メッセージのレビュー・感想・評価
全690件中、301~320件目を表示
壮大
突如世界各地に飛来した謎の宇宙船。
彼らの目的は何か、どういう生命体なのか、コミュニケーションを図ろうと政府の招集を受けた言語学者ルイーズバンクスと物理学者イアンドネリーら2人と宇宙人ヘプタポッドの交流を描いた壮大な作品。
宇宙人のヘプタポッドが本当に得体の知れない生命体で、コミュニケーションツールとして使用する絵なのか、模様なのか、記号なのか全く訳のわからないモノを出現させる不気味な存在。
パターンや共通点などを研究し、解読に挑むルイーズ達。その過程は複雑すぎて自分には1mmも理解できない笑。
解読を進める中で未来を予知する力?のようなものを手にするルイーズ達。
自分の娘と思われる女の子を亡くすフラッシュバックに悩まされながら、見事その力を利用して、ヘプタポッドと人類の戦争を回避。
とこんな風に文面にすると非常に単調な展開に見えてしまうが実際映像で観るとなんというか余白の部分がとても多く、幻想的で抽象的な表現が多くて、とてもじゃないけど自分の文才じゃ表現できない笑。
とにかく観てください笑。
監督はカナダ人のドゥニヴィルヌーヴ。
他の作品は観たことないが名前のきいたことのある作品が結構多く、今度ブレードランナーの新作の監督もやるみたい。
この作品もアカデミーで8部門ノミネートのかなり評価されている。
それなのにばかうけにソックリだと言われ、しまいにはコラボまでしてしまうノリの良さ笑。どんな作品なんですか笑。
宇宙を愛しすぎて曲を作ってしまうほどの宇宙愛好家で有名なACIDMANの大木伸夫氏も絶賛していた。ライブのMCで笑。
『あなたの人生の物語』
なぜ地球外生命体の形はアレなのか?
これまでのドゥニ・ヴィルヌーヴ作品を観てきて、いくつも「なるほど!」と納得させられてきた。これからの「ブレードランナー2049」に繋がるSF作品として期待を持って鑑賞。
しかし、個人的にSF知識や許容範囲は狭いので、「なるほど!」の前に「またか…」がよぎる不穏な展開のオンパレード。そして淡々と語られる情景。盛り上がりに欠ける終盤。まぁ、そもそもそういうストーリーであって、演出の問題ではないのだろうが…作品としては残念でならない。
なぜ地球外生命体はみんなアレなのか、中国人民解放軍の上将の個人携帯に直電→直談判してヒューマニズムに訴える…とか、ツッコミどころは山のごとし。
「ブレードランナー2049」のハードルを少し下げるキッカケにしたいと思う。
ARRIVAL=到着、出生
これはSFではない。
ヒューマン・ドラマだ。
突然あらわれた12艘の宇宙船。
言語学者として、彼らの言語を理解し、コミュニケートしようとする。
フラッシュバックのように差し込まれる、彼らのいない生活のシーン。娘。
時間の輪がばらばらになったとき、
どんな風に生きるのか。
静謐な彼女の家、湖畔、宇宙船のある開けた野原のような場所。
軍の基地さえ、整然として
静かな全体のイメージもとても好きだ。
未知との遭遇みたいなSF映画
予告映像で「武器を与える」とあったので後半には戦闘が始まってしまうのかと思っていたが…そんなことはなく、予想を裏切る展開が待っていた。ただ、ちょっと全体的に盛り上がりに欠けるかな。それもまた好きではあるのだけれど。
最近だとエイリアンが来たらとりあえず戦ったり大きなトラブルが起きたりするので、高揚感もあるがさわやかな気分で映画館を去ることができた。エイリアンが来ること自体がトラブルであり、それに人類がどう対処するかというのは、規模はまるで異なるが未知との遭遇のようだった。
ひたすらひたすら積み重ねて相手を理解しようとする。その過程がこの映画の肝で、それが地球外生命体とのコンタクトであるべきなのだろう。即座に攻撃を仕掛けてくるインデペンデンス・デイや宇宙戦争でも、一対一のコミュニケーションを描いた宇宙人ポールでもない、また斬新な宇宙SF映画だった。
時間の流れを表現している。
タイトルなし(ネタバレ)
作者の思い込みだけで出来上がっている作品の代表のようなものです
全く未知の生き物と出会ったとして、互いに相手の出方を探るでしょうが
そんな感じさえも伺えなかった、ただ一方的な(人間達)の考えだけを取り上げている、
駄作の代表です。
最後にちょっとゾクゾクした
かなりコアなSF映画
よかった、終わってしまう前に滑り込みで観れた。
おどろおどろしいというかまがまがしいというかそういった音楽ともいいにくい音が背景を流れ続け、異文明との接触は必ずしも楽しいものではなく、少なくとも緊張感の連続であることを、聴覚と視覚の両面から体感する映画。
ストーリーのメインメッセージは協調が大切だということで、それ自体は目新しいわけではない。だがそこに異文明がプレゼントしてくれる能力が絡みあい、観ごたえのあるストーリーになっている。この能力がまた、素晴らしい能力であることは間違いないのだが、それを持つことが幸せかどうかは生き方次第というもので、かなり考えさせる映画になっている。
コアなSF映画だ。
エンタテインメント性はストイックなまでに抑え、これで売れるのかと心配にさえなるが、今日まで上映しているのだから、よかったのだろう。(7週め)
2019/10/17 追記
この映画に関する、琥珀さんとカミツレさんのやりとりを読んで、どうしても原作を読みたくなって、読んできました。以下は、映画でこの作品に導かれ、お二人のレビューで刺激を受け、原作「あなたの人生の物語」を読むことになった私の、至福の体験の記録です。
読んできました。もし映画を観ただけだったら、下記程度の理解で終わったでしょう。
「メインメッセージは『協調が大切』。そこに加えて、異文明がプレゼントしてくれる素晴らしい能力を持つことが幸せかどうかは生き方次第と考えさせる映画になっている」(当時の自分のレビューを要約)
本レビューでのやりとりと原作を読んだおかげで、上記の薄い理解でなく、「もうちょっと深いところで、わかったような気がする」という、映画好きとしては至福の時を、今、迎えています。以下は、読んでない人にはピンとこないであろう不親切な文章になってますが、読んだ際の自分の驚き、喜びをそのまま残しておきたいので、わかりにくくて申し訳ないですが、このまま残します。
「第1本目の線を書き始める前に、全体の文の構成がどうなるかを心得ていなくてはならないことを意味している」
たったこの一文が、重要なことを言っていることに、気付きながら読む、ということの快感。
フェルマーの原理という言葉は知らなかったが、その意味するところを知った上で読み進める際の、先の楽しみ。
なるほど、SFって、結論やネタを知ったからといって、つまらなくなるものではなかったんだ。かえって、ワクワク感が増してるよ!
そして、"覚醒" を、これだけ具体的に描いた作品は、かってあっただろうか。彼等の "文字" を学ぶうちになされていく "覚醒" 。その過程は、それの行き着く先を知った上で読むと、感動的ですらある。何も知らずに読んでいたら、「このあたり、ちょっとかったるいな」と感じながら読んだであろう部分が!
「といっても、結果的に思考過程が速くなったというわけではない。心は、疾駆するのではなく、表義文字群の基層をなす相称性の上に均衡を保って漂っている」
ただ読んでいたら、何難しいこと言っちゃってんの、だ。それが、エンディングに向かうはっきりした道標と理解できる喜び!
カミツレさんが、「2001年宇宙の旅」のスターチャイルドをあげてらした意味が、読んでようやくわかりました。それこそ "覚醒" したかのように、わかりました。
この状況に自分を連れてきてくれたのは、もちろん琥珀さんでありカミツレさんなわけですが、それよりも先に、この「メッセージ」という映画を私が観ていなければ辿り着いていない、と気づいた時の衝撃! 映画を観ることは、こうして、より深い理解や経験への入口にもなりうるんですね。
これで、もう一度「メッセージ」を観る機会があれば、最高の視聴体験になるかなぁ。
なんか、堅苦しい言い回しになっちゃったけれど、自分の中では、とてもスリリングな一週間になりました。
重ねて、感謝します。こんな経験に導いてくれて、ありがとうございました!
さあ、また明日から、新たな経験ができるかも、と楽しみにして、映画観に行こうっと。
ばかうけ、日本にも現る。
宇宙船「ばかうけ」(監督公認)は日本にもちゃかっかり現れるのですが、場所が北海道という辺り、かなり空気も読める様子。
へぷたぽっどが使う円形の文字同様、ストーリーもループものとしてみることも出来るのが面白いです。
あとマックス・リヒターの挿入曲でガチ泣き。
新しい、コンタクト。
やっぱりSF映画が大好きだ!
原作はテッド・チャンのネビュラ賞受賞作の短編小説でSF界隈では超有名作品。
私も相方に読むよう薦められていたけど今までなんとなく未読でいたところ映画化と聞いて、今さらだけど映画を見てから原作を読もうと思いました(*'-'*)
(経験上、映画→小説だと面白さが2倍になるが、逆だと半分になる)
言語が思考を規定する、という考え方があるけれど(言語相対論とか言語決定論とか言うらしい)この話はその考えをSF的に発展させたストーリー。
かなり観念的な話だと思うのですが、よくこんな風に映画として見て面白い映像作品に作り上げたなぁと。
この監督さん(ドゥニ・ビルヌーブ)はこの後ブレードランナーの続編を撮ってるそうですが、ぜひ他のSF作品も作ってくださいとお願いしたくなります。
この映画で特に素晴らしいのは音楽。
この映画をSF映画として成立させるのに大きな役割を果たしていると感じました。
この作品はアカデミー賞の音響編集賞を受賞しているのですが、それも納得です。
なんだか小難しいことばかり書いてしまったけれど、この映画を見終わったときには涙が止まりませんでした。
SFですがかなり情緒的なお話でもあります。
もう一度映画を見に行って、そのあと原作を読んでみようと思います^^
ちわちわ。
映画という媒体をうまく生かした。
これもSF…になるのか。
監督が「ブレードランナー2049」を手掛けるドゥニ・ヴィルヌーヴと言う事で観てみた。
物語は突然世界中に現れた謎の物体。宇宙船の様な物体の内部に侵入し、内部に生息する地球外生命体とコンタクトを試みる人間達との姿を描く。
全体的な印象は一応SFではあるのだが、どちらかと言えば人間ドラマ的要素の方が強い感じがした。時として主人公の回想シーンの時系列が錯綜して観ながら戸惑ってしまったが、時として出てくる人間の愚かなエゴに怒りを覚えたりして、何時の間にか作品にハマっている自分がいた。
あのエンディングには賛否両論分かれそうだが私的には有り、かな。
作品全体の雰囲気は結構好みなので次回作ブレードランナーの新作が今から楽しみ。
全690件中、301~320件目を表示