関ヶ原のレビュー・感想・評価
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私の今年一番の映画作品
長文のレビュー、言葉遣いの不備等々があるかと思いますが、ご容赦ください。
さて、一言で言えば、今年見た映画で一番良かった。これにつきます。
これは本作を含め8月だけで3本の映画を劇場で鑑賞している映画好きとしての私の側面と、司馬遼太郎を読んで中高校生時代を過ごし、読了した著作の文庫本が3桁程度である司馬遼太郎好きとしての私の双方の側面より出した結論です。
本作は本編だけで2時間半。予告を併せるとおよそ3時間。これは近頃の作品時間としては長め。しかし、「冗長か?」といえば、決してそのようなことはない。一つ一つのエピソードが「関ヶ原」という戦国時代最大の合戦へとつながっていきます。
本作は「関ヶ原」という歴史上に存在した、あの時点におけるあの場所での大事件を描いた作品であるということが大前提。視点を仮りに石田三成に固定するならタイトルは「石田三成」にすればいいはずです。
本作はあくまで「関ヶ原」。この応仁の乱にその規模で劣るとも知名度では勝る戦を書くために必要とされる限度で、主軸は石田三成の視点を用い、対比軸として徳川家康の視点を用いています。そして、本作では石田三成との恋愛軸及び補足視点としての初芽の視点を用いているという印象。原作はもっと視点となる人物が多いですね。
そして、それぞれ背負っている背景も物語との関係性で描くことで必要最低限には「関ヶ原」に至る背景事情は把握できるのではないでしょうか。一本の物語の軸を感じられる脚本でした。
原作「関ヶ原」より内容が薄く感じられる方もいらっしゃると思いますが、私個人としては映画という数々の制約が存在する媒体において十二分に多面的に描いていると思います。そして、ちょいちょい司馬遼太郎の書く小話を想起させるやりとりや場面があって、うれしかったです。
俳優陣の演技も素晴らしかったと思います。主演の岡田くんは本当に時々アイドルだってことを忘れるくらいの演技力ですね。バーター出演もなく(それ自体を否定する気はありませんが、演技力に関してはどうも欠けているものを感じることが多いです。)、本作は俳優陣の演技力の高さが際立っていました。
カルト的人気を誇る(と私個人は思っています。)島左近についても平岳大がよく演じられていました。お父さんの故平幹二朗も素晴らしい俳優だったけど、岳大さんも素晴らしい役者ですね。
私個人としては西田敏行演じる徳川家康がとても印象的だったのですが、役所広司の徳川家康も素晴らしかったです。CGを駆使してあのたぬき腹を見せるなど役作りも徹底していて、表情の作り方なんかも“たぬきじじい家康”という感じが出ていて良かったです。
有村架純も明らかに演技力が向上したように思いました。
東出くんはやっぱり傑物だなと思いました。
滝藤さんは本作が一番のはまり役なのではないでしょうか?尾張弁がしっくりきてました。
西岡徳馬の前田利家なんか、もう「槍の又左、ここにあり!」って感じで格好良かったなぁ。
壇蜜もドラマで愛人の役を演じた時よりも眼に見えて演技力を上げられたように思います。やはり、妖艶とまでは言わずとも色香を感じます。
音尾琢真の福島正則もこれ以上ないはまり役なのではないでしょうか。あの馬鹿っぽさは緊迫した本作の雰囲気の中で唯一コミカルな要素だったと思うのですが、石田三成からすればあんな感じに思えていたんだろうな、という感じを絶妙に表現してました。なお、本来の彼は領地の知行を増やすなど必ずしも猪武者ではなかったように私は思うことを付言しておきたいと思います。
台詞がお国言葉丸出し+早口で聞き取りづらいという意見もあるかと思いますが、私からすれば「シン・ゴジラ」の方が聞き取りづらかったです。
監督が巨額を投じて自分の撮りたい映画を撮った。まさにそうかもしれません。原田監督の原作クラッシャーぶりはかねがね存じていますが、今回は作品としての調和性がいつも以上に高い作品ではないでしょうか。
再度劇場に足を運ぶ予定です。
三成の義、合戦シーンは見事
日本史勉強しとくんだった…
まず、当時の言葉を早口に、しかも大方のシーンは怒鳴るような発声で話しているので、何を言っているのか理解出来ないままどんどん次のシーンになってしまう。
ただでさえ日本史もよく分かっていなければ、戦国武将も分からない、関ヶ原の戦いは学校で聞いて以来ご無沙汰くらいの私には、まっっったく誰が誰だか分からなかった。
さすがに家康と三成のどっちに軍配が上がるかくらいは分かっていたが、三成を主役に立てているので破滅へのカウントダウンを観ているわけで…
ならばもっと家康を魅力的にするか、逆に極悪人にして三成を悲劇のヒーローにしてくれたなら良かった。
誰に感情移入して良いのか分からないまま終わってしまった。
せっかくの大規模なセットやエキストラ、各俳優の素晴らしい演技が勿体ないように思う。
ハイスピード時代劇という新ジャンル
かなり話の流れが早く、ソーシャルネットワークを思い出すほど。
あれは字幕だから逆についていけたけど、日本語でしかも昔の言葉だから脳内変換が忙しい。
叩いてる人は多分それについていけなかった人かと。
しかも滑舌が悪く一部完全に聞き取れない。
日本語字幕もしくは漢字で書かないとわからない言葉は補足の字幕を入れた方が良かったのではと思うけど、
それではドラマがしらけるんだろうな。
しかし、有村架純の初芽がとにかく凛々しくて素敵だし
岡田くんは不器用でやきもきするし
役所広司は政治家すぎてビビるし
キャラクターひとつひとつがとても良く描かれてて、
逆に濃すぎて時間が足りないのではという印象。
二時間ずつにして前後半にしたらもっとゆっくり話も聞こえて
ちょうど良かったかも。
伊賀者だけでスピンオフしてもらってもいいくらい。
字幕、必要ですよ!絶対!
個人的には島左近がかっこよかった。
ただ、時代背景は理解しているつもりだったのですが…。
方言や早口が多く、聞き取れない。
会話の間がないので入ってこない。
三成の岡田くんでさえ早口で、所々わからない。
場面の繋ぎが断片的。音楽を途中で切ってしまってるところも…。
関ヶ原の合戦シーンもこぜり合いが多く、数万の大軍が戦っているような迫力がない。
字幕必要ですよ!絶対!
全体的に盛り上がりに欠けて魅力の無い映画でした。 原作を表現するに...
歴史を知らないとチョット
面白かった
いやぁ、面白かった。長く感じませんでしたよ。え!? もうおわり?って感じでした。
確かに突っ込みどころはいっぱいありましたし、多少の知識ないと、展開についていけないとかはあるかもしれませんが、大雑把な表現のところも程よく、上手く雰囲気で伝わってきたし、必要なところにはしっかりと拘りをもった演出を感じました。
有村架純さんも役不足どころか、凄く良かったですよ。1ヶ所だけかわいすぎる表情があったのと、最後の登場シーンを除けば。何れも監督の細かいところへの拘りが欲しいところではありましたが。。。
総じて、迫力も十分だし、この時代に生きたそれぞれの武将たちの生きざまや、憤りや醜さ潔さ人間臭さ、いろんなものが面白かったです!
観る人は十分予習してから行くべき!
歴史詳しくなくても楽しめました
戦国は面白い
よく睡眠を取ってそれなりに歴史背景を知った上でご覧あれ
天下分け目の大合戦と言われた“関ヶ原の戦い”。
数ある戦国合戦の中でもすぐ名が出るくらいその名称は知っているが、恥ずかしながらそれがどんなものだったかまでは詳しく知らない。
司馬遼太郎のベストセラー歴史小説を、原田眞人監督が映画化。
2時間半の大作、ある程度歴史背景を知ってないと小難しいとの事で、結構身構えて合戦へ。
まず、エンタメ映画ではない。
関ヶ原の戦いに至るまでの各々の思惑、駆け引き、探り合いを重厚に描いた政治ドラマ風歴史劇。
早口台詞、ポンポンポンポン進む展開、群像劇の作風&演出はまるで『シン・ゴジラ』。今後日本映画界はこういうスタイル流行るのかな??
最大の見所であろう合戦シーンは評判通り。
極力CGに頼らない生身の迫力は近年の時代劇映画でも屈指。
しかし!そこに至るまでが長い、長い!
本来なら歴史上の人物たちの心情を考察し、関ヶ原の戦いは日本にどんな歴史の重点となったかをレビューすべきなのだが…、
各々の行動の目的や関ヶ原の戦いとは何だったのか?…、結局よく分からなかった。
本当にただ、複雑に交錯する人間模様を眺めていただけのようなもの。
原田監督の前作『日本のいちばん長い日』も小難しかったが、こればかりは題材の好みの問題。
いつもなら快テンポの原田作品だが、今作ばかりは長さを感じてしまった。
堂々たる三成岡田。
貫禄たっぷりの家康役所。
二人の熱演はさすがだが、役者陣では島左近役の平岳大が一際印象に残った。
伊賀女忍びの有村架純も悪くなかったが…、あくまで“犬”に徹して三成との関係を仄めかすシーンは要らなかったと思う。
歴史モノは嫌いじゃないし、こういうドキュメント&リアリズムタッチのスタイルも嫌いじゃない。
つまらなくはなかった。けど…
面白かったとはまた別で。
レンタルになったらもう一度見よう。
字幕表示して、歴史背景の下調べをして。
せめて
かっこいい
戦国絵巻・関ヶ原
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