僕とカミンスキーの旅

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僕とカミンスキーの旅

解説

「グッバイ、レーニン!」の監督ボルフガング・ベッカーと主演ダニエル・ブリュールが12年ぶりにタッグを組み、崖っぷちの青年美術評論家と盲目の老画家がヨーロッパをめぐる旅を描いたロードムービー。無名の美術評論家ゼバスティアンは、金と名声のために芸術家の伝記を書くことを思い立ち、スイスの山奥で隠遁生活を送る老画家カミンスキーを訪ねる。マティス最後の弟子でピカソの友人、60年代ニューヨークで「盲目の画家」として脚光を浴びた伝説的な人物であるカミンスキーの新事実を暴くため、ゼバスティアンはカミンスキーが若き日に愛した女性に引き合わせることを画策。年老いたカミンスキーに振り回される、ゼバスティアンの珍道中がスタートする。ゼバスティアン役をブリュール、カミンスキー役を「007」シリーズの悪役ミスター・ホワイトなどで知られるイェスパー・クリステンセンが演じる。

2015年製作/123分/R15+/ベルギー・ドイツ合作
原題または英題:Ich und Kaminski
配給:ロングライド
劇場公開日:2017年4月29日

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(C)2015 X Filme Creative Pool GmbH / ED Productions Sprl / WDR / Arte / Potemkino / ARRI MEDIA

映画レビュー

4.0型を破る柔軟さと、痛烈な批評性。芸術と芸術家について描くメタアートとしての価値も

2017年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

知的

芸術好きを自認するお上品な中高年の観客が、美術を題材にした心温まるロードムービーを期待して観賞すると、予想と違いすぎる展開に卒倒してしまいそう。“盲目の画家”がかつて時代の寵児だったというエピソードをはじめ、美術界をあざわらうかのような皮肉が満載。シニアライフを賛美する昨今の風潮に冷や水をあびせるように、老いの哀しさ、取り返せない青春といった残酷な現実も突きつける。 ジャンルの定石をなぞらない。ウェルメイドにしてたまるかという、ラディカルな気概が伝わってくる。美術に限らずアートの商業化が進むなか、型にはまる=大衆受けしやすい方へ創作がソフィスティケートされがちだが、芸術とは本来、既存の価値や常識を疑い、笑いのめし、新たな視点や独創を表現するもののはず。その意味で、本作は芸術のあり方や芸術家の生き方を扱いつつ、映画自体も芸術の本質に忠実であろうとする、メタアートとしての価値がある。

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高森 郁哉

3.5この監督ならではの脅威の美術力は尚も健在

2017年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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牛津厚信

3.0辛口

2020年4月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

寝られる

このご老人は若造に騙されるほど、呆けてはいないですよ。勝手にハートフルコメディ作品だと思って鑑賞したのですが、なかなかな辛口作品でした。死ぬ前に昔好きだった人と会いたいだなんて、男性しか思わないんじゃないかなあ。

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ミカ

4.0個人的に大好き♪

2018年9月26日
スマートフォンから投稿

笑える

悲しい

伝説の盲目の画家カミンスキーの伝記を書いてひと儲けしようと、彼が隠遁するスイスの山奥まで訪ねて行く、もう後がない崖っぷちジャーナリストのツェルナー。 心ならずも一緒に旅することになったふたりの、関係性が変化していくところが面白い。 全体を通して、くすっと笑えるシーンが多く、 ダメダメでポンコツな珍道中なのに、どのシーンも美しくて、静止画がしだいに絵になっていく趣向もよかったです。 いろいろな楽しみ方ができて、何度も見てしまいました。個人的に私は大好き!

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yuzucha323

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