ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男のレビュー・感想・評価
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監督と俳優たちの執念が伝わってくる
『ハンガーゲーム』第1作を成功に導いたゲイリー・ロス監督は、当然ながら続編を手がける資格も備えていたはずだが、当時の彼は「他のプロジェクトがある」としてあっさり退いた。今考えると「最優先したかったもの」がこの映画だったことがわかる。アメリカでもそれほど知られていない「ニュートン・ナイト」という人物を、自力で掘り起こすような覚悟で描き出した本作。その執念に、マシュー・マコノヒーの体現する“生き様”が重なり合うことで、一つの知られざるアメリカ史が完成するに至った。そこには底辺に這いつくばりながら人々が手を握り合い一つ一つの権利を訴え続けてきた姿が刻印されている。最初は戦場からの逃げ馬のように見えたマコノヒーが、徐々に自らの譲れない思い、どうしようもできない衝動に駆られ、人々を率い始めるその姿。南北戦争の裏側にあったもう一つの戦場、もう一つの戦いーーー。現代アメリカにもつながる歴史を多角的に理解する上で極めて重要な作品と言えよう。
タイトルなし
素晴らしい映画。マシュー・マコノヒー、ググ・ンバータ・ロー、マハーシャラ・アリ、3人の執念演技力が良い。南北戦争の中、農民奴隷、脱走兵を率いて、南にも北にも属さない、黒人白人の差別ない自由の国を目指した実話。
うーん、何が描きたかったのか、全然分からん
Wオスカー俳優と心揺さぶられる史実
自由を手にすることを決して諦めない男達の勇ましい物語
タイトルなし
南北戦争からレコンストラクション、実在の人物
戦争による人体破壊描写がオープニングに
その後犬を殺し犬を丸焼きにし豚の丸焼きも
縛り首の残酷な映像もあるためPG指定
搾取からの解放に黒人も白人もない、ということで北軍の話かと思いきやミシシッピ州の南軍の話だった。
マシューマコノヒーの魅力爆発
民主党と共和党の感じが今と真逆なのが驚き
KKKの勃興も描写されている
当たり前を作る為に
自由のために農民と黒人をまとめて立ち上がった男の話
リンカーンよりも早く自由と平等を実践し、黒人と共に戦った英雄をマシュー・マコノヒーが熱演した本作。
我らがマコ兄(マシュー)のギラギラな目つきやカリスマ性が存分に発揮された作品でした。
助演のマハーシャラ・アリもオスカー受賞者なだけあっていい存在感でした。
歴史の勉強にもなったし、人間は根底の所で繋がっていて人種なんて関係ないのだなと考えさせられた。
南軍の非道さやKKK、戦後の政府の対応など、混沌の時代を常に戦って強く生きた男の姿はかっこいい。
ヒロインのググ・バサ・ロー(初めて見た)も美人でだ。
健気で優しいだけでなく、奴隷主に反抗するなど強い意志の有る姿が素晴らしかった。
黒人の自由と平等のために戦った組織のリーダーが白人なので、結局「白人が一番偉いんだ」的なメッセージ映画になってしまうのではないかと懸念したが、あまり白人白人していなかったし、アメリカの非道な行いもある程度逃げずに表現していたので好感がもてた。
この作品を見る前に「未来を花束にして」を見てしまっていたので、南北戦争時に奴隷解放とか自由平等を掲げて戦ったものの、女性に対する権利はまた別だったんだよな思った。
男たちは命がけで戦ったが、その自由には女性の権利は含まれてなかったと思うと、ちょっと複雑な気持ちがする。
エンドテロップに入る時にニュートン・ナイト本人の写真が出てくるが、なんとも強い目をした人だなと思ったと同時に幾多の修羅場を超えた狂気の目だと感じたのは自分だけだろうか。ちょっと怖かった。
冒頭の戦場のシーンも大迫力とゴア描写で戦争の悲惨さを強く訴えているし全体的にメッセージ性の強い作品だ。
アメリカにこんな人物がいたと知れたので勉強になった作品。
万人に勧めるような作品ではないが、知識として見ておいてもいいかも知れない。
劇中セリフより
「神の子は物じゃない」
「神の名において皆、平等」であるらしい。
神の名におかなくても平等だと思うけれど、いつの世も不満を糧に戦う者が歴史を作ってきたのだろうなと思った。
歴史の教科書を読む感覚
自由のために立ち上がった勇姿。淡々と語られる奴隷解放の現実。
【賛否両論チェック】
賛:脱走兵となり、同じように迫害される者達のために立ち上がる主人公の姿が、雄々しくて圧倒される。解放宣言だけではなくならない、奴隷差別の実態も浮き彫りになる。
否:ストーリーそのものは、自伝のように淡々と進むので、興味がないと眠くなりそう。損壊した遺体のシーン等、グロいシーンが結構あるので、苦手な人には向かないかも。
南北戦争最中の南軍から脱走し、追われる身となった主人公が、同じように虐げられていた黒人奴隷達や、搾取され続けていた農民達と力を合わせ、自らの自由のために反旗を翻す姿に、痛々しさ以上の雄々しさを感じさせてくれます。こんな人物が歴史の中に埋もれさせられていたことに、驚かされます。
同時に、理不尽に人間の本質を奪うだけの戦争の虚しさや、解放宣言だけでは変わらなかった黒人差別の実態等も赤裸々に描かれ、世界が変わることの難しさを改めて痛感させられます。
「金持ちの戦争を、貧乏人が戦う。」
というニュートンの言葉や、彼の子孫の辿る運命の端々に、それが滲み出ているようです。
展開そのものは、まるで自伝をなぞるようにかなり淡々と進むので、思わず眠くなってしまうかも知れませんが、忘れてはいけない人々の戦いの記憶を、是非ご覧になってみて下さい。
アメリカがどんな国かがわかる作品
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