ジーサンズ はじめての強盗

劇場公開日:

ジーサンズ はじめての強盗

解説・あらすじ

モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンという3人のオスカー俳優が、平穏な余生を取り戻すために銀行強盗を企てる老人3人組を演じた犯罪コメディ。ウィリー、ジョー、アルの3人は平和な老後生活を送っていたが、40年以上勤めていた会社の合併によって大きく変わってしまう。突然の年金打ち切りで会社から見放され、銀行からも冷たくあしらわれてしまった彼らは、今までの生活を取り戻し、家族と幸せに暮らすため、まさかの銀行強盗という命がけの大勝負を決意する。体の不調が気になる実直な男ウィリー役をフリーマン、冷静沈着な知能派ジョー役をケイン、心配症で気難しいアル役をアーキンがそれぞれ演じる。「ビバリーヒルズ・コップ」「ミッドナイト・ラン」などで知られるマーティン・ブレスト監督のデビュー作「お達者コメディ シルバー・ギャング」(1979)を、「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」のザック・ブラフがリメイクした。

2017年製作/96分/PG12/アメリカ
原題または英題:Going in Style
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2017年6月24日

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(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

映画レビュー

4.0軽妙ながらも3人の矜持がしっかりと刻まれている

2017年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

いぶし銀のイメージとは裏腹に、ザック・ブラフ(監督)とセオドア・メルフィ(脚本)という手堅いうまさを持った俊英が参加することで、軽妙ながらしっかりとした作品に仕上がっている。ケイン、フリーマン、アーキンらの身体から滲み出てくる“老い”を笑うのではなく、彼らの友情やブレない矜持を大切に描きつつ、次の世代を継ぐ者たちとの心温まる交流をも丁寧に描く。こういう分かる者どうしが目配せし合いながら強盗計画を紡ぎ上げていく姿勢がなんとも心地よく、痛快だ。中盤、ケインが銀行強盗を発案して仲間を説得するあたり、電話を用いて画面分割しながら描写を進めていく流れが、ケインお得意の往年のスパイ映画の小粋なやり取りを思わせてニヤリ。それも観る者に「ああ、こういう関係性を数十年にわたってずっと続けてきたのだなあ」と納得させるところが凄い。かくも彼らの演技が点(瞬間)ではなく継続性のある線として浮かび上がってくるところに軽妙ながら重厚な巧さを感じた。

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共感した! 6件)
牛津厚信

3.0演技ではない"衰えぶり"を開示する幸福な老俳優たち

2017年6月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

幸せ

年金が打ち切られ、住宅ローンの返済額が倍増する!?決して他人事ではない絶体絶命を、なんと80歳を過ぎて体験させられる。誰しもあまり想像したくない未来が、演じる俳優たちの存在そのものによって笑いへと昇華されて行く。上からケイン(84歳)、アーキン(83歳)、フリーマン(80歳)と並ぶ3人が、演技ではない"衰えぶり"を嬉々として開示するその姿に、俳優というライフワークを持てた老人たちの幸運が見事に重なるからだ。そして、彼らが画策し、実行したのが社会的倫理を大きく逸脱した銀行強盗でも、共に老い、時に弾けられる友を持つことの幸運が、2枚重ねになって心を潤してくれる。アーキンと恋人役のアン=マーグレットが劇中でデュエットするというオマケも用意された老人賛歌&人生賛歌。明るい未来に乾杯だ!

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共感した! 2件)
清藤秀人

4.0手にしたのは、現ナマではなく「家族、友情、愛情」

2025年3月13日
PCから投稿

笑える

楽しい

幸せ

あれだけ貧乏だった爺さん達が、ウェイトレスに札束をあげたり、
華やかな結婚式を挙げたり、ダンスパーティーを開いたり、
老人仲間に大金を贈ったりしてたら、その金回りの良さに
刑事(マット•ディモン)だって気がつくだろーに。

でも、そこは考えてはいけない。

ダンディなマイケル•クラインを眺めつつ、
アラン•アーキンに会い、
落ち着きのあるモーガン•フリーマンに和めばいい。

可愛い孫娘に実パパは戻ったし、手術が成功して長生きするし、
セクシーな女と結婚もできた。

家族、友人、良きパートナーとの幸せは、「現ナマ」よりも重いという話し。

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belle

3.5晩年の老紳士たちの青春群像ストーリー

2025年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

行動したことを肯定することもなく「エンタメ・映画」として昇華する前提で考えると
「老紳士仲間たちが活き活きとした時間を観られる作品」と言える

3人の生涯の友たちの気遣いも遠慮もないやりとりが微笑ましく、内容はだいそれたことだけど重たく描きすぎないのが観やすい。
テンポも良い!

事を起こしてしまった原因の1つである「銀行の行員」さんの小憎たらしい感じが中盤で目立っててよかった(笑)
3人を追う「刑事」が笑顔が少なめのジム・キャリーかと思ったらマット・ディロンでした

「老紳士たちのミッション・インポッシブル」

この言葉がマッチしそうな映画!

(吹替で鑑賞)

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