22年目の告白 私が殺人犯ですのレビュー・感想・評価
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良い藤原竜也
藤原竜也と言えばどうしようもないクズ人間を演じることが多いので、今回もその類ではないかと思っていたら騙された。
私がとても印象に残ったのは、22年を振り返るオープニングと役者の名前が流れ始め
終わったと思わせておいてからのラストである。
あれには痺れ、グッと拳を握った。オープニングとラストが綺麗な映画であり中身もぎっしり詰まっている良作ではないか!
1つ言いたいのは、藤原竜也の担当の編集者はどうにかならなかったのか(笑)
時間
本編が始まり、物語が唐突に始まる。
見始めててから脳裏に浮かんでいく大筋の予想は外れる事はなかった。
だが、退屈なわけではない。
寧ろ、頭の中でぼんやり描いていたものが、明確な輪郭を持ち具象化されていくのを追いかけていきたい欲求が高まっていく。
次はこうなるんだろ?
どんな風に見せてくれるのだろう?
だけど、そこには想像だにしていなかった人間の感情というものが鮮烈に刻み込まれていた。だからこそ、退屈じゃない。
だからこそ、次を、その先をと心がはやる。
どんでん返しがない訳ではなく、物語は終劇に向かうまで二転三転していく。
そして観終わった後に、あまり大きな消化不良が残らないのも精密な脚本によるものなのだろうと考える。
小説を読み進める感覚に近いのかもしれない。様々な想像を巡らせ、その答えがハマる瞬間…今作はそれを明確な映像としと提供してくれたような感覚がある。
フィクションとしては最高に面白かった。
この作品に使われるノイズのような音楽が、人の心にに深く根を張る狂気にも思え、耳障りながらも嫌いではなかった。
ただ…
事が露見した後の犯人の芝居だが…あの虚ろな眼には驚嘆しはするが、その虚ろな表情の内容には疑問が残る。
あんな自己顕示欲の強い男でさえあんな風になるものなのだろうか?
なんだか過去作品をなぞって出来た表情にも思え、少し残念だった。
それと…
時効を向かえるまでの15年間が野村君の中に無いのかと疑念をもつくらい変化が乏しかったのが不満。
メッセージ性が薄弱で常套に嵌ったネタ
1995年に起こった連続殺人事件の殺人犯が、15年の時効が経ったあと、2017年に姿を現し、犯行の真相を告白する手記を出版し、世間を騒がせた。しかし手記には真実が語られておらず、本当のミステリーはそこから始まっていた。
どんでん返しの連続で、サスペンス映画として出来は良いかもしれないが、結局この映画は何を伝えたいだろう、という観点で考えると、メッセージ性が薄弱で深みに欠ける作品と言わざるを得ない。時効が過ぎたため法律で裁けない殺人犯が乗り出し、堂々と世の中を騒がせるということを通して、時効や法律の意義などについて探求する作品かと思えば、そんな志が全く無く、結局乗り出した殺人犯は真の殺人犯ではなく、真の殺人犯を捕まえるために動き出したい被害者の婚約者。そして真の殺人犯は紛争地域で大事な人を殺され、心的外傷を負ったジャーナリストと来た。またしても「殺人の動機」に「精神疾患」という安易な解を与える結末。その種明かしには正直がっかりした、ネタ自体も取ってつけたようなもので前半ではまるで伏線が無く、必然性も無い。それでもサスペンスとしてはまあまあ良いから星4つを与えようと思ったが、蛇足としか言いようがないラストシーンには本当に冷めた。多くても星3.5しか付けられない。
おー
藤原竜也様がきれっきれにキレる天才殺人犯なのかと思いきや!
いくつか気になる点はありましたが、ドキドキ観てられました。ミュージアムほどではないけど、はらはら、ドキドキの連続でした!
面白い
オチは何となく、中盤でわかります。
でも、たぶん、それは意図されていることで。
ストーリーとしては、遺族の気持ち、やるせなさを表現することに割いているのか、と思うと、この構成は理解できました。
わたしはDVDで観た方がよかったかも
ミステリー、サスペンス慣れしてないひとはどうかわかりませんが、ある程度こういったつくりの作品に触れている人は、演じている俳優さんをみて、この人があやしい…と思うものでは?
そう言う意味で仲村トオルがいい人そうな顔でてきた時点で犯人は真犯人はわたしのなかでは決定してしまっていました。
動機もわりと早い段階である程度想像がついてしまった。
物語としては過不足なく語られていて、矛盾点はなく、秀逸な作品だと思います
個人的に残虐な場面が苦手なので、家でDVDでそういう場面をとばしながら観たほうがよかったな、と思いました。
ストーリーは良い
藤原竜也のイメージを逆手にとったラストの大どんでん返し。予想してなかったので面白かったです。なかなか上手いミスリードでしたね。犯人の動機や、主人公達の策などいろいろよく練られたストーリーです。突っ込みどころ満載だけれど。映画なんで、細かいところ言っても仕方ないよね。刑事さんなんて、守秘義務違反その他諸々で絶対処分だよね・・・
「心の穴を埋められるのは自分だけ」
「自分だけ生き残った時」
「罪悪感」を感じるのは人間だけだろう。
動物だったらラッキー!と思うだけかもしれない。
なぜ人間は「罪悪感」を感じるか?
自分が生き残れて「よかった」と思う気持ちが全くない訳ではない。でも「自分だけ生き残って申し訳ない」と自身を責める。
それは多分、人間として「いいひと」でありたいから。どんな人間にも「良心」が埋め込まれているから。
その「罪悪感」を1人で抱えきれずに犯人は「仲間」を作った。
単純に考えれば、
本当に自分だけ生き残って申し訳ない、と思うなら、生きていられないと思うのだが。
それでも生きていたいのが人間だ。
そう単純にはいかない。
自分が生きるために、自分と同じ苦悩を持つ「仲間」を作る。
そんな人間の矛盾を感じさせられた。
犯人はよく口にしていた。
「暗闇に光を!」
「自身の心の中にあいた底のない暗い穴」を
何かで、誰かに、埋めてもらおうとしていた。
でも、それは無理なのだ。
自分自身の心の穴は、自分自身にしか埋められない。
自分以外の誰かや、何か、には埋められない。
自分の仲間を作っても、テレビキャスターになって有名になっても、埋められない。
「自分の心の穴は、自分で埋めるしかない」
そのことに気づかせてくれた。
この映画に感謝したい。
(個人的には、「大学時代の夏休み、暇で暇でたまたま見た雑誌のオーディション受けて」「ビーバップハイスクール」でデビューした仲村トオルが、こんな役者になるとは。当時は想像もつかなかった。)
楽しいエンターテイメント
観るか迷っている方は早く観ましょう!
作中に出てくるDVDの映像
映像館の空間で大衆で観るべき映像。
映画の空気と映画館の空気がシンクロします。
ラストは失笑する場面もありますが全体的楽しい作品です。サイコー。
ラストの仲村とおるが‥
事前の予備知識ゼロでの鑑賞
キュートな藤原竜也が殺人犯役〜なんて気軽にみた感想
時効が切れて告白本を出し人気者になる藤原竜也に群がる一般大衆。
黄色い声援を送る一般大衆に、ここまで日本人はバカなのか‥と虚しくなる。
SNSに「殺人者の本かっちゃいました!」なんて投稿する事が自慢になるおかしな社会を反映して寒気がして我が身を振り返る。
殺人者が告白して、その後どう言う展開がまっているのか?
全然想像がつかない中でのテレビ局の生放送での対決シーン
ハラハラさせられます。
ここまで手の混んだ罠を仕掛けたのにも関わらず、自称殺人犯が偽物だとわかり、呆然とする段階でまだ映画の半分
この先どうなるのーー?
と思った矢先の大事な謎解きは観客にやらせてもらえず、時間が無いのか既に犯人がわかってしまい犯人宅にいきなり突入
そこのヒントがペンを渡されたからって無理やり感がいなめない。
謎解きが一番楽しいのに、その部分にもう少し時間を割いても良かったんじゃないでしょうか?
謎解きさせてもらえないのが不完全燃焼ですが、非常に面白い映画でした。
被害者の方達の心理描写が丁寧なので、最終的にすべてが終わった時には泣けるほどです。
どの俳優さん達も達者な演技で素晴らしかったですが、一番印象深いのはラストシーンの警察の取り調べ室的な暗い部屋で机に座った仲村とおるの独白シーン。
それまでのキャスターの眼とはうって変わり、眼に完全な狂気をやどしていたのでぞっとしたところかな
あの眼は演技ですかね?画像処理ですかね?
妹役の死ぬシーンが綺麗にまとたかったのか軽すぎたのが残念
全く首をしめられて死ぬ人間に見えない
映画なんだから、もう少し汚なく苦しんでやろうよ。
演技ができないのか事務所の意向かわかりませんがね
人の復讐心は消えない
殺人の日付のオチは何となくわかってたけど、真犯人は想像もしない人だったし、告白本の存在自体が作られたものだというところが楽しめた映画だった。
事件が時効を迎えた後のカミングアウトは自己満足と思うし、被害者家族にとっては耐え難いものだと思う。
最後は真犯人を藤原竜也が殺すというバッドエンドでもよかったのかなとも思った。
人の復讐に燃える闇の深さを改めて考えさせられる作品だった。
おもしろかったです。
ここに何度も来ていたのに誰にもネタバレされなかったことにとても感謝しています。
当たり前ですがネタバレ無しのほうが面白いです。
何もしらず、むしろ予告たくさん見てたから、余計に騙されました。わたしはあほなので、大抵の推理ものに驚けるのですが、いつも以上にどきどきしました。そっち系〜〜?!となりました。
一緒に見た友だちも言っていましたが、前半の曽根崎の腹立つこと。心の底から憎いと思いました、先日までの深瀬(リバース)で好きだなあと思った感情や切なく思った感情が全て消され、こいつむっかつくわー藤原竜也!!とさえ思った。(流されやすすぎる)
曽根崎からたくみに変わる瞬間の表情が
ものすごく切なく、うわ、、すごい。。
と思いました。表情だけであんなにも変わるんですね。
かなりよかったです。面白かった。
またこういうの見たいですし、
藤原竜也さんが好きになりました。
あ、最後の出版本の広告にはむちゃくちゃ腹立ちました。んなもんだしてんじゃねえよほんとに。世間も認めるなし。買うなし。
安定の藤原竜也。
途中で気づく。藤原竜也は犯人ではない、と。
いや、そもそもそのまま犯人だったらストーリーは陳腐なものにしかならないわけで、じゃあ誰が真犯人なのか?、藤原竜也はなぜ犯人だと名乗り出たのか?、そのあたりの組み立てが実にうまい。気分よく裏切られた。
伊藤英明は、あんなことしてそのまま警察に残れるものか?の疑問など、軽く帳消しにしてしまうくらいの筋書きだった。
また、当時の時代感を出す映像や小道具の気遣いが溢れていて、それもそれで気分が良かった。
しかし、ドラマ「リバース」の気弱な深瀬役と同一人物なのかと思わせる、藤原竜也の演技力に脱帽。
あー
王様のブランチでプロモーションした時に、藤原竜也さんが犯人ではない事に勘付いたし、普段、邦画なんて、制作費もかけないし、ちゃっちい存在にしか感じない程のメジャー邦画嫌いだけど
しかし、この作品は、MA-1など当時のファッションを躊躇してるし、車や自販機など当時のデザインで、素晴らしい小道具の使い方だし、時間の流れ方は定番ちゃあ定番なんだけど、東京住みにとっては分かりやすかったし、映像の色の使い方も上手い!。
出演者目当ての観客には分からないだろうけど、細部にまでこだわってて、邦画もここまで来たか!と感動すら覚えた作品!。出演者目当てと言いつつ、脚本に負けず劣らず、役者たちの演技も素晴らしかった!。
仲村トオルさんをプロモーションに同行させなかったのは良い判断だと思う。
なるほど!
時効を迎えた連続殺人事件の犯人が突然22年後に名乗り出る事から始る。
連続殺人事件の真実を書いた本を出版し、マスコミに顔を晒す犯人。
挑発的な犯人の企みとは?
本は飛ぶように売れ犯人は瞬く間に時の人となる。
遺族や事件の関係者に謝罪する名目だがそこには隠された真実があった。
新たに真犯人を名乗り出る者が出現した。
テレビのニュースキャスターは犯人と真犯人、そして刑事の牧村をスタジオに呼び生放送を決行。
緊迫するスタジオ。
真犯人が持ち込んだ事件の記録映像に消息不明の刑事の妹の殺害場面が映っていた。
この映像を見た犯人が真犯人に襲いかかった。
混乱するスタジオで刑事は本の著者は自分で真犯人をおびき出す為に仕組んだ茶番だと明かす。
妹の消息を探す為真犯人を捕まえたかったと。
犯人役は妹の婚約者だった。
スタジオに居る真犯人は金で雇われただけの男だった。振り出しに戻ったかのようだがそこにはヒントがあった。真犯人しか知り得ない事実を知っていた者がスタジオにいた。
二転三転する展開に時間の経つのを忘れるほど入り込みあっと言う間にラストへ。
だいたい犯人の見当がついた。
犯行動機もなんとなくわかったが、刑事以外の被害者は無差別的に殺害されたのだろうか?
死を希望するものを殺した事により殺害意欲が無くなって犯行をやめたのだろうか。
時効制度が無くなり良かったと思うが遺族の気持ちはどうなのだろう。
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