ドッグ・イート・ドッグ
劇場公開日 2017年6月17日
解説
エドワード・バンカーの同名ハードボイルド小説を、ニコラス・ケイジ&ウィレム・デフォー共演で実写映画化したクライムサスペンス。長年の刑期を終えて出所したトロイは、刑務所仲間だったコカイン中毒のマッド・ドッグや巨漢の取り立て屋ディーゼルと再会する。3人はどん底の人生から這い上がるべく、地元ギャングのボスから75万ドルの報酬がもらえる仕事を引き受ける。それは借金を返さない男の赤ん坊を誘拐するという単純な仕事だったが、事態は思わぬ方向へと転がり、3人は追われる身となってしまう。トロイ役をケイジ、マッド・ドッグ役をデフォー、ディーゼル役をテレビドラマ「ウォーキング・デッド」のクリストファー・マシュー・クックが演じる。「アメリカン・ジゴロ」のポール・シュレイダー監督がメガホンをとり、ギャングのボス役で出演。
2016年製作/93分/R18+/アメリカ
原題:Dog Eat Dog
配給:プレシディオ
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2019年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD
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3回目を見終えたが、やっぱりこの作品はどうしても嫌いになれない。
確かに宣伝文句やタイトルから来るイメージ通りの作品じゃない印象を受ける。
でもやっぱりこの作品を一言でまとめるなら「喰うか喰われるか」しかないと思う。
映像や演出にセンスを感じるのはもちろんだが、なにより写実的てその加減が絶妙に効いている。
美化されない胸くその悪い殺し、
主人公達の満たされない願望、
どこまでもクソったれな人物、
どれも絶妙なリアルさがある。
見ている側が期待したようには少しもなってくれない。
だから面白くない。リアルさがある。
最後のシーンはまるでデヴィッド・リンチのそれだが、あれはトロイが死ぬ前の頭の中を映像に置換したものなのかなぁと勝手に思っているが、
結局、喰うか喰われるか的な強いメッセージを感じた。
我々は何かを喰いながら、何かに喰われて生きている。
それ以上でも、それ以下でもない淡々とした現実を感じさせてくれる作品。
2018年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
粗い。それが魅力になる映画もあるが、粗さが目立ちすぎかな。
原作があるとのことではあるが、場面作りは「だいたい」で撮っていったんじゃないだろうか。そりゃ、感覚で撮れてしまう監督もいるとは思うが。ダメだったらしい。
雰囲気は悪くないのでまったく嫌いというわけではないが、やっぱり駄作の域でしょうか。
なんだろうな「殺し方」に思想が感じられない、とでも言うか、いっぱい殺して軽いんだから、殺しに興味がない、そんな監督が撮ってしまうような作品ではなかったんじゃないか。知らんが。
犯罪者のチームを題材にしたスーサイド・スクワッドが肩透かしな内容だったのに対してこの映画は待っ正面から悪人を悪人として描いている。
昨今の世の中、暴力表現や性描写に対して不必要なまでの規制がされている中こんな映画が見れるとは思っていなかった。魅力的な狂った悪党達が素晴らしい!残酷、野蛮で何が悪い!
視聴していると頭がクラクラする様な映像表現がドラッギーで最高な作品です。
2018年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
スコセッシとは言わないがW・フリードキンとかO・ストーンが監督してそれなりの小品として映画にすれば良かったのでは。
普通に役者としても出演して何気に長尺な出番でどこか図々しい気も。
そんなP・シュレイダーは黙って脚本だけ書いてれば良いのでは?
今時なテンポ良く見せる映像と何かを狙っているような駄話を中心に流行り?の手法を古い人間が物語の起伏も無く単調に撮ってしまった感が否めない。
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