君の膵臓をたべたい(2017)

劇場公開日:

君の膵臓をたべたい(2017)

解説

タイトルとストーリーのギャップで話題を集めた住野よるの同名ベストセラー小説を実写映画化した青春ドラマ。高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった“僕”は、教え子の栗山と話すうちに、桜良と過ごした数カ月間の思い出をよみがえらせていく。高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。そして桜良の死から12年後、彼女の親友だった恭子もまた、結婚を目前に控え、桜良と過ごした日々を思い出していた。大人になった“僕”役を小栗旬、恭子役を北川景子がそれぞれ演じる。「黒崎くんの言いなりになんてならない」などの新鋭・月川翔監督がメガホンをとり、「ホットロード」「アオハライド」など青春映画に定評のある吉田智子が脚本を担当。

2017年製作/115分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2017年7月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第41回 日本アカデミー賞(2018年)

受賞

新人俳優賞 浜辺美波
新人俳優賞 北村匠海

ノミネート

最優秀作品賞  
最優秀脚本賞 吉田智子
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(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社

映画レビュー

3.5有限の時

2025年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

【75点】
時間は有限だから、1日1日を大切にしたいと思った。
そして、大切な人の時間も有限だから、いっぱい思い出を作りたいと思った。

少し無理やりな設定だと感じるところがあったが、ほっこりする気分になった。

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めだーか

5.0満開の桜

2025年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

数多ある物語の型の隙間にわずかに残されたスペースを、この作品が取った。
そんな感覚を覚えてしまうほど、この物語に心を掴まれてしまった。
いったい何回見ただろう。
未だ見飽きることのないのは、この物語と私との間に感じる真実の様な何かがあるように思えてならないからだろう。
だから小説も読んだのだが、この作品は映画の方がずっとよかった。
さて、
思春期になれば誰もが異性を気にしてしまうもの。
どんなに自分の世界に閉じこもっていても、クラスでの些細な出来事につい注目してしまう。
最近では草食男子という言葉があったように、女性の方がリードするというのが、女性にリードされるというのが、男子諸君の夢なのだろうか?
奥手とか、消極的とか、基本的にそんな男子の方が格段に増えているようだ。
山内桜良
この物語の原動力のすべてが彼女によって行われている。
その彼女との出来事を思い出すのが、志賀春樹の役割となっている。
桜良が春樹に興味を持ったのは、病院で置き忘れた「共病文庫」を志賀が拾い読みしたことだった。
その彼がそのことを隠し持つように黙っていることが、彼女には信じられず彼に興味を持ったという設定になっている。
しかし、同じシチュエーションが起きたとしても、果たしてそんなことはあり得るだろうかという疑問は残る。
また、彼女は以前委員長と付き合っていた。
しつこい彼が好きではなくなり、その後別れた。
時を同じくして彼女は自身の病気のことを知ったのだろう。
すい臓がんという病気は、発見されればすでに手遅れとイコールだ。
調子が悪くなって入院してしまえば、1ヶ月程度で亡くなってしまう。
調子が悪くならない限り、本人がそれを聞かされても実感がないというのが通常だ。
つまり
この物語そのものは、意外に矛盾があるのだ。
ではなぜこの作品にこれほど引き寄せられるのだろうか?
まずは、女子に言い寄られるという男子の夢がある。
知らない街へ遊びに出掛けるのも夢だし、まさかそこで一泊するというのもまた夢。
そうしていつの間にかペースを握られたころでにわかに実感する「死」というもの。
彼女にとっても、自分が認めた誰かを好きになるというか、少しでも想ってもらえるという感覚が欲しかったという点は納得できる。
具合の悪さと入院は、死というものの存在をダイレクトに実感させるのだろう。
その恐怖と戦っている彼女の存在は、彼にとっても次第に現実のこととして共有されていくことになる。
さて、、
作家は桜良の死を病気で終わらせなかった。
もっと残酷に、通り魔に命を奪わせた。
覚悟する間もなかった。
あのビルのTVモニターですべてのことを知る。
春樹にとって、彼女の死に対するショックは井上尚弥チャンプのカウンターのように炸裂したのだろう。
このKOされたショックはしばらく続く。
共病文庫を読みに行ったのも、葬儀からずっと後になってのことだった。
しかし彼はそれで立ち直ったわけではなかった。
そのままの状態で大人になって、ボーっとしたまま教師になって、やがて母校へと異動になった。
この作品は、そんな彼の再生の物語になっている。
ここが原作との違い。
図書館の改築と図書委員の補助
もう教師なんて辞めてしまえと思っていたところに起きた過去を思い出す旅。
聞きそびれた桜良の言葉
そしてその手紙を見つけた時、悶々としていた気持ちにケリをつけることができた。
死別では誰もが似たように、思いを伝えることができなかったという経験があると思う。
純粋であればそれだけ、その思いをいつまでも引きずってしまうのかもしれない。
そしてまた、最後の「僕と友達になってください」という一風変わった着地点。
パートパートをチェックすると、この物語のプロットには多少歪さが伺える。
でもなぜか、その不完全さと主人公の不完全さ、そして純粋な当時の想いが、まるで灰の中に隠れていた宝石のように浮かび上がってくる。
登場人物も、視聴者も、みんな不完全だ。
その不完全さを知り、自分の不完全さと重ね合わせて、そしてそれを赦すように涙があふれてくる。
いつか気が付くときがある。
それだけで十分なのだろう。
そんなことが人生に起きれば、それだけで勝利したことになるはずだ。
だから、どんな時も、いつでも桜は満開なのだろう。
その満開さに気づけばいいだけだ。

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R41

4.0令和のセカチュー

2025年1月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

萌える

大変素晴らしい映画だった。
「令和版セカチュー」と言っていいだろう。現在と回想を絡めた構成や不死の病といったテーマは、セカチューで一度やってる。時代が一回り回ったこの作品は、それでもセカチューには無かった良さもある。
泣きどころがほとんど無い。セカチューは後半、涙が止まらないけど、この作品は終始、桜良の明るさに支えられていて、春樹が泣くときようやく一緒に泣ける(号泣)。
二人だけの話じゃないところが良い。セカチューでも友達は描かれてるけど、本作の方が関わりが深いのは良い。
明るく可愛い浜辺美波ちゃんももちろん良かったが、抑えめ演技の北村匠海小栗旬、ツンデレな大友花恋北川景子、ガム君矢本悠馬上地雄輔も良い。委員長が犯人かと思ったがただの通り魔か。

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あらP★

5.0浜辺美波と北村匠海 永遠なり

2024年12月25日
iPhoneアプリから投稿

遅まきながら2人はやはり素晴らしい

小栗旬も流石

何度見ても良い

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haitanio