ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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いままでで最高の「続編」
スターウォーズをはじめかつて人気を博した様々な作品が、最近になって数十年ぶりに続編が作られているが、そのどれもがなんとなく「これじゃない感」を出していた。そんな中でブレードランナーというかなりコアなファンが多い作品の続編となる今作は出来がいい。映像美もさることながらストーリーも良い。160分以上あるため後半から腰と尻が痛くなるのが難点だが、それでも苦痛にならない面白さがある。
特に映像が素晴らしい。現実を踏まえた近未来像でありながら、しっかり前作の雰囲気を継承している。
前菜にヤマノススメを見てからの視聴は止めた方が良い
絶望的な世界、終始鳴り響く気持ち悪いBGM、難解なストーリー、狂った気象、突如始まる暴力描写、前作主人公がキーパーソン。
ほんわかあたたかストーリーなヤマノススメを見た後、そう言えばゲームスナッチャーの影響で前作を見たものの記憶がうろ覚えななか、話のネタにと軽い気持ちで見に行ったのですが。
重い。
ちょっと上手く感想が書けないです。
ただ3Dホログラフィの(一切劇には出て来ませんでしたが)2次元版もあるところにはあるのであれば、それだけは心の癒やしになりそうです。
地続きの未来の進化系。地続きの私としてのK
リアルタイムの世代ではないからか、正直ピンときていなかった前作に比べると、グッと感情移入がしやすく、涙を禁じ得ない。
VRコンテンツの発達と、フィクショナルなものに対して、萌えという感情を当てはめて語ることが(二次元、三次元に関わらず)もはや定着しつつある現在の状況とまさに地続きの物語。
日々仕事をこなしつつ、孤独で、VR彼女を愛する捜査官のKは、事件をきっかけにもしかしたら自分が特別な生を受けた人間なのかと、まるでラノベのストーリーのような期待をするが、結局彼は特別でも何者でもないし、彼の愛した人格も顧客向けにプログラムされた商品だと知る。
その絶望の中、他人の愛のために、立ち上がる姿は感動的に、人間的で野生的で、原罪的だった。
文句なしの続編
文句なしの出来栄え。まず,何よりも素晴らしいのが「これぞブレードランナー」と思わずにはいられない独特の世界観が健在であること。『ブレードランナー』が創造した唯一無二のディストピア的未来世界の雰囲気は本作に正しく引き継がれている。ストーリー的にも本作の物語は前作の主人公デッカードの「その後」と密接につながっているので,まるでひとつの巨大なサーガが織りなされているようにも感じる。
音響も強烈だ。耳ではなくて身体全体に響き渡る「音の塊」は不穏でともすれば不快な印象を与える独特なサウンド。薄暗い画面の様子とあいまって「ブレードランナー」の独自世界をさらに魅力あるものに仕上げていると思う。
役者陣も素晴らしい。デッカード役のハリソン・フォードは言うに及ばす。本作で捜査官Kを演じたライアン・ゴズリングは,感情を押し殺した冷静沈着な表情とたたずまいが人間を超越した雰囲気を感じさせ,いかにも最新型レプリカントらしい。
そのKを追い詰めるラヴを演じるシルヴィア・フークスのクールビューティーっぷりも最高だ。ただでさえ戦闘能力がずば抜けて高い上に,K以上に感情を感じさせない冷徹なマシーンのようなその姿は,見てるだけで心底怖くなる。
人間味が薄い世界観にあって,唯一の例外がアナ・デ・アルマス演じるジョイの存在だろう。その正体は完全なるAIなので人間的な感情からは最もかけ離れた存在だが,献身的にKに寄り添うその可憐な姿は本作で登場するどのキャラクターよりも人間らしさを感じさせるから不思議だ。
前作の期待を大きく裏切るクソ映画
ダメだ。前作であんなに良かったと思えた感情が全く沸いてこない。ボクが大人になったから?ダラダラとした長回しでワクワク感も無いしテンポも悪いし全然ダメだ。こんなにガッカリしたことは珍しい。
ブレードランナー 2049
2017年100本目の劇場鑑賞。
IMAX3Dで鑑賞。
SF映画の金字塔「ブレードランナー」の35年ぶりの続編となるSF超大作。
前作から30年後の荒廃した未来世界を舞台に、
ブレードランナーとして活動する捜査官“K”を待ち受ける衝撃の運命を、
圧倒的な映像美とともに描き出す。
ついにSF映画の金字塔「ブレードランナー」の続編が、
35年の時を経て公開されました。
前作から30年後の世界で人間とレプリカントはどう進化を遂げ、
世界はどう変化したのか?
晴れない視界や降り続く雨など、
「ブレードランナー」の世界を引き継いでいます。
本作はデッカードはレプリカントなのか?この疑問に尽きるのですが、
デッカードがレプリカントではないと考えられるのは、
寿命を迎えているはずなんですが、
人間だとしたらあのような環境で長らく暮らすには無理がある様に思えます。
レプリカントなら、
放射能が強い地域で長い間隠れて一人暮らしをする事も可能だと思います。
まだ考える余地が残されています。
本作を見る前に前章の3本あるショートムービーを観ることをお勧めします。
アナ・デ・アルマス可愛い
こんなに可愛いAIを早く開発して欲しい。
彼女が出なかったら寝てしまいそうな残念な続編。プロレビューワーの評価が高過ぎ。デッカード探しが単調で盛り上がりに欠ける。
散りばめた伏線が観客の予想通りに収斂するのが好きな方にはお薦め。
字幕版なのに機械が日本語でKと会話してたのが不思議だった。色々な国の言葉が出てくるけど上映国によって画面内容が変わるのかな?
期待と違う物語
字幕版を鑑賞。前作を見ていることが前提で作られている。ブレードランナーの前作は 35 年も前の作品で,最先端技術で作り出されたレプリカントと呼ばれる人造人間が,人類に対して反乱を企む話で,本物とレプリカントの区別をつけるのは非常に困難という設定であった。製品に寿命が設定できたり,改良型が容易に作れるなどの話から,てっきり人工物(ロボット)であると思っていたのだが,この続編では有機体であるという話になっていて,非常に戸惑いを覚えた。人間の細胞を利用したということであれば,成長には人間と同じ時間がかかるはずで,4年の寿命を設定などという前作の話は成立できなくなるはずである。
続編が作れるような話ではなかったはずだが,と思いながら見ていたのだが,どうやらこちらの全く期待していなかった方向に話が進んで行ってしまったようだった。ネタバレしなければ詳しくは述べられないのでストーリーに触れるのは自粛するが,こんな話を見に来たのではないという失望を禁じ得なかった。結局,老齢を迎えたハリソン・フォードの現在の姿を活かすためにはどうするか,というような企画で作られたものらしい。アメリカの映画人の考えそうなことである。
前作の世界観は非常に独特で,その後のあらゆる SF 作品に影響を及ぼし,似たような未来世界を展開する映画が頻出することとなったためか,今作はあえて前作のイメージから遠ざけたようなシーンが多かった。それがまた,オールドファンの期待を裏切ったと思う。あの世界でどのような話が続くのかと思って見に行ってみたら,全く別の世界で期待もしなかった話に繋がっていたというのが率直な感想である。
それぞれのシーンには,非常にコストがかかっており,CG にも力が入っているのは分かるが,残念ながら,ブレードランナーの世界はこれではないだろうという思いを終始拭い去ることができなかった。人造人間が人間と同じ有機体であるなら,痛みを感じない理由は何故なのかとか,全く腑に落ちない話になってしまっていた。
今作の主人公を演じたライアン・ゴズリングは,前作の意志の強そうなハリソン・フォードから程遠く,非常に気が弱そうな雰囲気が抜けず,信念を持って任務に当たっているという感じが薄かったのだが,あのような話になっていれば仕方がなかったのかも知れない。唯一の収穫はジョイ役のアナ・デ・アルマスであった。実態のないデータ空間だけの存在に過ぎない彼女の振舞いが,最も人間らしく,儚さを感じさせてくれたのは高く評価したい。彼女を見るためならもう一度行ってもいいかなと思ったほどである。
前作のヴァンゲリスの音楽は,電子楽器を多く使った道具立とは裏腹に,非常にシンプルでクラシカルな曲を書いていたのが印象的であったが,今作を担当したハンス・ジマーはヴァンゲリスの雰囲気を残しながら,かなり違った音楽を書いていた。前作の音楽は,雰囲気を醸し出すのに徹していて,決してストーリーの補助役などやっていなかったのだが,今作では主人公が自分の記憶を辿るシーンなどで押し付けがましいほどの音量で流され,個人的にはこれも違うだろうと言いたくなった。
製作総指揮に前作の監督だったリドリー・スコットを擁しておきながら,このような続編しか作れなかったということには,エイリアンの最新作で非常に感じたスコット監督の劣化を再確認したような気になってしまった。
(映像5+脚本2+役者4+音楽4+演出3)×4= 72 点。
前作を見事に補完してくれた作品。
前作ファンでは無いですが、雰囲気は好きと条件でレビュー致します。前作を直前まで観てなかった友人の評価は「普通」でした。
周りの低評価理由はやはり上映時間が長く(理由はありました)、前作と同じ様な眠気を誘う効果音&単色を基調とした映像がキツかったと思われます。
また、情報量も多く前作の情報も欲しい所です。
かなり体力が削られます。
私も体調万全で臨みながら、今日は映画一本でいいやと思った程ですから。
逆の高評価理由は前作を補完した内容と、新しい軸を魅せてくれたのが理由では無いでしょうか?
・高評価理由を3つ程。
82年の前作は「人間vsレプリカント」ですが、今回はレプリカントが「旧」と「新」に分かれ、人間を含む三つ巴となっている物語です。
更に生命誕生の摂理に反する「カオス理論」的要素(これは別映画「ジュラシックパーク ロストワールド」でありましたが、生命ルール的に産まれる筈がないのに産まれる=摂理に反する)が加わり、今迄に無かった物語となっています。
これが「レプリカント」だからあり得る話であって「クローン」では実現しない話です。
次に、前作は近未来描写とレプリカントと言う人間に近いモノを創作し驚かせてくれましたが、今回は「joi」という仮想生命体が驚かせてくれる事になります。
VRが現実世界で流行してますが、VRが更に進化し近未来この様な仮想生命体が産まれるんだろうな的な存在です。
ここまでくると(「劇場アニメ版攻殻機動隊 ゴーストインザシェル」的に言わせて頂くとすれば)「入る身体は違うけれど、魂はそれぞれで自我を持ち、共存出来る世界がくるのでは?」と人間性を哲学的に前作同様今回+αとして考えさせられました。
最後の理由は物語の展開です。前作ラストで「結局どうなったのよ?」的内容が今回の二転三転する展開により、今回で補完されています。
私的に納得のゆく補完(終わり)方法でした。
(逆に言わせてもらえば、前作ありきの作品だと思います。)
長々と書かせて頂きましたが、映画ファンとすれば「続編作ってくれてありがとう」と言わせて下さい。
最後にK扮するゴズリングはララランドよりこちらの役柄の方が好き。レイチェルは似てなくて残念。
この世界観が好きな人にはたまらない
前作も含め、この世界観が好きな方にはたまらない作品だと思います。
私はというと、画面は凄まじく、わかりやすく退屈な場面なんて一個もないけど、物理的に長くてトイレに行きたくなりました←
前作に比べてどちらかというともろに感情に訴えようとする作品かと。
きっとこれから将来にわたって答えあわせしていく作品だと思います。
前作ほどではないけど
前作ほどのインパクトはないけれど、前作の遺伝子は受け継がれていたと思います。映画「ドライヴ」でも思ったけどゴズリングは寡黙な役が似合いますね。ストーリーは相変わらず、哲学的なテーマです。でも映像は綺麗だし、音楽も良かった。それでいてエンタメ性もあり楽しめます。若干長い気もするけど。あと、ハリソン・フォード老けましたね。
世界観と映像
ブレードランナーの廃退した世界観や映像のクオリティーはとっても凄かった!ライアンゴズリングの雰囲気はとても素晴らしいと思う
しかしスローテンポな展開と物語の抑揚があまり感じれないため少し退屈な作品でした。前作に比べてもうちょいワクワク感があったらなぁ〜って思うし、最後のオチも何かイマイチだし、ジョイの存在感もイマイチだったな〜
世界観が、最高に良かった
163分・映画.com3.8・4D鑑賞
163分と長い作品だが、飽きることは無かった。
この世界観がいい!
荒廃したダウンタウンは、3つの乳房がある娼婦の世界の『トータル・リコール』を思い出す。
ホログラムのジョイ役のアナ・デ・アルマス、役にドンピシャ!
エンドロール10分間位あったが、それが1番長い、結局何も無いし…
私的には、4Dは何故だか身体の調子が悪くなる。今回も最後の最後、キツかった
前評判
アメリカであまり売上がでなかったとか、
監督がリドリー・スコットじゃないとか
そういうのでイマイチなのかな、
でも見たいなということで
品川のIMAX3dでみたら、
すごーーーかった。
いやー前評判今回はあてにならなかったね。
ブレードランナーって世界感だと思うんだけど、
よかったです。
ゴズリングいいねぇ。
ララランドが最高かとおもったけど、
これも当たり役。
とにかくIMAX3dで5、6列目くらいでみるのが
おすすめ。
すっげーよかった
尺が長いけど、あの尺の長さでも、ワンカットワンカットにこだわって作ってるのが、よくわかった。
デッカードがなかなか出てこないけど、引っ張っただけの意味はあるというか、ハリソンフォードの演技が圧巻で、素晴らしかった。
あと、ラストもちゃんと伏線がはってあって、気持ちいい終わり方でよかった。
まあ確かに、特に前半はちょっと冗長。
それと、あのブレードランナーの世界観、特に街並みとかが、あまり出てこないかんじだったのは、ちょっと残念。
あと、前作で警官役だった人、出てましたよね?
それもちょっと感動した(笑)。
ライアン・ゴズリングはよかった
ライアン・ゴズリングの演技は素晴らしかった。
ジョイも壊され、ハリソンの子供でもなかったのに人間らしく死んで行くことを選んだKの最後はよかった。
が、それに到達するまでが長すぎる。
映像美と言われてるけど、そんなにきれいともならない。アクションシーンも特になく、、、。
もう少し削って短かったらよかったのになーって感じです。
映像美と世界観
IMAX3Dで鑑賞。
IMAX専用のオリジナルカウントダウンから冒頭のソーラーパネルの俯瞰シーンで一気に作品世界に引き込まれる。
前作の評価に囚われすぎることなく、よくここまでの世界観を構築し素晴らしい映像美を作り上げたものだと感心した。
ドゥニ監督とロジャー・ディーキンスの撮影ががっちりと噛み合った素晴らしいSF作品。
グリーンバックでの撮影を極力避けたという、セット主体の撮影は臨場感が抜群だし、VFXチームもすごくいい仕事をしている。前作では酸性雨が降り続けるロサンゼルスの街が舞台だったが、今回は汚染されたラスベガスや大波の防波堤等様々な場所のシーンがあったのでシーン毎に世界観を変える照明の作り込みは大変だったんじゃないだろうか。
ハンスジマーの音楽も良かったが、場面によってはもう少し王道の音を使っても良かった気がする。
役者勢も皆ハマり役というか、役をしっかりと掴んでいて良い。ライアン・ゴズリングは表情が乏しい役にも関わらずよくここまで感情を演技できるものだと感心した。
アナデアルマスはひたすらキュート!
AIホログラムというかなり特殊な役柄だが、それ故の哀しさやもどかしさをよく演じれていて、見た目だけの女優ではないところを分からせてくれた。
上映時間は少し長い気がしないでもないかな。
あと、終劇後にキャストのテロップが出て表題『ブレードランナー 2049』がバーンと出るのだが、凄くカッコいいその画面の端っこに【映倫】って出るのは何とかならないのか。
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