー

4.5 ネオナチ野郎とハーフケネディ。

2025年12月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

マッツ誕生60th特集で選んだ3本がまさかの同一監督で、どれもとんでもない作品だった事は驚きと感謝です。1本目にみたフレッシュデリなんか可愛く見えちゃうチキンとアップルでした。

さてこれはこれでなかなかエグいヒューマンドラマで、少しファンタジーいやミラクルかな?
腐れネオナチ野郎が更生施設としての教会に預けられ、そこの神父がマッツでシンボルツリーのリンゴの木の実でアップルパイを作るといいね、ってのがネオナチ野郎に与えられたお題で話の軸です。

元テニスプレイヤーのデブ、実はかなりヤバい気のいいアジア人。何より1番歪んでるのが神父マッツ。宗教、信仰とはを問うような内容で暴力一点掛けのネオナチ君ではとてもかないませんね。

このレベルの内容でも世界的に有名な作品にならないんだなぁと、、映画作りの難しさをかんじました。

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masayasama

3.5 魅力を伝えるのが難しい作品

2025年12月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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5.0 イキってたネオナチがオロオロし始め、予想のつかない展開になるのが面白い

2025年12月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

キリスト教でいう旧約聖書、
ユダヤ教では唯一の聖書の、
39(+α)ある文書のひとつ
「ヨブ記」の現代版。

「ヨブ記」は、
敬虔な信仰者に見えるヨブだって、
苦難を与えれば信仰などあっさり棄てるだろう
と主張するサタンに対し、
神が「それなら試してみよ」と言っちゃって、
ヨブがめっちゃ苦難に遭う話。

イスラエル王国が紀元前10世紀に分裂し、
紀元前8世紀に北王国が、紀元前6世紀に南王国が滅亡した後くらいに成立したことを考えると、
「神はなぜ、苦難を課すのか」という疑問に答える必要性から生まれた書なのではないかと思われる(めっちゃ私見)。

ヨブは結局、
苦難にも耐え、論争にも耐えて、
神による再評価を勝ち取る。

そういう過程を
イスラム圏からの移民かつテロリストと、
そのカウンターたるネオナチと、
さらにはナチスの下っ端の生き残りを登場させて、
ブラックなユーモアたっぷりに、現代に甦らせた感じ。

冒頭、登場するやいきなり、降りたバスに
なんの意味もなく(なんかムカついてたんだろう)傷をつける、悪党としか言いようのないアダム(ウルリッヒ・トムセン)が、

一見寛容そうなんだけど、どうやらかなりぶっ飛んでる牧師イヴァン(マッツ・ミケルセン)相手に、
最初はイキってたのに、だんだんオロオロし始めて……予想のつかない展開になっていくのが面白い。

「信ずるものは救われる」っていう単純な話じゃない、と思うんだけど、
結果的にはそういうことになるのか。
まあ、鰯の頭も信心から、って諺もあるし。

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島田庵

3.5 70点ぐらい。奇跡のリンゴ

2025年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

マッツ・ミケルセン生誕60周年祭、にて観賞。

最後まで観て、タイトルは『奇跡のリンゴ』でもイケそうな気がした(笑)

そういうタイトルの本と映画ありますけどね(笑)

僕は本の方を読みました。

マッツさんは牧師で、刑務所から出てきたばかりの人を受け入れ、更正の手伝い的なことをしてる役なんだけど…事実は小説より奇なり。

事実じゃなくて映画なので、まあ不思議なことは起きますわね(笑)

動物を傷つける描写があって、フェイクだろうけど気分わるかった。

「あっ!」って、ショックで声が出てる人がいた。

猫好きには、キツイ。

せっかく、いい話なのに…

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RAIN DOG