グリーンルーム
劇場公開日 2017年2月11日
解説
2016年6月に自動車事故で亡くなったアントン・イェルチンの主演作で、「ブルー・リベンジ」で注目された新鋭ジェレミー・ソルニエ監督によるバイオレンススリラー。パットがボーカルを務めるバンドは、車のガソリン代にも事欠く、売れないパンクバンド。彼らが極貧ツアーの中、ようやく出演することができたライブハウスは、なんとネオナチの根城だった。パットとバンドメンバーは、そこで殺人の現場を目撃してしまい、ネオナチ軍団から命を狙われる事態となってしまう。圧倒的に不利な状況で、グリーンルーム(英語で「楽屋」の意味)に閉じこもったパットたちは、アイデアと反骨精神を武器に極悪非道なネオナチ軍団に立ち向かう。主人公パット役をイェルチンが演じるほか、「マイ・ファニー・レディ」のイモージェン・プーツ、「新スター・トレック」のピカード艦長や「X-MEN」のプロフェッサーX役でおなじみのパトリック・スチュワートが脇を固める。
2015年製作/95分/PG12/アメリカ
原題:Green Room
配給:トランスフォーマー
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2017年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
『ブルー・リベンジ』の監督の新作で、イェルチン最期の主演作。作品単体にとって過度の期待は迷惑だろうが、さすがに期待値を上げて観た。
結論として言えるのは、『ブルー・リベンジ』にあったジャンル物を新たな視点で描き、人間の深層を問い直す哲学性や、そこはかとないユーモアはさほど感じられない。じゃあどんな映画かというと、純粋に危機そのものを描いたバイオレンススリラーである。
「なんでこんなことに?」とか「一体どんな人間たちがこんなことを?」とか、そういう疑問は意味をなさない。とにかく狂った危険の中に放り込まれたらどうするよ?という即物的な恐怖がエキサイティングに描かれる。
『ブルー・リベンジ』とは真逆に、『グリーン・ルーム』はジャンル映画をより純化させる試みなのではないか。目指しているのは深みではなく、ドーパミンを分泌させるショックと興奮。好き嫌いが別れること間違いなしのドラッギーな映画である。
2017年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
ジェレミー・ソルニエ監督と言えば、世捨て人のようなサエない中年男の悲愴な復讐劇にドライなユーモアを漂わせて描いた「ブルー・リベンジ」。悲しくて痛々しいのについ笑ってしまう、独特の感情の揺さぶられ方が新鮮だった。タイトルの通り、映像の基調はブルー。
そして今作。激痛が伝わりそうなバイオレンス描写、場違いな笑い、何とも言えないやるせなさは健在で、やはり映像は題名と同じグリーン基調。作風をしっかり保ちつつ、娯楽性やポップさを加味した印象だ。
今は亡きアントン・イェルチンがバンドでギターを弾きながら歌う姿を見ると、本当に惜しいと思う。「君が生きた証」での役と重なる点も感慨深い。
さらに、イェルチンとは「フライトナイト 恐怖の夜」でも共演したイモージェン・プーツ!ネオナチ軍団と渡り合うタフな美女、華があって最高。見所がいっぱい詰まった快作です。
売れないバンドがライブへ行くとナチス信者に部屋を閉じ込められるというトンデモ設定
最初から最後までハラハラで飽きがこない稀な作品
2021年10月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
この映画に高い評価をつける人は映画をチャンと見てる人なのか首をかしげたくなる。何度見返しても事件の発端が分からない。人物が皆同じ顔つきでアンダートーンの画面で不安感を表現してるのだろうが、物語の進展、人間関係、キャラ設定、全く不明のまま終わる。こんなもの見せられた方が有料なら金返せ、無料でも時間返せと言いたくなる。自主映画のレベルであろう。
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