哭声 コクソンのレビュー・感想・評価
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長い
とにかく長い。國村隼は素晴らしい。まったく日本映画は國村隼を使いきれてない。もったいないと思えるほどによい。しかし長い。長いのに焦点が定まらないというかあえてそうしてるのが、無駄に長い。こんだけ人が死んでんなら警察もっと早く令状とって動けよ、なんでこの村の頼りない警官だけで対処してんだよ、村の青年団と奇襲かけてる場合か? と本格的に思ったり、そこでとっちがどっちったってさあ、ということで、國村隼だけズバ抜けてよかったとしか言いようがない
予測不可能なラスト40分。意外性のあるサスペンス・ホラー。
【賛否両論チェック】 賛:猟奇殺人事件を追う警官が、奇妙な日本人との出逢いから、次第に自らの家族を巻き込んで追いつめられていく様子に、ハラハラさせられる。 否:ラストに至るまでの過程は非常に淡々としていて、かつ上映時間も長いので、思わず眠くなってしまいそう。グロい描写もかなり多い。 基本的にはホラー映画です。不気味に連続する、気が触れた人間による自らの家族への猟奇殺人事件。事件を追う巡査が、森に住む謎の日本人に遭遇したことから、次第に追いつめられていく様子が淡々と描かれていきます。 そしてこの作品の見所は何といっても、何が真実が分からなくなるラスト40分です。あまり言うとネタバレになってしまいますが、果たして真相はどちらなのか、葛藤する主人公が選んだ結末には、悲しさが残ります。 ただ逆に言うと、衝撃の結末に至るまでの過程は非常に単調で長いので、辿り着くまでが大変です。グロシーンも多いので、お気をつけて。
オルタナファクト?
先日観た "お嬢さん" が 意外に良かったので、もうひとつ韓国映画にトライ。
コクソンか?アシュラか?
どっちもグロいけど、アシュラの方が過程が克明に出てくるよ、というので怖そすぎないコクソンを選択。
國村隼が得体の知れない日本人役で登板し、韓国で賞をとった、それも人気投票上位とかなんとかでそれは本当に画期的なことなんだそうだ。
ということで 期待もそこそこの怖いもの見たさ(笑)
舞台は山深い村コクソン(谷城) そこの駐在警官がいちおー主人公。
家族皆殺しの凄惨な殺人現場が出てきて、容疑者は毒キノコで錯乱状態らしい、という。
クライムものかな?と思うのだが、どんどん話がおかしくなっていって、この人だれ??な人たちがたくさん登場してくる。
現象から言うと、変死や殺人が続々と起きて 悪霊がついた 山奥に住んでる得体の知れない日本人が呪詛をかけてるらしい と噂になって國村隼に会いに行ったりする。
その國村隼も獣のように裸で死肉を食らうシーンがでてきたり、フツーのいでたちででてきたり、それが現実なのか?だれかの妄想なのか?何の説明もない。
登場人物も死んでみたりゾンビ化してみたり、しまいには主役の娘もおかしくなって、悪魔祓い師を頼んでいったん元気になるんだけど、やっぱりおかしくなっちゃう。
その悪魔祓い師は、國村隼とグルっぽいんだが、途中血反吐をはいておののくシーンがあったり ...........つまり、訳がわからないのです。
これ、韓国で大ヒットしたらしい。。。ええと、つまりホラー映画?
あまりに潔い (?)血まみれ、泥まみれっぷり そのストレートさに 返って怖さが薄れるというか笑けてしまうくらいなんだが、あれで150分ひっぱるのはスゴイかも。
たいして面白くもなく見終わって、はて、なんだったの?
映画冒頭に聖書からの引用がある。
ルカの福音書で「あなたはなぜ迷うのか?心に疑いを持つのか? あなたが見るとおり私には血も肉もあるのだ。さわってみなさい。」とかなんとか .....
ということで新約聖書の基礎知識が十分にあると、それにそってこの映画も咀嚼できるらしい。
が、私はそのへん全然わからない。
「見たものをそのまま信じろ」というのは 噂の対極を示す。
だが、人は見たいものを見る、という側面もある。
噂や主観が作用することで オルタナ・ファクト が誕生する。
犯人が毒キノコ食べたらしい情報は割合に最初の方に登場する。
普通ならココを掘って、毒キノコの出処をつきとめていく、という話になろうが 捜査慣れしていない田舎の警察官たちは、村の噂に流されていく。
主役も、我が娘が巻き込まれた途端に理性を失って突進しはじめる。
DSC_3144そこに國村隼というピースがハマる。
監督さんは 顔だけ見て決めたと言ってるらしいけれど 日本人であったことはまったく選考基準に入ってなかったんだろうか?
会話が通じない異邦人である國村隼をどう捉えるか?には 個々人のものの見方が大きく作用する。極端なこといえば、國村隼がいた ということ自体が作り上げられたオルタナ・ファクトと解釈することだってできると思う。
などなど思い巡らしながら、映画館を出て、花見客でごったがえす街を歩く。
いままさに現実社会を右往左往させているオルタナファクトのほうが、よっぽど怖いんだよね ....
予想外、想定外。
「チェイサー」の、ときくと、ワクワク度が否が応にも増してしまう。ナ・ホンジン監督のスリラーである。 村人が続けて不審な死を遂げていく。警察官というか村のおまわりさんといった風情のジョング(クァク・ドウォン)が事件に関わっていく。 初めは能力もなさげで頼りないジョングであったが、いざ、自分の娘に災厄が及ぶとなると真剣さが増す。 物語は、もうあらぬ方向に行ってしまうのだが、ナ・ホンジンの演出はずっと緊張感を保たせたまま進んでいく。 こいつをやっつけた、となったあとも緊張感を持続したのには驚いた。 好みでいうと、そんなにストーリー的には好まないほうだが、映画としての緊迫感はただ事ではなかった。 ジョングの娘ヒジョンに扮したキム・ファニは圧倒的であった。この子自身の将来が心配になるくらいである。 國村隼は評判通りであった。
おどろおどろしい雰囲気
1日のサービスデーということもあり、映画館は混んでいました。評価が高いのも納得の内容で最後までドキドキして、あっという間に終わってしまいました。最近、韓国映画のミステリーものや、サスペンスものにはまっていますが、韓国の田舎はどうしてこうもおどろおどろしいのか。非現実的な話でも、違和感がありません。祈祷シーンも圧巻されました。あの日本人はやはり人間でなく、祈祷師は途中から、悪霊サイドに寝返ったのだと思いますが、理解するのに時間がかかりました。余韻を楽しめる映画です。
よかった
猟奇サスペンスだと思ってみていたらホラーだった。悪魔と祈祷師が祈祷バトルみたいになっていた場面がテンション高くてよかった。
しかし、全体的に長くて少しウトウトしてしまった。
それにしても悪魔は一体何がしたいのか、家族や地域に迷惑をかけて何か嬉しいことでもあるのだろうか。一般人を殺させてどんな意味があるのか、このような映画を観るたびに悪魔はバカでしょぼいという思いが強くなる。実際された方は迷惑だが、非常に限定的で社会に影響を及ぼすほどではない。風邪やインフルエンザの方がよほど影響力が強いのではないだろうか。
聞いてないよー。
猟奇殺人捜査モノだと思ってた。 約一時間半後。 ホラーだと気付く。 面白い映画だったけども。 個人的にホラーは苦手なのだ。 なんか、冒頭の現場にあった枯れた草。 全部観終わった後思い返すと、 切ないです。 この映画の一番好きなとこ。
惑わす、惑わされる
聖書のイエス・キリスト生涯の最終の部分がモチーフとなっていて、事前情報が「國村準が怖い」位しかなかったので、ここまで悩ましい結末だと思っていなかった。
映画の冒頭にマタイによる福音書の引用があり、この言葉がそっくりそのままラストシーンに使われる。このシーンを見て「200%...!!!」と思ってしまった。
ナ・ホンジン監督の「チェイサー」を見た時、私はこの監督の倫理観や正義感がとても好きだと確信した。罪と贖いとのバランスがエンターテイメントとして絶妙だったからだ。女性の立場としてのカタルシスも感じた。復讐ではなく、罪を感じるという点において。
次作の「哀しき獣」に関しても、同族のマイノリティの話だった。決して政治的な主張を出している訳ではないが、辛辣な世の中に対して一石を投じたと思った。
コクソンは、聖書をモチーフに、主観がいかに偏見に満ち溢れ、信じたいものを信じる危険性を感じた。その部分はクリスチャンの眼を通して冒頭の聖書の引用へと続く。
謎の日本人に対しての、政治的な言葉はないが、隣国として感じるものはある。わざわざ言語化しない。だからこそ、この大きな惑いが活かされていると感じた。
という訳で、最の高の映画ですた!!!
新感覚サスペンスホラーといったところか?
とにかくクライマックスまでゾンビ映画としてのホラーなのか、悪霊が絡むオカルトなのか、未知の伝染病のバイオパニックなのか、何ともハッキリせず、観る者をイライラさせる。また、観客をミスリードさせる反則的な演出も多い。 だけどクライマックスで謎の女と國村隼演じる謎の日本人の正体がハッキリする時はドキドキした。 それから、ジョング 主役の警官の行動が不自然な点は気になった。写真部屋見た時、何で証拠保全すると共に重要参考人として連行しないか?警官なのに重要な容疑者を逮捕しようとしないで、村から出ていけと言ったり、村人と共にリンチしようとしたりするのは出来の悪い警官役とはいえ納得できない。
やっぱり韓国映画のエネルギーは凄い
この内容、迫力は日本映画では無理・・・・ 少し長いのは難点だが、凄い内容だとと思う。 他の方のコメントにもあったが、年齢制限が無いのはおかしいのでは? 最後がこんなので終わるのは韓国映画・・・ これもまた魅力としておきましょう。
けんちゃなよー
既観トップ3に入る程のアラスジ難解な作品である。これが曲者なのは、決して作品としてのテーマが理解不能なのではなく、まるで蜘蛛の糸のように一本垂れ下がった理が、辿っていっても実感が湧かないような掴んでいるのかさえあやふやなイメージなのである。今現在の韓国映画が秀逸だというのはメディアでもアナウンスされてはいたがこれ程までかと強く唸った。正直、邦画はこれ程の強さと重さを纏った映画を発表できるのか?かなり難しいと言わざるを得ないのが真実である。全てを疑うことで幾通りの見解が生まれる。カタルシスはまるっきり得られはしないが、だが心のモヤモヤはびっしりと覆い尽くされる。
悪魔の姿をしている神、無垢な姿の悪魔、イメージで語ると間違った方向へ操作されてしまう事。この作品そのものの問いかける主題の現代とのマッチングは相当周到なのである。
國村隼は『神』役だと信じる・・・
とても魅力的な映画だと思う
前半はまさかのスリーラー。
血や怖いのが苦手な人はやめたほうがいい。
長い分、ずっと飽きずに集中して見た。
映画館ならではの雰囲気もすごかったー!
見終わってもう頭いっぱいで整理もできてなかった。
もう真相って分からない!ってみんな思ってるかもー
だがこの映画には、本当のことは何か重要じゃない気もする。
確かに色々後で議論も起こしたり歴史、宗教などによるたくさんの推測や推理、あるが、いちいち全ての出来事のかけらを整理して考えても確実なまとめを出すには無理なはず。
もちろん考えさせるというところも結構魅力的だ!
考えれば考えるほど味が出る。
またもしそんなにこだわりもない人なら簡単にその進めて行く過程を楽しめばいい。急にこうなったりそうなったりして色んな気持ちで見られるし、韓国映画特有のあのユーモアも健在。
また小さな村で宗教や生活の特集のようなものもちゃんと出されているので、民俗の色に染められていて表現が豊かー
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