フォクシー・ブラウン
1974年製作/92分/アメリカ
原題または英題:Foxy Brown
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・ヒル
- 製作
- バズ・フェイトシャンズ
- 脚本
- ジャック・ヒル
- 撮影
- ブリック・マークァード
- 音楽
- ウィリー・ハッチ
-
パム・グリア
-
アントニオ・ファーガス
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ピーター・ブラウン
-
テリー・カーター
1974年製作/92分/アメリカ
原題または英題:Foxy Brown
パム・グリア
アントニオ・ファーガス
ピーター・ブラウン
テリー・カーター
リブート版「ペット・セメタリー」続編に「ジャッキー・ブラウン」パム・グリア
2021年8月4日ハル・ベリーが伝説のブラック・クイーンに
2002年5月7日 タランティーノも大好きなパム・グリアの代表作。彼女を主人公にした『ジャッキー・ブラウン』もこの映画が下敷きとなっている。70年代に流行ったブラック・ムービーの中の一本でもある今作は、麻薬密売、そのフィクサー、汚職警官、汚職判事などを描き、最後にはスカーッとするアクション映画なのです。
音楽はモータウン・サウンド炸裂♪ウィリー・ハッチというモータウン・アーティスト兼プロデューサーが担当している。OPの映像なんてソウル・トレインの雰囲気だったし、パム・グリアも自警団の黒人たちもみなアフロヘアーなんてこだわりも素敵だ。
ヤクの売人をやっているロクデナシの兄リンクを匿い、潜入捜査官の恋人が顔を整形したもののリンクのタレコミによって組織に殺されたフォクシー。復讐のため正義のために組織に潜り込んでコールガールを演ずるという展開です。
組織の人間だとか、汚職警官だとかは演技も下手だし、ストーリーもありきたりなのですが、フォクシーの魅力によってどんどん集中して見てしまう。まぁ、判事もコールガールによって買収されるし、警官だってそう。復讐のために借りた力というのが自警団だというのが特殊だったかもしれません。そしてクライマックスでは小型飛行機を突っ込ませるという大胆なアクション。もうメロメロ。「あたしゃ、ケンカの黒帯だよ」なんて台詞もいかしてる。パム・グリア主演といえば、『コフィ』という映画も似たような設定みたいですけど、次見るのはコレだな・・・
・登場する男が全員ダメな奴で女性が権力を持ってる立場だったり、フォクシーが銃はめちゃうまいし強くて物凄く強い映画で稀有な一策だったなぁと思った。
・主人公の兄貴が麻薬捜査官と付き合ってる妹いるのに麻薬常習者で売人でお調子者で、敵役の麻薬の売人の女ボスの恋人は全然ボスの事、好きそうじゃないし取り巻きの男たちもフォクシーに翻弄されまくった挙句殺されるし、悪役の男たちの情けなさが凄かった。そのせいか、絶対、フォクシー勝てるだろ!と少し緊張感がなく観えたのがちょっと残念だった。
・コフィーの時のパム・グリアの方がどうするんだろう?っていう気持ちが強く感情移入したのでちょっと拍子抜けしてしまった。
・コフィーの時にもあった、とりあえずヘロインをうっとけっていう流れが怖かった。
・先回が車で突っ込んだシーンがあったせいか、今回はプロペラ機だった。操作、どうして知ってるんだろうとかが気になってしまった。あと、コールガールのお母さんが逃げていったけど、どうなったんだろう。そのお母さんが行ってたバーはレズビアン専用の店ってことだったんだろうか?と疑問が凄くあった。
エロも暴力もてんこ盛りですが、ある程度で節度を持っておりますので安心して女性もご覧いただけます。
ブラックプロイテーションの名前がついているジャンルの映画です
要はフイルムノアールの黒人版と思って下さい
チャイナ・タウンとかLAコンフィデンシャルとかのロスの暗黒街の物語の直線上にある70年代半ばの黒人達の物語
お話は単純な麻薬絡みの殺人に対する復讐劇です
ですがアメリカの暗黒街の下層でもがく黒人達を描いており、単純な勧善懲悪ものながら考えさせられるものもあります
また、主人公が女性であることもそれが女性の地位向上を示す二重の意味を意図せず持ってしまったようにも感じます
音楽も最高
モータウンのギタリストで作曲家で有名なウィリー・ハッチが全編を仕切ってカッコイいいブラックミュージックが満ちています
なにより主演女優のパム・グリーアが素晴らしい存在感です!
ラストシーンでsuper bad! とBGM の歌のキメが入って、彼女がPaty is over と言う所は余りの格好良さに痺れました
そして最後にクローズアップする顔が、全編を通じて一番美しい!
タランティーノ監督のジャッキー・ブラウンの元ネタです
この彼女の姿に痺れて撮ったとのこと
その気持ち、よーく分かります