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ホラーは好物なので、DVDが店に並んでいて手に取ったが・・・。
まあ、なんとか最後まで見たけど、う~ん、といったところか。
まず、85分という短い映画なのだが、ホラーパート(?)に行くまでが長い!
最初の60分くらいは前置き。
それも、その後のホラーパートに繋がるというよりは、延々とどうでもいいですよ、的な話が続く。
お笑いタレントやアイドルを使う、というのはしょうがないが・・・。
特にお笑いタレントのパートが、単にどなってるだけというか。
本職の俳優じゃないからしょうがないのかもしれないが、演技になってない。
アイドル三人のパートも、単に女の子たちのプロモーションでしかない。
そのため物語に深みがまったくないのだ。
単にワイワイ・ガヤガヤやってるだけ。
悲劇性を高めるためなら、アイドルたちがどれだけ努力して、どれだけのものを犠牲にしているか。
そういうものを描いて、それでも容赦なく死んでいく、みたいな描き方をすればまた違っただろう。
しかし単なるキャッキャ・ウフフに終始したため、全体的に浅くなってしまっているのだ。
唯一、ちゃんとしていた(?)のは、女優パートくらいだろう。
ホラーは単に、怖い映像を見せれば良い、というものではない。
特にPOVの場合は、そこに至るまでの心理描写がしっかりとされていないと、見応えがなくなってしまうのだ。
この映画はその悪い特徴がモロに出てしまった。
また、クリーチャーの描き方が微妙。
最初からはっきりと写してしまったので、怖さが半減。
ショボ、となってしまう。
反対に、良かったのはオチの部分だろう。
3つのストーリーが実はこう組み合わさっていたんだ、と最後に来たの驚かされた。
このあたりは放送禁止シリーズを手がけた長江俊和監督の真骨頂だろう。
その分、加点して最低点は免れたといったところ。
多分、この映画は、一般の人が見て面白いという映画ではない。
出ているアイドルたちのファンが見て、この子かわいいな~的な視点で見るのが正解なのだろう。
ホラー映画は、若手女優の登竜門ともいえる。
そんな若手の才能を発掘し、引き出すことには、残念ながら失敗してしまったようだ。