ひるね姫 知らないワタシの物語のレビュー・感想・評価
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神山監督の新しい試み!
今までの神山監督の作品とは真逆の作風と言えるでしょう。攻殻機動隊や東のエデンなどはどちらかと言えば寒色系、対して本作は温かみのある作品になっています。それでいて、今までのような裏に込められたメッセージや近未来的な世界観は健在!監督にとっては新しい試みでありつつ、監督らしい作品になっているかなと。
夢と現実の切り替えや説明の少なさは、観てすぐははてなマークが浮かぶんですが、最後まで見ると段々とはっきりしてきます。ここは少し難しく感じる点かも知れません。
全体的にインパクトに欠けるのは、神山監督の作品ならではというか、良い特徴とも言えるので、減点にはならないかなと。そのぶん、他のアニメでは味わえない独特な世界と描写、エンドロールまで詰まったストーリーなど、一見の価値はあると思います。
キャラクターやストーリーが映画というよりアニメに近い構成になっているので、ここで賛否が分かれるのではと考えてます。
大きな方向転換といえる本作。賛否はありますが個人的には高評価です!
音楽も素晴らしかった!画の盛り上げ方は流石下村さんで、絶妙なバランスを保っているなと思いました。デイドリームビリーバーのアレンジも、ひるね姫らしさがあり感動を後押ししていました!
今後の期待も込めての評価とさせて頂きます。次回が楽しみです!
エンディングで星プラス
デイドリームビリーバーをBGMに流れるモモタローとイクミの出逢いからのストーリーがとても素敵でここだけで2つくらい星を増やしてしまいました。
どれだけ大切な存在だったのかわかるだけにエンシェンと魔法のタプレットを寝物語に娘を寝かせつけていた日々を思うとエンディングにもかかわらず涙がでてしまった。
最先端のテクノロジーを持っているにもかかわらず、昭和レトロな水色のハーツはそのカラーとベイマックスのような姿がたまらない魅力。それは夢で最先端テクノロジーの世界でも自転車のように人力を動力としてるところが、モモタローの、そして作者の、テクノロジーと人間にたいする本質的で普遍的な愛情を感じた。
もう一度観ると思う。
ひるね姫
最初日常ラブコメ的な映画かと思っていったらすごい近未来的な話でいい意味で期待を裏切れました。
普段観る映画とは違うジャンルで楽しめた。
普通に面白いとおもう。
ただ、現実世界、夢の世界に切り替わる時にわからない時があるからたまに混乱するかもしれません。
ジョイとモリオが好きです。
エンドロールがすごい好き。
徹底したリメイク観
絵づくりから設定まで全てがどこからか持ってきたような作品で、最後のエンディング曲まで徹底してやられると、笑ってしまう。個人的には、最終決戦ぐらいから笑いっぱなし。あれだけのオマージュをかき集めるための夢という設定ならば、姑息などという思いも不思議と消えてしまう。
ある意味何でもありで、それを狡猾に利用した超エンターテインメントと思ってみた方が賢明だろう。下手にそれ以外の何かを求めようとすると、駄作に思いかねないし、それは非常にもったいない。素直にジャパニメーションを楽しむだけ、ただそれだけの作品。
それにしても、人物表現はどうにかならなかったものか。そこだけが個人的に気に入らないところだった。
夢が見たくなる‼
絵柄一つ一つが丁寧で、人物像もしっかりとしていて好きです。
夢と現実を行き交う作風や、自動運転の車など、次々出てくる展開にわくわく感が止まらなかったです。
家族一人一人がそれぞれを想い合っていて、心が暖かくなり、とても素敵でした。
ココネの主題歌には号泣です。
ジョイがとてもかわいいです。
もう一度観たいくらい、面白かったです。
映画としては最低点です。
画は良く動いてるし映像も綺麗。演技演出なども問題は無かったと思う。設定や物語の作りも斬新で他にはない魅力がある。オリジナルのアイディア、着想は素晴らしいと思う。
だけど映画としてはストーリーの運びが全くダメだ。とても他人に「この映画良かったから見に行ってよ」っておススメできない。物語の展開が粗すぎるし、説明不足。30秒とか1分の単位で見ると良くできたアニメだが120分通しで見て「なんじゃこれ」ってなる。部分部分は最高級品なのに、ごった煮にして台無しになってる。
これは最低評価になっても擁護できない。
120分の「映画」として「破綻してる」と言っていい。
こんなタラレバは意味ないかもしれないが、30分6話から10話形式で1クールTVアニメで丁寧にやってもよかったのではないか?と思う。120分では「夢と現実の世界観の融合」に圧倒的に説明が足りない。いっそのこと、夢の部分は全カットで現実部分のドラマだけでもうちょい丁寧にやればそれなりに良い作品になったと思う。
やりたいことや見せたいことは分かる。わかるだけに「映画」という形になっていないのが本当に惜しい、悔しい作品。
アニメ「動画」としては良くできている部分があったのでそれで星1点加点。
想像力の極致
さすが神山健治監督、想像力の極致を見た、実に神アニメだ。夢と現実が混じり合うというと、今敏の「千年女優」を思い出された。テーマは自動運転にまつわるものだが、日本の自動運転の邪魔をしている経産省とトヨタへの当てつけのようにも感じた。これだけ優秀なアニメーターがいるので古色蒼然とした宮崎駿は復活しないでください。
あったかくてドキドキする話
温かい気持ちになる優しいお話でした。
攻殻や009のイメージで行くと、違うと感じてしまうかもしれませんが、日常に溶け込む近未来感と、サイドカーやロボットの格好良さに「らしさ」を感じました。
映画館で観て良かったです。
引き込まれ始める瞬間がある
近年大ヒットしたような作品ほどの派手さはないと思ったが、ソフトや機械などといった題材的なところで頷ける瞬間があって楽しめました。序盤こそ退屈に感じかけたましたが、物語が動き始めるといつの間にか引き込まれていて、、何よりココネちゃんの仕草と作画の可愛さが安定しすぎていて怖かったくらいです。EDの歌声素晴らしかった......!!
現実と夢の繋がり??
地元岡山が舞台ってことで楽しみにしてました。瀬戸大橋がとてもきれいに描写されてましたね。現実と夢の繋がりな部分がこの映画の醍醐味だと思いますが正直よく分からなかったです。2回は見ないとダメなのかな?
がっちがちのSFとファンタジー。エンジニアへの賛歌。
あえて☆は5とした。多くの人に「ちゃんとした形」で観られるべき映画だ。
この作品は決して単なる青春ファンタジーではない。
SFをメタファーとした、技術者ドラマである。主人公はその「技術者たち」の物語をメタファーとして、壮大な夢として記憶していた。
予告編とのギャップがすごく、おそらくジュブナイルSFだと思って見に来ると面食らうと思われる。最初に発せられる「お姫様」の台詞や夢の中の世界の設定で「は!?」となるはず。だが、それが良い。がっちがちのスチームパンクなSFとファンタジー。それはレイアース、AKIRA、パシリム、エヴァンゲリオン、攻殻機動隊などを彷彿とさせる。
そこに「パプリカ」や「マイマイ新子と千年の魔法」の手法を彷彿とさせる、SFの世界(夢の中)と現実社会がつながっていく描かれ方をベースに、夢の中が現実へのメタファーとして描かれていく。夢の中で描かれる「魔法」は現実社会の「技術革新」のメタファーとして示唆され、ここが特に素晴らしく描かれている。
現実の世界の話は「半沢直樹」や「下町ロケット」の池井戸潤の小説を彷彿とさせる話で、きわめて経済小説的な内容だ。決して子ども向けアニメではない。大人向けの話だ。ある技術を巡ってドラマが繰り広げられる。そのメタファーとして、主人公の「夢の中」が語られていく。映画を見た後にきっと清々しい気持ちになれるかもしれないし、そうでないかもしれない。なぜなら、それは観る人のバックグラウンドに頼るところが大きいからだ。
エンジニアや工学、プログラミングを少しでもかじったことのある人には涙無しで見れない作品になっている。また、SFへの造詣のある人なら、物語にすんなり入ることができる。そういう意味では「人を選ぶ」映画だろう。特に現実と夢の中がどのようにメタファーになっていて、ひとつの線として収斂されていくかを見るには、ある種のリテラシーが必要だと強く感じた。
このちょっと難しい物語を理解するためには、「マイマイ新子と千年の魔法」や「パプリカ」を見ておくと現実と夢の中の行き来が理解しやすくなる。
もしくは、Hulu(最初の2週間は無料)で公開されている、本映画のサイドストーリーである「エンシェンと魔法のタブレット」を見てから映画館に足を運ぶことをお勧めする。
レビューがおしなべて低評価となっているのが非常に残念でならないが、ある程度「リテラシー」の求められる映画だとは言わざるを得ない。もちろん惜しいところがある映画でもあるが・・・。
予告編が青春ファンタジー的に描かれ過ぎて、本来見るべき層(エンジニア、ロボットアニメやSFを観る層)に全く届いていないのが非常に悔やまれるところだ。機械やSFに興味が無い人が観ても、正直面白くはないかもしれない。
でも、だからこそ、観て欲しい。夢が現実に対してどうメタファーとなっているのか、魔法が何のメタファーなのか、確かめて欲しい。
エンジニアにとって、もちろんそれ以外の人にとっても、とんでもないスルメ映画である。ぜひ劇場で。
とても面白かった
ひるね姫?最初聞いたとき面白くなさそうだなと思っていた、だが予告を見たら自分自信の面白くなさそうだなという概念を崩された。
そして公開当日に見に行ったらそれがとてもと言っていいほど面白かったし、映像の迫力もインパクトもあってひるね姫という名前でホントに良かったのか?と思うほどだった。
夢と現実がリンクしていてそれも面白かった一つの理由なのかもしれない。
主題歌もゆったりしていて良かった
夢見で家族物語を
ココネの母はなぜ亡くなったのか?という疑問点は解決しなかったが、全体的に予告編からは想定できないファンタジックを盛り込んだストーリーで期待以上の出来映えだったと思います。
攻め込んでくる鬼は社会の権力や陰謀などを比喩しているのでしょうか?
主題歌も良かったと思います。
是非映画館で。
少し違和感
岡山に在住の者からしたら、もう少し岡山を推して欲しかったかな。
岡山=桃太郎という固定観念があるだろう。
最後のデイドリームビリーバーは素晴らしい。
朝ドラで困憊していたとのことだが、ミュージカルで培われた高畑充希さんの美声は素晴らしい。
消化不良?
う〜ん、現実世界と夢の世界との繋がりが上手く消化出来ていないような気がします。
それにそもそも巨大ロボットは不要ではないでしょうか。
サイドカーのロボ変形だけで、良いと思います。
人物の方では、唯一のパートナーのモリオが、ただ巻き込まれただけの人で終わっていました。
ココネとの繋がりはこれで終わりなんですかね。
ラブコメより、家族との繋がりが主題と思いますが・・少し可哀想です。
と、過去の神山作品ではあり得なかった突っ込みが多々出てしまいました。
個人的には、今回の神山作品は消化不良と思えてなりません。
なんだこれ?
主人公の女の子の感じから「君の名は。」を想像させる。
また実際の土地をリアルに映像化しているところも
上記と同様である。
しかしながら、物語はどちらかというとジブリ映画の様な
展開がすすむ。
夢と現実の交錯となるのだが、それが早すぎるのか、うまく
ついていけない。
うったえているものがなにかというのも、よくわからなかった。
また、タブレットなど、その時代に一時的に使われるかも
しれない「時事ツール」が多用されていることも、個人的には
あまり好きではない。
元々2020年をを想定しているので、それでよいのかもしれな
いが、今だけ見られればよいのだなという映画である
(ポケベルやMDなど使うような感じ)。
全体的には、映画作品というよりはプロモーションVTRという
ような中途半端感で終わった。
好き嫌いが分かれる作品
社会派ファンタジー青春SFアクションというてんこ盛りの映画でした。
ネオフォビア克服というメッセージは明確で、モチーフを適切に描写していたと思います。また、アクションはさすが神山監督といったところです。エンドロールの演出も完璧でした。
評価が分かれるのは最終場面での演出でしょう。
主人公の見る夢と現実の境目が意図的に曖昧に描かれており、とくに最後の場面ではいつ夢から覚めていて、いつ夢の中にいるのかも定かではありません。そのため、劇中の出来事の時系列や真偽がともすればはっきりしないような印象になってしまうでしょう。
僕は、
①ネットにおける炎上を無理なく視覚的に表現させることができた
②鬼の正体がネオフォビアであるということを暗示的に示すにとどめることで、説教臭さを軽減させた
③この結果、ガチガチの社会派映画ととらえられることをある程度避けることができた
という点において、この演出は効果的だったと思います。
しかしまさにこの演出によって話の流れが追いにくくなってしまい、全体的な完成度が低いという印象に至ってしまう方もいらっしゃったのではと思います。かくいう僕も一度では理解しきれませんでした。わかりやすく観やすい映画とは言えないのではないかと思います。
感動的で大変おもしろい映画だと個人的には思いますが、好き嫌いがはっきり出そうな作品でした。
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