猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のレビュー・感想・評価
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前二作と比べるとおとなしめ
歳をとったと言えばそれまでなのだが、アクションシーンは控えめ。
グレートウォーのサブタイトルのイメージではなかった。
晩年のシーザーはやはり弱っているようにも見えた。
今作は良い人間として大人が出てこなかったのが悲しい感じ。
シリーズ物として秀作
取ってつけたようなストーリーの次回作の上映が多い中、このシリーズ作は最初のジェネシスから今作まで、名作の元祖猿の惑星へ続くストーリー構成が素晴らしい。
昨今のハリウッドのCGのレベルの高さも堪能できる娯楽作品としても優秀だ。
よくできたリブート三部作だけど
リブート版猿の惑星はとても好きなシリーズで今作も期待を裏切らない出来栄えではあった。
CGについては完璧としか言いようがなく、ほとんどのCGを使った映画にあるCGだと思う瞬間が少しもなかった。
だけど、前2作ほどの引き込まれる感じではなく、中だるみとご都合主義な展開がもったい。
白髪交じりになってもシーザーはカッコよかった。また、シーザーを演じたアンディ・サーキスは改めてすごいと思った。
世界のミフネ
そして「猿の惑星」へ。
でいいのかな?
コーネリアスの名前もあったし。
「猿の惑星」へ至る話しが一応の完結を迎えたような形だ。
前2作には、なんとなく猿である事の意義に溢れてたような気がするのだが、今作は別に猿でなくとも良いような話しだった。
ほぼ人に近い思考パターンを有するが故の結果なのだろうか?
戦争に次ぐ戦争だ。
戦闘の終わり方に虚しさのようなモノも立ち込めており、それを教訓に是非とも戦いの連鎖を断ち切って欲しいと願ったり、勝ち負けなどは自然の摂理の中では、一瞬過ぎる程でそこに価値を見出す事の方が難しいと思えたり…あっけなく淘汰された人類をみてそう思えた。
物語的には、古典を観てるように定番を外さず、その代価に重厚さを付加できたような感じ。
そして!
シーザーの表情が故・三船敏朗さんに見えて仕方がなかった!
憎しみに囚われるな、誇りを見失うな
知能を持ったエイプたちの反乱を描いた『~創世記』、エイプたちと人間たちの開戦前夜『~新世紀』に続く、リブート版『猿の惑星』完結編。
前2作が非常に面白かったので、今回も期待大!
何だか日米共に新シリーズで一番低い成績のようだが、いやいや、今回も面白かった! このシリーズは裏切らない!
監督は引き続き、マット・リーヴス。重厚な人間ドラマのような演出は健在。
スペクタクルな醍醐味も充分。
シリアスな戦争映画のような作風。
今回もエイプたちの側から描かれる故、手話など台詞は少ないが、じっくり一挙一動に引き込まれる。
一触即発の対立、クライマックスの“大脱走”など緊迫感もたっぷり。
今回も素晴らしい見応え!
さながら劇中のエイプたちの進化のように、新作の度に技術はさらに進歩していく。
今回特筆すべきは、雪。雪のシーンが多く、体毛に付いた粉雪の細かさなどがスゲェ…!
堂々たるシーザーの存在感。
言うまでもなく、“主演アンディ・サーキス”の名演。
ドアップの苦渋に満ちた表情が絶品!
シリーズももう3作も見て、パフォーマンス・キャプチャーの撮影技術など重々承知してる筈なのに、本当はこれは全て本物で、ハリウッドには名演技をする本物の猿たちが…なんてアホみたいな考えが頭を過ずにはいられないほど。
人間側の新キャラに、口の利けない少女、ノバ。彼女とエイプたちの交流に癒される。(ただ、もうちょっとキャラを立たせて欲しかった)
エイプ側の新キャラ、バッド・エイプはこのシリーズでは初めてと言ってもいいくらいユーモラス。張り詰めた緊迫感の中で笑いを提供する。
前2作と同じ4・5採点でも良かったが、4採点にしたのは、今回人間側のドラマが物足りなかったから。
シーザーの前に立ち塞がる大佐が、単なる敵役としか描かれてない気がした。
前作『新世紀』のゲーリー・オールドマンが演じた役柄にはエイプたちを憎む理由がちゃんとあり、ジェイソン・クラーク演じる中立の立場の人間も居て、エイプ側人間側、どちらも考えさせられるものがあった。
勿論ウディ・ハレルソンの凶演は見事だし、彼にも彼なりのエイプたちを根絶やしにする理由はあるにはあるが…、はっきり言ってサイコ野郎。考えさせられるものではなかった。
最も、狂人の考えなんて理解出来るものではないし、大佐の野蛮な行為は大佐の最も恐れる人間の○○だとすれば、皮肉でもある。
また、冒頭、シーザーに解放された軍人が何か物語に絡むかと思ったら…。
シーザーは知能が発達した瞬間から、何と苦悩や葛藤を背負った存在か。
人間たちとの関係、対立、仲間のエイプたちの平穏、反逆…。
今回シーザーを、ある悲劇が見舞う。
その途端、シーザーは我を見失い、憎しみに囚われる。その憎悪の表情!
あの慈愛に満ちたシーザーが、勿論仕方なくだが、あるシーンでは人間を、あるシーンではエイプを殺める。まさかと思った。
モーリスは「まるでコバのようだ」と指摘する。
実際、シーザーを苦しめるコバの悪夢…。
憎しみは、容易く選択の淵に立たす。
そのまま憎悪の渦の中へ堕ちるか、踏み留まるか。
憎しみと苦難の果てに辿り着いたラストのシーザーの姿に、何より大切なものと決して捨てなかった誇りを見た。
欲を言うと、“猿の惑星”となるまでもう一幕欲しい。
が、さすがに無理か…(^^;
面白かったです
オリジナルのファンですが素直に面白かったです。
客層が2/3が男性の60、70代でびっくりしました。
きっとオリジナルをリアで観ていた人達ですね
2020年9月6日
リプート3部作
全部観ました。
心地よい疲れと子供と一緒に観れたのも
良かったです
この作品は以前、映画館で観ましたが
映画ドットコムの最初に投稿した
作品でもあります
来週の休みはオリジナルを観ようかな
シーザー
前作に比べると人類との対立がよりはっきり描かれていて冒頭から命のやり取りがあり全体的に戦争映画を観ている感覚でした。
人類側についてるエイプもいるのは驚かされましたね。
シーザーは何一つ悪い事をしてないのに妻を殺され息子を殺され、コバの亡霊に苛まれ、、、
ただ平和に暮らしたいだけなのに、ひたすら可哀想に思えました。
病気の事もあり地球の生態系の頂点が人類から猿に取って代わろうとしている、、、人類もエイプもお互い必死で緊迫した様子が伝わってきました。
その緊迫したシーンを和ませてくれたのがノバとバッド・エイプ。
旧作を観ている私としてはノバという名が出て来たのは嬉しかったです。
バッド・エイプはおどけたキャラクターで面白く楽しめました。
脱獄シーンは緊迫しそうな場面ですがコメディ調になっててクスクス笑いながら観てました。
大佐は冷徹な男として描かれていましたが、彼もまた壮絶な人生で、だからと言って思想が合わない人まで殺すのはどうかと思うけど気持ちは分からなくはない。
その大佐とシーザーが対峙したシーンは何とも言えませんでした。
病気にかかたった大佐が自分を殺せとシーザーに委ねた時にシーザーは何を思ったのか、、、
妻や息子の為に仇を討ちたい
いや、それではコバと同じになってしまう
大佐は死を望んでる、、、それを叶えてあげていいのか、、、お前は復讐に来たんだろ
いや彼も辛い思いをしているじゃないか、、、確かに人は滅び猿の時代が来るだろう
そんな事を考えていたかはわかりませんが色んな事を考えて葛藤している事がひしひしと伝わってきて、何とも言えない感情が湧いて泣けて来ました。
その流れからのシーザーの最期。。。
感動してしまいましたね。
シーザーは理想の上司に名を挙げてもいいぐらい、いい奴だった。
過去二作を観た時は旧作の方が好きだなぁと思ってたんですがリブート三作を観終えてみると旧作と同じぐらい好きな作品になりました。
欲を一つ言うならば、エンドロール後に何年後という感じで実は深宇宙から帰還する宇宙飛行士達がいて大気圏に突入するシャトルがあって、その流れ星が見える光景に崩れた自由の女神像が映し出されていたらというような旧作に繋がっていく何かがあったらファンとしては嬉しかったですね。
続編があるのかわかりませんが続きがあればまた観てみたいです。
人間の愚かさと傲慢さが破滅へと導く
切なかったなぁぁ
シーザーに苦悩が増える程、かわいい、かわいい赤ちゃんシーザーを思い出し、
違うんだよ。
本当はシーザーは人間のことが大好きなんだよ
と、心の中で語り続けた140分
そこから見えてくるのは、人間の愚かさと傲慢さ
未知のものに対する恐怖心から、猿や疫病を恐れ、自分たちと異なるものは全て抹殺し、自分たちだけが生き残ろうとする
そして、本来ならば助け合うべきはずの人間同士が殺し合い、自ら地獄を作り出す
人間たちは、これまで
ホロコーストや、ベトナム戦争から何も学んでなかったことがよく分かる
そして、そこには戦争により気が触れた指揮官による地獄の黙示録が待っている
ジェームズ・フランコが猿を使って実験なんかしなければ…
と思ったけど、世界はこうなる運命だったんだろうな
そして、チャールトン・ヘストンの宇宙船が不時着するんだな
成田のIMAXならでは
初期シリーズのように人間が特殊メイクで類人猿になるという手法ではなく、CGとパフォーマンス・キャプチャーという人間の動きとCGを連動させる方法で類人猿が登場する。下半身や乳房は上手く隠しているものの類人猿は基本的に素っ裸。
IMAXの絶大な効果で、冒頭から類人猿の住む森に迷いこんだような感覚。森のささやきのような音も聞こえて臨場感がもの凄いスタート。
物語が進むにつれて大味な展開になってしまったのが惜しまれる。戦いの末に新天地に到着しながらも新世界を見届けることが叶わないのは旧約聖書のモーゼみたいだと思いました。主人公の名シーザーですが。
人間同士にも戦いがあり、類人猿との戦いもあるという三つ巴。戦争は遠い先のことではないかもしれない今日、それぞれの勢力に現実世界の国々を当てはめてみた。世界反対が当たり前でない世の中になってしまったが、やはり戦争は避けるべき。そして自由な世界であるべき。という事を考えさせる部分があるというのが救いだった。
壮大さが足りない
とても面白かった「創世記」「新世紀」に続く
「猿の惑星」新3部作の終章。
まぁ面白いのは面白いのだが、何か物足りない。
猿の繁栄と人類の終焉を思わせるような
壮大さが足りない。
前2作ではいかにして猿が進化してきたかを
描いており、説得力のある脚本と設定に
魅せられあっという間にのめり込んだ。
それぞれ猿が進化した起源と、
どうして人と猿が戦うことになってしまったかが
わかる傑作だった。
しかし本作は「新世紀」の
延長に過ぎないと思う。
シーザーの物語の締め括りとしては
悪くないが「猿の惑星」として観たときに
どうにも消化不良だった。
「あぁ、ついに猿の惑星になってしまった…」
と思いたかったのにそんな場面もなく、
モヤモヤした。
それと個人的な願望だが出来れば
ラストはあの自由の女神のキラーカットで
終わって欲しかった。
それをやってしまうと
あざとくなってしまうとも思うが。
バッド・エイプがイマイチ好きになれない。
彼のおかげでクスッとできる場面はあったが
この映画にコミカルさは求めていない。
むしろ作品の雰囲気を損ねているとさえ感じた。
3部作の中では好き!
まず、猿の惑星観れば観るほど猿が全部同じに見える(--;)
自分の身を守るため戦争をし、雪崩には逃げるしかない…今回全滅したが…
人間は愚かで弱い生き物だな~
そもそも声が出ない病原菌ってなんだ?
ノバの可愛い声聞きたかったな〰
どうやって、猿の惑星になったのか?が分かる映画だけど、よく分からん...
どうやって、猿の惑星になったのか?が分かる映画だけど、よく分からんところがある……
でも、少女役がとてもしっくり来てしまって見入ってしまう!
猿と人類の境目....
普通の作品ならば「悪役と善役の争い」の構図なんだろうけど...これは「進化した猿たちと退化して滅びゆこうとしてる人類」との.....望まれてなかった争い...。
仲間たちの為にも...自分の為にも決着をつけなきゃならなかった「シーザー」。
彼は...ほんとは争いたくはなかったんだよね...退化したも同然の人類よりも「大きな愛情」の主人公でした。
2017-71
原西ゴリラいたよね?
感想は、
ハッハ、ハーハッハッハ。
ヘフ、ヘッヘッフ。
ハッハッハァハハア。
日本語にすると、
初猿です。
バイオで感染したワンちゃんとか、バンバン撃ってるくせに、
動物を殺す映画はなんとなく苦手で、これまで避けてきました。
なにも知らないので、ポテンシャルだけで挑みましたが、モーマンタイでした。
レッドがめっちゃ原西ゴリラだったな🦍
原西さんにしか見えなかった。
小林さんっていうゴリラ顔の知り合いがいる人は要注意。
でもやっぱり猿が殺されるシーンは、作り物とわかってても、あまりいい気はしない。
現代でも、人間のエゴで動物が捨てられたり、殺処分されてる現状となんだか照らし合わせてしまいました。
子猿の可愛さと、ノヴァを演じた女の子の透明感が癒しでした😍
ということで。
寸法あえへん。←これがやりたかった。
つまらなかった…
終始ウホウホ言ってる猿の重厚な人間ドラマだが、つまらなかった。
いくらアンディ・サーキスが名優でも、やはりCGはCGであってアップ多用の演出には耐えられない。
特にシーザーは顔が変に白っぽくて、だんだんアンディ・サーキスの顔はめ込み合成に見えてきた。
アミア・ミラーちゃんの天使のような可愛さだけが救い…
最高の映像で魅せる戦争映画
VFXもここまでくるともはや実物よりもリアル。猿の表情なんて下手な俳優より伝わる。映像の美しさや迫力は言うまでもない。
猿と人間の闘いを描いている作品だが、猿同士コミュニケーションをとる猿たちが人間以上に人間味がある。そこに喋れない猿に近づいた人間が出てくる。「相手の立場に立てば新しく見えることもある。」国の間でくだらない争いをしている今の世界情勢にそう苦言を呈しているようにも感じられた。
うふふ。続編は50年前に終わっているよ。
SF映画の金字塔のひとつである第一作(1968年)の謎。"なぜ地球は、猿の支配になったのか"、"言葉のしゃべれない原始的な人間はなぜ登場したのか"、それが50年目にしていよいよ明かされる。
そうだったのか! 見事な理屈だ。
当然、週末1位と思いきや、まさかの2位(1位は"Fate")。けれども、気持ちよく1968年の「猿の惑星」に引き継がれるので、過去の名作を見直してみるのも一興である。近年の続編モノにおいて、もっとも繋がりの美しい完結編になっている。
上映終了後、近くの男性グループが、"コレ、ぜったい続編があるよね!"と会話していた(笑)。"続編は50年前に終わっているよ"とはツッコミできなかったが、半世紀も経っていれば、そんな微笑ましい反応も仕方ない。
本作の見どころは、しれっと高度なデジタルVFXを披露していること。絶対に3Dで堪能するべきである。
ご存分の通り、もはや単なる"着ぐるみ"ではなく、猿たちの動きの多くがデジタルで描かれた創作物である。ディズニーの「ジャンル・ブック」(2016)や「美女と野獣」(2017)でも、そうであったように、VFXが自らを主張することなく、ストーリーに溶け込んでいる。
後半の雪山のシーン。猿の自然な毛並みに、粉雪が降り積もる映像は必見!"人工物 on 人工物"なのである。ピーター・ジャクソン率いる"WETAデジタル"、スゲーッ。監督はマット・リーブスだけどね。
本作は"リブート3部作"と紹介されるが、正確には"前日譚"="猿の惑星・ビギンズ"である。
シーザー誕生の"創世記(ジェネシス)"の衝撃に比べて、2作目の"新世紀(ライジング)"は、"シーザー VS コバ"の仲間争いの意味が分からず、中だるみ感があった。しかし、今回の"聖戦記(グレート・ウォー)"で、その伏線も回収されている。コバの存在もようやく意味が見えてくる。
さらにさらに「猿の惑星」(1968)、「続・猿の惑星」(1970)に登場したキャラクター名"ノヴァ"を彷彿とさせる同名のヒロイン(少女)が登場するのも興奮だ。言葉をしゃべれない原始的な人間というのも意義深い。
(2017/10/14 /TOHOシネマズ新宿 /IMAXシネスコ/字幕:栗原とみ子)
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