お嬢さんのレビュー・感想・評価
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エロ!変態!芸術!
今年の3月に立て続けに公開された韓国3大サスペンスの一本。レンタルを待っていた!
日本統治下の朝鮮。
盗賊団に育てられた少女スッキは、“伯爵”を名乗る詐欺師からある仕事を手伝わされる。日本人華族の令嬢、秀子のメイドとなり、秀子が詐欺師と結婚するよう仕向け、結婚したら秀子を精神病で病院に入れ、財産を戴くというもの。が、秀子の美しさにスッキは次第に心惹かれていく…。
イギリスの小説を基に、鬼才パク・チャヌクが描くサスペンス。
韓国人がたどたどしい日本語で日本人を演じる不条理にさえ目を瞑れば(まあ皆、純日本人って役柄ではないんだけど)、エロと騙し合いと意表を付く笑いの、芸術的変態ムービー!
まずはエロだね、エロ。
スッキと秀子の淫靡な関係。ズバリ、同性愛。
視線、息遣い、局部の描写…最初は艶かしい雰囲気を漂わす。
詐欺師が秀子にアプローチすると、嫉妬。
スッキが飴を舐めた口で秀子にキスからの性愛シーン。
演じた二人に天晴れ!
男性の方は予め○いてから見る事をオススメします(笑)
バイオレンス描写は思ってたより控え目。
が、指切断の拷問シーンなど、痛い!と思わせる描写はこれぞ韓国サスペンス! “復讐三部作”で知られるパク・チャヌクならでは。
変態嗜好はもはやキチ○イレベル。
乳○、チ○ポ、マ○コ…淫語だらけの朗読会。
極めつけは、木の人形とのとあるショー。
秀子の叔父、上月。秀子に客人の前で官能書物を読ませ、姪である秀子との結婚を考えてる本作随一の変態さん!
ここまで来ると、何だかもう笑えてくる。
話の方も目が離せない。
騙されていたのは、学の無いスッキなのか。
騙していたのは、孤独で純真そうに見える秀子なのか。
踊らされていたのは、二人を手玉に取っていた詐欺師なのか。
第一部は、スッキの視点から。
第二部は、秀子の視点から。
第三部では、思いもよらない展開が…!
二転三転。
財産目当てから始まり、濃密な人間模様、ドロドロした作風は横溝ミステリーを彷彿!
先にも述べた通り、韓国人が演じる日本人。
韓国語と日本語が飛び交う台詞。
何だか異色の世界観。
和と英が融合した様式美。
美術・衣装、映像、音楽などの格調さが、本作をただの変態映画じゃない芸術作品に高めている。
面白かったという感想が合っているかはアレだけど、面白かった!
「哭声 コクソン」「アシュラ」にも期待!
楽しめた
この監督特有の、愛と憎しみ・暴力と裏切りが渦巻く愛憎劇を予想しての...
やるならとことん徹底的に!
エロくて美しい
エロ過ぎ 途中は面白い
こんなにポルノにする必要あったのかなあ?
いずれ、世界各国で外国映画賞取っていて、どっかの白人に
日本映画界はこの映画を見習えとかの、ウザイコメント観たので
どんなもんなのかと映画館へ・・
元はイギリスの小説で、設定を日本統治時代の朝鮮へ変更。
偽物日本人どうしの詐欺物語なので、発音の良くない日本語が
あるのは嘘ではないが聞き取り難い、全部字幕出して欲しい。
変態趣味の富豪を狙う話なので、変態シーンが多い・・
欧米で評価されるには変態が必要なのか? 隠語も多過ぎ。
騙す側と騙される側の駆け引きの妙が、後半になって種明かし
されつつ、更にもう一回どんでん返しで、その見せ方は面白い。
時間軸で言えば、60分過ぎから面白くなり、楽しく鑑賞できますが、最後の20分は冗長で、エンディングもイマイチでした。
ただ、その途中の40分間がとにかく面白い。
不思議な立ち位置の映画でした。
美しい絡み
ありがごぉじゃいます
簡潔に言うなら、川島海荷さんと松嶋菜々子さんのラブストーリーをベースに、変態と詐欺師の攻防!。韓国映画の突拍子のない展開に感情移入が出来ない江戸っ子なのですが、この作品は、映像も綺麗だし、脚本も素晴らしい。けど、小道具が当時にはないようなものも出てきたりと、まだ詰めが甘かった。
本当、もっと官能的なシーンは長く観たかった!。とても美しいエロスに心が奪われたー!。ブラボ!。
驚き! 本日は朝から、 タルコフスキー監督作品を見にアップリンクに...
驚き!
本日は朝から、
タルコフスキー監督作品を見にアップリンクに行きましたが、夜また用事があり、それまで時間が空いたので、ちょうど穴埋めにいい時間帯にあった映画がこれ!
韓国でR19指定。それで400万人動員の大ヒット。ポルノです、完全に…(O_O)でも、すごい面白い!そして、自由な気分になる!
どう見ても韓国エンタメ界は日本のはるか上を行ってるのではないでしょうか?
原作は英国、しかしそれを日本占領下の話に変えている。
この映画は、差別を全部ちゃぶ台返し!みたいな映画ですね。
韓国の性描写って、かなり直接的でもろだしな感じがして、日本人の感性と随分違うと感じていましてが、この映画もそうです。しかもユーモアがあって、笑っちゃうんですよね。監督はそれを完全に意図して作っていると語っています。深刻にならずにエンターテイメントとして見せる。かなりすごい描写もありますけど、あっけらかんとしてるんですよね。
この話は、どんでん返しの連続で、最後は戦時期の日本と韓国の関係も、男と女の関係も軽々乗り越えていっちゃう。その解放感がすごい!
いやー予期しない出会いでしたけど、興奮と自由を感じさせる作りで、気分爽快にさせる映画です。みんな見終わった後に面白かったと口々に言っていて、映画を見終わった後に複数の人たちが、面白かったーって声に出して言っちゃう映画はそんなにはないと思います。本当に面白い映画という証拠でしょうね。
同僚
いろいろ惜しい
普通に日本の金持ちのお嬢さんと、朝鮮人の女中の交流の話でもいい映画になりそうなのに、
歪んだ日本人の姿と安易などんでん返しの話に持っていってしまったのは惜しい。どんでん返しは、一部の時点では騙されていたけど、話を通してみれば取り立てて目新しさも感じず、終わってみれば悪い男はひどい目に遭い、女は愛の名の下、多少のことは許されて仲良くめでたしというありがちなお話。
韓国が日本に併合されていた時代、良くも悪くも人間同士の交流はあっただろうに、それを真面目に扱った作品が見当たらないのはどういうわけか?苦労を知らないお嬢さんだけど箱入りで純粋、そして日本人嫌いで仕方なく使われている朝鮮人女中が
徐々に無垢なお嬢さんに気持ちが傾く話を期待してた。もちろんそんな設定でも、当時の日本人の
朝鮮人に対する無神経な扱いを浮き彫りにすることは必須でしょう。お嬢さんも悪気なくそんな振る舞いを
してしまうかもしれない。そんな映画かなと思ってた。
韓国の役者さんもよく日本語練習したようだなと思わせる演技だったけど、日本人の耳には通用しない。
言い回しもおかしい部分が多々あった。日本人の役には日本人を起用して欲しかった。
あと日本のエロチシズムもね。日本のエロチシズムが倒錯的なのは素直に認めるところだけれども、この映画で描かれているエロチシズムは日本人の異常性を描きたかっただけなのではないかという印象を持ってしまった。
もっと日韓協力していい作品が作れたのではないかな。
主演女優二人の絡みが想像以上に百合でエロかった。百合のシーンはかなりねちっこいのに、男女セックスはあっさり目。男の性を汚いものと考えているのか、全体的に歪んだフェミニズムを感じた。
それから、幼女にマ○コと言わせたのはスゴイわwww
新宿でまだ公開中
コクソン、アシュラ、お嬢さんと観賞。甲乙つけがたいですが、あえて順番つけるなら、お嬢さん、コクソン、アシュラの順番です。ストーリーが素晴らしく、何度もどんでん返しされ、最後まで気が抜けずドキドキしました。終わりの歌が終わって、映画館の明かりがつくまで『あと一回くらいひっくり返されるのでは?』と疑ってしまいました。だからか、明かりがついてアナウンスが流れるまで席を立つ人がほとんどいませんでした。エロ満載ですが、映像はあくまで美しく、美術館の裸婦像をみる程度の恥ずかしさでした。日本語は想像していたよりずっと上手で、韓国の俳優さんたちのプロ意識に脱帽です。
女性にもオススメです。
よく練られた構成、見事な美術
「渇き」の感想を・・
一体、この監督のフォース(理力)はどこまで進化するのだろうか・・・
罪と贖罪、暴力と道徳、欲望と赦し、これらを究極の状況に落し込み
その苦悩と葛藤をユーモアを交えて描く、
ここまでならパク・チャヌクの今までの仕事でも観る事はできた。
しかし本作はソレに加えラブファンタジーまで入ってる大傑作映画だ。
復讐三部作で陰惨な暴力や悲惨な現実の前では
崇高な倫理観も非暴力不服従もまったく役に立たない、
そんな痛々しすぎる究極の葛藤を描き続けてきたパク・チャヌク監督。
今回も設定は似ているものの、世界観の拡大の仕方はまさに神がかり。
小さな罪をも許されない聖職者が
赦されるはずもない殺人を繰り返すバンパイアに変身する。
究極の二律背反。背負っているのはソン・ガンホ、さすがだ。
その道徳と欲望の葛藤を一人の女性と共に文字通り濃密に絡め昇華させていく。
その昇華のさせ方はまるでディズニー映画のようだ、
その辺りがクムジャさんまでとは決定的に違う所だ。
ボロ雑巾のように扱われ、奴隷のように働かされている女が
バンパイアになるシーンはシンデレラそのもので
バンパイアはそっと、靴を女に履かせる。(ボロボロな靴がまたいい)
その途端、シンデレラは表情もメイクも衣裳も豪華になり
人間離れしたその能力で家々を嬉々として飛び回る躍動感はまるでピーターパンのようで
活き活きとして殺人吸血を繰り返す。
このシンデレラの青の衣裳は
ポーランドのワイダ、カヴァレロヴィッチと並ぶ巨匠、愛と狂気の両極を描き続け、
上映禁止作品も連発したアンジェイ・ズラウスキ監督の
「ポゼッション」のイザベル・アジャーニ(トリュフォーの「アデルの恋の物語」←ビクトル・ユーゴーの愛娘の実話、そこでも狂気の愛を見せた。)へのオマージュかもしれない。
ラストも夜明けと共にバンパイアとシンデレラの靴は・・・・・
ざっくり言うとこういう所だが、冒頭から1カット、1カット細部のアイデアも
見逃せない。
窓ガラスを叩いて入ってくるオバサン、釣りのシーン、
蘇る男、麻雀のあがり手、韓国の懐メロ、血の吸い方のバリエーションなど書ききれない。
作品のテイストもあるだろう、あまり一般的には受けてないようだが、この監督の力は本当に凄い。
難を言えば、タイトルの「渇き」、渇きの意味があまりに広義すぎて、曖昧だ。
バンパイアやシンデレラのthirst、あるいは人間のthirst、欲望のthirstという意味の
他の日本語もしくはカタカナ日本語であれば、もう少し認知はされていたかも・・・
そんな認知は必要ないかもしれないが・・・・。
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