メッセージのレビュー・感想・評価
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人間の未来は
邦題『メッセージ』より原作の短編『あなたの人生の物語』と言う方がしっくりくる。
SF映画では久しぶりに面白い映画だった。
SF好きならアーサーCクラークの名作『幼年期の終わり』『2001年宇宙の旅』をイメージするかもしれない。
柿の種の様な謎の存在が突然世界各地に現れる。
これはいったい何だと世界が騒ぎ出す。
ここまではベタなファーストコンタクトSF映画。
そして主人公の過去の娘を失った事への悲しみの映像から始まるともしかしてタルコフスキーの『惑星ソラリス』と近いのかと思いながら見出すが途中ではたと気付く。
なるほどと!
SF映画でたくさん描かれてきてる異星人とのファーストコンタクト物。
描き方を失敗すれば二番煎じだとか言われかねない。
エイリアンとのコンタクト方法もエイリアンの造形(タコ足宇宙人)もご愛嬌というところ。
しかしこのエッセンスを映像としてここまで見せてくれるのは監督の才能ですね。
書のような異星人の文字は中塚翠涛さんの書を思い浮かべた。
柿の種型の宇宙船?も2001年宇宙の旅のモノリスのようだったし過去のSF映画のオマージュもある気もしますね。
彼等は何故地球にきたのか?
そして何を伝えたいのか?
人間たちはとういう行動を起こすのか?
彼等と出会ったことで人間たちはどう変わって行くのかと想像は膨らむ。
昨今のSF映画は派手なCGとドンパチで食傷気味だったが久しぶりにじっくり見られる映画でよかった。
また監督のドゥニ・ヴィルヌーヴはこれこら公開予定の『ブレードランナー2049』も監督しておりこちらもいまから楽しみだ。
"ばかうけ"からのメッセージ
「メッセージ」字幕版で鑑賞。
*概要*
ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズは、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていく。
*主演*
エイミー・アダムス
ジェレミー・レナー
*感想*
開始早々、冒頭から独特の雰囲気で、何度も睡魔に襲われましたw
感想は、まぁまぁでした。そんなに面白くはなかったです。
あの物体はどこから来たのか、なぜやってきたのか、言語学者ルイーズが解き明かすのです。劇中に何度かルイーズの頭の中でフラッシュバックが起こるのですが、その意味が後半になると分かるのですけど、まだ少し解らない部分があったので、1回観ただけじゃわからないです。もう1回観れば分かるかな。。(^^;
あと豪華キャストの演技、落ち着いた雰囲気、BGMが素晴らしかったです。(^^)
監督曰く、あの物体のモデルが日本のお菓子"ばかうけ"だったらしいですね。正直、驚きましたw
何度も眠たくなりましたけど、、色々と考えさせられる作品でした。\(^^)/
武器を提供
未来が見えてしまう主人公ですが、それでも前に進んでいこうというシーンはとても素敵でした。理解不能な宇宙人の文字をみるみる解読していく主人公を見て、言語学者の凄さも分かりました。
話が進んでいくにつれて、これからどういう展開になっていくのかが気になってくるので、飽きることはありませんでした。楽しめた。
噛めば噛むほど空想が膨らむ、これこそSFだ。ドゥニ・ビルヌーブの演出力の勝利
アカデミー賞では作品賞や監督賞を含む、6部門もノミネートされながら、音響効果賞の1冠だけ。いつも通りのSF作品への”シオ(塩)対応”だが、世界的に大ヒットしたSFの新機軸である。
原作は、中国系アメリカ人テッド・チャンの短編小説、「あなたの人生の物語」(Story of Your Life)。テッド・チャンは本業がテクニカルライターなので、25年を超えるキャリアで20作品に満たない超寡作主義のSF作家である。短編ばかりなのだが、すべてがハイレベルいう創作の天才でもある。
しかし、この原作はいったいどうやって映画化するんだ?って感じの代物。言語学という切り口でエイリアンとコミュニケーションするという難解な内容を持ち、その言語学の話が、物理学を勉強した人でないと知らない。"ラグランジュ力学"というものを使った話なのである。また、7本足(ヘプタポッド)のタコ型のエイリアンって、造形としては昭和世代に懐かしい古いタイプの宇宙人だ。宇宙戦争でもなく、人間 VS エイリアンでもない。映像化するにもジミな風景しか浮かんでこない。
これは監督ドゥニ・ビルヌーブの演出力の勝利なのだ。地球へ襲来してくる宇宙船の造形や数、地球側の各国政府や軍隊の対応、そのエイリアンとのコンタクト方法、すべて映画オリジナルである。タイトルも"Story of Your Life(あなたの人生の物語)"でなく、"Arrival(到来・出現)"であって、つまり小説の実写化ではなく、完全な映像リメイク版といっていいだろう。しかし原作の”いいところ”を推し量ることができるようになっている。このドゥニ・ビルヌーブ監督が、今年秋の話題作「ブレードランナー 2049」(名作の続編)に抜擢されたことに、心がときめく。
とはいえ、原作のエッセンスを知っていたほうが理解は早い。「あなたの人生の物語」はそのタイトル通り、"あなた(You)"=2人称で書かれている。まだ生まれていない”わたし”の娘”あなた”に対して語りかける。つまり未来を予言するようなSFなのである。エイリアンとの遭遇によって、未来を理解する能力を得てしまった博士の話。ここを押さえて観れば、いろいろ分かってくる。
それにしても人間の概念と、宇宙人の概念が違うという局面を理解するのは、アタマの固い人、常識にとらわれすぎの人には難解だろう。あなたはどうでしたか? 2度観たほうが、より理解は進むかもしれない。
もしかして未来に生まれる娘は、遺伝的または後天的に、博士の予知能力を得てしまっているのかなぁ…なんて考え始めると、噛めば噛むほど空想が膨らんでいく。これこそSFだ。すごく面白い。
(2017/5/19/TOHOシネマズ日本橋/シネスコ/字幕:チオキ真理)
催眠術にかけられたような(_ _).。o○
異星人の地球侵略なのか!?
突如全世界に現れる予告から気になる変な形の円盤
侵略なのか友好なのかを確かめるべく政府から依頼を受ける言語学者の主人公・・・
所々に愛娘との思い出が、走馬灯のようにカットインしながら言語解明していくわけですが、過去なのか未来なのかが、最後に・・・
アルマゲドンやインデペンデンス・デイのような派手な演出もアッと驚くような描写もありませんが、ラストはえ!?そういう事なん!?
終始催眠術にかけられてるように睡魔に襲われながらボ〜〜ッとしながらの鑑賞でした。
☆3
SFか…ドラマか…
わざわざSFとして撮る必要があったのか…と思いました。
主人公の回想シーンが多く、途中から未来の回想?シーンに変わるが大体読めちゃう感じがつまらない(..)
今までのエイリアン系の作品はエイリアンvs人間で戦うものが多いから、これはこれで斬新さが少しはあったかも。
最初は「インターステラー」のように相対性理論的な難しさがあると思ったが…
何もない(笑)
私には合わなかっただけで他の観点で観たら面白いかも。
ハズレ
ちょっと酷い出来ですね。
最後になるほどと思わせたいなら、もう少し根本の背景設定を納得出来るレベルにしておくべきです。
必然性というか、目的というかそういった点が希薄すぎるために、全てがぶち壊しになっている作品です。勿体ない。
そこだけ、しっかりしたものにするだけで、全然心に響くものが違ってくると思います。
レビューの評価が大きく別れている要因じゃないでしょうか。。。
素人見解で偉そうに、すみません。。。
とても好き
原作短編小説「あなたの人生の物語」こっちの方がしっくりくるタイトル。
異星人との遭遇が問題ではなく・・・
未来に悲しい出来事が待っているかもしれないけど、前進していく主人公。幸せだけど悲しい、悲しいけど希望が待てる。
同じSFの類で「インターステラー」や「コンタクト」が大好きなので、これも間違いなく何度も見返したくなる作品になると思う。
知的なSF作品
評判の高い作品でしたので公開初日に鑑賞。期待通りとは言えませんでしたが、自分なりにメッセージは感じとることが出来ました。何も害を発しない物体に対して敵意を表し攻撃する人間の愚かさ、未来はわかっていても今を大事にすることの大切さなど、いつの間のか作品に吸い込まれていました。
2017-55
柿の種
世界中12箇所に現れた宇宙人とコミュニケーションをとり、地球にやってきた目的を探るアメリカ代表言語学者チームの話。
予告編やCMで宇宙人を題材にしたコミュニケーションを図ろうとするマジメで硬いドラマという情報と印象のみ持って鑑賞。
序盤で登場したアメリカ軍人の横柄さにこのパターンかと思いつつも、ちょいちょい差し込まれる子供とのやり取りとも交じり合いどう展開するか期待したが…進行上仕方ない処もあるけれど遅々として進まず謎解き的な面白さもない言葉と文字の解析に眠くなってくる。
軍の方向性と主人公の立ち位置は案の定、宇宙人とのやり取りとリンクする子供とのやり取りのカットが徐々に増えてきて…問題が起きた後唐突に会話が成り立ち始めて、ってなんだそりゃ。非ゼロ和ゲームとか説明的過ぎるしどんな会話だよ。さらには3000年云々言い始めてげんなり。
最後もぼんやり、取り敢えず皆仲良くね。
伝えたいことがある上に知的であろう筈の宇宙人の伝達手段や見た目のチープさとかは目を瞑るとして、ワクワク感もハラハラも感動も衝撃もなくてふ~んという感じ。
風呂敷広げすぎ?
未知の言語を解読する先に何があるのかと思いきや…えーそんなこと?!
哲学的とかなんとか触れ込みもあるようだが、特に思索的でもないし複雑な話だとも思わなかった。
時制のない言語を覚えたら、未来予知までできるようになる、ってさすがに無理があるんじゃないでしょうか?笑
それに天才物理学者の唯一の活躍が、
1/12に気付くだけって…w
作品のメッセージは理解できますが、
イマイチ乗り切れなかったな。
お子さんのいる女性などにはグッとくるのかも?
映像と音響は素晴らしかったです。
最後になるほど!ってなった! 最初の方から?って疑問になる部分もあ...
最後になるほど!ってなった!
最初の方から?って疑問になる部分もあったけど、最後に謎が解けていく感じ!
SF映画の中では、いろんな人種間も見て取れて良かった映画でした。
最後に覚悟を感じました。
ただ、エイリアンのところがちょいと長過ぎひんかなぁ?と思ったけど、良い映画ではあります。
この映画では、‘’間‘’ というものが絶妙です‥…
SF史に名を残すであろう傑作!
素晴らしい映画を観てしまった。
何から話せば良いのだろう。SF黄金期である50年代から現在に至るまで、ありとあらゆる手段、アイデアでSFは私たちに感動と興奮を提供し続けてきた。しかし、近年は画像・映像処理技術の目を見張る進歩にも関わらず、そのアイデアは既視感のあるような、またこれか。というようなものばかりであった。(近年での快作といえば、『インターステラー』『オデッセイ』くらいである。)さらに、尺の問題もある。SFというのはその性質上、2~3時間という限界は、明らかに短すぎるのである。従って、書籍原作のSFは勿論原作の方が楽しめるし、『星を継ぐもの』『幼年期の終り』などのSF界最高傑作らは、映画化不可能と言われたりする(幼年期の終りはドラマ化した。中々良かったので是非観て欲しい。)。
ゆえに、本作品も予告編を見る限り、まさに『幼年期の終り』に酷似しているし、『未知との遭遇』系のストーリーは既に万策尽きている。過去の名作を超えることはできないだろう。そう考えていたのだ。
しかし、本作を観て、震えが止まらなかった。変わった時間の進行のストーリーだが、ヘプタポッドがルイーズに与えた「武器」、これによって全ての伏線が1度にして回収される。ストーリーを中間で折り返し、エンディングとイントロダクションを同時にし、2つのストーリーを同時に追っていく。「武器」はルイーズだけではなく、私たちにも与えられていたのだ...これによって『メメント』を想起させる革新的な時間構成となった。冒頭で亡くなった娘、彼女が意味するところとは。この興奮は是非劇場で味わって欲しい。
ちょっとクセのある理論物理学者、「殻」の人知を超えた神々しさ、重力、ヘプタポッドの期待を裏切らないフォルム、ヘプタポッドと初めて意思の疎通がとれたシーンの美しさ...SFファンが手を叩いて喜ぶ定番要素は勿論全て詰まっている。そしてそれを2時間に上手く収めてきた。
『未知との遭遇』『コンタクト』を超えられない?いやはや、『メッセージ』は今までにないリアリティー、映像技術、そしてアイデアをもってして私たちにSFの本気を叩きつけてきた。これは間違いなくSF史上に残る名作となるはずだ。
これほどの傑作にリアルタイムで出会えたことが本当に嬉しい。これだからSFはやめられないんです!!
観て良かった。心が穏やかになりました。
事前の知識を持たないままスクリーンに臨んだ。初めはワクワクして見入ったが、途中から変わった。結果、宇宙万有の教義を示してるような示唆に富んだ作品だった。決してSFという括りで囲うべきではない、謎は多いがモノリスよりもずっとわかりやすい種型の船。その中には多くの示唆があり、地球外生命体は現れるが決して怖さは感じず、暖かで豊かな奥深さがあった。SFとミステリーと家族と愛と人間のあらゆる側面、そして戦争と平和…シナプスを次々と繋げるストーリー。
〈人間の中に答えがあるのにそれを自らだけでは見つけられない。だから彼らはそれを教えに来た。そもそも戦争は、平和のため、自らを守り強くなるために起こす。それは手段として平和のためにならないことを人間は忘れている。このままでは未来に自らを切り刻む世界戦争が起きるのは明白。だから、それをさせないために、平和に導く方法は、人間の中に既にあるんだ。それを思い出して欲しい。その方法とは、最高の人間の『武器』である言葉なのである。言葉で歪んで捻れた人と人との関係は言葉で修復できるんだよ。未来を見つめ、今、自分達が出来ることをやりなさい。そうすれば、人を痛めつける武器ではなく、平和を希求する言葉を使おう。『未来』と『言葉』。このことを思い出して欲しいから来たんだ〉というメッセージ。
原題のArrivalから題名をメッセージに変えたのは、この映画の本質の主題を表現。なるほど〜でした。観て良かった。大好き。
最高の「未知との遭遇」映画!
2016年度のアカデミー作品賞にもノミネートされた宇宙人襲来モノを、109シネマズ二子玉川で鑑賞。
日本ではそんなに話題になってませんが、公開初日とあって、劇場はパンパンでした。
場内を見渡すと、学生からお年寄りまで、幅広い層の方が観に来ていました。
かくゆう自分は、事前情報のほとんどないままでの鑑賞。
事前情報といえば、アカデミー賞で何部門かノミネートしてたってことと、墨汁っぽい丸が出てくるってことと、デカイばかうけが出てくるってことくらいで、
一体どんなテイストの映画なのか、どんなジャンルの映画なのか、誰が出てるのかさえわからないままでの鑑賞でした。
結論から言うと、たまげるくらい面白かったです!
これは、前情報がない方が良い!!
何も知らなければ知らないほど、自分自身が未知のものと向き合う体験ができて、
この作品のメッセージを直で感じることができます。
また、本作は絶対に劇場での鑑賞がオススメ。
劇場のスクリーンならではの威圧感、劇場のサラウンドならではの重量感、劇場の空間ならではの異空間を味わえます。
それらの効果を体感するからこそ、作品のテーマに触れることができるように感じます。
論じようと思えば、いくらでもあーだこーだ持論の輪が咲く映画なので、
夫婦で、カップルで、親子で、友達同士で、ぜひぜひ観て欲しい作品です。
かくゆう自分はひとりでの鑑賞だったので、ひとり鑑賞も超絶オススメです。
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