ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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大義のために
待っていた甲斐があった。
前作とは時代が大きく変わった後とはいえ、その世界観やストーリーにおいて観客を裏切ることなく新しい時代に導いてくれる。
作りこまれた重厚な画面、音楽、演技。音響は”メッセージ”を彷彿させる。監督の好みなんだろう。よくあっていた。
懐かしの面々も時の流れを感じさせて奥深いものにしていた。公開済みのショートフィルム3編も合わせると随分な長編。前作を含め、今日はどっぷりと余韻に浸らせてもらう。
続編の噂を聞いてから随分と不安な日々を過ごした。前作が好きだっただけに、続編に裏切られた過去がよみがえる。あんな映画やこんな映画。
”奴隷商人に売られた”SWのようにしょっちゅう続編やスピンオフが出ることは望まないがこんなのもたまには欲しい。
期待以上の素晴らしい出来でした。
完全に事前情報をシャットアウトして観たので、始まって5分もしないウチにいきなり「え?そうなの?」と勝手に思い描いていた設定から異なっていたのでビックリしました。ブレードランナーとはいいながら前作に引っ張られ過ぎず、完全にいい意味で異なった世界観にアップデートされているのは素晴らしいと思いました。自分も含め、熱狂的なマニアが大勢いる映画なので、批判を恐れ、前作の世界観の変な劣化コピーもどきになりがちな所ですが、大胆に変えながらも、今、現在の視点からの近未来的ブレードランナーの世界へとアップデートすることに見事に成功していました。まさに完璧な続編ではないでしょうか。内容については何を書いてもネタバレになってしまうので触れませんが、ブレードランナーの世界をまた一歩前進させた素晴らしい作品です。可能ならば是非IMAXシアターでご覧になる事をオススメします!!
時代が変わった...
鑑賞前に、何となく初代ブレードランナーや日本のアニメ映画の攻殻機動隊の事を考えていた。そこからマトリックスへとSF作品の系譜が続いていると思うと、この作品の訴えかけていることは、鑑賞者にとってより根源的で、普遍的なことだなという結論になった。
そして本作についてであるが、まず注目しなければならないのは、登場人物にはあまり人間が登場しない、ということだ。どういうことかって?これはネタバレにすらならないから言うが、ライアン・ゴズリング演じる捜査官"K"はレプリカントである。
作中で"人間らしいやつ"という皮肉を浴びせられる非人間が主人公で、ヒロインはその恋人?である実態を持たない人工知能である。これで物語が成立しているということを、私たちは普通に受け入れている。昔の鉄腕アトムやいまのドラえもん、もっと言えばサイボーグ009もそうだろう。
因みに、映画論について言及しているわけではない。あくまで内容についての話である。
私にとってこの映画で最も大切だと思うことは、生身の人間であろうがレプリカントであろうが、何かしらの目的をもって働きかけをしている存在はそれぞれに価値があると伝えている点だと思っている。終盤に登場する前作主人公のデッカードも、今作主人公のKも、目的をもって行動している。
そういう意味から言えば、「人間とは何ぞや」などと考える前に、もっと目を向けるべきものがあるということでもある。
レプリカントを主人公にと決めた時点ですでに、ブレードランナーは今の時代に合わせて脱皮したといえるのだろう。
因みに川崎の映画館のLIVE ZOUNDで見られて幸せだった。画質よりも音質派!の私にはぴったりだった。
前作よりも原作っぽかった
映画館で観よう!!
前篇 暗い雰囲気と光をうまく使っての
ブレードランナー独特の映像美が健在で
まるで美術館で作品を鑑賞しているような
不思議な世界が前篇に漂っていて
これぞ映画の世界だ!!と思いました
レプリカントと言う人間のようなロボット(というのか?)
このような世界が私たちの世界にも来るのでしょうか?
ホログラムで都合のいい時に出てくるかわいいお姉ちゃんとか
これが現実になったらますます 人とのつながりが
なくなるう!なんて思ったり・・・
映画の世界がどんどん実現化している現代
いつかこのような日も近い?
今日初日の初回に言ったのですが
おじさまがいっぱいでした
(女性は私を含め3人だったような・・・)
ブレードランナー崇拝者かな?
35年前の思いがそのまま蘇った。
夢を見る…、そして、始まりは雨
人間は感情があるから素晴らしい
素晴らしいがちと長い
立つんだジョー!
期待以上の出来だが、2H44Mは長すぎる。。。映画も後半になってジョーとLuvの緊迫した戦いのなか、こっちもトイレを我慢してある意味緊迫してました。
ロスとベガスが舞台だが、日本の未来の方がコレに近いような気がする…ごちゃごちゃした街や異常気象や放射能汚染で人のいなくなった街とか…、車はまだ空を飛んでないけど。
ストーリも映像も細かいところまで楽しめるので、何度も見返したくなりました。
・あの服とあの髪型だとレイチェルとわかるが、写真の女がレイチェルとは分らなかった…
・ジョーは追手から逃げるために作られた?
・レプリカントの子はレプリカント?
・Luvはやっつけたが、まだWallaceが残っているのがスッキリしない
・Luvと警部補との関係?
・Stellineと親子の対面の後が気になる
・「日の丸食堂」
・「データ破壊されました」なんでそこ日本語?
・ Johnnie Walker 美味しそう
・Joi最高
ディックが繰り返し問うたテーゼを幾重にも重ねた極上のSFドラマ
前作から30年後のLA。”人造人間”レプリカントを開発したティレル社の技術を譲り受けたウォラス社の開発した新型レプリカントが様々な分野で社会に進出し人間と同様の生活をしている社会。LAPD所属のブレードランナーであるKもレプリカントで、上司の指揮下で旧型レプリカントの捜索と殺害に従事していた。郊外で蛋白質農場を営むモートンが旧型レプリカントであることを察知したKは格闘の末モートンを倒すが、彼は「お前は奇跡を見たことがないだろう」と謎の言葉を残す。Kは農場の地中に厳重に密閉された金属製のケースが埋もれていることを検知、その中には白骨死体が隠されていた。
新型レプリカントには幼少期の記憶が埋め込まれていて本人もそれが模造記憶であることを知っているという設定からゴロゴロと物語が転がる、フィリップ・K・ディックが繰り返し問うてきたテーゼを幾重にも重ねた極上のSFドラマ。KとホログラムAI、ジョイが紡ぐ舌足らずな恋物語もライアン・ゴズリングの出世作『ラースと、その彼女』を彷彿とさせる切なさに満ちていて胸に沁みます。
”俺の嫁”は電子憑依するか
『ゴースト・イン・ザ・シェル』が
お子様ランチに思えて来るほどの
成熟感があるのだが
今回もそんな「日本」の影響を濃く感じる
光と影のコントラストを多用した映像は美しく
特に Niander Wallace のシーンは
人間とは思えぬ演技(表情)に鬼気迫るものがある
逆に Joi こそが最も人間らしく皮肉であった
こんな未来は嫌だ
ところが現実もこんな嫌な未来に
向かっている気がしてならない
2049に先駆けて
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