ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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まず前作を見てる人の観点からだと有り余る敬意と共に全ての要素があら...
まず前作を見てる人の観点からだと有り余る敬意と共に全ての要素があらゆる変化球で濃密かつスマートに詰め込まれてるのに感動するであろう
加えてその前作からの発展形かつ過去のドゥニヴィルヌーヴ映画からの追求であるテーマがよりブレードランナーの世界観をよりディープに仕上げている
今作はある1人の孤独な男が悲劇的な局面に陥りながらも自分への存在意義を見出していく物語である
そこ孤独な男の闘いを間を贅沢に使い、数々の芸術的かつ情緒的な映像美、重厚な音響使いによって味わい深い世界観へ誘って魅せていっている
もはや現時点での今年ベストは疑う余地はないだろう
*ブレードランナーの正統続編としてはもちろん、SF映画としてもこの上なく素晴らしい大傑作であるがだがこれが果たして昨今の娯楽大作のようにカップルや家族と見に行ける映画かといえばその答えはNOと言わざるを得ない(理由は元々雰囲気映画の側面あるので好き好み別れる、まず長い上映時間、そして映画マニア以外への知名度)
とりあえず製作陣はまず自分達が近年でもトップクラスの大傑作を生み出した事を胸を張って誇ればいい。配給元であるワーナー、ソニピについても同様である
SONY
前作が2019年、ブレードランナーのデッカード(ハリソン・フォード)はレプリカントのレイチェル(ショーン・ヤング)と逃げるところで終わっていた。
今作は2049年、新ブレードランナーK(ライアン・ゴズリング)が登場、タイレル社に代わってウォレス社が新たにレプリカントを製造していた。
あとはすべてネタバレになりそうで観てのお楽しみ。
新たに三人の女性が登場、ボディガードのラブ(シルビア・ホークス)、Kの上司ジョシ(ロビン・ライト)、バーチャル恋人ジョイ(アナ・デ・アルマス)、いずれも強烈な印象を残す。
斬新な映像は昼間が増えて大満足、2時間43分があっという間に過ぎる。
デストピア極まる
2019年のロスアンゼルスは陰鬱さとクールさを持っていた。多くのクリエイターが影響を受けたのはブレードランナーのリアリティのある世界観をあの時代においては格好良く感じたからだ。しかし今作は圧倒的に絶望的な未来。スピナーのデザインもシド・ミードのフューチャリスティックな物からクラシカルで退廃的な趣きのある物となっている。人、レプリカント双方共に人類であらんとしようとするあまりに人間性を失っている圧倒的なデストピアの世界をゆっくりと丁寧に見せていく。大変重苦しい2時間43分。それ故にラストの切なさが心に染みる。しかしハリソン・フォードだけが世界観を共有できていないように感じてしまった。そこがたいへん残念だ。
糞ニー くソニー そして
コロンビアピクチャーズを買収したのはいつだったか。作品内に広告宣伝をねじ込むのは昔からだけど、上映前にシラケさせる無神経。
続編を名乗るのもおこがましい。表面をなぞっただけの愚にもつかないストーリー。AIとレプリカントで革命?猿の惑星やターミネーターで散々やったでしょうよ。スピナーは活力の失せたLAを飛び回るだけ。折り紙の代わりに出てくる木彫りの犬?馬?旧作キャストの無理矢理な登場。子供に会いたいデッカードって、、ハンソロかよ!デイブ バティスタ以外は魅力皆無の登場人物。スモーキーマウンテンには弱っちいモーガン。記号化されたアナ デ アルマス 、ジョーKのちぐはぐな人物造形は何?ドライブのライアン ゴズリングのイメージかもしれないが何も伝わってこない。レプリカントだからかね。人間とレプリカントで子供が生まれるわけ無いから。そしてレイチェルをわざわざ出してアッサリ射殺!更に、ブツ切りのプレスリー、モンロー、シナトラを大枚叩いて出してきてベガス感演出とか、、、才人集めてこの体たらく。もっかいやり直し!エイリアン コヴェナントに通じる禅問答まがいや陰鬱としたトーンはリドリー スコットの老成した作風なのか?ならばさっさと引退をオススメします。なるべく見る人が減るようにネタバレとこきおろしを敢えて。期待と時間と金、返してくれ。
あの影が浮かびあがった時、声出そうだった
上映後町山トーク付き。町山さんの解説でわかった点が多数あり。その上での感想。
長く(2時間44分)暗く、重い。前作もそうだったがそれ以上に。これは監督やらずに任しちゃったリドリーと監督やったヴィルヌーヴのせいであるであろう。
いわゆるブレラン的な雨降る都市の夜の景色はわずかで、別の風景を敢えて作ってもってきた。そして芸術映画か!とばかりにどっしり演出。期待値マックス状態でこのテイストで撮るっていう。嫌いじゃない、嫌いじゃないが、やはり長くないですかねえ。
後半、オオッという展開あってやはりそこは見応えあり待ってた甲斐があると感じましたけども。
撮影監督ロジャー・ディーキンスの話や聖書からの引用、小説家ナボコフとの関連など町山さんの話は実に面白かった。この話が聞けてなかったら感想はどうなっていたかわからない。
一作目は興行はコケ酷評されたが長い年月でカルト化したわけでこの続編も長いスパンでの評価がいる、のかもしれない。
何を考えてるのかわからない顔のゴズリング、おじいちゃんハリソン、エロいアナ・デ・アルマス、ジャレッド・レトの貫禄、怖いシルビア・フークス、と役者は皆良かったです。
ラブストーリー
まるで日本のアニメーションその中でも押井守の作品を見ているようでありその為少し眠くなる。日本を非常にリスペクトしてくれており最近のハリウッド映画のようにチャイナ化していなくてよかった。前作逃亡したデッカードとレプリカントとの間に出来た子供探しの物語だが、レプリカントとの愛の他に今回はAi(ホログラム)との愛まで描かれており、愛の形がさらに増えたようで、このシリーズは基本的にはラブストーリーのようだ。前半からすでに観客をミスリードして行き最後はなあんだという形で終わってしまい観客の期待からは外れた結末となる。物語はレプリカントと人類との戦いが予告されており、更に続編ということになるのかな。
なぜこうなった?
いじり回しすぎて考えすぎた同人誌みたいな映画にしか思えませんでした。
単純につまらなかった…
なぜ世界観変えた?これじゃレプリカントがただの虐げられた人みたいだし、ジョイがいる意味も分からない…
あとさぁ、サプライズはただサプライズのためのサプライズだったよね、反則気味だったわりに…
結局、この作品が『ブレードランナー』の続編でなくてはならないのは分かるけど、『ブレードランナー』の続編がこの作品でなくてはならない、とは思えなかったンだよね…
人間性
アンドロイドは電気羊の夢をみるか
面白かったですが
大義のために
待っていた甲斐があった。
前作とは時代が大きく変わった後とはいえ、その世界観やストーリーにおいて観客を裏切ることなく新しい時代に導いてくれる。
作りこまれた重厚な画面、音楽、演技。音響は”メッセージ”を彷彿させる。監督の好みなんだろう。よくあっていた。
懐かしの面々も時の流れを感じさせて奥深いものにしていた。公開済みのショートフィルム3編も合わせると随分な長編。前作を含め、今日はどっぷりと余韻に浸らせてもらう。
続編の噂を聞いてから随分と不安な日々を過ごした。前作が好きだっただけに、続編に裏切られた過去がよみがえる。あんな映画やこんな映画。
”奴隷商人に売られた”SWのようにしょっちゅう続編やスピンオフが出ることは望まないがこんなのもたまには欲しい。
期待以上の素晴らしい出来でした。
完全に事前情報をシャットアウトして観たので、始まって5分もしないウチにいきなり「え?そうなの?」と勝手に思い描いていた設定から異なっていたのでビックリしました。ブレードランナーとはいいながら前作に引っ張られ過ぎず、完全にいい意味で異なった世界観にアップデートされているのは素晴らしいと思いました。自分も含め、熱狂的なマニアが大勢いる映画なので、批判を恐れ、前作の世界観の変な劣化コピーもどきになりがちな所ですが、大胆に変えながらも、今、現在の視点からの近未来的ブレードランナーの世界へとアップデートすることに見事に成功していました。まさに完璧な続編ではないでしょうか。内容については何を書いてもネタバレになってしまうので触れませんが、ブレードランナーの世界をまた一歩前進させた素晴らしい作品です。可能ならば是非IMAXシアターでご覧になる事をオススメします!!
時代が変わった...
鑑賞前に、何となく初代ブレードランナーや日本のアニメ映画の攻殻機動隊の事を考えていた。そこからマトリックスへとSF作品の系譜が続いていると思うと、この作品の訴えかけていることは、鑑賞者にとってより根源的で、普遍的なことだなという結論になった。
そして本作についてであるが、まず注目しなければならないのは、登場人物にはあまり人間が登場しない、ということだ。どういうことかって?これはネタバレにすらならないから言うが、ライアン・ゴズリング演じる捜査官"K"はレプリカントである。
作中で"人間らしいやつ"という皮肉を浴びせられる非人間が主人公で、ヒロインはその恋人?である実態を持たない人工知能である。これで物語が成立しているということを、私たちは普通に受け入れている。昔の鉄腕アトムやいまのドラえもん、もっと言えばサイボーグ009もそうだろう。
因みに、映画論について言及しているわけではない。あくまで内容についての話である。
私にとってこの映画で最も大切だと思うことは、生身の人間であろうがレプリカントであろうが、何かしらの目的をもって働きかけをしている存在はそれぞれに価値があると伝えている点だと思っている。終盤に登場する前作主人公のデッカードも、今作主人公のKも、目的をもって行動している。
そういう意味から言えば、「人間とは何ぞや」などと考える前に、もっと目を向けるべきものがあるということでもある。
レプリカントを主人公にと決めた時点ですでに、ブレードランナーは今の時代に合わせて脱皮したといえるのだろう。
因みに川崎の映画館のLIVE ZOUNDで見られて幸せだった。画質よりも音質派!の私にはぴったりだった。
前作よりも原作っぽかった
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