哭声 コクソンのレビュー・感想・評価
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だから韓国映画はやめられない
わかりやすい答え合わせが一切無い。かと言って、よくわかんないけど凄かったね〜、という観賞の仕方もアリ。
神様って意外と助けてくれないんだよね、というのも世の常で。
アメコミのコンスタンティンだって、神と天使と、人間と堕天使のビジネスが複雑で、立場くるくる変わるし。
この映画の、後半の人間じゃ無いっぽい3人の三つ巴だって、お互い探り探りみたいだし。
大昔、写真は魂を抜かれる、って言ってたらしいけど、それって、韓国でもそうなのかな。
お父さんは、罪を告げられます。それって完全に神様目線の罰だよね。公平といえばこれ以上の公平は無い。えええ?って文句言いたくなるけど言えない。え、でもその前から罰的なものは始まってなかった?時々流れるニュースもよく聞いとかなきゃ。
ところで、國村さんがゾンビ作ってた、って言われてるけど、ゾンビになるのを阻止してた、のかもしれないし、そこもハッキリされてない。と、見る。
答え合わせは無い、と言ったけど、あちこちにヒントが散りばめられていて、何度も見直しちゃうんだな。
ひとつだけ、誰か教えてください!祈祷師が、愚か者め、餌を飲み込んでしまったな、と言ってるのは、誰の何のことでしょう。これだけが本当にわからない。大事なシーンだと思うのよ。冒頭の釣りのシーンとつながる。
この映画、面白い!と思う、自分の心を信じましょう。人のレビュー見て揺らいじゃダメですよ。
3回目見てわかった。餌を飲み込んでしまった愚か者はお父さんのことだね。
あと疑問点は、娘を救おうとしている女。白い衣って、なんか、聖書に書いてあったような。
ごめん、3回見たあとまたダラダラ続けちゃうけど。
悪霊は、娘に取り憑いてる奴で、あとの3人はそれぞれ、天使と人間と悪魔を行ったり来たりできる存在で、それぞれ管轄が違うから、お互いのことは全然わかってなくて。女は見守ったり、チクったり結界を張るくらいしか出来なくて、祈祷師はちょっと悪魔寄りだけど、神をとても恐れている。國村さんは結構捻くれていて霊的苦労が多かったんじゃなかろか。彼らにもキャリアって関係するのかな。
で、えええ⁉︎釣り糸垂らして遊んでいるのは神様だったりして?
キリスト教色が強すぎ…
きっと考え抜かれたストーリーなんだろうけど、信仰もなく聖書もまともに読んでいない自分には解釈が難し過ぎた。多分、色々なところに繋がってるんでしょうね。
脚本的には観る側に大いに謎かけをして良いと思うのだけど、脚色で追い打ちをかけるような描写は、混乱し過ぎて少々興醒めであった。
挑戦的で映画的で実に面白い
韓国の人の何割かはキリスト教である。
儒教の影響も強い。
そのあたりの知識が無いとこの点数は2点ぐらいになっちゃう。
でももったいないから色々調べると楽しいよ。
監督は簡単には解釈を手助けしてくれない。
謎解きを許してくれない。
イエス・キリストがいる。
マリアがいる。
マタンゴもいる。
謎めいた映画で考察好きはハマりそう。
シネマート新宿さんのブースト上映企画で鑑賞。初見なんです。上映当時、韓国でリピーターが沢山で大ヒットだったそうですね。頷けます。謎だらけですからね。あれはどういう意味?あいつはなんだったの?・・・こんな問いかけが頭の中で無限ループしそうです。
面白い物語です。安易に謎を散りばめているってわけではなく、人間は自身が信じたことを真とするって本質にイエスキリストという「存在」と絡めていきキリスト教を背景に持っていくあたりはなかなかの展開を見せてくれます。人間が人間を疑う、争う、いざこざがなくならない・・・それはつまり三者三様の正義があるからですよね。同じものを見ても、見る角度が変われば捉え方は変わる。その人がそう思うなら、悪魔だと思えば悪魔認定となってしまう。もちろんその逆も。人間の本質です。
この本質を使ってのサスペンスは見るものに「犯人探し」をさせるものの、実は「何が正しいの?」を常に考えさせる物語ともなっているんですよね。ちょいちょいヒントらしきものを見せていき緊張を高めていく感じ、好きですねー。
色々と書くとと全部ネタバレになっちゃうのでこんな感想ですみません。
あ、國村隼さんが名演です。というか作品の幹となっています。素晴らしかった。
韓国発エクソシストムービー!
強烈かつ後味の悪い作品だ!
同じ韓国映画監督のポンジュノ作風にも通づるが、序盤から中盤にかけての主人公の警察官たちのボンクラぶりはまさにコメディ要素を含んだサスペンスを思わせる展開なんだが、國村隼扮する謎の日本人に焦点を当て始めたあたりから様相がガラッとオカルト/ホラーへと様変わりしていく。
前半でさらっと登場する可愛い女性も、クライマックスでは容姿こそ変わらないものの重要なキャラクターだし、主人公の警察官の娘の前半と後半での変わり様はハンパじゃなかった!
ナ・ホンジン作品も凄いな!
こんなことならしっかり劇場で鑑賞すべきだった!
コクソン=哭声=谷城=國村
このレビューを書き直して3回目だ。
これは一生答えがでない。
と、思う。
だれが正しく誰が悪か?
悪霊と神。
自分と他人。
正解なんか出るはずがない。
「自分が信じたもの」
それが答えだからだ。
しかし、答えは一つではない。
別の視点から考えてみろ。
それも答えだ。
おまえが出した結論。
それは正しい答えだ。
おまえが出さなかった結論。
それは間違った答えではない。
韓国発、荒唐無稽全部乗せホラー映画から、
人生哲学を学んだ。
主人公ジョング。
日本でリメイクするなら六角精児かな。
コクソン國村準。
どこの国でリメイクされても
この役はあなたしかいない。
「ところで、この話ってどういう話だったの!?」と話したい
途中で、「ところでこの話って、どういうお話なの?面白くなるの?」って観るのをやめたくなる。
殺人、祈祷師、ゾンビ、流行り病、毒キノコ、神父、悪魔…
何が主題なのか、なかなか見えてこない。
誰が正しくて、誰がダマしているのか…
そして、答えが見えないままエンディングまでグングン突き進んでいく。
やはり韓国映画、エグサも含めてただモノじゃなかったね。
誰かと一緒にこの映画を観た時に「ところで、この話ってどういう話だったの!?」と確認しあいたくなる映画であることは間違いない。
答えのない問題がコクソンかも?!
物語は韓国の南の村コクソンに突然奇妙な病気や目撃談から村全体に恐怖が伝染していく話。いつの時代や場所でも、始め混乱からは大衆心理としての犯人探しが始まる。しかし、その犯人は犯人ではないかもしれない。そして物語は時間により忘れ去られ昔話になって行くのかもしれません。この物語は旧約聖書と新約聖書の違いを作家性に落とし込んだ作品で信仰とは信じるとは貴方にとってなにですか?!と問いかける鑑賞者に考えてもらう作りになっているところが面白かったです。何せ國村さんの迫真な演技には驚かされます。しかし2時間の余興後のジェットコースター的展開の乗り心地は、最初の2時間が少し説明長すぎた様に感じました。
結局日本人が悪鬼だったということか。今なら鬼滅の刃に出てきそうな話...
結局日本人が悪鬼だったということか。今なら鬼滅の刃に出てきそうな話。
だとするとあの女性は?止めようとしていたってこと?だとすると幽霊?いい幽霊ってこと?
そしてあの祈祷師はなぜ日本人を途中で悪霊ではなかったと思ったのか?あの女性の力で祈祷師は嘔吐していたけど、なぜあの女性は祈祷師を近づけなかったのか?そしてあの女性はなぜ主人公の家族を救おうとせずに主人公だけを救おうとしたのか?果たしてこの答えはあるのか?リピートしたらわかるのかなー。難しい映画だった。
韓国映画好きの方々に薦められてようやく観られました。シネマートさん...
韓国映画好きの方々に薦められてようやく観られました。シネマートさんのブーストサウンド上映でオープニングの雨のシーンから迫力満点、不気味に面白かったです。國村隼さんの存在感が凄かった!
【”エクソシスト、韓国ウルトラカスタマイズバージョン” 神は、善とは限らない・・。観る側に様々な解釈を与える奥深過ぎる作品である。】
ー 冒頭、謎の日本人(國村隼人)は、穏やかな顔で、釣り糸を垂れている。
そして、テロップが流れる。
”ルカによる福音書 24章 37-39節”
何故、狼狽えているのか、どうして心に疑いを起こすのか。私の手や足を見なさい・・。ー
◆感想<Caution 内容にやや触れています。>
・難解な映画である。
初見時の際には、何が何だか分からなかったが(キリスト教にあまり詳しくなかった・・)國村隼人さんの怪演を始めとした、強烈なパワーに圧倒され劇場を後にした。
そして、一枚のフライヤーだけ持ち帰った・・。
・ずっと、再鑑賞したいと思っていたが、漸く別媒体にて鑑賞。
その前に、國村隼人さんの当時のインタビュー
”死ぬかと思った・・”
や、著名な映画評論家の今作に対するレビューも拝読した上で、再鑑賞。
・平穏な韓国の山村の村、谷城(コクソン)に謎の日本人(國村隼人)が住み着いてから、村では凄惨な事件が相次いで起こる。
・警官ジョング(クァク・ドウォン)は、いきなりノンビリした生活から、凄惨な事件に巻き込まれていく。そして、彼の気の良い娘ヒジョンも、悪魔に取付かれ、変貌していく。
ー 序盤からハイスピードで、凄惨なシーンの連続に魅入られる。が、訳が分からない・・。ー
・謎の日本人が悪魔だと決めつけ、ジョングたちは彼を祈祷などで、追い詰めていく。
ー 描き方としては、鹿の生肉に齧り付いているシーンなどから、観る側も悪魔だと思う。が、彼が追いつめられた時に見せる、”掌の聖痕”。
そして、口にした言葉”触って良く見なさい。亡霊には肉も骨もないが、私にはそれがある。”ー
・ジョングが雇った祈祷師と、謎の日本人との祈祷合戦。そして、謎の白衣の若い女。ジョングが雇った祈祷師が、若い女と対峙した時に白い液を口から吐きながら、逃げるシーン。
そして、言った言葉。”間違っていた・・。”
<観る側に、様々な解釈をさせる、難解な映画である。
旧訳、新訳聖書の知識があれば多少は、理解が出来るのかもしれないが・・。
2度観て、一つだけ分かった事は
”神は、必ずしも善なる存在ではないのかもしれない・・”という事である。>
<2017年8月26日 京都シネマにて鑑賞>
<2021年8月2日 別媒体にて再鑑賞>
うーん、ちょっと難しかった印象。だが最後はドキドキで自分の価値観は...
うーん、ちょっと難しかった印象。だが最後はドキドキで自分の価値観はどうなんだ!とがっつり突きつけられるすごいお話だった。國村さんすごすぎ笑
合わなかった
合わないポイント
・主人公がナヨナヨしすぎて、感情移入できない
・ここまで風呂敷を広げてどうまとめるんだ?と思ったらそのまま終わった
・結末がハッキリしてなくて謎
・祈祷シーンがギャグ、そして長い
・長い
・ホラーとして見ても全く怖くない
・祈祷師ゲロ吐きすぎ
煩雑且つ凡庸
古典オカルトを軸に諸作引用再構築の挑戦は買うが、卒ない小間切れ盛合せは、単品で魅せきった原典の何れにも劣る。
稀代のアヒルぐちゆえにこの役、と思しき國村隼も巧いが想定内。
脚本が煩雑且つ凡庸ゆえか。
僅かに推せぬ。
こっわ!!
平和な田舎で連続猟奇殺人が起こり、
村人たちは郊外に住むよそ者が怪しいと疑うが…。
まずは主人公のクァク・ドウォンと國村隼の演技が白眉。
監督がずいぶんなサディストだったっていう國村さんのコメントを何かで読んだけど
ほんと演出にしてもストーリー構成にしてもえげつねえなと。
ざっくり言っちゃうと、物語上で誰が善玉で誰が悪玉なのか?とか
主人公のこの行動の先に何が起こるのか?とか
意図的に隠してくるというか、混乱の渦の中に叩き落としてくる感じ。
観てるこっちの心境をグワングワン揺さぶってくるし、
もう揺さぶられすぎて疲れてんのに、さらに揺さぶってくるみたいな。
キリスト教をよく知らない自分が感じたテーマは”疑心暗鬼”。
他人は自分を映す鏡とはよく言ったもので、
相手を信じるか否かは、そのまま自分を信じるか否かに帰結するというか。
まぁとにかくラストシーンまで本当しつこく()揺さぶってくる、
2重3重に”こわい”大傑作だった。
最初から最後までさっぱり意味がわからない。 理解出来たのは「思い込...
最初から最後までさっぱり意味がわからない。
理解出来たのは「思い込みの怖さ」のみ。
「○○人だから妙だ」や「きっとアイツが悪い」など噂レベルでの決めつけで人まで殺す?
日本の昭和40年代の考えだから今の人には理解しがたいと思う。
結局なんでこうなったのか?誰が悪かったのか?最後までわからずじまいだった。
タイトルなし
最初コメディかと思いきやオカルト。あらぬ方向にストーリーは展開、ナ・ホジン監督作で期待していたが、ラスト?だったし、何より主人公が能無しで見ていて腹立たしい。娘役は上手い。この先の展開どうなるんだろうとはなったが、ラストは監督の他作品同様、救いがない。意味不明。
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