夜は短し歩けよ乙女のレビュー・感想・評価
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やっぱ原作が好き
限られた時間内で濃密な原作を可能な限り映像化
あの濃密すぎてどこが印象に残ったのか感想を書くのさえ難しいオモチロイ原作小説を、限られた時間内でどうやって映像化するのか気になっていたものの、機会がなくてなかなか見られず。最近、ようやく見ることができた。
他の方も書いている通り、やはり1夜の出来ごとにするにはあまりにも無理がありすぎており、相当に無茶な脚本となっている。とはいえ、原作の濃密さを70%は映像化することに成功しており、面白さも損なっていないのは、監督の優秀さからくるものか。
同スタッフによる四畳半神話体大系が限られた原作の世界観を可能な限りテレビシリーズという時間内で大きく膨らませられるかに挑戦し成功した作品ならば、本作はその逆と言えるかもしれない。
すごく好き
これはこれでありかも…
鑑賞後の爽快感は格別。
特別な思い入れのある作品
先斗町の夜を酒と共に駆ける乙女
エスカルゴにバヤリースオレンジを合わせる愚挙
聖人君子などはほんの一握り、残るは腐れ外道かド阿呆か、そうでなければ腐れ外道でありかつド阿呆です。
200yen bar moon walkに赤玉スイートワイン
春画におかしな踊りと前半は楽しかったが、学園祭からみるみる失速。ミュージカルシーンがヘボ過ぎて痛い。
どんどん世界が小さくなっていき正に四畳半。
原作もTVアニメも見てないせいか京都大学生しか楽しめないんじゃないの!?という僻み根性が発現してしまった。
星野源が星野源。
このキャラデザインと声優で、忘却のサチコをアニメ化希望
ずんずん進む
かっこ悪いのがかっこいい。
同時期の公開とあって、比較されるのは仕方がない「夜明け告げるルーのうた」
どちらが良いとか悪いとか言うつもりはないし、好みといっても、どっちも良くてこれまた難しい。
「四畳半神話大系」ファン待望のこの「夜は短し歩けよ乙女」は、どう見えただろうか。
主人公である先輩を見ていて思ったのは、アホだなーとかださいなーとか、、、ただ、男なら分かる。愚直に恋をした経験のある男なら、きっと分かる。
なるべくクールに振り向いてもらおうと、あれやこれやと好きな人へアプローチをかけるのだが、空回りしたり、何をやっても上手くいかなかったりする。そして、自分はできる限りのことはやったのだからと納得させる。何度も心が折れかけながら、それでも、止められない想いと付き合っていくしかない。
特に終盤の、空想のシーン?男は頭でいろんなことを考える。どうしたらいいか、どんなことを話そうか、クールぶりながら、、、でも、妄想は止まらない。何人もの自分が、あーでもない、こーでもないと議論を進める。一方で、女の人はそんなことは知らんぷりでけろっとしている。
あの妄想シーン、何人もの自分が登場するシーンは、深く自分にも投影してしまった。そして、それをあんな壮大なアニメーションで表現した湯浅監督恐るべし。そして、男の愚直なまでの一途な想いは届かないもの。そうやって男は強くなる。ダサさ、かっこ悪さ、どこまでも真っ直ぐな故に、突き抜けすぎて届かず通り過ぎてしまう。
ルーとは真逆の恋愛観を見せてもらった。やっぱ、男はダサくてなんぼ!たとえ、願いは叶わなくとも。
森見登美彦X湯浅政明再び
乙女が歩く
らしさ全開突き進め湯浅
『夜明け告げるルーのうた』と共にほぼ同時期に公開された湯浅政明監督作。
レンタルで先に見たのはあちらだが、公開はこちらが先。
あちらも独特の湯浅ワールドだったが、こちらはもっともっとらしさ全開!
黒髪乙女の後輩を振り向かせようとする主人公“先輩”の恋愛奮闘劇で、一見ラブコメ的だが、湯浅監督の手にかかれば、
クセが強いんじゃ!
たまたま奇遇を装って、(な)なるべく(か)彼女の(め)目に留まる。
「黒髪の乙女振り向かせ作戦も子供っぽいですから、“なかめ作戦”としましょう」「では、なかめ作戦を開始する!」(某映画より)
…でも、先輩、やってる事ほぼストーカー。
奇遇を装って黒髪乙女の前に現れるのは勿論、彼女を振り向かせる為なら、激辛鍋を食べ、黒髪乙女が幼少時好きだった本を手に入れ、黒髪乙女がピンチヒッターで出る事になった劇の相手役に文字通り“飛び入り”参加する。股間にソフトクリーム付けられたり、フル○ンで黒髪乙女の前に…。
でもでも全ては黒髪乙女の為。
恋路は遠し走れよ先輩!
で、先輩ゾッコンの黒髪乙女。
純情そうな可愛らしい娘ではあるが、彼女またなかなか不思議ちゃんなクセモノ。
魅惑の大人の世界に憧れ、酒は強いわ、ヘンテコな詭弁踊りするわ、代わりに劇のヒロインやるわ、風邪ひいた皆を見舞うわ…。パンチも強い。
本作、この二人以上に一癖も二癖も三癖もある強烈個性キャラのオンパレード。
女装趣味のある学園祭事務局長、パンツを履き替えた事の無いパンツ総番長、エロい日本画収集のオヤジ、古本市の神、妖怪みたいなジジイ…。
ファンタジーでもあり、時々ミュージカル。
酒くらべ、古本市、学園祭…これら全て、一夜の出来事!
独特の作風、作画、演出。シュールで奇想天外な世界観。
正直、意味不明なシーンも多々。
でも、一本の作品の話としては『夜明け告げるルーのうた』の方が筋が通ってるかもしれないが、この不思議なノリ、テンポ、雰囲気はこちらの方が好きかも。
それでいて最後は先輩と黒髪乙女のラブストーリーとして終着。
天晴れ!
好きになったら、これ、ハマる。
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