人生フルーツ

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人生フルーツ

解説

ニュータウンの一角にある平屋で暮らす建築家夫婦を追ったドキュメンタリー。さまざまな社会問題を取り上げたドキュメンタリー作品を世に送り出している東海テレビによる劇場公開ドキュメンタリーの第10弾。自身が設計を任された名古屋近郊のベッドタウン、高蔵寺ニュータウンに夫婦で50年間暮らす90歳の夫・修一さんと、敷地内の雑木林で育てた野菜や果物で得意の料理を手がける87歳の妻・英子さんの津端夫婦。敗戦から高度成長期を経て、現在に至るまでの津端夫婦の生活から、日本人があきらめてしまった、本当の豊かさを見つめなおす。ナレーションを樹木希林が担当。2016年3月に放送され、第42回放送文化基金賞番組部門最優秀賞受賞したドキュメンタリー番組を劇場版として再編集した。

2016年製作/91分/G/日本
配給:東海テレビ放送
劇場公開日:2017年1月2日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
阿武野勝彦
撮影
村田敦崇
音声
伊藤紀明
オーサリング
山口幹生
TK
須田麻記子
音響効果
久保田吉根
編集
奥田繁
音楽
村井秀清
音楽プロデューサー
岡田こずえ
ナレーション
樹木希林
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(C)東海テレビ放送

映画レビュー

3.5老いるほど豊かに実る生き方。“団地映画”の要素も

2016年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

団地の一角、雑木林と菜園に囲まれた平屋。一見ちぐはぐな取り合わせのように思えるが、この配置には深い意味と歴史がある。

平屋の家主は、ここ名古屋近郊のニュータウンの計画に関わった建築家と、その妻。NT開発では理想がかなわず失われてしまった「里山のある暮らし」を取り戻そうと、建築家は土地を買い家を建てた。妻は多種多様な野菜と果物を手塩にかけて育て(作業は夫も本格的に手伝う)、手間を惜しまず丁寧に料理を作る。

90歳と87歳。老夫婦の素朴な人柄と、お互いを気づかいほぼ自給自足の生活を楽しむ姿が、ほほえましくうらやましい。さらに、自分の老後を思わずにいられない。こんなに豊かで実りある暮らしが果たしてできるのか、と。

昨年は「桜の樹の下」という、団地の独居老人たちを追った傑作ドキュメンタリーがあった。本作も、少し変わった切り口の団地映画として、滋味豊かな気づきと学びをもたらしてくれる。

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高森 郁哉

4.5こんな人生

2024年11月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

こんな風に人生が送れたらなって思う、自然にあふれた日常風景

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たー

5.0こつこつゆっくりと

2024年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

約7年前映画祭で鑑賞した。その時、とても感銘を受けたので、テレビで放映されると分かり、2回目の鑑賞。
生活全てにセンスが感じられる。自ら設計したこだわりの詰まった平屋のお家。
手間暇かけた手作りの丁寧な暮らし方。
皇室のような佇まいで、庶民とは位が違う感じがした。
とても真似はできないが、この映画を見て、素敵な映画だと共感してくれる男性と結婚したかったなあ(時すでに遅し)。
出てくるプリンやフルーツたっぷりのケーキ、どれも美味しそう。

修一さんは、戦時中戦闘機の設計をしていた。そして戦後、時代は高度経済成長期。多くの大規模集合住宅の設計に携わったが、完成したものは、自分の理想とはかけ離れた画一的な作りのものだった。そんなつらい経験をした後で、自分の理想を求めて、今の家を建て、スローライフの暮らしにたどりついた。英子さんも大変聡明な方だが、ご苦労もいろいろとあったことでしょう。

二人の死後あの家はどうなったのか気になる。管理が大変そうだし、古い家だから、手放すのも選択肢としてありだと思う。

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ぼっち

4.0色々考えさせられるドキュメント

2024年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

CSで録画視聴。
建築家の老夫婦を通じて本当の豊かさとは何か考えさせられた。
テーマも現在進行形。今でも十分問題ないテーマだ。
人生について色々思いながらこの作品を観た。
観たかったドキュメントなので観て良かった。

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ナベウーロンティー