羊の木のレビュー・感想・評価
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差別とは、何か。印象とは何か。
6人の前科ある人々が同じ地に集結する。
絶対に犯罪をしないと誓うもの。まだまだ暴れたいと嘆くもの。
それを知らず共存する住民。共に働き暮らす人が殺人犯だった時、あなたはどう思うか。殺人犯として見るのか、それとも人として見るのか。
人間は肩書きで人を見てしまう。そのような人間独特な模様が描かれていた。
何だか気持ち悪い。
でも、面白かったです。
気味の悪さが、すごく惹き付ける感じ。
殺人の前科を持つ6人がそれぞれ個性的で気持ち悪くて、すごく気になって仕方なかったです。
こういう人達が更生できるかどうかは…やはりその人それぞれの人間性が大きく関わっているのでしょうね。
ストーリーにこれと言ってメリハリはなかったような気もしますが、不気味なのろろ様を祀る不思議な魚深市と、そこに受け入れられた元殺人者、そして彼らと関わることになってしまった月末の微妙な関係性がとても面白かったと思います。
ラストは何となく??な部分もありましたが…
のろろ様は善悪をちゃんと見ていたということでしょうか?
キャストもとても良かったです。
難解で物足りない感じが残ったかも。
羊の木とは何だったのかわかりませんでした。
もしかして、のろろ様が本当の主役だったのかも!
だらだら感はないものの、いまいちスッキリしなくて物足りなかったように思います。
役者さんはみなさん素晴らしい演技で、短いシーンでも個性や良さが伝わってきて良かったです。
新参者のように、顔と名前が一致しなくても問題なく見れました。
映画館で誰かと見る価値はないかもしれないので☆少なめです。
タイトルの意味は?
たぶん市川さんの役が関係していると思うけど、全体的な話とタイトルのつながりがあまり分からなかったかな…
松田さんの不気味さとか人間模様は良かった!
でもストーリー的には、すっきりしない感じだったので普通という評価。
怖かったです、、、
あー、怖かった。
地方都市のありそうでありそうな未来。描写は現在のままなので、映画館の後ろの人がもしかしたら、、なんて妄想に取り憑かれました。まさに背筋が凍る。
私は、きっと受け入れる事が出来ません。なので6人が全員怖かったし、心があったまる事もないし、ラストに希望を見出したわけでもない。とにかく怖かったです。
もしも、そうなった時、、友だちだからなんて死んでも言えないわ。
6人のエピソードを深くすることは時間的に難しかったとは言え、多少物足りなさがあったです。
ただ、存分にゾワゾワ出来ました。
面白い
予告篇を見たときには気づかなかったが、お色気担当が優香だった。とても素晴らしかった。あと北村一輝も良かった。松田龍平は、演出が彼に頼り過ぎでは?
ああいう地方の秘祭的なものの考証が妙に気になってしまった。雨ぐらいで中止にしてしまうのだろうか。とか。
最後、色々あったけどひとまずよかったね的に終わったが、どうなんだろうか。
吉田大八ワールド炸裂
なるほど。こうきたか。
観客を最大公約数的な共感に導くようなカタルシスに馴染めない。ハイハイ、全く馴染んでない!
好き、嫌い別れるよね。この映画。
何かしらの共感を追い求めて来ている観客には、物足りなくもあり、アホくさすら感じるだろう。
ところがこの映画、角度を変えればザワザワとした戸惑い、やるせなさ、優しさ、希望、怒りが散りばめられている。その断片に翻弄される感覚!!
音と俳優が醸し出す不調和音の中で自分自身の心と会話できる。何度でもみにいきたくなる映画!!
大八監督、私はハマりました⬆️⬆️
観賞後もにゃっとする。
原作未読。
序盤の「これから“何か“が起きてしまうのでは」というざわざわ感は良かったんだけどなぁ。いまひとつ勿体無い感じでした。
後半からほぼ松田龍平がメインですが、正直松田龍平以上に不気味に感じたのが優香演じる女性受刑者で、前科持ちとはいえまだ30代の美しい女性が(作中でも「色っぽい女」と言われてたので美人設定でいいんだろう)何の目的も無くわざわざ介助の必要な老人を選んで愛するか?と最後まで疑問だった(特に作中で明かされる事も無いし)
老人にベロッベロにキスされる優香の絵面はインパクトあったけれども。
受刑者を「元殺人者」に限定した意味も特に感じなかったし、もっと二転三転あっても良かったのでは。
冒頭の文、誰が羊で誰が狼だったのか。
韓国で賞とれたのも納得
韓国のサスペンス映画を観たようなモヤモヤ感が心地よいです、自分の地元で撮影されたのもあって自分もその場にいるような感覚になりました、まさかこんな田舎町でこんなにも上質なサスペンスが作られようとは思わなかった
結論がないことが、結論。
公開直後かつ都心なのもあり、満席。錦戸くん目当ての女の子はもちろん、幅広い客層の印象でした。
人もいいし、魚もうまい。どこにでもありそうな、近所との繋がりが強い・不思議な文化がある地方都市で繰り広げられる、ありそうな近未来のお話。静かで怖いお話。この話どうやって収拾つけるんだろうなと思っていたら、最後は大味でそこだけが心残りですが、正解のない作品、途中まではすごくよかったです。
前科を知って見る月末くんや区役所の人、そして私たち観客と、先入観なく接する街の人たち。前科を知ると何につけてあっち側の人間として見てしまっている自分に気づき、彼らを信じているようで信じきれていない月末くんと見たもの感じたものを信じる街の人々と先入観を持って観ている自分を対比させていく。
罪を告白されたとき映画の中の人はそれぞれの行動をとり、罪を犯した人もそれぞれの道へ進む。この映画はこれ、というものは存在せず、どちらの立場にもなり得てしまいそうな自分の不確かさを感じるだけ。頭をぐるぐるさせたいときにみるのにオススメです。
役者さんは好演で、中でも優香さんの艶かしさ(歯磨き必見)と松田さんのサイコパスさに目を奪われる作品でした。
松田龍平さん
不気味な存在感を持ち、良かった、錦戸さん、人柄がよい役で良かった、優香さん、色っぽかった、みんな、幸せになって欲しかったけど、最後のシーンが何か、制裁とはいえ、せつない気が。ノロロが不気味でした
これでも抑えたけどややネタバレあり。
ポンポンという少ない音数で主人公と共に観客も感じる不穏な空気。街に受け入れる6人の殺人犯のバックボーンは多くは語られない。この人なに?と思っていると次のカットに移っている。だからこそこちらも興味をもち、映画の世界に引きこまれている。そこにはクスっと笑えるシーンもいくつか散りばめられていて。序盤からお見事だよ吉田大八監督!
そう、「桐島、〜」がそれぞれの目線で何度も同じシーンを繰り返し、それぞれが何を見ているのかに気づくと(ほー)となったようにこの映画も登場人物の視線の動きに注目すると俄然面白くなってくる。特に祭りで月末が文を見つけたときの表情、、祭りには行かないって言ったじゃないか、、、
真面目で良い人のはずの月末もいざ自分の父親や好きな人が元犯罪者と関わりだすとホンネが飛び出す。先入観や偏見で人を見ている自分自身のイヤな部分を突かれているようで痛くてヒリヒリする。
メモしたくなるような台詞もたくさんあったな。人は肌で感じたことは云々は、宮腰が手を洗って文に触れるところにつながっていく。宮腰はただ無邪気な人で生い立ちなどを考えると本当に切ない。
誰もがどこかに爆弾を抱えて生きているよね。少なくとも私は自分の爆弾が大きくていつ爆発するかわからない恐怖がある。紙一重、ていうか。人間そういうものじゃないの?
全てを呑み込んだのろろ。目を合わせてはいけない存在だったのに引き上げられて皆が喜び、一緒に写真まで撮っている。街の人はそれを直視して受け入れて、そして生きていくんだね。主題歌のDeath is not the End もボブ・ディランではなく女性ボーカルが入ったカバーを使っているところもポイントだろうなぁ。エンドクレジットが全て海に沈み(通常は下から上に上がっていく)最後に光が射す。死は終わりではない。再生するのだ。
あー早く2回目の鑑賞がしたい!!
期待は裏切りませんでした。
原作未読ですが多分ストーリーを絞って映画にしているのかなと。他の方のサイドストーリーも短編とかでやって欲しいなと、全く違うものになりそうなので。
桐島よりもこちらの方が個人的には好みです。
みんな人殺しなのに、みんな幸せになってほしいと願った。 人殺しなの...
みんな人殺しなのに、みんな幸せになってほしいと願った。
人殺しなのに、何かの間違いであったら良かったのになと残念に思った。
この街でなら、この町の人となら更正できるのではないか、と信じた。
人殺しと一括りにしちゃうよなー、と反省した。
早い話が、映画の世界に感情移入をした。
決して、爽快な展開ではないが、温度感のある仕上がりになっており、役者の力だろうなと思った。
最後の制裁のシーンはいらなかった。
爽快な展開ではないのだから、うやもやに終わらせても良かったのになと感じた。
羊の木
犯罪者を受け入れるという事のリスク。出てしまう犠牲者。でも、それだけでは終わらない。無数の希望がみえてくる。6人の元殺人者一人一人に。たとえ、死んでしまったとしても!終わっても続く違和感もあり、何度でもみたくなる映画だった。
役者が適材適所で際立っていた。主役が薄れているように感じたが、終わった後に続く違和感と共に月末の表情が出て来る。爪痕を残す役者なのか!私は好きだが、好き嫌いが別れる映画だと思う。
2018-18
予告編で、仰天ニュースやアンビリーバボー的なのを想像して、もはや劇場に入った頃にはパージ的なのを妄想して、期待値を上げすぎました。
見終わったときのこの感覚、なんか似てるのあったなと思ったら、同じ監督の『美しい星』。
あのときも、なんだろうこれ🤔と思い、今回も。
肌に合わない?
つまらなくはないけど、いまいちエンジンかかりませんでした。
おじさんのラブシーン好きですよね。
あと、ポンポン、とかパシーンっていう音楽(伝わります?)。
錦戸くんは、いい意味でジャニーズ感を消してて演技よかった。
北村一輝、優香、松田龍平、うまい。
クリーニング屋のおばちゃんがすごくいい人。
わたしが理解できたことは、
目つき悪くて人付き合いを嫌う人より、
お酒で人格変わる人よりも怖いのは、
愛想いいけど、何考えてるのかよくわかんない人が、聞いてることをワンテンポ置いてから答える瞬間だってことでした。
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