マッド・ドライヴ

劇場公開日:

解説

ブリットポップが世界を席巻した1990年代イギリスの音楽シーンを背景に、業界で成り上がるために道を踏み外していく男の狂気を描いたサスペンススリラー。ジョン・ニーブンの小説「Kill Your Friends」を原作にニーブン自らが脚本を手がけ、欲望にまみれた音楽業界の闇をあぶり出す。97年、ロンドン。大手レコード会社で新人アーティストを発掘するA&R部門に所属している野心家の青年スティーブンは、同僚を蹴落として昇進するチャンスを虎視眈々と狙っていた。ある日、部長デビッドを辞職に追い込んだスティーブンだったが、その後釜についたのは才気あふれる同僚ロジャーだった。納得のいなかいスティーブンはロジャーを呼び出し、酒と薬漬けにして殺害してしまう。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニュークス役で鮮烈な印象を残した若手実力派ニコラス・ホルトが主人公を演じ、音楽は同じく「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のジェンキー・XLが担当。

2015年製作/104分/イギリス
原題または英題:Kill Your Friends
配給:[MDGP]上映委員会
劇場公開日:2016年11月26日

スタッフ・キャスト

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(C)AI KYF Productions Limited 2015

映画レビュー

3.590年代後半の英音楽業界の裏事情を覗き見する気分

2016年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

興奮

原作小説を書き、脚本も担当したジョン・ニーブンは、英国の音楽業界で10年働いたのちに専業作家になった。そんなわけで、一般の人には知り得ない業界の裏事情がリアルに描かれているのが最大の見どころ。会議でボスの顔色をうかがいながら失言しないよう苦心する様子など、シニカルなエピソードに笑わされた。

90年代後半、ブラーやオアシスといったブリットポップが流行していた時代の話なので、当時の音楽が好きな人なら一層興味深いはず。まあ、ニコラス・ホルトが扮する野心家の主人公が、出世のために邪魔な同僚を殺してしまうなど、現実的な範囲から逸脱してやり過ぎな感もあるが、どんな業界でも実際に起きる足の引っ張り合いを誇張したものだと解釈できなくもない。

良識も善意も愛情も無用。手段を選ばずにのし上がっていくアンチヒーローものが好きなら、そこそこ楽しめるだろう。

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高森 郁哉

3.0レビュー

2018年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なかなか軽味で観れる映画。展開もそこそこあるが、どんでん返しもなく、映画の時間自体も短いので、サクッと楽しむのにもってこい。ただ、やはり見るべきはマッドマックスでも好演したニコラスホルトの演技。これからも癖のある演技を見せてくれそう!!

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みそしる

3.5汚い世の中

2017年7月19日
iPhoneアプリから投稿

業界の汚い所が丸見えで、怖くもあり現実味がありました。最低な主人公を演じたニコラスホルトの成長は目覚ましいです。観れて良かった!

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アオ