哭声 コクソンのレビュー・感想・評価
全172件中、121~140件目を表示
やっと近くで公開された
近くで公開れるまで2ヶ月くらい待ちましたが、その間に高まる期待を悠々と越えていった傑作。
グイグイ物語に引きずり込まれてあっという間だったけど余韻がかなり続いてる。
國村さんの演技も半端ではなかったけど、全員すごいし、特に主人公の娘役の子凄かった。演じるというよりは役に取り憑かれてた。
ナ・ホンジンの次回作がすでに気になる。次はいつになることやら。
観たことない人が羨ましい。
・祈祷師が一番邪悪な存在で、一番の黒幕であることは明らかに示されています
・邪推かもですが祈祷師の手口はこうだったのではと推測します...。
・祈祷師が國村隼を村に投入し、村人に悪霊を次々と伝染させた
(だからゾンビ描写なのかも)
・韓国の地方では、困ったらすぐに祈祷師に相談する風習があるので、祈祷師に依頼がくる
・「こいつはヤバいの憑いてるから特殊な儀式やらんと」とか言って高額請求をふっかける。
(これを村中でやってボロ儲けしようとするのが祈祷師の動機)
・祈祷師の儀式は、悪魔退治ではなく、憑いた悪霊を痛めつけて挑発すること
(だから國村隼もダメージくらう笑)
・その後悪霊が凶暴化して、一家が滅びる
(一家惨殺事件が起きた現場には、儀式の供え物が散乱している.....)
・そして亡くなった人の写真を集め、より國村隼の呪いパワーを強大化させて悪事の精度を高めていった
・監督は、「いまの韓国の雰囲気を形にしたような映画を作りたかった」と語っています
劇中に出てくるような祈祷師は、韓国ではムダンと呼ばれる方たちですが、その儀式の異様さから不気味がって嫌がる人も多いようです。
(実際にムダンの家系では、子供が差別に合わないように親がムダンの技術を教えなかったり、子供がムダンを継承することを反発したりということがあるみたいです)
・しかしこの差別の根源は、不気味だから、得体の知れないものだからという疑いの感情からきています。
・疑いの感情は、相手のことをよく知らないから起きるものです。逆を言えば、知ろうともしないのに疑って遠ざけています。
・そこに劇中の悪徳祈祷師(監督の化身ともいえるかもしれません笑)は、つけこんでいるのではないでしょうか。
・悪魔退治の儀式といって実際は呪いをかけていようが、村人は祈祷師のことを知ろうともしないから野放し状態です。
・引っ越してきた日本人という設定で反日感情を匂わせる描写がミスリードとしてトリックを効かせているのも、上手い。。
・相手の事をちゃんと知ることを怠って、疑ってばかりいるとろくなことないよ!という、教訓を帯びたおとぎ話のようなストーリーでもあるのかなと個人的には思いました。
長い
予測不可能なラスト40分。意外性のあるサスペンス・ホラー。
【賛否両論チェック】
賛:猟奇殺人事件を追う警官が、奇妙な日本人との出逢いから、次第に自らの家族を巻き込んで追いつめられていく様子に、ハラハラさせられる。
否:ラストに至るまでの過程は非常に淡々としていて、かつ上映時間も長いので、思わず眠くなってしまいそう。グロい描写もかなり多い。
基本的にはホラー映画です。不気味に連続する、気が触れた人間による自らの家族への猟奇殺人事件。事件を追う巡査が、森に住む謎の日本人に遭遇したことから、次第に追いつめられていく様子が淡々と描かれていきます。
そしてこの作品の見所は何といっても、何が真実が分からなくなるラスト40分です。あまり言うとネタバレになってしまいますが、果たして真相はどちらなのか、葛藤する主人公が選んだ結末には、悲しさが残ります。
ただ逆に言うと、衝撃の結末に至るまでの過程は非常に単調で長いので、辿り着くまでが大変です。グロシーンも多いので、お気をつけて。
オルタナファクト?
先日観た "お嬢さん" が 意外に良かったので、もうひとつ韓国映画にトライ。
コクソンか?アシュラか?
どっちもグロいけど、アシュラの方が過程が克明に出てくるよ、というので怖そすぎないコクソンを選択。
國村隼が得体の知れない日本人役で登板し、韓国で賞をとった、それも人気投票上位とかなんとかでそれは本当に画期的なことなんだそうだ。
ということで 期待もそこそこの怖いもの見たさ(笑)
舞台は山深い村コクソン(谷城) そこの駐在警官がいちおー主人公。
家族皆殺しの凄惨な殺人現場が出てきて、容疑者は毒キノコで錯乱状態らしい、という。
クライムものかな?と思うのだが、どんどん話がおかしくなっていって、この人だれ??な人たちがたくさん登場してくる。
現象から言うと、変死や殺人が続々と起きて 悪霊がついた 山奥に住んでる得体の知れない日本人が呪詛をかけてるらしい と噂になって國村隼に会いに行ったりする。
その國村隼も獣のように裸で死肉を食らうシーンがでてきたり、フツーのいでたちででてきたり、それが現実なのか?だれかの妄想なのか?何の説明もない。
登場人物も死んでみたりゾンビ化してみたり、しまいには主役の娘もおかしくなって、悪魔祓い師を頼んでいったん元気になるんだけど、やっぱりおかしくなっちゃう。
その悪魔祓い師は、國村隼とグルっぽいんだが、途中血反吐をはいておののくシーンがあったり ...........つまり、訳がわからないのです。
これ、韓国で大ヒットしたらしい。。。ええと、つまりホラー映画?
あまりに潔い (?)血まみれ、泥まみれっぷり そのストレートさに 返って怖さが薄れるというか笑けてしまうくらいなんだが、あれで150分ひっぱるのはスゴイかも。
たいして面白くもなく見終わって、はて、なんだったの?
映画冒頭に聖書からの引用がある。
ルカの福音書で「あなたはなぜ迷うのか?心に疑いを持つのか? あなたが見るとおり私には血も肉もあるのだ。さわってみなさい。」とかなんとか .....
ということで新約聖書の基礎知識が十分にあると、それにそってこの映画も咀嚼できるらしい。
が、私はそのへん全然わからない。
「見たものをそのまま信じろ」というのは 噂の対極を示す。
だが、人は見たいものを見る、という側面もある。
噂や主観が作用することで オルタナ・ファクト が誕生する。
犯人が毒キノコ食べたらしい情報は割合に最初の方に登場する。
普通ならココを掘って、毒キノコの出処をつきとめていく、という話になろうが 捜査慣れしていない田舎の警察官たちは、村の噂に流されていく。
主役も、我が娘が巻き込まれた途端に理性を失って突進しはじめる。
DSC_3144そこに國村隼というピースがハマる。
監督さんは 顔だけ見て決めたと言ってるらしいけれど 日本人であったことはまったく選考基準に入ってなかったんだろうか?
会話が通じない異邦人である國村隼をどう捉えるか?には 個々人のものの見方が大きく作用する。極端なこといえば、國村隼がいた ということ自体が作り上げられたオルタナ・ファクトと解釈することだってできると思う。
などなど思い巡らしながら、映画館を出て、花見客でごったがえす街を歩く。
いままさに現実社会を右往左往させているオルタナファクトのほうが、よっぽど怖いんだよね ....
予想外、想定外。
「チェイサー」の、ときくと、ワクワク度が否が応にも増してしまう。ナ・ホンジン監督のスリラーである。
村人が続けて不審な死を遂げていく。警察官というか村のおまわりさんといった風情のジョング(クァク・ドウォン)が事件に関わっていく。
初めは能力もなさげで頼りないジョングであったが、いざ、自分の娘に災厄が及ぶとなると真剣さが増す。
物語は、もうあらぬ方向に行ってしまうのだが、ナ・ホンジンの演出はずっと緊張感を保たせたまま進んでいく。
こいつをやっつけた、となったあとも緊張感を持続したのには驚いた。
好みでいうと、そんなにストーリー的には好まないほうだが、映画としての緊迫感はただ事ではなかった。
ジョングの娘ヒジョンに扮したキム・ファニは圧倒的であった。この子自身の将来が心配になるくらいである。
國村隼は評判通りであった。
おどろおどろしい雰囲気
1日のサービスデーということもあり、映画館は混んでいました。評価が高いのも納得の内容で最後までドキドキして、あっという間に終わってしまいました。最近、韓国映画のミステリーものや、サスペンスものにはまっていますが、韓国の田舎はどうしてこうもおどろおどろしいのか。非現実的な話でも、違和感がありません。祈祷シーンも圧巻されました。あの日本人はやはり人間でなく、祈祷師は途中から、悪霊サイドに寝返ったのだと思いますが、理解するのに時間がかかりました。余韻を楽しめる映画です。
よかった
猟奇サスペンスだと思ってみていたらホラーだった。悪魔と祈祷師が祈祷バトルみたいになっていた場面がテンション高くてよかった。
しかし、全体的に長くて少しウトウトしてしまった。
それにしても悪魔は一体何がしたいのか、家族や地域に迷惑をかけて何か嬉しいことでもあるのだろうか。一般人を殺させてどんな意味があるのか、このような映画を観るたびに悪魔はバカでしょぼいという思いが強くなる。実際された方は迷惑だが、非常に限定的で社会に影響を及ぼすほどではない。風邪やインフルエンザの方がよほど影響力が強いのではないだろうか。
聞いてないよー。
惑わす、惑わされる
聖書のイエス・キリスト生涯の最終の部分がモチーフとなっていて、事前情報が「國村準が怖い」位しかなかったので、ここまで悩ましい結末だと思っていなかった。
映画の冒頭にマタイによる福音書の引用があり、この言葉がそっくりそのままラストシーンに使われる。このシーンを見て「200%...!!!」と思ってしまった。
ナ・ホンジン監督の「チェイサー」を見た時、私はこの監督の倫理観や正義感がとても好きだと確信した。罪と贖いとのバランスがエンターテイメントとして絶妙だったからだ。女性の立場としてのカタルシスも感じた。復讐ではなく、罪を感じるという点において。
次作の「哀しき獣」に関しても、同族のマイノリティの話だった。決して政治的な主張を出している訳ではないが、辛辣な世の中に対して一石を投じたと思った。
コクソンは、聖書をモチーフに、主観がいかに偏見に満ち溢れ、信じたいものを信じる危険性を感じた。その部分はクリスチャンの眼を通して冒頭の聖書の引用へと続く。
謎の日本人に対しての、政治的な言葉はないが、隣国として感じるものはある。わざわざ言語化しない。だからこそ、この大きな惑いが活かされていると感じた。
という訳で、最の高の映画ですた!!!
新感覚サスペンスホラーといったところか?
やっぱり韓国映画のエネルギーは凄い
全172件中、121~140件目を表示