猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のレビュー・感想・評価
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人間とエイプとの鮮明な対比
1968年公開の“猿の惑星”第1作は、斬新な発想の衝撃作でありSF映画の傑作である。今でも鮮明に記憶に残っている。本作は、創世記、新世紀に続く、猿の惑星・新シリーズ3作目であり、シリーズの起点である1968年の第1作に繋がる壮大な物語が紡がれていく。
森で暮らしていたエイプ(類人猿)たちは、大佐(ウッディ・ハレルソン)率いる人間の軍隊に襲われ、リーダであるシーザー(アンディ・サーキス)の妻子が殺される。シーザーは、復讐と捕まった仲間の救出のため、僅かな仲間と旅立ち、大佐の軍隊を探し出し、戦いを挑んでいく・・・。
冒頭のエイプと人間の激戦からラストまで、極めて人間的な感情と良心を持ったエイプと、無慈悲、非情な人間の対比が鮮明である。特にシーザーは、人間の言葉を喋ることができ、本来人間が持っているはずの長所を全て持っている。対して、大佐は、人間の悪いところを全て集めたような典型的な悪党である。エイプと人間は、もはや外見だけの違いであり、エイプと人間の戦いは、人間同士の戦いのような生々しさ、切なさがある。人間とエイプの共存、共生について考えさせられる。
シーザー達は大佐探しの旅の中での様々な体験を通して、人間の驕りを体感していく。人間の驕りは観客である我々人間にも突き付けられる。本作は、シーザーを中心にしたエイプ側の視点で描かれており、エイプ側の心理描写もしっかりしているので、エイプ側から見た支配者としての人間の驕りが浮き彫りになっている。人間の驕り、大佐と来ると、カーツ大佐を探し求めた主人公を通して戦争の狂気を描いた地獄の黙示録を思い出す。
後半は、捕虜収容所を題材にした戦争映画のような趣となる。ここでも、人間の嫌な面がクローズアップされるので、人間である我々も、エイプ側に感情移入してしまう。そして、終盤は、お約束通り、エイプと人間の決戦となる。シリーズ第1作に繋がるとなると、結果は分かっているが、意外な展開が待ち受けている。ラストは、シリーズ第1作を久々に思い出すことが出来て、印象深かった。
1968年から50年近くシリーズが続いてきたのは、やはり、斬新な発想の賜物だろう。
エイプ万歳
映画観にも観に行ってBlu-rayも持ってる本当に大好きな映画シリーズなのですが、今更ながらレビュー笑
ほんとジェネシス→ライジング→グレートウォーのこのシリーズ、完全にずっと猿目線なんがいい。
もう人類なんか滅びてしまえって思えてきてしまう面白いけど怖い映画。
ただ、今回の敵役の大佐はかっこいい!
サノスみたいに自分の意志がはっきりしてて、猿のことを憎んでるから殺すんではなく、人類を守るためにやってるから、敵としてはかなりタチが悪くて憎たらしいけど、ほんとかっこいい!
もちろん、猿達も負けず劣らずかっこいい!
家族を殺されて復讐心で目が曇ってるシーザーを支えるモーリス、ロケット、ルカの3匹🥹
ルカのシーンはマジ泣きします😭
バッドエイプもいいキャラだし、猿側にいる唯一の人間のノヴァはかわいすぎる!
字幕も吹き替えもほぼ変わらんぐらい字幕読むけど、言葉少ないのに言いたいことは全て伝わる感動作品‼️
喋れないのは駅前留学しなかったからか!?
ほとんどが雪に覆われた背景のためか黄色の字幕が目に優しい。人間は絶滅の危機に直面していて、感情移入する対象は猿しかいなくなったおかげでどっぷりと猿の世界に浸れました。
森の奥深くの猿の砦が人間の軍隊に奇襲される。その時は人間との共存も考えていたリーダーのシーザー(アンディ・サーキス)は、命を取り留めたプリ―チャー(ガブリエル・チャバリア)をはじめとする人間たちをそのまま帰してあげたのだが、大佐(ウディ・ハレルソン)による夜襲によって愛する妻と息子ブルーアイズが殺されてしまう。仲間には安全地帯への避難を命じ、自分は復讐のため大佐の元へと向かうシーザー。一人では行かせまいと、ロケット、オランウータンのモーリス、ゴリラのルカが旅を共にします。
途中、口がきけない人間の少女(アミア・ミラー)を助け、その後、動物園から逃げてきたよく喋る猿バッド・エイプを仲間にする一行。大佐のいる巨大な要塞へと向かうのですが、病気になった人間が殺されている現場に遭遇したりして、人間界の異常事態にも気づくのです。要塞に到着すると、強制収容所で監禁、壁を作るために重労働を課せられている仲間を発見。ルカは殺され、シーザーも捕まってしまいます。絶対的権力を持つ大佐は猿たちに水も食料も与えようとしません。「壁を作ったら与えてやるよ!」とほざきます。
ウィルス対策は万全とのたまう北からやってくる兵士たちと大佐率いる兵士たちの戦争は止めようがない様子。シーザーはとにかく水と食料を求めて交渉しようとするのですが、ようやくシーザー以外に与えられます。ノバと名付けられた少女のおかげで餓死は免れたシーザー。そして仲間たちは収容所からの大脱走を計画するのです!これは“グレート・ウォー”じゃなくて、まるで“グレート・エスケイプ”だ!
脱走を果たしてからのシーザーは不戦主義だったのに、復讐の念だけは消えない。何度も夢の中で好戦的だった故コバの姿が現れてしまうのですが、ついには「俺はコバだ!」と、単独で大佐の元へと向かうが、大佐もまたウィルスに感染し言葉を無くしていたのだった・・・ジミ・ヘンドリックスの「ヘイ・ジョー」はここで意味をもたせてくるのか(撃てという意味で)・・・違うか。
クライマックスは怒涛の展開。北からはヘリで空爆してくるし、防護服を着こんだ兵士たちが進軍してくるし、猿も殺さなきゃならない上に北の奴らも殺らなきゃならない兵士たちは混乱気味。シーザーはとにかくリーダーであるため、命を助けてやったプリ―チャーにも狙われるなどてんやわんや。人間の手下になっていたゴリラのドンキーもいい活躍を見せてくれる。そして、そして怒涛の・・・
何といってもノバ役のアミア・ミラーが可愛い。オリジナルの『猿の惑星(1968)』のヒロイン役もノバという名前だし、シーザーの末っ子コーネリアスもオリジナル版に登場するチンパンジー考古学者の名前。かなりリスペクトされていました。そのオリジナルへと繋がる壮大な猿の大移動は見応え十分。結局は、人間は戦争やパンデミックで自滅していくものだと、猿目線になってザマーミロと言ってしまいたくなりました。
【2017年10月映画館にて】
パロディとエンタメの同時成立を評す。
猿の惑星オリジナルも新しいのも良い映画です。複数回見ました。 妻子...
話が繋がった
人間らしい猿。
強いリーダーは猿!
【シーザー率いるAPESファミリーが人間の家族としか観えなかった作品。愚かな人間をウディ・ハレルソンが見事に演じる】
メッセージ性の強い映画
雪雪崩で人間が滅び猿が生き残るシーンで個人的に感じたことかもしれないですが、自然の摂理はおそらくこれからどんだけ人類が進化を遂げても解明、または支配することは不可能だというふうに勝手に解釈して鳥肌が止まりませんでした。まさに猿の惑星という生態系の頂点が交代するような映画には最適なラストだと思いました。最終的な決定権は自然にあるだな〜と
前作が良作だっただけに
平均点はとっている。しかし前作が良作だっただけに物足りなさを感じてしまうのが、見る側の心理というもの。
構成はおおまかに三つに分れている。どことなく西部劇ぽい仇討ち行進、歴史スペクタクルぽい捕虜奴隷、そして近代戦ぽい戦争。
どうだろう。これ「猿」か?
何度も刷られた物語テンプレートを人から猿に置きかえた感じがしないか。
こう考えると猿の惑星でしか表現できない世界観を提示していた前作がいかに優秀だったか明らかである。(レビュー見返したら一応星4にしてたけど、もうちょい誉めたくなったわ)
おもしろいけど、そんな感じです。あと、さすがにこのシリーズ映像はきれい。
リーグーの威厳
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