LOGAN ローガンのレビュー・感想・評価
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アメコミにも時の流れが。。。
アメコミの世界にも現実的な時の流れが。。。
気がつけば自身も体力その他の衰えを実感しているだけに、妙なリアル感を感じました。
まさかの設定にショックは受けましたが、さまざまな演出の拘りも感じられ、良かったです。
好みは別れるところかと思いますが、ローガンのシリーズの世界観が好きな方にはお勧めです。ちょっと寂しいですが。。。
名作!と言いたいが……
事前に予告などで作品の空気は了解していたつもりだったが、その予想を上回る雰囲気に、大変面食らったというか。
これは名作だ!傑作だ!と素直に騒げない・喜べない、キツさ、重たさの残る作品でした。マーベルでも異色中の異色作でしょうね。大人の映画、という感じでした。
アメコミヒーロー物でありロードムービーであり親子ドラマであり
過去の『X-MEN』シリーズやディズニーマーベルのMCUと同じ感覚で観るのは大きな間違い。
傑作西部劇『3時10分、決断のとき』で父親としての生き様を息子に教える男を描いたジェームズ・マンゴールドが、同じテーマをアメコミキャラに置き換えて見事に焼き直した。ウルヴァリンを父、プロフェッサーXを祖父として描くというアプローチが絶妙。
ローガン“一家”が一か所にとどまっては追いつめられるという展開が多い分、ランニングタイムが少々冗長になったのは難だが、スピンオフとしてはこれ以上ない出来なのでは?
父から父へ。そして子へ
X-MENは2000年に公開された第一作しか見ておらず、
今回これを観たいと思ったのは、ヒーローあるまじきビジュアルとシリーズ通してみると対称的な子役の存在があったからのと、
元々アクションメインな映画は食指が動かない傾向が自分にはあるみたいで、今回はヒューマンドラマのような第一印象を感じたからというのが理由。
それと、ヒュージャックマン演じるウルヴァリンの性格や予告から暴れん坊な少女のコンビというのが、ゲーム「THE LAST OF US」のジョエルとエリーにダブって見えたというのも観たいという気持ちに助力した。
全編に渡ってアメリカのトランプ大統領の政策を暗喩していると感じずにはいられない差別が盛り込まれているが、元々X-MENの第一作から差別を取り扱っていたりしていたので、恐らくはシリーズの要素をより現実と繋がるようにしたのか。どちらにせよメキシコ関係の話が頻繁に登場して、その度に現代を感じさせる。
第一作しか見てない自分でも序盤は悲しい思いを感じた。暴君なローガンとチンピラとのやり取りは、この映画の本筋を暗喩させる。ヒーローにも最期があると。
ローガンにとっての父はプロフェッサーX。彼からミュータントの力の使い方を学び、生きてきたと言える。まさしく生き方を教えた。
しかしプロフェッサーXが与えた生き方は縛られた生き方でもある。なぜならミュータントである以上、ミュータントとしての立場の弱さが付きまとうからだ。
今まではその立場の上で歩みを進めてきた。それはヒーローらしく勧善懲悪。他者から認められる存在になればミュータントの立場は認められていく。
しかしその道は一本道で、別れ道は無い。悪を倒す(殺す)ことこそが真のミュータントとしての生き方であると縛っていた。
そして歩みを進めた先、世界はミュータントを受け入れたかどうか・・・結果は愕然とするものだった。
世界は変わった。ならばミュータントも変わらなくてはならない。
今まで歩いてきた道を忘れ、新たな生き方を見付けなければならない。心身をミュータントに捧げたプロフェッサーXはそれが苦痛だった。
違う生き方、我々からしてみたらごく普通の生活を一瞬だけ感じ取ったプロフェッサーXは涙を流す。
ローガンも同じく、プロフェッサーXから与えられた生き方をおくってきたが、彼もまた何かを背負っている。それは殺人という罪だ。
相手が善だろうが悪だろうが関係なく、生まれ、育てられ、成長した人間を自慢の爪で一秒経たないうちに終わらせてきた数々の罪。
それを背負って生きてきたローガン。幾多の罪を償うための死を、ローガンはミュータントであるが故に迎えないし、その死は逆に父とも言えるプロフェッサーXの思いを踏みにじることにもなる。
そんなローガンのもとに現れるローラは、二人とは逆になにものにも染まっていない。
なにもかもリセットされた世界で無色透明な状態のローラ。
彼女がローガンと関わっていくうち、ローラは何かに染まっていく。殺しを背負ったローガンか、あるいは別のなにかに。
ローガンというヒーローが父にあたる存在から何をもらい、何を抱え、
そして純粋無垢な子供に何を与えるのか。何も与えないのか。
一種のファミリームービーとも言えるか・・・しかしアクションシーンはローラの大人顔負けな、手加減する気が全く感じられないもので凄かった。
若干テンポ悪く、上映時間が若干長く感じてしまったが、ファンなら必ず観るべきと言えるし、第一作だけでも全然構わない。
まぁX-メン自体を知らない人にはわかりづらいかもしれないが
老兵はただ消え行くのみ…
Xメンシリーズがいろいろあり過ぎてなんだかよく分からなくなってる身でありながら、これは単体でも十分楽しめた。
ローガンとチャールズの老齢ぶりは寂しい限りだけど、だからこそ子供達が超輝く存在に。いい対比ができてる。
それにしても凶暴過ぎ、少女。
首チョンパ級のエグさも含んだアクションシーンも大満足。
ウルバリン、ラストには満点な仕上がりでした。
生き様を見届けた
命を投げ出して弱者を守るために闘い続けた苦しい彼の人生の幕が降りようとする最期の時に、初めて温かな家族の愛を知ることができたのかと思うと涙が溢れた。
生身の人間らしさとミュータントの悲哀を感じさせるところはブレードランナー、やっと楽になれたね、と思ったところはレミゼを彷彿とさせる。
見終わった次の日も余韻が消えず、大切な人を亡くしたような哀悼の気持ちを引きずっていて、もはやアメコミの域を脱している。ヒュー・ジャックマンはローガンそのものだった。時系列順に見直してみるつもり。
ところで、改めてウルヴァリンZEROを見返してみたら、ストライカーにアダマンチウムの銃弾で頭を何発も撃たれたローガンは、記憶を無くしただけで、あっという間に回復していた。本作で登場したコピーとダメージがだいぶ違うな。。
あと、ZEROのラストでは、チャールズが逃げてきたミュータントを、なんと立って出迎えていた。あれ!? ファーストジネレーションでは、ハゲる前のチャールズは弾が当たって半身不随になってたよな。など気づいてしまった。。
シェーン
2029年メキシコ国境の町でローガン(ウルヴァリン)の前にメキシコ人女性が現れ、カナダ国境の町までローラという少女を連れて行って欲しいと依頼される話。
治癒力が低下して傷がなかなか回復せず足を引きずり咳き込むローガンと、世間を知らず心身共に暴れん坊なローラの交流や共闘シーンが対称的で且つ補いあっていて面白い。
マーベルお得意のメインストーリーとあまり関係ない寄り道があり、スカッとはいかず長かったけれどドラマ性があるし、ド派手ではないけれど緩急のあるアクションでなかなか良かった。
もう続編は無いのか?
リムジンの運転手しているローガンが居眠りしている時に、賊に襲われるシーンから始まる。もう昔のローガンではなく、ボロボロであった。
家に帰ると、プロフェッサーが居たが以前蒸発したと思ってたのだか生きていたんだ。
ミュータントの子供を預かった為に組織が追ってくる。そして戦いが始まるが、もうローガンの戦闘能力は、無い。
そして薬品を注射し最後の戦いに挑み息絶える。
こないだのインタビューで今回の映画で最後だと言ってたのでもう復活は、無いのか、残念です。
第1シリーズ終了
今まで積み上げてきたのは何だったのだろうと言うぐらい落ちぶれたX-MEN。なにしろプロフェッサーは認知症にかかっているし、ローガンは病に蝕まれている。しかし結局は新しい世代が登場しまだまだ映画を作るぞと言った具合だ。最後ローガンが墓からキャリーのように手を出して復活するかと思ったが、本当にローガンを殺してこのシリーズは終わるみたいだ、お疲れさんでした。
サヨナラ ウルバリン
精子提供で2世がいたローガン。
チャールズをメキシコ国境付近で隠遁している設定が面白い。リムジンでタクシー稼業で生計を立てているローガン。様々な乗客設定はリムジンならわで派手。ミュータントを兵器開発を目指したアメリカ政府は計画を中断。邪魔な子供たちの抹殺を計るが逃亡される。その中にローガン2世が。予告編で2世の少女が登場していたので驚き半減。自身の意に反して存在している分身にローガンは冷たい。ローガン2世とチャールズとの逃亡で訪れるベガスで観たカーボーイ映画の台詞がラストシーンの鍵に。
マスト シー
ウルヴァリンが負う義務 ヒュージャックマンが負う義務 制作者が負う義務 観客が負う義務 というわけで 苦手なマーベル映画に果敢に挑戦もやはり、、
全体に地味な画造りと鬱々としたストーリー。わかりづらいアクションとショッカーの様な戦闘員たち。
ダレ得な一本でした。
刻まれた生き様
ヒュー・ジャックマンが演じる、最後のウルヴァリン。
ヒューのハリウッド進出作は2000年の「XーMEN」第一作。
以来17年演じ続け、ウルヴァリンはヒューのハリウッドでの地位確立と活躍の証しと言っていい。
「デッドプール」を除くシリーズ全てに出てるのも(例えワンシーンのカメオ出演であっても)、その人気の裏付け。
今後「XーMEN」はキャストを一新してリブートされ2代目ウルヴァリンも登場するだろうが、ヒュー以外のウルヴァリンは考えられない。
感慨深さと名残惜しさを抱きつつ見たフィナーレは…
ウルヴァリンの最大の魅力は、その強さ、タフさだろう。
金属よりも遥かに頑丈なアダマンチウムの骨格と爪。
驚異的な治癒能力。
最強ミュータントでありながら、人間兵器として改造された悲しい過去…。
単なるヒーローではない、孤高のアウトローとしてのカッコよさは、男の憧れを体現。
…しかし、本作のウルヴァリンにその面影は無い。
冒頭、いきなりチンピラにボコボコにされる。
何とか撃退するも、爪は短くなり、治癒は遅く、痛みに顔を歪める。
彼の身に何があった…?
ミュータントが死に絶え、新しいミュータントがもう何年も生まれてない荒涼とした近未来。
無敵を誇ったこの男の身体にも、限界が来たのだ。
酒浸り。咳き込み。足を引きずり、白髪交じり。何かを見る読む時は眼鏡(!)。
国境の廃工場で、介護が必要の老体となった師、チャールズとひっそりと暮らしている。
リムジン運転手の仕事で稼いだ金で、海に出る船を買う為に。
突然、平穏が破られる。
ある少女を狙う謎の組織によって。
その少女、ローラは、自分と同じ能力を持つミュータントであった…。
これまでのシリーズのようなコミック調のテイストは皆無。
アクションの迫力もスケールも、これまでで最も小規模で、こぢんまりとしている。
しかし、最も壮絶。バイオレンス描写は激しく、痛々しい。
ヒーロー活劇なんてとてもじゃないけど言えない。
一人の男の終焉に向かう重厚な人間ドラマ、罪や苦しみや悲しみを背負った魂の最果てへの旅路。
だから本作のタイトルは、ヒーローとしてのウルヴァリンじゃなく、一人の男としての“ローガン”なのだ。
過去シリーズへのリンクもちらっとほのめかす程度でほとんど無いと言っていい。
しかし、ある家族と出会って、過去の思い出に談笑するシーンに、共に歩んできたローガンとチャールズの繋がりがしっかりと見え、ほっこりすると共にジ~ンとした。
また、ローラとの関係。
ローラは、かつての自分なのだ。
荒々しく、自分の力をどう使っていいか分からず、そして孤独。
彼女には、守ってくれる仲間が必要だ。
彼女には、温もりを与えてくれる“家族”が必要だ。
かつてチャールズが自分を導いてくれたように。理解し、与えてくれたように。
ヒューのウルヴァリン卒業と共に、パトリック・スチュワートもチャールズこと“プロフェッサーX”を卒業。
彼の今の姿も衝撃的だ。
かつての崇高で威厳ある姿は無く、弱々しい。自身の力も薬が無いと制御出来ず、時折暴走する。
そんなボロボロで、傷付き、衰え、疲れ果てた二人が一人の少女を守ろうとする。
全盛期のウルヴァリンに匹敵するであろうローラの激しい立ち回り、鋭い眼光。
常に苦汁を舐めたような険しい顔をしているが、演じたダフネ・キーンは確かな美少女で、彼女の熱演もまた必見!
ウルヴァリンと同じ悲痛な過去、ラストの一言、「○○」に目頭熱くさせられる。
敵はこれまでのように強大なミュータントではなく、人間。
が、彼らがやって来た事は、冷酷で非道。
彼らの切り札は、思いもがけない“人物”!
本作のモチーフはかの名作「シェーン」でもあり、劇中でも印象的に引用されている。
人の生き方は変えられない。
しかし、何の為に生き、何の為に闘い、何を遺したか。
刻まれた生き様は、恵まれし子らの未来の為に。
胸打つ事間違いナシの“X”と共に、ローガンという漢の締め括りに相応しい。
伝統芸能マーベルではなかった。だるくて途中に寝てしまった。 アクシ...
伝統芸能マーベルではなかった。だるくて途中に寝てしまった。
アクションも中途半端で、それぞれのキャラの扱いも非常に雑、特にxmenの頭脳の扱いが酷い、ホントただの呆け老人 笑。
まあ、アクションも含め、リアルさはあって良かったとは思う。
こう言った娯楽作品は、中途半端に捻ってロードムービーやヒューマンストーリーを入れない方が良い、
明快でテンポの良い、いわゆるマーベル節が見たかった。
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