リメンバー・ミーのレビュー・感想・評価
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<後半ネタバレ有!>誰かに覚えていてもらえるのは、幸せなこと。
【あらすじ】
親子5世代の絆を描いた感動作です。亡くなった先祖が生者の世界へ帰ってくるメキシコの風習「死者の日」に、死者の世界に迷い込んでしまった少年ミゲルが、そこで暮らす青年ヘクターと出会い、共に生者の国を目指す奮闘を、コミカルかつ、ソウルフルに描いています。死者の世界では、ミゲルの先祖も多数登場。先祖とミゲルのやりとりを通して、家族との接し方や家族の在り方について、考えさせられる方もいるかもしれません。タイトルのリメンバー・ミー(忘れないで)の言葉にもあるように、誰かに覚えていてもらえることの幸せに気付かされるでしょう。
【あなたは、どれだけの人に覚えられていますか?】
この質問は、この映画の真髄をついた問いかけと言っていいと思います。作中で死を迎えた人は、死者の世界で生活をします。自分のことを覚えてくれている人が、生者の世界に1人でもいる限り、生活し続けられるのです。しかし、生者の世界に自分を覚えてくれている人が1人もいなくなると、2度目の死を迎え、完全に消滅してしまいます。
この映画を見て、自分のことを知ってくれている人がいるのは、幸せなことだと気付きました。家族、両親、兄弟、友人、仕事仲間・・・どれだけの人が、私のことを忘れないでいてくれるのだろうか。自分に置き換えた時、ちょっと悲しい気持ちになりました。私のことを知っている人は、妻、両親、兄弟とほんの少しの友人と仕事仲間くらいしかいないから。基本的に年上か同年代。ということは、自分が死ぬのと同じタイミングで周りも・・・・・・。もっと知り合いを、それも若い知り合いを増やさねば、すぐに2度目の死がやってきてしまいますね。何はともあれ、後世に自分の存在価値を残すのは大切だと思いました。
あなたには、自分を知ってくれている人が、どれだけいますか?この映画では、人との繋がり=家族の繋がりとして描いていますが、人との繋がりは、何もそれだけではありません。何かを成し遂げる。影響をもたらす。なんだっていいんです。それこそ、徳川家康や豊臣秀吉は、きっと今も、死者の世界で生活しているはずですから。
何もせず、何も起きない人生を歩んでいたら、あっという間に生涯が終わり、自分の存在なんて忘れられてしまうでしょう。そんな生き方は、ちょっと悲しいですよね。だから私はこの映画を見て、もっと起伏のある人生を歩もうと思いました。
【作中で流れる音楽が好きです】
主題歌であるリメンバーミーは、複数の登場人物が歌います。私は字幕版で見たので、オリジナルの声優たちが歌う英語verを聴きました。(吹き替え版では、日本人声優・俳優が歌っています)。どれも良かったです。キャラクターの個性が歌声に滲み出ていて、同じ曲なのに同じに聴こえません!ウン・ポコ・ロコもノリの良い名曲です。音楽を楽しみながら映画を見るのも面白いと思います。
あまりの名曲すぎて、サントラも聴きました。歌の途中で、思わず池に落ちてしまったり、窓ガラスを割ってしまったりする演出は、いかにもディズニーらしく和みました。
【可愛らしいデザイン】
ディズニーアニメーションといえば、やっぱりキャラクターデザイン!みんな可愛らしいです。死者の世界で生活している人はみなドクロフェイスなのですが、それも可愛い!生前の姿の面影を残した感じがとってもキュートです。
さらに、テーマパークのように明るくポップに描かれた死者の世界のデザインが秀逸です。曲線を生かした柔らかみのある建築デザインと、原色をアクセントにしたカラーコーディネートが相待って、なんとも言えない。見ていてワクワクせずにはいられない世界観を作り出しています。個人的には、ガウディ建築のカサ・ミラの曲線美や、グエル公園の色彩を連想しました。上層階は、今後やってる死者のために建築中だそうです。さりげないこだわりが、見ていて楽しいですね。
---ここからネタバレ含みます!---
【伏線の回収が素晴らしい!】
物語の序盤に高祖父の顔部分が破られた写真が登場します。この写真は映画のキーアイテムです。実は写真は折り曲げられていて、顔のわからない高祖父はギターを持っていたと判明します。ギターの特徴から、高祖父は国民的ミュージシャンであるデラクルスだとミゲルは確信します。物語は、そのまま高祖父はデラクルスだという体で進みますが、デラクルスがミゲルを玄孫だと言った描写は一度もありません。私もすっかりデラクルスが高祖父だと信じ込んでいました。しかし、蓋を開けてみれば、高祖父の正体はヘクターでした。一緒に行動していた冴えない青年は、悲痛な過去を持った高祖父で、かたや、高祖父だと思いこでいたデラクルスは、今作のディズニー・ヴィランでした。制作陣の思うがままに心を動かされました。
【どんでん返し】
●デラクルスの悪行の数々をカメラが映す
デラクルスが生前の悪行をリヴェラ一族に講説している際に、一族の一人がデラクルスにカメラを向け、悪事が全ての死者に知れ渡るシーンがあります。私の中で、最も心がスッキリする場面でした。ミゲルを生者の世界へ導いてくれる高祖父かと思えば違うし、ヘクターを裏切った最低なヤツだし、それを反省してないし!なんて酷いヤツだ!と思っていたら、これまでの栄光が足元から崩れ去ったのです。やはり、悪いことして得た栄光は長くは続かないのですね。
これまで贅の限りを尽くし、人々から崇められてきたのが一変。散々たる扱いになるどんでん返しは気分爽快です。現世でもヘクターの娘で、ミゲルの曽祖母にあたるママ・ココが密かに忍ばせていたヘクターの過去の手紙のやり取りなどをきっかけに、真実が知れ渡ります。気持ちいいくらいに、悪い人が落ち、いい人たちが評価される。これぞ、後味の良いハッピーエンドです。
【まとめ】
名曲に酔いしれます。可愛らしいキャラクターたちが家族の絆を深める様子を見て、家族・人とのつながりの温かさを感じられます。家族で見ればよりその温かさが身に染みると思います。
ここ最近で一番泣いた
観ておくべき映画
奇跡の着地!とんでもないファミリームービー
「押しつけがましい家族愛」にツバ吐く人(=私)の気持ちも、
「音楽の力を信じよう!」に中指を立てる人(=これも私w)の気持ちも、
ちゃんとすくい取って、さらに、誰もが納得するハッピーエンドを導き出したとんでもないファミリームービー。
美しく、楽しく、鮮やかに、
音楽と愛が持つ両面性(人を幸せにもするし不幸にもする)を、善も悪も持ち合わせたコミカルなキャラクターたちが描き出してゆく。
しかも、笑えるし泣ける。観客が広く楽しめるエンターテイメントとして成立しているから。
なんだこれ!なんだこれ!?こんな映画観たことない。
極めつけ(ちょいネタバレ)。
「条件なしで許す」に震えた。映画的には、あのシーンで「音楽を続けて!」と言い切った方が強い。
でも、少年ミゲルがこの先、どんな道を歩いていくのかわからない。だから、家族(先祖)は彼の将来を縛らない。
やるなぁ・・・と唸った。
ただ、一回くらい、ギター壊したおばあちゃんがちゃんとミゲルに謝るシーンは欲しかったな。
ただの独善的な祖母じゃないって、しみじみ伝わってきたから。
家族だけじゃなく祖先までも暖かく包み込む素敵な映画
100分でこんなに家族愛を描けるなんてすごい!
映像が綺麗なのはもちろんのこと、ストーリー的にも飽きさせるような間延びしたシーンは全くなく、ずっと楽しい・ずっと綺麗が続いていた。
最後にママココがベクターの顔写真を取り出すのも、感動的だし伏線回収にもなってて、見終わってスッキリほっこりする映画。
ぜひいろんな人に見てもらいたい映画。
温かい気持ち
ブツの存在感。
この映画を避けるべき理由。
「リメンバー・ミー」の曲が素晴らしいのはもちろんのこと、全体に流れ...
「リメンバー・ミー」の曲が素晴らしいのはもちろんのこと、全体に流れるラテン音楽と雰囲気が新鮮で楽しく、様々な形の愛が満ち溢れていて心が温まる。ストーリーも意外性があり大人から子供まで十二分に楽しめる作品だった。
Until you're in my arms again, remember me. 極彩色で描かれる死者の国の物語
「アナ雪2」のレビューをした時にレビュワーのゆり。さんにオススメ頂いた本作。これも面白かったです‼️やっぱりディズニーってスゴいですね。一作一作のクオリティが高いわ⤴️
まぁ、本作の作画の綺麗な事、綺麗な事。極彩色って言葉はこの為にあるような美しさでした。メキシコの死者の国って日本と違ってカラフルで楽しそうです🎵日本だとどうしても黄泉の国ってジトっとしてそうなイメージですけど、メキシコって死んだ後も生きてる時と変わらないぐらい派手ですね。アレブリヘも物凄くカラフル。世界中でもあんなにカラフルな空想の生き物って珍しいのではないでしょうか?スゲェな、メキシコ。
原題の「COCO」ってタイトルに最初何じゃらほい?って思ったのですが、最後まで観ると超納得でした。ミゲルの冒険を通して、ヘクターがココに再会するまでの物語だったんですね。ココから忘れられるとヘクターは本当にいなくなってしまうので、ココが死んでも会えないって展開は良く考えてあるなぁっと思いました。ミゲルがココに「リメンバー・ミー」を歌って、ココがヘクターを思い出すシーンはベタですがグッと来ます😢最後はココがおばあちゃんになってて、それでもメッチャ嬉しそうなヘクターにも何だかホロリ。いくつになっても親は親、子は子なんですね。
そう言えばママ・イメルダっていくつで亡くなったのでしょうか?骸骨だから良くわからなかったのですが、ヘクターとそんなに変わらないように見えました。最後のココと手を繋いで現世へ来るシーンではココだけがおばあちゃんだったような?女手1つで靴屋初めて成功させて苦労してたでしょうし、けっこう早死にしちゃったのかな?それだったらヘクター責められても仕方ないぞ?
何はともあれ本作の楽しそうな骸骨達を観てると死者の国いいじゃんっと思えてきます。メキシコのカラッとした文化が生んだ極彩色な死者の国。あんな感じでしたら死ぬのも悪くないかもですよね⁉️
いやこれは素晴らしい。 ミュージカル要素あり、ファンタジー要素あり...
感動ストーリー! 家族愛について考えさせられる。
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