猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のレビュー・感想・評価
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喋れないのは駅前留学しなかったからか!?
ほとんどが雪に覆われた背景のためか黄色の字幕が目に優しい。人間は絶滅の危機に直面していて、感情移入する対象は猿しかいなくなったおかげでどっぷりと猿の世界に浸れました。
森の奥深くの猿の砦が人間の軍隊に奇襲される。その時は人間との共存も考えていたリーダーのシーザー(アンディ・サーキス)は、命を取り留めたプリ―チャー(ガブリエル・チャバリア)をはじめとする人間たちをそのまま帰してあげたのだが、大佐(ウディ・ハレルソン)による夜襲によって愛する妻と息子ブルーアイズが殺されてしまう。仲間には安全地帯への避難を命じ、自分は復讐のため大佐の元へと向かうシーザー。一人では行かせまいと、ロケット、オランウータンのモーリス、ゴリラのルカが旅を共にします。
途中、口がきけない人間の少女(アミア・ミラー)を助け、その後、動物園から逃げてきたよく喋る猿バッド・エイプを仲間にする一行。大佐のいる巨大な要塞へと向かうのですが、病気になった人間が殺されている現場に遭遇したりして、人間界の異常事態にも気づくのです。要塞に到着すると、強制収容所で監禁、壁を作るために重労働を課せられている仲間を発見。ルカは殺され、シーザーも捕まってしまいます。絶対的権力を持つ大佐は猿たちに水も食料も与えようとしません。「壁を作ったら与えてやるよ!」とほざきます。
ウィルス対策は万全とのたまう北からやってくる兵士たちと大佐率いる兵士たちの戦争は止めようがない様子。シーザーはとにかく水と食料を求めて交渉しようとするのですが、ようやくシーザー以外に与えられます。ノバと名付けられた少女のおかげで餓死は免れたシーザー。そして仲間たちは収容所からの大脱走を計画するのです!これは“グレート・ウォー”じゃなくて、まるで“グレート・エスケイプ”だ!
脱走を果たしてからのシーザーは不戦主義だったのに、復讐の念だけは消えない。何度も夢の中で好戦的だった故コバの姿が現れてしまうのですが、ついには「俺はコバだ!」と、単独で大佐の元へと向かうが、大佐もまたウィルスに感染し言葉を無くしていたのだった・・・ジミ・ヘンドリックスの「ヘイ・ジョー」はここで意味をもたせてくるのか(撃てという意味で)・・・違うか。
クライマックスは怒涛の展開。北からはヘリで空爆してくるし、防護服を着こんだ兵士たちが進軍してくるし、猿も殺さなきゃならない上に北の奴らも殺らなきゃならない兵士たちは混乱気味。シーザーはとにかくリーダーであるため、命を助けてやったプリ―チャーにも狙われるなどてんやわんや。人間の手下になっていたゴリラのドンキーもいい活躍を見せてくれる。そして、そして怒涛の・・・
何といってもノバ役のアミア・ミラーが可愛い。オリジナルの『猿の惑星(1968)』のヒロイン役もノバという名前だし、シーザーの末っ子コーネリアスもオリジナル版に登場するチンパンジー考古学者の名前。かなりリスペクトされていました。そのオリジナルへと繋がる壮大な猿の大移動は見応え十分。結局は、人間は戦争やパンデミックで自滅していくものだと、猿目線になってザマーミロと言ってしまいたくなりました。
【2017年10月映画館にて】
パロディとエンタメの同時成立を評す。
カーツ大佐は意味不明な詩ををほざくこと、
大脱走の主役スターは猿顔だったことのパロディと、
ベタなエンタメの同時成立を評す。
序盤で抱く何故猿かという疑問を、中盤から吹き飛ばす快作。
祝ハレルソン自己ベスト演。
私的年テンには入れよう。
猿の惑星オリジナルも新しいのも良い映画です。複数回見ました。 妻子...
猿の惑星オリジナルも新しいのも良い映画です。複数回見ました。
妻子を殺されたシーザー。
仲間が奴隷になっている気の狂った大佐の基地に助けにゆく。
極悪な人間が幅きかせてる世界なら、人間なんて滅びちゃっていいよ。
話が繋がった
シリーズ物にしては
毎回、完成されている。
コロナに見舞われてる今
この映画は身につまされる。
人間は自然に勝てない!
オゾン層を破壊した時点で
地球を敵に回した今
負け戦でしかない
早めに降伏しないと絶滅は目に見えてる。
生きてる間、イヤ、少なくとも子供が存命のうちに絶滅を見る事のない様願うのみ
人類に台等するのは霊長類か否か?
聖戦記
奴隷制と全く同じ。
猿の視点で描かれるから猿への同情しやすいけど、自分が人間であることを考えると実際どうなのか考えさせられる。
自然淘汰を表す最後の雪崩。木に登れる猿が生き残った。そして猿の惑星へ…
人間らしい猿。
久しぶりに猿の惑星を観てみた。
初めに猿の惑星を観たとき衝撃をうけた。
猿の世界に支配されるSF。
今回は猿がリアルでまるで人間の様。
初めちょっと盛り上りがなくて退屈でした。
でも。後半過ぎて猿からの目線から描いているので猿が人間より人間らしく思えた。
特に最後は猿と人間が戦う時 猿が木に登り猿が難を逃れ生き延びる。
人間に奢りがあるかぎり戦争は無くならないと思った。
強いリーダーは猿!
猿が知能を得たことと反比例して人間は言葉を失ってしまうことに!雪崩がすべてを覆いつくして、エイプと言葉を失った人類から新たな人類が出現することになるのかな?最後は新天地にたどり着いて終わった。ウディハレルソンは狂気が似合う!
【シーザー率いるAPESファミリーが人間の家族としか観えなかった作品。愚かな人間をウディ・ハレルソンが見事に演じる】
モーション・キャプチャーの技術は更に進化し、アンディー・サーキス扮するシーザーを筆頭に、妻コーネリア、二人の息子、(聡明なブルーアイズと甘えん坊のコーネリアス)他、オランウータンのモーリス、ロケット、ルカたちと、ウディ・ハレルソン演じる大佐(最早、名前すらない)の軍隊に加わるレッド、ウィンター達ゴリラとの闘いを描く。
人間は完全な脇役になり、APESと人類の対決の構図が徐々に崩れて来た作品。
ここから、どう持っていくのかな?と思った作品
<2017年10月13日 劇場にて鑑賞>
メッセージ性の強い映画
雪雪崩で人間が滅び猿が生き残るシーンで個人的に感じたことかもしれないですが、自然の摂理はおそらくこれからどんだけ人類が進化を遂げても解明、または支配することは不可能だというふうに勝手に解釈して鳥肌が止まりませんでした。まさに猿の惑星という生態系の頂点が交代するような映画には最適なラストだと思いました。最終的な決定権は自然にあるだな〜と
前作が良作だっただけに
平均点はとっている。しかし前作が良作だっただけに物足りなさを感じてしまうのが、見る側の心理というもの。
構成はおおまかに三つに分れている。どことなく西部劇ぽい仇討ち行進、歴史スペクタクルぽい捕虜奴隷、そして近代戦ぽい戦争。
どうだろう。これ「猿」か?
何度も刷られた物語テンプレートを人から猿に置きかえた感じがしないか。
こう考えると猿の惑星でしか表現できない世界観を提示していた前作がいかに優秀だったか明らかである。(レビュー見返したら一応星4にしてたけど、もうちょい誉めたくなったわ)
おもしろいけど、そんな感じです。あと、さすがにこのシリーズ映像はきれい。
前作を観ていなくて、ネットであらすじだけ見てから鑑賞。 エイプ視点...
前作を観ていなくて、ネットであらすじだけ見てから鑑賞。
エイプ視点か人間視点、猿の惑星は本来人間の視点で見るものでしょうが、本作はエイプ視点で描かれてるので、エイプの応援するのは必然。頑張った。
リーグーの威厳
最初の猿の惑星シリーズを観たのが、小学生の時。チャールトン・へストンが最後にたどり着いた海岸で目にしたものに大きな衝撃を受けたのを鮮明に覚えてます。
あれから50年…。場面設定やシリーズも変わりましたが、その根底には、悲惨な争いや醜いエゴ等、人間の愚かさについて、風刺しているのは変わらないのかな。そして、最後に残ったものは…⁈
その中で、リーダー無き現代社会に、改めて求めているリーダーとしての在り方を、シーザーの感情と言動と共に描いていました。
途中から、シーザーやモーリスの顔が人間の顔に見えてきました。
有終の美
リブート版猿の惑星シリーズもこれで最終回。そのせいか今までにない傑作に仕上がった。略奪者と守る者、猿対人の争いもラストとなった。淋しい。
まず、全体に初代のトリビュート感が満載で昔ながらのファンにとって涙もの!
相変わらずのモーションキャプチャーでのCGも優れており下手な作品より人間味(猿味)のある表情がリアル過ぎる。
そして初代に続くエンディング。
お見事です。
オマージュの数々に感動。
『猿の惑星』リブートシリーズの最新作。これが最後…で、いいんだよね!?
一度本編を観てからすぐに特別映像を見てからもう一度本編に戻ってみると、なるほど歴代作品に捧げられたオマージュの数々が面白い。
キャラクターの名前や台詞に、製作陣の歴代作品への愛が滲み出ているのがひしひし伝わってきて感動してしまった。
本編の感想は、かなり戦争にスポットライトが当たっていて、緊張感のない和みのシーンがかけらもない という感じ。見ていて辛くなるような痛ましいシーンもあったけど、シーザーが大佐に憎しみを抱いて執着するきっかけになるシーン(妻と子の死)はややパンチが弱い。冷静で和平派なシーザーがそうではなくなるというのがこの映画の醍醐味である筈なので、もうちょい衝撃的な演出があっても良かったと思う。
ノバ役のアミア・ミラーが可愛くて可愛くて!喋らないから、あどけないまなざしで演技をするっていうのかな。ずっと見つめていたくなるキャラクターでした。
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